__昔、諦めた夢があった。とても、遠い夢。
今もこうして、その夢は捨てきれていない。だから。
つい、この手紙を受け取ってしまったんだ。それは__
”Welcome To Pangya Island !!”
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「……ふぁ、あ。んー、今、何時だ?」
朝。なんとも早い時間から、目が覚めてしまった。こういう日は、体を動かすに限る。そんな思考を口に出した彼の名前は、リュウ。れっきとした日本人で、黒髪黒目。顔は良さげ。そんな普通の青年である。そんな彼の目覚まし時計は、どうやら仕事しなかったようだ。完全に遅起きだ。
「……なんてこった。まぁ、予定は無いから良いんだけどさ」
そんなことを言いながら、部屋の棚の方を見る。そこには、数々のトロフィーと、メダルと。それを見たあと、ふっと彼は自嘲的に笑う。
「なんで今、気にしちゃったかな。今更もう一度戻る訳じゃ、ないんだからさ」
なんて言ったものの。と、リュウは溜息を吐く。とりあえず、普段着に着替える事にした。今日は何をするかな、なんて考えながらも彼は着替え終えた。そして、何気なく今日も玄関の扉を開いて、ポストの中身を取り出して机に置く。ついでに焼いておいたトーストを口に入れながら、手紙の精査をしていた。すると、気になるものがひとつ。
「……パンヤ島へのお誘い?」
明らかに、他の手紙とは違う異質なものが入っていた。目が惹かれる。これ、なんなんだろうな。と言った感じで封を開けると、つい読み込んでしまった。
”おめでとうございます。貴方は栄光あるパンヤ島の祭典の、パンヤの参加者に当選しました。ゴルフ経験のある貴方なら、とても良い成績を残せると思います。貴方の参加を、お待ちしております。なお、参加かどうかについては、下記の回答に丸を付けてください。
はい いいえ”
「ゴルフ……?」
まさか、この単語をもう一度見るとは思わなかった。彼は一人、呟いた。パンヤ島なんてものは知らないが、自分に誘いが来たのは確か。でも、彼は迷っていた。迷うしかなかった。
「……ゴルフは、もう辞めたはずなんだけどな」
それでも、興味はわいていた。気が付けば、いつの間にかリュウはゴルフクラブとボールを用意していた。そして、愛用している帽子とヘッドホンを装着して、外に出て車とバイクの確認をした。その後、手紙を改めて手でとる。ペンは用意してある。そのまま、手紙の”はい”を丸で囲んだ。すると。
「うぉ!?」
足元に穴が空いて、急に落ちることになる。リュウはそのまま車やらなんやら、大事なクラブセットと共に、下へ下へと落ちていく。そして、気付いた時には彼は地面に激突していた。
「ってて、なんだよ、今の……って、ゑ?」
そして、周りを見渡す。そこにあるのはなんと、南国の木々。そして、目の前にあるのはパンヤ受け付け会場なるもの。つまり、だ。一瞬にして場所を移動したことになる。そんな技術は知らないし、あるとも思わない。けど、事実あるのだから、混乱している頭を振るい、とりあえず立ち上がる。そして。
「ようこそ、パンヤ島へ!」
海のように青い髪の少女が、リュウを出迎えてくれるのであった。
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パンヤ島。様々な地方が存在して、なおかつ四季折々を楽しめる。例えば、桜なども一年中見られるし、雪の降る所もある。或いは、紅く色付いた秋の気配がある場所もあれば、夏のように暑く海のそばにある場所もある。
そして特筆すべきは、ゴルフが盛んに行われている事。この島は、ゴルフと共にある。そう言っても過言ではないくらいに、繁栄しているのだ。
そんなゴルフの沢山行われている島の説明を、リュウは少女から受けると、ふぅ。と一息ついた。
「ありがとう。なんとなく把握出来たよ」
「いえいえ、どういたしまして」
まず、状況を把握することが出来ないと、ゴルフも何も無い。というか生活すらどうするか、という事になるのだ。
「にしても、まさか俺がこの島の祭典に参加することになるとはな」
「毎回異界から人を呼んでいるみたいですけど、それでも人数は少ないし、中々ない機会だと、私も思います」
とりあえず、祭典に出るからには一つのコテージを貸し与えられる事になったみたいで、住居に関しての問題は平気そうだ。通貨も使えるらしいから、そこも安心していいらしい。
「そう言えば名前、聞いてなかったな。俺はリュウだ」
「あ、そうでしたね。私はアリンです。私もパンヤに参加するんですよ」
なんとなく、リュウはアリンに可愛いという感想を覚えていた。青い髪に青い瞳。整った顔立ち。スタイルもとても良い。
まぁ、そんなにじろじろと女性を眺めていても失礼だし、そこら辺については触れない事にした。それはともかく。
「にしても、気になるんだがクラブやボールは指定のものがあるのか?」
「あ、クラブに関してはそこまで無いですけど……一般的にはアズテックってものを使います。パンヤ島に伝わる、特殊なボールなんです」
「アズテック?」
「はい、星屑を集めて作ったもので、擬似ゴルフボールとも言います。これをパンヤ島の各地にある穴に入れると、世界が救われるかも……とか、そういう話があるんです」
「かなりファンタジーだな。……まあ、なんとなく、この島に来た時か予感はしていたけどさ」
まあ、そんな所でやるゴルフも悪くないか。なんて、気楽に考えながらも彼はとりあえず、持ってきた車とバイクはどうするか。と目線を向ける。コテージには、駐車場はあるのやら。
「……あ、そのコテージに、案内しましょうか?」
「え、いいのか?」
アリンはそんな彼の心情を察したのか、問いかける。それはリュウにとっては、かなり嬉しい提案だ。アリンも「良いんですよ」と笑うからには、それならば。と思う事にした。
「それじゃあ案内を頼むよ。宜しくね」
「はい、任せてください!」
とりあえず、バイクは車の上に乗っけると、アリンが魔法で固定させる。なるほど、こんなに便利なものがあるのだな。と彼は納得した後、隣に座るように車の扉を開けた。車種は、インプレッサというものだ。実は、インテリアやらなんやらは、所々変えている。まぁ、それはともかく。
アリンの案内を受けながらも、車を走らせる。その先にはとても住み心地の良さそうな、コテージがそこにあった。
■■■
「……有り得ないわ。誰が、誰があの招待状を出したのかしら」
露出の多い、一人の女性は今調べ物をしていた。何者かが、現代の青年にパンヤの招待状を出したからだ。元々は誘われる予定がなかったのだが、その招待状は何故か届いていた。誰が、誰が?
「……アリンに伝えるべきかしら。いえ、まずは様子を見ましょう。悪い人には見えないわ」
水晶の先に映るのは、車を運転し終えてコテージの中で色々用意をするリュウ。何が理由であろうと、見定めもせずに悪い人と認定は出来ないし、むしろ……
「……あの目に宿るもの、昔見た気がするわね」
なんとなく、彼女は彼をどこかで見たような。そんな気がして、なんとも言えない気分になっていたのだから。
__今、こうして物語は動き出す。彼は、私達の思う通りなら、希望となるだろう。それが、この島のためになるのなら。それは、私たちが願うところだ。
「なぁ、__。俺達はあいつらに託したはいいけど、どうなるかな?」
「そうだな、そこら辺は気になるよ。でも、上手くいくんじゃないかな?」
「そうだな、そう信じようか。それじゃあ、今年のパンヤフェスタ。楽しみにしようぜ」
それが、どんな物語になるかは、まだ知らない。けれども、きっと幸せになる。そう願って__
やあ (´・ω・`)
ようこそ、suryu-の小説パンヤ島支部へ。
このアズテックとクラブはサービスだから、まず手に持って落ち着いて欲しい。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この小説を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この小説を作ったんだ。
じゃあ、感想を聞こうか。
……という訳ですが、ありそうで無かったパンヤの小説を、何となく思いつきとノリで書いてしまいました。知ってる人がいるのか。とか、ファンは多分残ってるよね? とか、色々なことを考えております。
こちらの小説をメインに投稿していく。という訳でもないのですが、好評ならば続けたいです。私もパンヤが好きなので、同じパンヤが好きな仲間が居たら。と思います。
それでは、また次回を書けることを願います。また会える事を願いましょう。