アカメが斬る!帝都の繁栄と腐敗   作:色々し隊

6 / 25
久しぶりの投稿、皆さまおひさですー
今回の話はブラートのキャラ崩壊あるかもしれないです。その時はごめんなさい ‍♂️


第6話 進撃の三獣士

 数日後、豪華な客船でパーティーが行われていた。ここに出席している者達は反大臣派、いわゆる革命軍と志しを同じくする同志達。

 タナトスが聞いた情報では今日この場所にエスデス軍の三獣士最後の生き残り『リヴァ』が単身で襲撃に来る。といったものだった。恐らくは特攻、捨て身の作戦なのだろう。切り札を隠し持っている可能性も捨てきれないが…

革命軍の同志ということは『ナイトレイド』が護衛対象とするのは確実、何人かまではわからないが恐らくは手練の帝具使いが来ることだけは確かだ。

 

タナトス

「ここか…」

 

 偽装姿で見上げる先、死地になるであろう戦場を見据える。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 ボスの命令で俺と兄貴は客船の護衛に来ることになった。不安を抱える俺に兄貴は豪快に笑い励ましてくれた。

 兄貴の名前は『ブラート』聞けば昔、帝国の将軍と一緒に数々の戦場を駆け抜けたそうな。付けられた異名は《百人斬りのブラート》実力もナイトレイドの中では最強だと思う。

 

ブラート

「タツミ、いつどこから敵が来るかわかんねぇから油断すんなよ!」

 

 ここに来るまで何回も稽古を積んできた。前に見た黒い騎士に少しでも近づけるように兄貴と何度も特訓した。これで俺も少しは役に立てる。そう思っていた。

 

出港して一時間が経った頃、静かに水の上を航海していた船が突然大きく揺れだす。皆それぞれ体勢を崩し、設置されたテーブルや椅子、料理全てが転がり色々な音が聞こえた。

海が荒ぶり煮えたぎる様にが弾け天高く飛び滝の様に落ちてくる。

迫る水は全てを流す。人、人、人、安全だと油断し、興にふけっていた人間は船から押し出され海に落ちた。この時点でナイトレイド側の負けだ。

 

リヴァ

「ハァ、ハァ……フッ久しいなブラート」

 

 血反吐を吐きながら俺たちの前に現れた男は息を切らしながら兄貴の名を呼ぶ。

 手負いの筈なのに気が抜けない。間違いない。兄貴と昔行くたびの戦場を駆け抜けた相棒の将軍…リヴァ!

 

ブラート

「リヴァ…?お前一人か?」

 

リヴァ

「フフ、案ずるな…

ここにお前が来ることは…想定済だ。だから一人で来た…」

 

ブラート

「そんなボロボロな姿になってまであんたは何がしたいんだ?」

 

リヴァ

「決まっている……エスデス様の最後の忠臣として…ここで貴様らを殺す……!!」

 

 バサッと服のポケットから取り出したカプセルを地面に叩きつけドロドロの物体が船上に溢れ出リヴァを飲み込む。この奇行にタツミとブラートは困惑している。かつての戦友がここまで堕ちたのかと、いや彼をここまで狂わせた《エスデス》という存在。余程恐ろしい人物なのだろう。決意と共にインクルシオの複武装『ノインテーター』を持つ手に力が入る。

 

リヴァ

「フハハハハハハハ!」

 

ブラート

「なんだよ、これ…」

 

 全身を銀色に染め上げた三獣士最後の生き残りは理性を犠牲に莫大な力を獲得し得た力に呑まれ狂笑する。

 タツミは呆気に取られブラートは哀れみを含んだ視線を送り

 

ブラート

「堕ちたな。昔のあんたならそんなことしなかったろうに…」

 

リヴァ

「御託はいいブラート。貴様らを殺しエスデス様への手向とさせてもらおう。」

 

 銀色のドロドロが形を取りタナトスに殺され死んだミャウとダイダラに姿を変える。帝具も模倣し違いといえば色だけで実力は同等かそれ以上。

 

 そんな力を含んだ銀色の液体がどこから入手したのかはわからない。

 銀色の三獣士(DG三獣士)はタツミに目もくれずブラートへと一斉攻撃を仕掛ける。

 

 神経を研ぎ澄ましノインテーターを一撃、二撃三撃と着実に攻撃を当てDGダイダラの両腕を切り飛ばしDGミャウを貫きDGリヴァの頬にかすり傷を残す。

 予想外のパワーがあったがこの調子なら少なくともDGダイダラとDGミャウは攻略できると確信した。しかしそれを嘲笑うかのように二人の体は再生した。

 

ブラート 

「何ッ!?」

 

リヴァ

「フフフ、どうした何を驚いているブラート。こいつらはあくまで模倣しただけの存在だ。」

 

 足元の不思議な感触が伝わりハッと下を見るとそこには先ほど切り落としたDGダイダラの腕が足を掴んでいた。融解しインクルシオの鎧を侵食しようとしている。ノインテーターを回転させ風圧で液体を無理やり吹き飛ばすとブラートを影が覆う。間髪入れずに仕掛けてきたDG三獣士の攻撃に大きく後方へステップでかわす。

 

 ブラートは今起こっている状況を理解できていなかった。リヴァを強化した液体は身体強化だけでなく思考も凶暴化させさらに侵食する。クローンを作り出すことも出来て疑似的な帝具すら作り出す未知に若干の焦りが見えていた。

 視界にDG三獣士を捕らえどうするかを考える。タツミだけでも逃がし玉砕覚悟で挑むか自分も一緒に逃げ切るか、おそらく後者は無理だろう。足に残った銀色の液体を見て確信した。あれだけ多機能なものならば追跡機能が付いているだろうと、逃げたところで追ってくる。最悪の場合、ナイトレイドのアジトが見つかるかもしれない。ならばとるべき行動は一つ。

 

ブラート

「タツミ、お前は逃げろ。」

 

タツミ

「何言ってんだよ兄貴!?

 いくら兄貴でもあんなおっかないの三体に一人じゃ無理だ!

 俺も一緒に…

 

 タツミの頬にブラートの拳が入る。本気のパンチに大きく飛ばされて船体に叩きつけられる。

 

ブラート

「馬鹿野郎ッ!!

 敵の力量がわからねェのか!

 相手は三人…いや人間かどうかすらわからねェ相手だ。帝具もないお前が同行できる相手ひじゃねェ

 

……俺が時間を稼ぐ。」

 

 敵わないと思いながらも弟分を守る為に全力を発揮する。

 

 命のないDG三獣士の二人がリヴァの指示でブラートに帝具を構えて猛進してくる。

 自らの命はここで潰える。ならば今できる最大限の事をするだけだ。

 DGダイダラがベルヴァークのコピーを振りかざす。脳天以外目もくれず超重量の一撃が繰り出されようとした。

 

 突然、船内から変幻自在の刃がDG三獣士全てを一閃の元に弾き飛ばした。その場にいた全員が刃の続く船内へと繋がる場所に視線が集中する。

 暗闇から現れた救世主はゆっくりと戦場へと足を進める。三獣士の内二人を倒し、死ぬはずだった生命を救った原初の生命を宿した1人の騎士『タナトス・ドラグノフ』

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。