「とうま、とうまー!」
「どうした〜」
「今、モクドナルドのラッキーセットを頼むとマジカル☆カナミンのストラップが五色のうちどれか手に入るんだってー」
「そうなのか〜」
「とうま、モック連れてって」
「・・・インデックスさん。あなた様は上条さんの財布がこれ以上軽くなってしまうことについて考えて頂きねえでしょうか?」
「ちょっと分からないかも」
「コラー!てめえ居候だろうが!少しは上条さんに気を遣いなさい!」
「むー。そんなこと言ったってモックに行きたい欲は抑えきれないんだよ!」
「意味わかんねー」
「カナミンストラップ欲しい!欲しい!欲しい!」
「ダメったら、ダメです!あんなぼったくりバーガー屋に行けません!」
「とうまのケチ」
そう言ってインデックスはふて寝をした。
この自分は悪くないのに悪いみたいなムードになる。しょうがない買ってやるか、いやいやいや。
これくらい言わなければこの後も付け込まれるに違いない。心を鬼にしなければ。
実際オレの残高はかなりやばい。当たり前だ。高校生の1ヶ月分の生活費で2人で生活しているのだ。
学園都市の学生には奨学金があるらしいが
記憶を失う前のオレは家計簿をつけたり、スーパーのセール日をカレンダーに付けたりしていたみたいで、それを頼りに生活している。
そもそも何で彼女と生活しているのだろうか?インデックスは当たり前のようにオレの部屋にいる。
以前どんな関係だったんだ?もしや恋人?だがそれらしいフラグは今までなかったぞ。
うーん。バイトでもしようかな〜。つーかコイツ毎日部屋でゴロゴロしてるけどやることねえのか?
「あ、そう言えばとうま」
「なんだ?」
「雑誌のクロスワードを解いて応募したらショウヒンケンというやつが手に入ったんだよ」
「!?」
「でも、カナミンストラップがないと力が入らなくてとうまに渡せないかも」
「降参です。上条さんが悪かったです」
こうしてオレは尻に敷かれるのであった。
☆☆☆☆☆
第七学区モクドナルド。
「申し訳ございません。マジカル☆カナミンストラップは完売になりました」
「不幸だ」
ウキウキで来たインデックスもこの世の終わりかのような顔をしている。
「完売だってさ。しょうがないけどバーガーで我慢しろよ」
「・・・」
ああ、いっそ上条さんの頭を噛み付いてくれ。そんな表情されたら上条さん何も言えないじゃないの。
「ねえ。カナミンストラップが欲しいの?」
いつから居たのかインデックスの隣に腰まである長い黒髪に巫女装束の少女がいた。
「これ。あげる」
「ふぇ、いいの?」
「構わない。私も。カナミン。好きだから」
「私、インデックスっていうだよ!」
「私は。姫神秋沙」
「あいさ。ありがとう!大切にする!」
「どういたしまして」
「あいさ、友達になろ!」
「うん」
「わーい!」
こうしてシスターさんと巫女さんのフレンド登録が完了した。
「オレは上条当麻。ありがとな姫神」
「あなたは。もっと彼女を大切した方が。いいと思う」
!?ぎくり。
巫女だからオレの心はお見通しなのか?図星を突かれて何も言えない。
「私は。もう行かなくちゃ」
「またねー。あいさー」
不思議な少女だ。そう思った時、彼女の周りに黒スーツの男たちが彼女を取り囲んだ。
「お前ら!姫神から離れろ!」
「大丈夫。彼らは私の塾の先生だから。上条君」
そう言って姫神は行ってしまった。
塾の先生だって?
いったい彼女は何者なんだ?
☆☆☆☆☆
帰り道。学校帰りの学生たちが歩いている道で。
「ふふふん♪ふふふふん♪ふ、ふ、ふーん♪」
インデックスはご機嫌にスキップしている。
彼女の嬉しそうな姿を見ているとオレまで嬉しい気持ちになる。
『あなたは。もっと彼女を大切した方が。いいと思う』
姫神に言われた一言が胸に刺さっていた。
大切にするって言ったってどうしたらいいんだ?
見ず知らずの少女に衣食住を提供してあげているのに、何でこんなにもあの言葉が頭を離れないんだろう。
悶々と考えているとインデックスを見失ってしまった。
「おーい、インデックスー。ったくどこ言っちまったんだ?」
走って探してもどこにもいない。
シスター姿だし誰か見た人に聞いてみるか。
そう思った時に異常に気がついた。
人が誰もいない。気配すらない。露店の店員すらいない。
「なんだ!?この状況」
「君も知っているだろう。《人払い》だ」
目の前に現れたのは赤髪、目の下にバーコードのタトゥー、耳にいくつものピアスをつけ神父の服を着た長身の少年。
誰だコイツ。前のオレの知り合い?
「は!?インデックスは!?」
「あの子は離れてもらったから心配するな。ったく、仮にも彼女の保護者なんだからしっかりしてほしいね上条当麻」
やはり、知り合いだ。だが殺気が肌で感じられる。
「改めて、僕はイギリス清教
「用事ってのは何だ?」
「三沢塾。君も名前くらい知ってるだろ?現在急成長している予備校だ。だがそこが宗教団体のアジトとなっていてね、元凶はアウレオルス・イザード。彼は三年前から行方不明だったが最近学園都市に現れたという情報が入った。彼は古来の魔術、錬金術を使う奴である計画を企てていることが分かったんだ」
「計画?」
「錬金術師の夢、世界のシュミレート。つまりあらゆるものを錬成させることができる技術。こんなものが出たら世界は終わる」
なんだと、分からん。
「この計画を企てるために奴は
「それは何だ?」
「呼び方は様々あるが、簡単に言うと吸血鬼を誘う人間のことだ」
「吸血鬼だって?」
「僕たち魔術師だって未確認の生物だ。だがもし奴に吸血鬼の力が手に入ったら大変にことになるだろうね」
ステイルは人ごとのように言ってのけた。
「単刀直入に言おう、僕はこれから三沢塾に乗り込む」
おう、頑張れよ
「何を人ごとのように聞いてる。君も来るんだよ」
「なんだって」
「拒否権はない。来ない場合は禁書目録をこちらで回収する」
「てめえ!!」
「ふん、そうだよ。その敵意の目、僕たちの関係はこうあるべきだ。で、どうする?」
「くそったれ。行ってやんよ」
オレは吐き捨てるように言った。
「そうだ。
☆☆☆☆☆
インデックスと一緒に部屋に戻った。
「インデックス」
オレはこの異変を言わなければならない。
「なに?とうま」
「お前のお腹はいつのまに膨らんだ?」
インデックスのお腹が不自然に膨らんでいる。
「食べ過ぎちゃったかも」
ススス、膨らみは胸に移動した。
「いつの間に立派に成長したんだ?」
「成長期かも」
「にゃー」
インデックスの胸元から可愛らしい三毛猫の頭が出た。
「スフィンクス出てきちゃ駄目だよー」
「名前までつけてやがる!?」
「とうま、私はシスターだから迷える子羊は保護しないとなんだよ」
「じゃー、お前の服の中にトイレ用の砂を入れるか?」
「むー。とうまのイジワル」
そう言ってインデックスはベットの上でそっぽを向いてしまった。
その瞬間、姫神の言葉を思い出した。
「分かりましたよ!でも責任持って飼えよ!」
「わーい良かったねースフィンクスー」
「にゃー」
大切にするとはこういうことなのか?分からないが彼女が笑顔だし良しとしよう。
「そうだ。ちょっと留守番頼めるか?すぐ戻る」
「分かったんだよー」
インデックスはスフィンクスに夢中で軽く返事をした。
☆☆☆☆☆
寮の廊下に出るとステイルが星?五芒星のプリントされたカードを張っている。
「
「お前ってインデックスのこと好きなの?」
「何をふざけたことを言う!?殺すぞ!」
こいつ絶対好きじゃん
「それより行くぞ」
「おう」
道中、ステイルは何度も引き返すなら今のうちだと警告してきた。
引き返して欲しいのか一緒に来て欲しいのか、天邪鬼なんだなコイツ。
「着いたぞ」
高層ビル丸々塾になっているらしい。
入り口から堂々と入る。
「なんだよ普通じゃん」
「当たり前だろ。ここは今でも予備校なんだから」
周囲を確認すると柱に何か倒れている。
「何だこれ?ロボット?」
鎧だろうかそれが倒れて赤い色が目立っていた。
「それかい?死体だよ」
「!?」
☆☆☆☆☆
三沢塾、最上階にて。
「警備は頼んだぞ。ゴブリンと獣共」
「了解」
錬金術師はさらなる力を手にしていた。
「これが異世界の力か」
は