指揮官には友達がいない   作:狂乱のポテト

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 『フフ…へただなあ、指揮官くん。へたっぴさ…!欲望の解放のさせ方がへた…』

 『指揮官くんが本当に書きたいのは……こっち!(指揮官×戦術人形イチャラブもの)』

 『主人公のオリジナル指揮官を自分に置き換えて…好きな人形を登場させてさ…愛し合ってイチャイチャさせたい…!だろ…?』

 『フフ…。だけど…それはあまりにただの公開自己満足で他の読者からしたら何も面白くないしドン引きさせてしまうから…。君は…オリ指揮官を特定の人形とカップリングしないようにごまかして書いてるんだ…』

 『指揮官くん、ダメなんだよ…!そういうのが実にダメ…!せっかく自由に書ける二次創作で好き放題しようって時に…その妥協は傷ましすぎる…!』

 『そんなんで作品を書いても楽しくないぞ…!嘘じゃない。君が真に書きたかったUMP45とのイチャラブシーンがチラついてさ……全然スッキリしない…!』



 と、心の中の班長が囁いているので初投稿です。





#15 UMP45は動き出す

「グリフィンです。少しお話を伺っても?」

 

「ああ?なんの用だよ。こっちは急いでいるんだ」

 

「落ち着いてください、何もなければすぐに終わりますから」

 

 売人と思われる男は運転席に座っており、俺たちに向かって威圧的な態度を取っている。残りの2人は大人しく後部座席に乗っており、こちらの問いかけに素直に応じている。恐らくこいつらはクスリを買おうとした客だろう。なにか妙な動きをしていないか見張るようROたちに指示する。

 

「変態クルーガーの犬どもめ…」

 

「全員免許証を見せてください。それと車の登録証も」

 

「やだね、見せる理由もない」

 

 ひとついいことを教えよう。こんなセリフを吐く奴はだいたい犯罪行為をしている。

 

「指揮官、車内から薬物の匂いがします」

 

 AR-15の言うとおり、車内からは麻薬特有の匂いが蔓延していた。恐らくフェンタニルだろう。元々は医療用の鎮静剤で合法な薬だったが、ある国で密造されたものが違法で流通しはじめた。違法のフェンタニルは安価で買えるうえに少量で快感を得られるため、乱用をする中毒者が後を絶たない。最近では薬物事件で最も多く押収されており、深刻な問題となっている。

 

「薬物の匂いがするというだけでも十分正当な理由です。はやく提示を」

 

「ちっ…ほらよ」

 

「どうも、全員車を降りてください。車内を調べます。AR-15、保安官に連絡して薬物検査を依頼してくれ」

 

「了解」

 

 免許証と車を照会すると運転席にいた男は過去に犯罪歴があり、車も盗難車でナンバーを偽造してあることが分かった。

 

「これ、あなたの車ではありませんね。誰の車ですか?」

 

「……」

 

 ROの問いかけに運転席にいた男は答えなかった。

 

「そう…。いいわ、あなたたちを逮捕します」

 

 男を拘束しようと腕に手錠を近づけた途端、男たちが暴れだした。

 

「クソが!人形の分際でふざけんじゃねえ!!」

 

「暴れないで!うつ伏せになりなさい!」

 

 抵抗する男たちをなんとか地面へ押さえつける。

 

 だが売人の男はAR-15の拘束を強引にすり抜け、隠し持っていたナイフを取りだした。戦術人形が相手では勝てないと判断したのだろう。真っ先に俺へ襲いかかってきたのだ。

 

「くっ…」

 

 間一髪でなんとかかわし、男と距離をとって拳銃を構えた。AR-15とROは逃げようとした残りの2人を手錠で拘束している最中であり、この状況で銃を使えるのは俺だけだった。

 

「そこで止まれ!ナイフを捨てろ!」

 

 しかし男は警告を無視しこちらへ突進してくる。

 

「っ!!」

 

 なおも距離を詰める男に向かって発砲。弾は腹部と腰に命中したが、男は止まらなかった。薬物のせいで痛覚が鈍っているのだろう。

 

「ぐうっ…!」

 

「くっ…」

 

「指揮官!」

 

 男はそのまま俺を押し倒して馬乗りになった。抵抗しようにも地面に倒れた際に拳銃を落としてしまい、振りかざされたナイフを抑えるのに精一杯だった。

 

「殺してやる…!グリフィンのゴミどもがァ!!」

 

 どうやら俺たちに相当恨みがあるようだ。過激派人権団体の人間か?

 

 男の力はかなり強く、正直いってかなりまずい状況である。段々と刃先が俺の顔に近づいてきた。

 

「っ!この……」

 

 男の背中を膝で蹴るが効果はみられない。

 

がっ…!」

 

 男は片手で俺の顔を殴りつけた。

 

(…しまっ……)

 

 殴られた衝撃で手の力が緩んでしまう。

 

 

 

グサッ

 

 

 

「指揮官!!…くっ…!」

 

 AR-15がようやく客の男を無力化し、即座に銃を構えて引き金を引いた。売人の身体は数発の5.56mm弾によって貫かれその場に倒れ込んだ。

 

「指揮官!大丈夫ですか!指揮官!!」

 

「ああ…かすり傷だ……」

 

 AR-15の呼びかけに対し、俺は目元から流れる血を抑えながら返事をした。

 

 少し顔を削がれてしまったもののなんとか直撃は免れ、ナイフは顔の真横に突き刺さっていた。少しでも反応が遅れていれば俺は右眼を潰されていただろう。

 

「……被疑者は?」

 

 ROは倒れて動かない男の首に手を当てた。

 

「…ダメです、既に死んでいます…。それよりも指揮官、血が…」

 

「問題ない…気にすんな」

 

「すみません指揮官…私の位置からはてっきり刺されたのかと…」

 

「…一度目はなんとか避けれたけど多分次は確実に刺されていた…」

 

「あのままだとAR-15が撃たなければ俺は死んでた。お前は俺を救ってくれたんだよ」

 

 AR-15の頭にポンと手を乗せる。

 

「あの状況じゃ誰だってそうする、俺だってそうするよ」

 

 やがて緊急車両のサイレンが鳴り響き、先程の要請を受けた保安官たちや医療チームが続々と現場に到着。辺りは瞬く間に封鎖された。

 

「グリフィンの指揮官、ケガの治療をしよう。こっちへ!」

 

 保安官に促され俺は傷口を抑えながら救急隊の元へ向かった。

 

 

 ━━━━━

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「あ、帰ってきた。3人ともおかえり〜」

 

「指揮官!ケガは大丈夫なの!?」

 

 基地の司令室に戻ると404小隊の連中がくつろいでおり、ソファーで寝転がっていた9とG11が出迎えてくれた。

 

「ありがとな、ちょっと掠っただけだから大丈夫だよ。てかここで寝るなよ」

 

「だって今はG36が宿舎を掃除してるんだもん……くぁ〜…」

 

「指揮官が刺されたって連絡があってビックリしたよ〜…ほんとよかった……」

 

「あんた大袈裟よ。たいした傷は負ってないってカリーナも言ってたでしょ」

 

 9と違い416は落ち着いた様子で資料をまとめていた。

 

「よく言うよ、『現場はどこなの!?』って武器持って駆けつけようとしたくせに。416が一番焦っtいたいいたい顔引っ張らないでよう…」

 

 G11の頬をつねる416の顔はやや赤く、9と45はいつもの光景だと微笑んでいる。相変わらずだなと思わず俺もクスッと笑ってしまった。

 

 だが俺の後ろにいた2人の少女は、暗い表情を変えることはなかった。

 

「それより…AR-15とRO635、あなたたちはなにをしていたの?」

 

 416が厳しい口調に切り替わる。

 

「指揮官が傷つけられることは戦術人形としてあってはならない事でしょう」

 

 AR-15はなにも答えることができず、ただ沈黙していた。代わりに口を開いたROが弁明する。

 

「すみません416…あの時被疑者の抵抗が激しく拘束に手間取って…」

 

「だったら拘束バンドを身体に巻き付けるなり、相手が多いなら応援を呼ぶなりできたはずでしょう」

 

「あなたたちの対応に不備があったせいで指揮官は危うく命を落としかけたのよ?分かっているの!?」

 

 416の言っていることはもっともだ。

 

 だがAR小隊は重要任務に携わることが多く、こういった市街巡回に参加することは少ない。抵抗する被疑者を取り押さえる訓練だって、鍛えあげようにも実際には時間の調整が難しい。そのため今回は訓練も兼ねて実践で育てようと参加させたのだが……。

 

「416…そこまでに……」

 

「…指揮官、これで分かったでしょう。AR小隊よりも私たちの方が完璧に任務をこなせます」

 

「ですから今後の任務は私たちを…」

 

「はーい416!一緒にスプリングフィールドのカフェ行こ!新作のパンケーキが出たんだって!」

 

 9が機転を利かせ、416の背中を押して無理やり話を止めてくれた。グッジョブ9

 

「ちょっと9…なにするのよ、話はまだ終わって…」

 

「ほら、G11も行くよ!」

 

「うえぇ…私も…?」

 

 3人はワイワイと騒ぎながら部屋を出ていった。あとで9にお菓子あげよう。

 

「…ほら、ROとAR-15も行ってこい。今日はもう休んでいいから」

 

 少しでも元気づけようと2人の頭を撫でる。

 

「…はい、失礼します」

 

 ROとAR-15の細く小さい声で返事をし、部屋から去っていった。

 

 AR-15は他の人形と比べて一際戦果や名誉への執着が強い。AR小隊という特別な存在でありつつも自身だけ民生用の銃を使っていることに引け目を感じているのだ。

 

 ROもパレット小隊から精鋭の特殊部隊であるAR小隊に移籍し、少しでも早く俺たちの力になろうと頑張ってくれている。

 

 そんな矢先で起きた今回の事件。自信を無くしたりしないだろうか…。

 

「?…45、まだいたのか。9たちとカフェに行かなくていいのか?」

 

 UMP45は指揮コンソールのデスクで静かに読書をしていた。てっきりみんなと一緒に部屋を出たと思っていたが。

 

 45はなにも答えず、ゆっくりと本のページをめくった。

 

「そこ俺の席なんだけど…」

 

「あら、他人を心配させておいてなにもないの?」

 

「……怒ってる?」

 

「…別に?」

 

 彼女は本を読む手をとめず一向にこちらへ視線を向けない。

 

「悪かったよ…。あの時はちょっと……気が緩んでた。次からはちゃんと真面目にやるよ」

 

 俺が反省の意を述べるとやっと読んでいた本を閉じて立ち上がった。

 

「45?」

 

 と言ったのも束の間、くるりと振り向いて俺の身体に身を寄せた。

 

「ほんと…心配したんだから…」

 

 温もりを感じる45の身体は震えていた。

 

 あの時と同じだ。嘘偽りなく本気で俺の身を心配してくれたのだろう。

 

「すまん…」

 

「傷、見せて」

 

「…けっこう深いわね。これだと傷跡残るんじゃない?」

 

 傷跡は目尻から耳の付け根にかけて深く切り込まれており、今も若干痛みを感じる。

 

 だがなぜか。45が触れた途端、心做しか少しだけ痛みが鎮まった気がした。

 

「ああ、せっかくのいい顔が台無しだ」

 

「あら、私は悪くないと思うけど?」

 

 45は自身の左目に刻まれている古傷を指でなぞった。

 

「ほら、お揃い♪」

 

「これは喜んでいいものか……」

 

「ほんとは嬉しいくせに〜」

 

「どうだかな」

 

 ふと45は傷を撫でる手を止め、俺の目をまっすぐ見ながら問いかけた。

 

「……指揮官は気にならないの?」

 

「その左目の傷跡か?」

 

「…私の過去」

 

 404小隊。その存在は謎に包まれており、出自はおろかいかなる情報も記録に残されていない。グリフィンでの彼女たちの管理を任されている俺でさえ、多くのことは知らされていない。

 

 ただ唯一知られていることといえば、メンバーの性格は残忍で冷酷かつ非情。殺しや拷問は彼女たちの得意分野であり、404とは関わらないのがいちばんと言われている。

 

 そんな彼女たちがここまで心を開いてくれているとは、俺って実はかなりすごいんじゃないか?

 

「気にならないと言えば嘘になるが、他人の過去に首を突っ込むほど野暮じゃねえよ」

 

「45が自分から話してくれる時まで気長に待つさ。”Need to know”ってやつ?」

 

「ふふっ、なにそれ?ウェルロッドの真似?」

 

 渾身のドヤ顔を見て45は笑った。俺と二人きりの時にだけ見せてくれる、裏も闇もない本物の笑顔だ。

 

 俺はこの先、彼女の笑顔を守れるだろうか?

 

「じゃあさ、指揮官…」

 

「なんだ?」

 

 45は自身の唇に指を当てた。

 

「”ここ”の味は知りたくない?」

 

「…っ!」

 

 45は俺を椅子へ押し倒し、見下ろす形で顔を近づけてきた。

 

 その差わずか数センチ。

 

「指揮官が悪いのよ?私たちをこんなに心配させて」

 

「いやあ…だからあれは悪かったって…。ほら、俺らもカフェに行こ…」

 

 この場を誤魔化すため話題を変えようとするも、45にギュッと両手を優しく握られ、思わず黙り込んでしまった。

 

 45の甘い香りが鼻腔をくすぐる。

 

「もう…女の子にここまでさせておいて何もしないなんてありえないんだから……」

 

「責任…とってよ」

 

「…っ」

 

 

 

 

 人形相手にここまで狼狽える俺が異常?

 

 

 

 

 

 否、人間だろうが人形だろうが彼女は一人の女性だ。そしてその想いは本物だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 今ここで為すべきことはなにか、ひねくれた性格の俺でも分かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後悔しない方を選ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「45…」

 

 

 

 

 

 

 

 まっすぐな瞳で見つめる彼女の顔にそっと手を添え

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お互いにゆっくりと目を閉じ、徐々に顔を近づけていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふたつの口が重なるまであとわずか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官!いるか!?問題が発生した!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 勢いよく扉を開いて入っててきたのはヘリアンさんだった。

 

「…UMP45、いたのか。ここでなにを?」

 

「い…いや、指揮官に報告をし終えたところです」

 

「そうか。それより指揮官、カリーナから話は聞いている。怪我の状態はどうだね?」

 

「…幸い大事には至りませんでした、お気遣いありがとうございます…」

 

「そのような状態で悪いが今は休ませている暇はない。かなり面倒なことになってしまってな」

 

「なにがあったんです?」

 

「話はAR-15とRO635が来てからだ、彼女たちも大いに関係している」

 

 そう言うとヘリアンさんは45へ視線を移し、なにかを察した45は出口へ歩いていった。

 

「はいはい、私は仲間に入れてもらえないのね。分かりましたよー」

 

 扉に手をかけようとした直前、くるりとこちらへ振り返り

 

(……またあとでね♪)

 

「っ…!」

 

「?…どうした?指揮官」

 

「いえ!なんでもありません!!」

 

 あの顔と仕草は卑怯だ…。ドキドキしてしまってヘリアンさんにバレないよう誤魔化すので精一杯である。

 

 と、45が部屋を出ると同時にAR-15とROがやってきた。

 

「すみません、遅くなりました。…それでヘリアンさん、なにが起きたんですか?」

 

「ああ…実はな…」

 

 

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「指揮官をナイフで襲った男、もといAR-15に射殺された被疑者だが、素性が分かった」

 

「これから話す内容にはトロストイ氏が深く関わっている」

 

「トロストイ氏って…指揮官が話していた?」

 

「ああ、連邦議会参議院議員のイヴァン・トロストイ氏だ」

 

「Five-sevenたちが就いていた護衛任務の対象ですね」

 

 ヘリアンさんは頷き、話を進める。

 

「知ってのとおりトロストイ氏が属する参議院は左派政党だ。彼らを支援または賛同している一部の過激派支援団体は、我々グリフィンや保安局の監視対象にもなっている」

 

「今回射殺された被疑者はその過激派団体のメンバーであることが判明した」

 

「それってつまり…」

 

「ああ、メンバーを殺された団体は黙っちゃいない。確実にやってくるだろう……報復が…」

 

「すでに左派メディアをはじめ各マスコミに嗅ぎつけられた。情報操作をするにはもう手遅れだ」

 

「圧力をかけることはできないのですか?」

 

「無理だろうな。アイツらは反戦団体とズブズブだ。グリフィンがどんな声明を出そうと、奴らは得意の偏向報道で”野蛮な殺人集団”と非難するだろう」

 

「…マスゴミめ」

 

 2060年になった今でも報道機関の在り方は昔からなにも変わっていない。その情報が正しいものかどうかは二の次。裏づけをせずに話題性や鮮度のみを求め、他人の粗で金を稼いでいる集団だ。

 

 というのもマスコミは『媒体を売る』よりも『有力な広告主から収入を得る』ことを主な財源としており、スポンサー…つまり反戦団体の意向に沿った報道をすることが多い。なかでも民間軍事会社、特にグリフィンはしばしば目の敵にされる。

 

 情報を制するものは戦いを制するとはよく言ったものだが、彼らに『社会の公器』を名乗る資格はない。

 

私の…せいで……

 

「AR-15…」

 

「すみません…指揮官、ヘリアンさん…私は…」

 

 AR-15は憔悴した顔でひたすら謝罪をし続けた。目には今にも零れ落ちそうな涙を浮かべている。指揮官を危険に晒し、やむを得ないとはいえ一人の人間の命を奪った。AR-15が感じる責任はとても重いだろう。戦果や名声への執着が人一倍強い彼女の性格を鑑みれば、今の心境は想像に難くない。

 

「いいえ、悪いのはAR-15だけではありません。私もあの時素早く被疑者を拘束できていれば……416の言うように正しい判断をしていたら…」

 

 自分も同罪だと主張するRO。二人が自責の念に苛まれるなか、俺はどう声をかけるべきか悩んでいた。

 

「言っただろう、あの時被疑者たちは強く抵抗していたし俺もあそこまで暴れるとは思わなかった。お前たちが悪いんじゃない、上手く指示を出せなかった俺に責任がある」

 

「……一時間後にクルーガーさんが緊急記者会見を開く。上層部はこの件を重くみているぞ」

 

「…はい」

 

 そう言うとヘリアンさんはROとAR-15をギュッと抱きしめた。

 

 まるで不安に押しつぶされそうな子供を包む母親のように。

 

「だが安心しろ。グリフィンは必ず、君たちを見捨てない」

 

 彼女の言葉はとても優しく、どこか安らぎを感じた。耳にしただけなのに心の霧が晴れた気がした。

 

 ……。

 

 …………。

 

 同志を殺された反戦団体は確実にグリフィンへ報復をするだろう。その手口が平和的か、はたまた力ずくで行われるのかは分からない。

 

 仮に彼らが互いに血を流さない選択をするとすれば、要求は指揮官である俺の懲戒解雇かAR-15たちの解体処分だろう。

 

 だが過激派の団体が丁寧に交渉をしてくるとは思えない。当然グリフィンもそんな要求は断るはずだ。

 

 となると正面からの衝突は避けられない。

 

 最悪の場合、直接俺の命が狙われる可能性もある。

 

「…はあ……」

 

 これから自分の身に起こりうる出来事が頭をよぎり、思わずため息をついてしまう。そんな不安を拭うように俺はぬるくなったコーヒーを口に流し込んだ。

 

 高い空を翔く鳥たちを窓越しに羨みながら。

 

 

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「まったく…世話の焼ける人ね」

 

 指揮官たちがいる司令室。そこから少し離れた会議室に佇む一人の影。

 

 UMP45は耳からイヤホンを外して装備を軽く整える。先ほど指揮官の衣服に仕掛けた盗聴器によって、すべての会話と情報は彼女に筒抜けだった。

 

 

 

 

 

 指揮モジュールを稼働させ自身の小隊員たちへ通信を繋ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「3人とも聞こえる?仕事を始めるわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 #15 UMP45は動き出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




僕自身のこだわりとして特定の人形が指揮官と一線を超えるというか、あまりイチャイチャさせたくはないんですけどね。45のMODボイスを聴いたらまあこうなりますよね。(言い逃れ)

もしもこういう指揮官LOVE系が苦手な人がいたらごめんなさい。



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