やっと幻想入りですね
吹っ切れれば黒歴史なんて怖くない!
「つぅ・・」
落ちたときに尻を打ったかヒリヒリと痛い
「落とすなら落とすと言ってくれ・・」
尻を擦りながら立ち上がる
見渡すとここは森の中のようだ
夜なだけあって月光だけで薄暗い
「やれやれ・・夜の森はおかっないんだけどな」
そして改めて周囲を見渡す
周りは木々で生い茂っていた。
「ここが紫の言っていた幻想郷か・・」
耳を澄ましても鈴虫が鳴いていたり、野鳥の声が聞こえたりと
あまり私の住んでいたところと変わらない林の中と言ったところだろうか
「まぁ、歩いてみないことには変わらないか」
そう言って歩き出そうとした―――
そんな目の前に
黒い、ただ黒い
月明かりも遮る闇がそこにあった。
それこそ私の住んでいた世界には無い決定的な違いだ。
「成る程、これが幻想郷か・・確かにこの眼にはぴったりだ。」
ナイフを腰から取り出しニィと笑う
あの闇に線が無いわけじゃない
払うなど容易なはず
得体の知れないものにはとりあえず挑めの方針で行こう
「その道、通らせてもらうよ」
そう言うと、その闇に一直線に走り出す
走り出した瞬間闇から無数の弾幕がランダムで放たれる
「ただではやらせてくれないか」
前を遮る弾幕の線をナイフでなぞり消滅させる
それを何度も何度も繰り返す
弾幕は服を肌を掠る
それでも走りは止めず、走る勢いを殺さず目の前の闇にある線を切り払った。
「へぇ」
目の前には赤い目をした金髪の少女がいた。
そしてニヤっと笑う
「強いね、私はルーミア
おにーさんは食べてもいい人類? 」
「誰がおにーさんだ、せめてお姉さんと呼べ
あと食べちゃ駄目な人類だよ、お嬢さん」
まぁこんな見た目なら間違えられるのも無理はないけど・・
「そーなのかー
でも巫女が夜にしか活動しない人は食べていいって」
「夜だけ活動してるわけじゃないから
・・さてまだ続けるかい? 」
「まだ私もあなたも被弾してないよ」
「成る程、そういうルールか
なら・・すぐ終わらせなくっちゃなっ」
そういうと前足で地面を踏み抜き前に飛び出すように突きを放つ
「そう簡単には当たらないよ」
相手もその突きを後ろに下がることで避け
またも弾幕を放つ
「同じ手は食らわない」
見るからにさっきの弾幕と似ている
規則性さえ分かれば何の問題もない
「刈らせてもらう」
弾幕を縫うように低い姿勢で走りぬく
そしてルーミアの斜め手前に辿りつき
低い姿勢から飛び掛るように肩を掴み足をかけ、地面に倒し、ナイフを首に添える。
「あらら負けちゃった」
「そうだな」
肩を掴んでいた手を離し、ナイフを仕舞い拘束を解く
強く視過ぎたせいか頭が痛い
痛みを紛らわすかのように煙草を取り出し吸う
「ふぅー」
時間のおかげか、痛みは多少引いた
「負けちゃったから私が食べられるのかな」
食べやすいようになどと言って服を脱ごうとする
「へ? ちょっ何やってるの!」
必死に脱ぐのを止めさせようとする
パシャッ
この山にはない人工的な光が一瞬差す
「あやや、コレはいいスクープですよ!
恐怖!妖怪を襲う人間! が出だしで決定ですね
性的に をつけるべきでしょうか?」
光ったほうを向くとそこには白のカッターシャツのような服に黒のスカートの少女がカメラを構えてそこにいた。
「許可のない撮影は禁止だよ
あと性的にをつけるな! 」
少々呆れ気味に返す
「今から許可を取るので問題ないです
ってことで取材いいですか? 」
私の話を聞いてないようだ・・
「はぁ、いいよ、その代わり色々と教えてもらいたいんだけど」
そう言うとその少女は満面の笑みで敬礼した
「了解しました~、ではここでは落ち着かないので里に行きましょう」
そう言うと森の中を歩き出した。
それについていこうと煙草を咥えて歩き出すとTシャツを引っ張られた。
「ん? 」
振り向くとルーミアがTシャツを握っていた。
「暇になったから着いていく」
「そうかい、なら好きにすればいいんじゃないか」
そう言ってまた煙草を咥えて歩き出した。
「うん! 好きにする」
三人の去った森には紫煙がただ漂うだけだった。
まだ在処は自分のポケットにある物に気付いていない