S.S.S.S:転生したら上条当麻だった件   作:戸塚うさぎ

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遅くなりました。駄文です


魔王登場

 

午後9時30分 第七学区 操車場にて。

 

アクセラレータは大気中の空気を頭上に集めて巨大なプラズマを形成していた。

 

もはや眼前で倒れている上条当麻の事などどうでもよかった。自分の力がどこまで巨大化しどれくらいの破壊をもたらすか、それにしか興味がなかった。

 

ーーー私じゃ止められない

 

御坂美琴はアクセラレータの様子を見てそう悟った。

 

ーーーあの少年はぼろぼろになってまでアクセラレータを止めようとしてくれたのにレベル5の私は何も出来ないのか

 

再び絶望しかけたが上条の言葉を思い出した

 

『みんなが無事に帰るってのが俺の夢なんだ』

 

ーーー諦めちゃダメよ。アイツの夢を叶えるために出来ることを考えるの

 

御坂美琴は周囲を見渡した。

 

ーーー大量のコンテナでガードする?違う。レールガンで相殺?違う。もっと根本的に止めるためにはどうすれば。

 

そこで目に入ったのは学園都市にいくつも有る風力発電機だった。

 

ーーーアクセラレータは空気を集めてプラズマを形成している。それを風力発電を使って乱すことができれば。しかし学園都市中の風力発電をどうすれば操ることができる?

 

頭のいい美琴はすぐに答えを見出した。しかしその方法は美琴にとって胸を引き裂かれる思いをすることになるに違いない。

 

ーーーでも、やるんだ!

 

御坂美琴はボボロになって倒れているミサカ10032号のもとに行った。

 

「お願い起きて!」

 

ミサカ10032号の体はもう冷たかった。

 

「・・・無理を言ってるのは分かるわ。でもやってもらいたいことがあるの!あなたにしか出来ないことなの!」

 

反応しない。この状況を見て美琴は嘆いた。

 

「なんて私は無力なの!?こんな状態のあなたにお願いしか出来ないなんて!」

 

ーーー常盤台のエース、学園都市第3位のレベル5であってもアイツの夢を叶えることもアクセラレータを止めることが出来ないなんて悔しい!

 

「・・・だから、お願いだから!アイツの夢を守ってあげて!!!」

 

 

 

「わか、分かりません。その言葉の意味は分かりかねます。しかし、その言葉はミサカのココロに響きました」

 

 

姉妹は手を取り合った。

 

☆☆☆☆☆

 

アクセラレータは異変を感じた。圧縮したプラズマが分解していったのだ。

 

「風邪を誰かが操っているのか?そういや風力発電ってのはモーターに特殊な電気を浴びせると回転するって聞いたことがあるぞ。まさかアイツらか!?」

 

1万体のシスターズがここにいる10032号をカメラにしてミサカネットワークで繋がりアクセラレータの計算を特殊な風で乱した。

 

「殺す」

 

「させると思う」

 

美琴がミサカ10032号の前に立ち庇う。

 

「ハッ!何ぬかしてんだァ格下。視力検査で2.0まで測れねェのと同じように能力のレベルは5までしか測れねェから俺はここにいるだけだ。俺とお前じゃ話にもならねェよ!」

 

アクセラレータは美琴が反応できないスピードで美琴の背後に回った。

 

ーーー死ぬ

 

そう思った時だった

 

 

「手を、出すな」

 

 

上条当麻(ヒーロー)は再び立ち上がった。

 

「そいつらにそれ以上近づくな!!!」

 

「ぐっ」

 

アクセラレータは一瞬後づ去った。

 

「・・・クハッ!クキキ!おもしれェ、最高におもしれェぞ!お前!!!」

 

アクセラレータは正面に両手を構えてとんでもないスピードで上条の方に突進した。

 

「ギャハハ!」

 

 

 

「歯を食いしばれ最弱(さいきょう)。俺の最強(さいじゃく)は、ちっとばっか響くぞ」

 

 

 

勝敗は決した。

 

アクセラレータは何メートルも吹っ飛び気絶した。

 

☆☆☆☆☆

 

「介入するならここかな」

 

突然の出来事で美琴は反応出来なかった。

 

上条の勝利で安心したが彼は電池が切れたかのように倒れてしまったところだったからだ。

 

「誰なの!?」

 

声のする方に顔を向けるとアクセラレータの側に黒い霧の塊が発生していた。

 

黒い霧はやがて人型になった。14.5歳くらいの幼い顔つきと健康的に発育した身体で、ボブくらいのピンク色の髪、夏服のブラウスに短めのスカートを履いた少女が現れた。

 

彼女が目を開けると宝石のようなブルーの瞳とグリーンの瞳を持っていた。それが月の光に反射して異質な雰囲気を醸し出していた。

 

 

「魔王よ、それ以上でもそれ以下でもないわ」

 

 

魔王。おとぎ話に出てくる悪の王。なにかの能力の二つ名か、自分の名を知られたくないからか美琴には分からなかった。

 

「アクセラレータは頂く」

 

アクセラレータに黒い霧がかかるとそこにはもう彼の姿はいなかった。

 

「次はレールガンの番」

 

オッドアイの少女はこちらに手を向ける。

 

黒い霧が美琴を包み込みそうになる。

 

ーーー何これ!?アクセラレータが消えた!?一体何が!?

 

そう思った時、美琴は何かに引っ張られて黒い霧をかわした。

 

美琴が周りをよく見ると上条とミサカ妹も近くにいた。

 

そして巨大な狼のような姿をしたツノの生えている獣と数日前出会ったリムルという少年がいた。

 

 

「助っ人登場。美琴っち大丈夫か?」

 

 

美琴は驚いたがすぐに頭のスイッチを目の前の敵に切り替えた。

 

「アイツ、アクセラレータを何らかの方法で消したわ」

 

「ああ、おい魔王!オレのこと知ってるよな!」

 

するとオッドアイの少女は笑った。

 

「あなたが出てくるなんて嬉しいわ。でもあなたはまだここにいて欲しいし、戦うのも面倒ね。今日のところは引いてあげる」

 

すると再び黒い霧がオッドアイの少女を包んだ。

 

「待て!オレたちをこの世界に転生させた理由は何だ!?」

 

「これから戦いにあなたたちは何度も巻き込まれる、その中で答えは見つかるわ」

 

そう言うとオッドアイの少女は消えた。

 

☆☆☆☆☆

 

かくして最強と最弱の戦いは終わった。

 

実験はアクセラレータの敗北と消失によって中止、シスターズ達は定期的にメンテナンスを必要とするため世界中の学園都市系列の研究所に移動した。

 

美琴は罪の意識を抱えて生きていくことを誓った。

 

ミサカ妹は姉妹の愛を知った。

 

上条は自分の使命のために戦いに行くと言った。

 

リムルはこれからの戦いを考えていた。

 

「オレの仲間たちを早く探さなきゃ」

 

いつも気丈に振る舞うリムルだったが内心は苦悩していた。

 

魔王と名乗る少女は何か企んでいる。

 

それを止めなければいけない。

 

そんなことを上条の退院日に考えていた。

 

「どうしたリムル?調子悪いのか?」

 

「当麻っちに心配されたくないよ」

 

上条の体はまだ完治しいなかったが入院費が高いという理由で3日で退院した。

 

「あれは美琴っちじゃない?」

 

「おっほんとだ」

 

鉄橋の端から歩いてくる美琴は何かそわそわしていた。

 

「オレは隠れるわ」

 

「ちょっ!リムル!」

 

ーーー若者たちの青春を邪魔しちゃいかんよな。

 

リムルは上条の陰の中に隠れた。

 

影の中から二人の様子を伺うと美琴が何か大切なことを言おうとした時上条が意味不明なことを言っていた。

 

ーーー当麻っちはいつか女の子から刺されるな

 

そんなちぐはぐな二人を眺め思う。

 

ーーーこんな子供達が裏の世界で殺し合っている現実があるのか

 

以前の世界は戦争なんてよくある世界だった。しかしこの世界は少しきな臭いところはあるが基本的に平和で上条と美琴はまだ子供だ。

 

ーーー学園都市を調べる必要がある

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

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