魔法少女リリカルなのは 〜オーロラ姫の凍りついた涙は誰のために〜 作:わんたんめん
先に謝罪させてください・・・・。申し訳ないですm(._.)m
これは、私が望んだ夢だ。
「プレシア、大変です。明日は嵐になりそうです。今回はフェイトがお寝坊さんです。」
アリシアがいる。リニスがいる。アルフもいる。
「そうなの?」
そしてなにより、
本当は母さんの手に何も握られていないのは分かっている。だけど、母さんから受けた
「・・・・何か怖い夢でも見たのかしら?大丈夫よ、フェイト。」
母さんが怯えている私に優しそうな声で語りかける。そこにかつて感じていた狂気は微塵も感じなかった。むしろ慈愛。アリシアのクローンである私にしっかりとした親の愛ーー現実では得られなかったものがそこにあった。
「っ・・・・ああっ・・・あ゛あ゛っ・・・・!!!」
現実では得難いものだった光景に思わず私は涙を浮かべながら顔を手のひらで覆った。
私が突然泣き出したにも関わらず、アリシアやリニス、それに母さんが私を心配そうに見つめてくれる。
これは夢だ。それは分かっている。だけど、だけどーー
これは私が心底から望んでいたことなんだーーーー
ずっと、望んでいた。私なんかが得られるはずのない家族の愛情ーーー
「ここは・・・・?」
闇の書にわざと取り込まれたヒイロが次に目が覚めた場所はまだ建築中と見られる建物が多く乱立する都市の中であった。しかし、そこに人が住んでいるような雰囲気は微塵も感じられなかった。
ヒイロは辺りを見回し、自分の記憶と現在いる場所の風景を照らし合わせておおよその場所の特定を図る。
「・・・・X18999コロニーか。しかもコロニー内部の建設状況から見て、AC196年、マリーメイアの反乱があったころか。」
ヒイロは確信を得るために自身の上空を見上げる。その先にあったのは、青く広がる空ーーではなく同じように建設途中のビルが見える地上であった。
上を見上げても人の住んでいるような風景が見えるのはコロニー住民にとっては当たり前のことだ。
(夢、というより俺の記憶の中にあった風景を投影しているような空間か・・・?)
上空の様子を見ていたヒイロはふと、ある建物が目に入る。
木々が生い茂り、さながら森林のような状態になっている広大な敷地にポツンとそれなりに巨大な建造物が存在しているのを確認する。
「・・・あのような建造物、X18999にあった覚えはないが・・・・。」
ヒイロは訝しげな表情を浮かべながらその森林の中に佇む宮殿のような建物に視線を集中させる。
少しばかり考えに耽るが、これといった確信を得ることはなく、ヒイロは現地に赴いた方が早いと判断し、その宮殿に足を運ぼうとする。
「お兄さん。」
「っ!?」
そのヒイロの足を止めようとする者がいた。その声を聞いたヒイロは彼らしくなく心底驚いた表情を浮かべながら、勢いよく自身の背後にいるであろう人物へ振り返る。
「何故お前がここにいる・・・!?」
そこにいたのはヒイロにとって忘れられないーーいや忘れることなど絶対に許されない少女がそこにいた。白いワンピースにツバの大きい白いキャペリンを被り、可愛らしい白い子犬を抱きかかえながら黄色いスイートピーのような花を握っている。
それはかつてヒイロが自身のミスで殺めてしまった少女と子犬に他ならなかった。
「えっと・・・お兄さんに会ってみたかった、からじゃダメ、かな?」
「・・・・俺は、お前達を殺したんだぞ・・・!?」
殺した相手なのに、会ってみたかったから会う。そんな少女の言動にヒイロは明らかに動揺している口調で少女の言葉に返す。
「うん。それは分かっているよ。本当にあの時は熱かったし、痛かった。」
「っ・・・!!!恨んでないのか・・・・?」
少女のその言葉にヒイロは居たたまれなさから苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべながら顔を逸らした。その反応に対して少女は笑顔をうかべながら笑いかける。
「お兄さんはあの後、この子を弔ってくれたでしょ?」
そう言って少女は抱きかかえている子犬をヒイロに見せるように前へ差し出した。そのタイミングで先ほどまで少女の腕の中で眠るように動かなかった子犬は突然暴れ出した。
「あっ!?ちょ、ちょっと!?」
少女の腕から脱出した子犬は一目散にヒイロへと向かって駆け出してくる。
ヒイロは噛みつかれると予想し、腕で防御の構えをとった。
しかし、その子犬はヒイロの足元まで駆け寄るとその足に自身の身体を擦り付け、戯れ始める。さながら懐いているようだった。
その子犬の様子にヒイロは少しばかり呆けた表情を浮かべる。
「噛み付いたりはしないよ。その子はお兄さんが優しい人だっていうのは分かっているから。」
「・・・何故、俺がこの子犬を埋めたことを知っている?」
「それは、闇の書のおかげなの。」
「闇の書だと・・・!?」
ヒイロの驚きの声に少女は頷きながら話を続ける。
「闇の書はこの空間を作る時に取り込んだ人の記憶を元にするの。それは場所とか人は関係ない。」
「・・・元が俺の記憶だから、ついでに知った、ということか?」
「そう・・・なるのかな?あんまり私自身よく分かってないけど・・・。でも、お兄さんが私とこの子を殺しちゃった後、すっごく苦しんだのも、知ってる。それこそ、自分の感情を失くしちゃうほどに苦しんだのも。」
少女は悲しげな目線をヒイロに向ける。心なしかヒイロの足元にいる子犬も悲しげな鳴き声をあげているようにも感じられた。
「お兄さんはあの後もずっと戦い続けた。自分の感情を殺しながら、でも、それでも私やこの子みたいな人達を二度と生まれさせないように、平和を目指して、戦った。」
「時折、色んな間違いとかすれ違いとかあったけど、間違えるのは人間だから仕方ないことだよ。」
「だから、私はお兄さんを恨んだりしないよ。そんなことをしたところで何かが、例えば過去とか変わるわけじゃないから。」
「・・・・だが、俺はーーー」
ヒイロが何か言おうとしたが少女はそれを首を横に振ることで遮った。
「お兄さんは本当に優しい人なんだね。」
「でも、今はその優しさを他の人に向けて欲しいかな。この世界、お兄さんと一緒にこの夢の世界に囚われている女の子達に。」
ヒイロはその少女の言葉がフェイトとはやてのことを指しているのだと察した。
「ほら、おいで。これ以上、お兄さんの邪魔をするわけにはいかないから。」
少女がそう呼びかけるとヒイロの足元にいた子犬はパタパタと少女の元へと戻っていった。そのタイミングで少女の身体が淡い光を放ち始める。
「あ、そろそろ時間みたい。」
自分の身体の異常をたったそれだけで切り捨てながら少女はヒイロへと向き直る。
「それじゃあ最後に、教えるね。あの宮殿みたいな建物にはお兄さんの思っている通り、夢の世界に囚われた女の子がいる。それと、その子と合流したら、スペースポートのモビルスーツデッキに向かって。もう一人、闇の書の主の元への移動手段があるから。道中大変だと思うけど、お兄さんなら絶対に大丈夫。」
少女の身体は徐々に光へと消えていく。それでもなお笑顔を浮かべながらヒイロに語りかける。
「最後に・・・本当に最後。お兄さん、もう少し、もう少しだけでいいからーー」
自分を許してあげて。
それを最後に少女の身体は子犬と共に完全に光となって消えていった。
「・・・・悪いが、自分を許すつもりは毛頭ない。」
ヒイロは軽く見上げながらポツリと呟く。
「だが、善処はしよう。」
ヒイロは少女が消えた場所を軽く一瞥すると踵を返し、駆け出した。
夢の中に囚われているフェイトのいるあの宮殿へとーーー
「フェイトー。ここ教えてー。」
「う、うん。えっと、ここはねーーー」
私は今、アリシアに魔法技術の勉強の手伝いをしている。草木をたなびかせる風がすごく心地よく感じる。コロニーは見ている限り閉鎖的な環境だと思っていたが、空気もしっかりあるし、風だって吹いていた。
私の側で教科書を開きながら質問をしているアリシアは私より背は低いけど、血縁上、私より早く産まれたのだからお姉ちゃんということになる。
何気ない姉妹としてのやりとり、すごく、心が満たされていくように感じていた。
だけど、これは夢だ。それはどうしようもない事実だ。だけど、そんな
「ねぇ・・・アリシア。これは夢、なんだよね?」
ふと、そんなことをアリシアに向けて言ってみる。するとアリシアはちょっとだけ表情を暗く落としながら頷いた。
「だけど、ここにいても、いいんじゃないかな?私もいるし、リニスもいる。なにより、母さんもいる。」
アリシアは笑顔を浮かべながら私の顔を見つめる。だけど、その目はどこか悲しみを纏っているように感じた。
「それでいいんじゃないかな?これはフェイトが望んだ夢なんだから。」
アリシアはあくまで私を夢の中に引き止めてくる。それもそうだ。これは私が望んだことなんだから、別に居続けてもいてもーーー
『フェイトちゃん。』
そんな時、頭の中になのはの声が響いた。その瞬間、急に思考がクリアになった。
そうだ、私は帰らなければならない。なのはやみんなのいる現実に。
たしかにここで母さん達と一緒にいるのもいいかもしれない。だけど、母さんもリニスもアリシアも本来はもういないんだ。会ってはいけないんだ。
それにこんなところを見られたらーー
(ヒイロさんに顔向けができない。だからーー)
意を決した表情でアリシアにここからの脱出の旨を伝えようとした時、不意にアリシアが視線を別の方向へと向けた。
「あれ、なんか遠くから音が聞こえる。」
「え・・・・?」
アリシアが疑問気な表情を浮かべながら周りに広がっている森の方を見つめる。
つられるようにその方角に視線を向けると僅かに音が聞こえた。それは少しずつ大きくなっていたことからその音の正体がこちらへと迫っていることを察する。
その音はなんとなく聞き覚えのあるものだった。周りに緊急性を伝えるためにわざと耳を塞ぎたくなるような音を響き渡らせる。
「これ、救急車のサイレン・・・?」
そう呟いた瞬間、森の木々をなぎ倒しながら一台の救急車が現れた。赤色灯を光らせ、サイレンを周囲に響かせながらその救急車は私とアリシアに突っ込んでくる。
思わずアリシアを庇うが、その救急車は私たちの目の前で急に停止した。
何事かと思っているとその救急車の運転席のドアが開かれ、運転手が降りてきた。
普通は一言くらい文句を言いたいところだがーーー
「・・・やはりここにいたか。」
「な、なんで・・・!?」
運転席から降りてきたのはまさかのヒイロさんだった。予想外の人物の登場に私は開いた口が塞がらなかった。
「ど・・・どうして、ここにいるんですか?」
「・・・闇の書を内側から停止させるためだ。お前の救出はあくまでついでだ。」
そういうとヒイロさんは腕を組みながら、私の隣にいるアリシアに視線を向ける。
「そこのソイツは誰だ?フェイトをダウンスケールさせたような容姿をしているが。」
「あ・・・えっと、その・・・・。」
アリシアのことを尋ねられて私は視線を右往左往させてしまう。ヒイロさんには私がアリシアのクローンであることは話していない。仮に話したとしたらヒイロさんはどんな顔を浮かべるだろうか?冷ややかな表情を浮かべるだろうか?それとも気持ち悪いと言ったような表情を浮かべるだろうか?
仮に後者のような表情をされたら、絶対凹む。
それはそれとして、どうしよう、まさかヒイロさんが来ているとは思わなかった・・・!!
「・・・・いいよ。フェイト。その表情をしてくれただけで、フェイトのいるべき場所は、わかったから。」
「アリシア・・・・?」
アリシアの言葉に驚いた顔をしているとアリシアは服のポケットから何かを取り出した。それはこの夢の中に入ってからずっとなかったバルディッシュだった。
「いい・・・の?」
「うん。フェイトには家族より大事に思ってそうな人がいるみたいだからね。」
アリシアからそう言われた私は一瞬誰のことを指しているのかわからなかったが、状況的に鑑みた結果、ヒイロさんに行き着いてしまった。
「えっ!?あ、いや、こ、この人とはそんなのじゃないから!!」
「ええ〜?ほんとに〜?」
咄嗟に手を横に振ることでアリシアの指摘が違うことを表すがアリシアには茶化すような表情を浮かべながら疑われてしまう。
「ほ、ホントだってばっ!!」
「・・・・じゃ、そういうことにしておくね。」
アリシアが妙にいい笑顔でバルディッシュを私に渡すと今度はヒイロさんに視線を向ける。
「ヒイロさん、フェイトのこと、よろしくお願いします。」
「・・・なるほどな。了解した。」
ヒイロさんはアリシアと少しだけ言葉を交わすと救急車に乗り込んだ。
私は恥ずかしさからわずかに頰を赤く染めながらアリシアに詰め寄った。
「あ、アリシア・・・そのーー」
「フェイト。行って。フェイトにはフェイトの居場所があるからね。」
「・・・・ごめん。」
アリシアに一言だけ謝罪の言葉を言うと私はヒイロさんの乗る救急車の助手席に座り込んだ。
これで、お別れかーーそう思っていたけど、いつまでたってもヒイロさんは救急車を出そうとはしなかった。
「あの、ヒイロさん?出さないんですか?」
「・・・・お前はその別れ方でいいのか?」
「えっ・・・?」
「お前に悔いはないのかと聞いている。」
ヒイロさんは私に視線を向けながらそう言ってくる。その目はまるで何もかもお見通しだと言うように確信に満ちていた。
「で、でも、これ以上なのはに迷惑をかける訳にはーー」
「いつまでも他人行儀な奴だ。多少遅れただけでなのはは何も言わないだろう。」
「いいん、ですか?」
「・・・・勝手にしろ。感情のままに行動する。少なくとも俺はそう学んだ。」
ヒイロさんはそう言って腕を組んで座席のシートにもたれかかった。
私はヒイロさんの言葉に顔をうつむかせる。そしてーー
「ありがとう。」
それだけ言うと私はもう一度救急車のドアを開け放ち、アリシアの元へと駆け出した。
「フェ、フェイトっ!?」
「アリシアっ!!!!」
驚きの声を上げるアリシアを他所に、私は彼女の体を抱きしめた。
最初こそ、呆けたような表情を浮かべるアリシアだったが、程なくして彼女の腕が私の肩に回される。
「もう・・・甘えん坊だなぁ・・・。」
「本当は、現実でもこうしてあげたかった・・・・!!」
涙で上ずる声にアリシアは無言で抱きしめる力を強くする。
それに私は名残惜しさを抱きながらもアリシアの顔を見つめる。
視界が涙で滲んでいたが、アリシアも涙を浮かべていたのははっきりと見えていた。
「でも、ごめん。私、行くよ。」
「うん。フェイト。いってらっしゃい!!」
フェイトはその言葉を最後にアリシアを抱きしめていた腕を離し、再度救急車へと駆け出した。
アリシアはその
「確認する。いいんだな?」
「はい。もう、私は迷いません。」
フェイトの意志を確認したヒイロは救急車のアクセルを踏み、宮殿を後にする。
サイレンを鳴らしながら走り去っていく救急車をアリシアは見つめていた。
「それじゃあ、私は母さんに最後のわがままでも頼みに行こっと。」
「ヒイロさん、これからどうするんですか?」
「このコロニーのスペースポートにどうやら脱出用の手段があるらしい。」
「それ、罠とか大丈夫なんですか?」
「その可能性も無論あるだろうな。だが、俺たちにはこれしか手段がない。ざっとこのコロニーを見たが、細部まで忠実に再現されている。」
救急車を走らせながらフェイトとヒイロはこの夢の世界からの脱出を考える。
フェイトの警戒ももっともだが、それしか手段がないため、ヒイロはX18999のスペースポートへと救急車を走らせる。
「人の気配がしませんね・・・。なんだか、不気味です。」
「ああ、そうだな。気をつけろ。何を仕掛けてくるか予測ができないからな。」
ヒイロの警告にフェイトは険しい表情を浮かべながら頷いた。
そして、何事もないまま、スペースポートが見えてくる。
順調に進むと思っていたがーーー
「っ・・・フェイト、伏せろっ!!」
「えっ!?」
突然のヒイロの声に驚いているフェイトを無理やり屈ませる。その瞬間、強烈な爆音と共に救急車のフロントガラスが粉々に砕け散った。
「きゃあああっ!?」
「ちっ、やはり撃ってきたか!!そのままかがんでいろ。突っ込むぞっ!!」
「え、ええっ!?い、一体何が起こっているんですかっ!?」
しばらくヒイロの荒い運転に振り回されるフェイトだったが、それは最終的に正面からの衝撃を最後に鳴りを潜める。
おそらく壁か何かにぶつかったのだろう。フェイトは抱えていた頭を上げると周りの確認を行おうとするが、ヒイロに頭を抑えられてしまう。
「フェイト、迂闊に顔を出すな。」
「ヒ、ヒイロさん、一体何が・・・!?」
「スペースポートの前で銃を構えた部隊がいた。」
「や、やっぱり罠だったんじゃ・・・!?」
「いや、その可能性は低い。そもそも先ほどまで人の気配一つしなかったにも関わらず、なぜここにだけ人がいる?」
ヒイロがそう尋ねるとフェイトは思案に耽る表情を浮かべる。少しの思考の間、フェイトは何か閃いたように、『あっ!!』という声をあげながらヒイロと顔を合わせる。
「何か、見られたくないもの、もしくはそれに準ずるものがある・・・!!」
「そういうことだ。フェイトはバリアジャケットを展開しろ。展開したら3カウントで出るぞ。」
「あの、ヒイロさんはウイングゼロを使わないんですか?」
「使うまでもないからな。」
「え、ええ〜・・・・。」
さも当然のように言い切ったヒイロにフェイトは思わず引き面の笑みを浮かべる。
「3・・・・2・・・・1・・・・行くぞっ!!」
ヒイロとフェイトが同時に救急車の扉を開けはなつ。
スペースポートに配備されていた兵士達はヒイロとフェイトに銃口を向ける。
「やらせない!!」
兵士が引き金を引くより先にフェイトのフォトンランサーが襲いかかる。直撃を受けた兵士は吹っ飛ばされ、気絶する。
兵士達はフェイトの攻撃に混乱する様子を見せる。ヒイロはその間にそのうちの一人に接近し、蹴りをお見舞いする。
「ぐわっ!!」
ヒイロの蹴りを受けた兵士は一撃で昏倒させられる。ヒイロは倒した兵士から銃を奪うと兵士達に向けて乱射する。
ばら撒かれた銃弾は兵士達に直撃し、無力化する。
「あの・・大丈夫ですか?あの人達。」
「知らん。所詮は夢だからな。」
「そうですか・・・ところであの兵士達は一体・・・。」
入り口の兵士達を無力化したヒイロ達はスペースポートに侵入する。その通路の道すがらフェイトは先ほど襲撃してきた兵士達のことを聞いてくる。
その兵士達はピンクがかった紫色の制服に同じような色合いをした帽子を被っていた。
その帽子には『M』のアルファベットが大きく施されていた。
「あれは俺達がかつて戦った勢力の兵士だ。要はテロリストだ。もっともテロリストにしてはやることなすことはかけ離れていたがな。」
「というと・・・?」
「・・・悪いが話しは後だ。警戒は怠るな。先ほどの兵士と鉢合わせる可能性もあるからな。」
「・・・わかりました。」
X18999の内部をほとんど把握しているヒイロの案内で一直線に目的地であるモビルスーツデッキに進んでいく。
途中、襲撃もあるだろうと考えてはいたがーーー
「兵士が倒れている・・・?」
なぜかその道すがら兵士が倒れていたのだ。その兵士達は完全に無力化されていて動く気配は見当たらなかった。
「他に、だれかいるんでしょうか?」
「・・・・先を急ぐぞ。兵士が倒れているのであれば好都合だ。」
「そ、そうですね。」
疑問に思うフェイトだったが、ヒイロはそんな彼女を急かし、先へ急がせる。
(・・・・まさかな。)
ヒイロの頭の中をとある可能性がよぎったが、今は関係のないことだと切り捨てて駆け出した。
しばらく無力化された兵士や謎の爆発音をバックミュージックにヒイロとフェイトは何事もなくスペースポート内を突き進んでいく。
同じような通路を何度も通っているような感覚にフェイトはそろそろ参ってきていたが、ある電子扉を潜り抜けると風景は唐突に変貌する。
そこは先ほどの近未来的な通路とは打って変わってフェイトにとってどこか機械的な印象を受ける場所であった。
ヒイロにはそれなりに見慣れた場所であった。そここそがヒイロ達が目的地としていたモビルスーツデッキである。
「・・・・なるほど、これが脱出手段か。」
「あの・・・これは?」
そこには一機の戦闘機が鎮座していた。否、それは戦闘機のように見えるが本当は違う。
赤・白・青とトリコロールの色合いをした機械的な翼に外蓋に白いラインの入った赤いシールド、そして眼を見張るのはその戦闘機の先端部分を形成している巨大なライフル銃。
それは紛れもなく、かつてヒイロが地球に降下した際に乗っていた機体、『XXXG-01W ウイングガンダム』であった。
「ウイングガンダム。俺がアフターコロニーで戦っていた時の機体だ。」
うーん、やっぱ自分の思い通りに中々書けない・・・。
これで本当に良かったのだろうかとすっごく悩んでいます。
点数評価としては30点くらいですね・・・。
やっぱり小説書くのって難しい・・・・(´;ω;`)