Fate/Go Astray   作:泥江青花

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皆様、お久しぶりです。
泥江青花です。

「EP9.結びと絡まり」を投稿できる運びとなりましたので報告させていただきます。
○投稿スケジュール
EP9.結びと絡まり【2/3】→2022年8月17日(水)18:00投稿予定
EP9.結びと絡まり【3/3】→2022年8月20日(土)18:00投稿予定

EP10から新たなマスターやサーヴァントが続々登場しますので楽しみにしていただければ。
さらにFateシリーズからある人気キャラクターも顔を出しますのでこちらもお楽しみに。

また、感想をいただけますと今後のモチベーションにも繋がりますので、是非ともよろしくお願いいたします。

Twitterもやっておりますのでお気軽にフォローをお願いいたします。
https://twitter.com/aohana_doroe


EP9.結びと絡まり【1/3】

登場人物

 

☆セイバー第七陣営

藤戸なずな(一六) 高校生 アーサーのマスター

アーサー・ペンドラゴン セイバークラスのサーヴァント ルイスに召喚された

ルイス・フォン・シュネー(三二) なずなの担任教師 魔術使い

エミリア・フォン・シュネー(二八) ルイスの妻

ダグマル・クリューガー(六一) シュネー家の執事 Bar赤の店主

アニス・フォーゲル(一四) シュネー家のメイド

 

ソフィア・スミルノフ(三六) シュネー家と専属契約している医師 魔術使い

 

藤戸茅子(三七)なずなの母親

 

☆?

リベラ 白いローブを纏った瞳の赤い女

キュレル 白いローブを纏った瞳の赤い女

 

☆セイバー第五陣営

リュカ・バリュエレータ・アトロフスカ(一〇) 義姫のマスター

義姫[よしひめ] セイバークラスのサーヴァント 甲冑を纏った女武者 切能、鬼姫と呼ばれている

 

☆伊達家

義姫(二四) 政宗、政道の母

梵天丸[ぼんてんまる](四) 政宗の幼名

 

☆セイバー第四陣営

セオドア・バリュエレータ・アトロフスカ(三九) 魔術師 時計塔所属

 

☆聖堂教会

善知鳥元始[うとうげんし](四二) 聖堂教会 第八秘蹟会所属(東京支部)聖杯戦争の監督

歴史家 象牙色のローブを着込んだ痩せ形の男

 

☆?

女 赤い車体のVMX12を駆る

 

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○新宿 全景 夜

空に眩い閃光とともに大爆発が起こる。

強烈な音と衝撃が空気を震わせ、一帯の街明かりが消える。

やがて爆発が収まり、静けさが戻る。

空から仄かに虹色に光る粒子がはらはらと街に降りそそぐ。

 

○高層ビル屋上 夜

光の粒子が降る中、屋上に立っているアーサー。

肩で息をしながら、空を仰ぎ見ている。

 

○グレアムホテル付近 道路 夜

光の粒子の降る人気のない車道。

真顔で夜空を見上げているエミリア・フォン・シュネー(二八)。背から白く長い腕が四本生えている。

すぐ傍に停められた車に意識のないルイス・フォン・シュネー(三二)を乗せるダグマル・クリューガー(六一)。

光の粒子は徐々に夜闇に消えていく。

 

○グレアムホテル 一五階 ラウンジ

瓦礫だらけのラウンジ。いたる所で炎が揺らめいている。

血だまりの上に座っている義姫。腕の中でか細く寝息を立てているリュカ・バリュエレータ・アトロフスカ(一○)を見て息をつく。

義姫の首から頬が紫色に染まっている。

筋張った紫色の手でリュカの頭をそっと撫でる義姫。

リュカの瞼が微かに動く。

ささやかに微笑む義姫。

義姫の体が光を帯びはじめる。

自身の手が消えていく様を見て、眉尻を下げる義姫。

リュカを見つめ、

 

義姫「……生きて」

 

呟き、義姫の体が光に呑まれていく。

黒み。

 

○インサート(義姫の夢)

 

梵天丸の声「ははうえ!」

 

ゆっくりと瞼を開く義姫。

米沢城、天守に立っている打掛姿の義姫(二四)。

 

梵天丸の声「みて! すごくきれいだよ!」

 

声のするほうを見ると、梵天丸(四)が手摺に身を乗り出している。

義姫は梵天丸に近寄り、

 

義姫「……うん、そうね」

 

言いながら梵天丸の腰を手で支える。

天守からの景色を眺める義姫。

青空、白黒の城壁、緑の木々、濠の水が日の光で輝いている。

 

義姫「――すごくきれい」

 

微笑む義姫。

梵天丸は義姫の表情を見て、手摺から降りる。

 

梵天丸「ははうえ」

 

義姫を見上げる梵天丸。

 

梵天丸「あのね、あのね。おれがおっきくなって、つよくなってね、しろも、もっとおっきくしたら、ははうえはうれしい?」

 

膝立ちになる義姫。装いが傷だらけの甲冑へと変わる。

目を丸くする梵天丸。

 

義姫「うん。すごく嬉しいよ」

 

微笑む義姫。梵天丸も笑う。

そっと梵天丸を抱き寄せる義姫。梵天丸の頭を優しく撫でる。

気持ちよさそうな表情の梵天丸。

 

義姫「たくさん頑張ったね」

 

そっと瞼を閉じる義姫。

世界が白に染まる。

 

○グレアムホテル 一五階 ラウンジ

血だまりの上、多量の光の粒子が夜空に立ち昇り、次第に消えていく。

藤戸なずな(一六)とアーサーはじっと消えていく光を見つめる。

 

○同 地下駐車場 全景

打放しコンクリートの広い駐車場。

薄暗い中、車が疎らに停められている。

 

○同 地下駐車場

車の陰で蹲っているセオドア・バリュエレータ・アトロフスカ(三九)。

顔色が悪く、息を切らしている。

駐車場に二人分の足音が響く。

顔を上げるセオドア。

 

善知鳥の声「ミスターアトロフスカ」

 

セオドアの前に現れる善知鳥元始(四二)。

その後ろには歴史家もいる。

 

セオドア「善知鳥神父?」

 

狼狽しつつ体を起こすセオドア。

 

セオドア「丁度よかった。手を貸して――」

 

セオドアが言い終える前に、胴体を数本の【黒鍵】が貫く。

壁に磔にされるセオドア。

 

善知鳥「残念ながら貴方はここで退場です」

 

真顔の善知鳥。

セオドアは短く呻いて、動かなくなる。

フードで表情が見えない歴史家。

 

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