それは突然の事だった。事務作業中、街の方角から遠くにあれど、ここからよくわかるほど大きく光っていく『光の柱』と比喩しても過言ではない大きくなり、軽く事務室の机が揺れたのだった。
リホ「な・・・・・なんや・・・・・アレ・・・・・・・・・・」
タチャンカ「……アレは…… 現実なのか?」
EM-2「あ、アレは…… 何?」
リホ指揮官はまた万能者が何かやったんだろうな。と心の中で思い、同じなく事務室作業をして『光の柱』を見ていたタチャンカとEM-2は目を丸くし呆然としていた。
リホ「(いや… 万能者が何かやらかしたとは決まってへんよな?前のギャングのアジト壊滅の件で抗争が激化してるっていうのに更にヤバイ事なるの…)」
少し前に謎の鉄の巨人によりギャングのアジトが壊滅した時、チャンスとみたマフィアとの抗争は落ち着きを見せていたのだが… また抗争が激化する要因になりそうだった。
リホ「はぁ… 万能者の使った資材は取り敢えず "盗難に遭った" って事にして… これはどうやって報告しよかの?誤魔化し切れんよ?あははは…… 」
あの規模の爆発は誤魔化し様も無く流石に隠蔽しようがない。ってかそもそもの話だがどういう情報が少な過ぎる。どうなってあの大規模な爆発が発生したのかが分からない。
流石に治安よ環境も劣悪な街に練度が低くまだまだだ新人な基地の部隊を連れて行く訳にもいかずリホ指揮官は単独で街に乗り出した。
所変わってそんな事なんて知る由もないI.O.P.社、ペルシカはイス座りながらコップに入ったコーヒー片手を飲みながら、ある人形の製造計画書ととある任務の詳細に通していた。
ペルシカ「【パラケルススの魔剣】の製造計画、規格外過ぎるわね… 1発でC級E.L.I.Dを消し炭に、3発でD級すら捻じ伏せる破壊力と貫徹力… その本体の護衛任務ね…」
その依頼は大手製薬会社兼PMCの対E.L.I.D部隊からの報酬の払いも太っ腹な護衛依頼だったのだが… 妙に胡散臭い任務だった。護衛任務ならEA小隊以外にも適任の部隊がある筈だ。それなのにEA小隊にその護衛任務が回っていたのだ。
ペルシカ「まぁ、何にしろ… 旨すぎて怪しまざる得ない任務ね。でもスポンサーとか色々な関係があるからやらざる得ないか〜… 」
ペルシカは渋々この大手製薬会社兼PMCからの護衛依頼を受ける事にしEA小隊の隊長のペイロードに気を付ける様に指示し何か予想外のアクシデントにあったら危険を冒す事無く直ぐに【パラケルススの魔剣】を連れて脱出すると言う事にした。
大手製薬会社兼PMCからの護衛依頼
戦術人形【パラケルススの魔剣】とは?
そしてこの先に待っているは血生臭い地獄か?
それとも……
さて…