イリヤ来ないヤダー
KH3面白いヤッター
という理由で切りのいいところ?いいのか?わかりませんが、投稿です。
コラボイベとKH3発売がダブってるからね。これからも投稿遅くなると思います。
感想が思ったより多くて嬉しいです、時間がある時に返信できればします。
英霊ジャンヌ・ダルク。彼女は言わずとしれたフランスの英雄であり、聖人である。
カルデアのマスターである藤丸立香の召喚に応え、彼のサーヴァントとしてここカルデアに居る。
そしてそれは、彼女が割り振られた自室で日課である礼拝を行っている最中に起こった。スキル『啓示』が発動した事を彼女は感じ取った。
だが、いつもの啓示ではない、天から降りて来るのでは無くまるで近くから語り掛けてくるような感覚だ。
『クックー、クックー、クー』
「へ?」
その声は、鳩の鳴き声だった。
「啓示スキルが発動すると、鳩の鳴き声がする。それも近くからですか……鳩と我らが主は密接な関係にあると言い伝えられています。何か重要なお告げなのかもしれません」
「ええ、でもそう悪い事ではないと思うわ。あの人の洗礼の際にも白い鳩が降臨したって話だし、前向きに考えましょう」
ジャンヌは己の先達である、ゲオルギウスとマルタに相談した。
「はい、私もそう思います……思うのですが……鳩の言語だと何をお伝えになりたいのか意味不明なんです!」
「確かに、鳩の鳴き声ですと困りますね」
「あー、そりゃ確かにそうね」
彼等は聖人である、その信仰心は人並み以上に深い。そんな彼等が主の声を無視することなどありえない。故に、彼等は悩み考え抜き……
「閃いたわ!」
そうマルタが言うと、ジャンヌはどこか嫌な予感を感じつつ話を聞いた。
ここ食堂は、マスターを始め職員は勿論サーヴァントと料理の腕を振るうのを好む者にとって憩いの場である。
そんな憩いの場で、異彩を放つ集団が居た。
「も、もう一度お願いします」
頬を朱に染めた、聖女ジャンヌ・ダルクは大男に迫る。
「い、いや。だから何度も言ってるけどよ……」
「気張りなさい、ジャンヌ」
「私には見守る事と、上手く行くことを願う事しか出来ません。なんと不甲斐無い」
鉄の城塞の如き精神力を持つジャンヌでも、流石に今回ばかりは心が折れかけるが自分の尊敬する聖女マルタと聖騎士ゲオルギウスが見守ってくれているからこそ、その精神と心は折れずにいる…………はず。
「くっくー、くっくー、くー」
「無理があるからな!仮に出来たとしても、お前らが思っているような会話が出来るわけじゃねえからな」
彼等3人は、動物会話のスキルを持つライダー・坂田金時に力を借りることにしたのだ。根っからの好漢である金時は、困っている3人に頼られ快く力を貸す事にした、ただ内容を聞かなかったのがいけなかった。
彼もまさか、お告げで下された鳩の鳴き声がなんと言っているのか、ジャンヌが再現するから教えてほしいなどと言い出すとは夢にも思わなかった。
彼の持つスキル動物会話は、彼等の思っているものとは違っていた。坂田金時が持つ動物会話ランクCは、人と人が会話をするかのように話が出来るわけでは無いのだ。しかもその相手は鳩の鳴き真似をするジャンヌである……当然ながら金時が彼女が何と言っているのか理解できるわけが無かった。
そんな混沌とした場に、声をかける者が居た。
「随分と変わった組み合わせですね、何かあったのですか?」
マシュ・キリエライトだ、聖人3人に坂田金時という珍しい組み合わせを見てつい話しかけてしまったのだ。
「お、おう、マシュの嬢ちゃんか!助かったぜ。頼られたのに情けねえがオレじゃあ、こいつらの助けになれそうにねえ、知恵を貸してやってくれ」
「そ、そうですね。このままでは進展がなさそうですし、マシュさん知恵をお貸しください。金時さんもありがとうございました」
「おう、次は力仕事で呼んでくれや。そん時は、ゴールデンな活躍してやるからよ」
そう彼は快活に言い放ち、しかしどこか妙に疲労を感じさせながらも去っていった。
そして、マシュは事のあらましを聞いた。
「啓示……鳩の鳴き声……あっ!」
マシュは、脳裏にごく最近召喚されたサーヴァントを思い浮かべた。
「何か、知っているのですか!」
その時のジャンヌはマシュが救世主に見えたという。
「いやその……最近先輩が召喚したサーヴァントの中にジャンヌさんの啓示スキルに影響を与えていそうな方がいらっしゃるのでもしかしたら……」
「……今、そのサーヴァントはどこに?」
「先輩の自室で、先輩と交流を交わしているかと」
そのマルタの問いが、あまりにも気迫が籠っていて、つい答えてしまう。
それを聞くや否や、3人は駆け出して行った。
どんなサーヴァントが喚ばれたかも、聞きもせずに……
その2に続く。