「――伺いましょう。貴方が、私の敵ですか」

少女の凛とした声が空気を震わせる。

月光を浴びて煌めく黄金の髪。
如何なる宝石よりも美しい翠緑の瞳。
気品漂う紺碧の衣に、清浄さを湛える白銀の鎧。

そして、赫灼と光を放つ聖剣――。


二〇一八年。東京。
ここに、万能の願望機【聖杯】を巡る五度目の戦いの幕が切って落とされる。

親から愛情を与えられず育った少女、藤戸なずな。
愛する娘を救わんとする魔術使い、ルイス・フォン・シュネー。

交錯する運命の中で、なずなは命を賭した戦いにその身を投じる。


――これは、愛を識る物語。