『アイマスSSに偽装された好きな曲を紹介する転生者の話』 作:黒崎セシル
見てけよ見てけよ^~
第六話 『ちょっと古いもの「にも」いいものはあるということが、なぜわからん!?』
珍しく俺こと伊達直人は、やや広めの会議室に赤羽根Pとともにいた。
双海姉妹のユニット楽曲を確認してもらうためである。
「今の3曲について、バネさんの意見が欲しいんだ」
つい今しがた聞いてもらった楽曲について、彼としてはどう見るのかを聞いてみたかった。
「いいと思うよ、ソロ用も真美や亜美の、所謂『属性』にマッチしてると思うし、ほかが攻めてる内容のわりにメインのデュオ曲はアイドル然としたかわいい曲に思える」
しっかりと聞きこんだ上で感想をくれる羽根P。
よほど気に入ったのか再び再生を始めている。
「振れ幅のある曲目だけど、プロデューサーとしてはこれでゴーサイン、かな」
「そいつは重畳だ、ソロ用はアイドル然な感じからあえて離した曲にした甲斐があったよ」
OKをもらった俺は若干ゃニヤつくのを抑えつつも、曲目が通ったことに喜びを感じた。
それはまあ、仕方ないことではある。
この三曲は名曲ではあるが、次のユニットである真美・亜美には年齢的なアレがアレでアレなのだ(IQの低下)
まあ前世基準の話だけど、どうでもいいかw
とにかくこの三曲を双海姉妹に甦らせてもらうことは、それ自体がある意味カタルシスというか、カルマというか背徳感というか、ともかくなんかそんな感じだ。
さて、プロデューサーのお墨付きももらったところで、あとは姉妹に仕込みを済ませるだけとなった(ゲス顔)
あんな若くてみずみずしい青い果実を思うさま自分好みに仕立て上げることができるなんてよお、作曲家になってよかったぜぇ(物は言いよう)
「ゲスな言い方過ぎて自分に草」
しょーもない妄想を含んだひどい表現を、自信でツッコんで思わず笑う俺。
これは傍から見たらほぼ事案ですよw
しかしまあ、改めてこの三つの曲のタイトルを眺めてふと、前世の思い出に浸る。
界隈のものでこの曲たちを知らぬものはいないであろう名曲たち。
この世界では、俺の手によって全面的に表に出てくることになる。
よく考えたら、元ネタ的に千早にだってそういう系統の曲を渡しているわけだし、そんなにビビる必要もないか……
ともあれ、どんなジャンルにも良曲、或いは神曲と呼ばれるものは存在する。
今、この時間軸の地球において、俺だけが知る名曲たちは、765プロのアイドルによって、一曲、また一曲と確実に花開いている。
幾度目かの喜びをかみしめながら、俺は音無さんの事務処理を手伝いつつ、双海姉妹の下校を待った。
午後に入り、日差しもある程度落ち着いてきた頃、にわかに廊下が騒がしくなり、ふと目を上げれば事務所の扉が勢いをつけて開け放たれ、右に長い房のJCと左に短い房のJCが、ついにやってきた。(なお本人たちからしたら逆ゾ)
「よっしゃあ!待ってたぞJCシスターズよ!」
唐突に机をたたき立ち上がる俺に肩をビクッと反応させる音無小鳥お姉ちゃんの可愛さはさておき
「ファッ!?どーしたのさダテッチ、いきなりテンションバクアゲじゃん☆」
ん?今……
とにかく高速反応で乗っかってきた双海妹氏。
「宿命の二人のレジスタンス楽曲が不可能を可能へと変えたのでもってきたよ(二人のユニット楽曲が出来たのでもってきたよ)」
不意に口を突いて出たのは常人には理解しがたい中二言語であったが
「…まさか実在したとはな……で!?やったー!運命の最終章は開かれ亜美どもの時は満ちたですなぁ……ムッフッフ(マジで!?やったー!ついに亜美たちの出番ですなぁ……ムッフッフ)」
と打てば響くがごとき見事な返答が来る。
さすがだな亜美隊員……同じ地球とはいえ全然別時空のコ↑コ↓(アイマス世界)においてノムリッシュを習得しているとは……
「かの者って伝説に謳われる間言ってた真美たちのリユニオントラックスだよね…っ!?(それってこの間言ってた真美たちのユニットだよね?)」
真美隊員も即応反射でノム言語、お前らホントすげえな。
「え?……え?レジスタンス?……最終章?……りゆにおんとらっくす……?」
著しい言語変換率にそばで聞いていた音無さんは混乱している。
相も変わらず、その首をかしげる動作などがいちいちかわいかったりする。
信じられないだろ?年上なんだぜ、これで。
「早速だが聴いてみるか?」
懐から意味ありげにディスクを取り出す。
「聴く!」
姉妹の声が完全に一致した瞬間だった。
双海の姉妹に、早速音楽を聴いてもらうことと相成った。
吾輩は音楽家であり、事務所に楽曲を提供しているからして、作った音楽をアイドルに聞かせぬという法などない。
この年若い二人の娘さんには、いったいどういった曲がよいのだろうか。
と、考えを巡らせて居った時分、ふと吾輩に天啓が舞い降りたのである。
もしやこの世には、或いはやはり、神は居申す也。
などと身勝手な信仰を捧げようとせんほどに、その天啓なるものは衝撃的であった。
とかなんとか、似非文学風に語ってはいるが、俺に巻き起こった発想はクソゲスナメクジ級のものだ。
回想
「亜美真美ちゃんの楽曲か~……」
「エロゲも名曲いっぱいあったな~」
「せや!」
回想終了!終わり!閉廷!
この結果が、彼女たちに渡す曲目を決定する天啓(ゲス)である。
エロゲの楽曲という点がすごく背徳感あるよね?
こう、欲望まみれのまなざしを理解できない無垢な個に向けているのに、返ってくる屈託のない笑顔に萌え死につつ罪悪感というか、そう言う感じの気分に勝手になるやつ(名前はまだない。)
実際エロゲにはいい曲はたくさんある。
物語を盛り上げるだけではない、歌詞と音による一つの別世界の構築。
真っ白なシ者さんも言ってたことだけど「歌はいいね」ってやつですよ。
マイナーかメジャーかの区別が存在するだけで、音楽には貴賎はない。
だからこそこの三曲をあえてこの子たちに歌ってもらおうと思ったんだ(建前)
ぐへへ、未成年の美少女にエロゲソング歌わせるのは気分がいいぜ!
あ^~、たまらねぇぜ(本音)
純粋で邪な思いを胸に、まずは一曲目を再生する。
ユニットデュオ用として用意したのは、言うまでもない著名エロゲシンガーであるKOTOKO氏が歌った「さくらんぼキッス~爆発だも~ん~」である。
そこ、後ろ指ささない!
しょうがないじょのいこ。
この曲すごくわちゃわちゃしてるし、カワイイし、双海姉妹にはよく合うと思うんだ。
のっけから二人の瞳の輝きは宝石もかくやというほどに、美しく潤っていた。
曲に引き込まれているのであろうその反応は、「この曲にしてよかった」
と、言わしめるに足る十分な説得力を見せた。
内容はいたってシンプルな、恋する乙女の心を描いた歌詞。
曖昧な言葉でお茶の間を濁しつつ、愛しい「彼」と結ばれる過程と、その間に胸の内に起こる少女(登場人物は全員18歳以上です)のときめきを歌う曲だ。
残念(喜び)ながら、この日本には年下好きが一定以上いる。
前世のアニメキャラだと例えば魔法少女に分類されるヒロインたち。
例えば学園物のヒロイン、例えばエルピー・プルなどに類する、所謂「ロリキャラ」である。
ぼくは木之本桜ちゃんが好きです!(半ギレ)
おっと、話が逸れそうになったな、すまんすまん。
まあ、ロリ需要を高水準で満たせる双海姉妹に、こういう曲を歌わせることで765ファンニキたちに、じゃぶじゃぶ課金してもらうという目論見もある。
メインに据えたこの曲と、ソロ2曲との温度差を利用して、新たな層の取り込みも狙いたい。
「さくらんぼ(以下略」のような少女チックさを、秒で取っ払った上で新たな双海姉妹の一面を魅せたいと思う。
そんな要素を満たす温度差が、次に用意したそれぞれのソロ曲である。
双海真美用のソロ「Lythrum」
そして
双海亜美用のソロ「I pray to stop my cry」
「さくらんぼ~」からの流れだと、テンションが激しく上下してしまう組み合わせかもしれないが、二人ならきっかり歌い切ってくれるはずだ。
この事務所のアイドルの中でもトップクラスにアニゲーに精通する双海姉妹は、もともとゲーム曲だったこれらとの親和性は、いまさら改めて語る必要もないだろう。
元気印の双子の印象から、少しだけ大人なイメージに変化した真美であれば、おそらくしっとりとした「Lythrum」の世界観を、余すことなくよみがえらせてくれる。
単なる元気キャラとしてではなく、真美に先んじてユニット活動で、アイドルとしてのポテンシャルを遺憾なく発揮していた亜美であれば、「I pray to stop my cry」を狂いなく表現するだろう。
ぼくには歌ってくれるアイドルがいるんだ。
こんなにうれしい事はない。
真美と亜美は歌いきることができるか?(当たり前だよなぁ?)
文章構築に時間がかかりすぎてしまい、このお話はすごく難産でありました。
見切り発車は怖い。
さあ、お待ちかねの曲紹介の時間だ。
今回の楽曲
亜美真美デュエット用 さくらんぼキッス~爆発だも~ん~
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作詞・歌: KOTOKO
作曲・編曲:C.G mix
真美ソロ Lythrum
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作詞:KOTOKO
作曲:編曲:C.G mix
歌: 川田まみ
亜美ソロ I pray to stop my cry
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作詞:KOTOKO
作曲:高瀬一矢
歌: KOTOKO
Hey boy!地獄に行っても覚えときな、俺は決して元ネタのタイトル表記から逃げなかった!(謎の仕事しましたよ感)