ヘルメットで表情こそ見えないが、おそらく怯えながら泣いてる声で話すターミネーターにスミスは優しく声をかけた。
スミス「ゴメンな…俺がお前を攻撃できないことや、動きのクセから何となくわかってたんだが、確証が欲しくてな…でも、今のでハッキリした。
…お前、バルカンなんだろ?」
その問いかけに反応するように、ターミネーターのヘルメットがピシリ、と音を立ててひび割れていった。
ターミネーター「違う…違う違う違う違うッ!私は…… 私は違う…!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…!もう二度と… もうあんな思い…!イヤダ!」
スミスから離れ、頭を抱えてもがき苦しみだす。ヘルメットは更にひび割れボサボサの白髪に混じった金色の髪の毛とバルカンに似た顔立ちが露わになっていく。
そして、背中の左のクローを毟り取りその爪を自分の身体にグサグサと突き刺し始める。その異様な効果にここにいる部隊全員はただ見る事しか出来なかった。
ターミネーター「死ね、死ね、死ね!!なんで… なんで死ねないんだよ!!何も守るモノすら無い私にこれ以上生きて何しろってんだよ!自分死ねぇ!」
突き刺した傷は直ぐに回復すよ今までの冷徹なターミネーターの雰囲気は完全に消え伏せた。
ターミネーター「ははは…お前ら… これが龍の呪いだよ…、もう龍脈も使わない…。攻撃も、反撃もしない…。殺せよ…。好きなだけ私を殺して見せろよ!」
ターミネーターに歩み寄るスミス、何故か気を押されて一方後退するターミネーター。
スミス「どんなに苦労したか俺には分からないがな……
大勢の人に…、迷惑をかけるなァァァッッ!」
歩み寄り、全力の平手打ちがターミネーターの頬にピタァン!いい音を立ててと直撃。
ターミネーター「うう…… うぇぇェェンッッ!!ヒッグ…うぅググ……!」
へたり込み子供の様に泣き始める。さっきまでの事なんかお構い無しに。
スミス「よしよし、ほら泣くなよ。」
ターミネーター「うぅ…… あ、ありがとう…ウグ…」
そっと頭を優しく撫でてターミネーターを抱きしめる。ターミネーターのヘルメットの隙間からは大量の涙が溢れ出していた。
スキマの中からソホォスは戦いの行く末を見届けていた。
ソホォス「結局出て来て予定が狂ったわね。まぁ、予想出来ていたからいいのだけれども…。さてと、次にいきましょうか」
第二の切り札をどうしても発動させたおきたかった彼女からしたらつまらない展開。
ソホォス「さて、未来を変える一手を打ちにいきましょうか」
彼女は境界を操り何処か別の場所へと一瞬で移動した。防衛作戦が行われている地点から数キロ先の森にソホォスは入った。
ソホォス「蛮族戦士さん♪突然だけど貴方、私と戦わない?」
殺気を一瞬全開にして強者だと示し、何故か蛮族戦士に戦いを挑んだ。
蛮族戦士「…!?! オマエ ナカナカノ ツワモノ ダナ」
ソホォス「あら、これでもか弱い乙女なのよ?でもその前に前座で戦って欲しい人がいるの?っ今連れて来るわね」
ソホォスは微笑みながらスキマに手を突っ込み遠い場所から誰かを引き摺り出す。
バルカン「お前!ふざけんな!今度はなんなんだよ!」
ソホォス「貴方、蛮族戦士と戦いなさい。死ぬ気でやらないと本当に死ぬわよ?」
バルカン「突然過ぎて意味分からないんだが!?蛮族戦士と戦え?おふざけにも限度ってもんがあるだろうがよ!」
ソホォス「聞こえなかった?貴方に拒否権はないの。もう一度言うわ。
意味分からない無茶振り、自分を守る戦いなのになんで護衛対象を危険に晒すのか。考えている事が分からなかった。色々な事を考えている中、ソホォスに背中を思いっきり叩かれた。
バルカン「痛っ!なんだよ!?
ソホォス「背中叩いて喝を入れるってあるじゃない?それをやったのよ。さてと、蛮族戦士さん。準備して出来たわよ!やっちゃって大丈夫だから!」
バルカン「おい!マジふざけんな!!後で締め落とすぞこの野郎!」
ソホォス「ふふふ、それはこの戦いが終わってからにしなさいな。
(…さて仕込んだ遺跡の遺物、覚醒するかしら?)」
ソホォスは不敵な笑みを浮かべた。
色々と言力が無くなって行くぅ…