サマルトリアの第一王女にTS転生した俺が雌堕ちする話   作:社畜のきなこ餅
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そんなわけで、イチャラブライフの邪魔ものということでサクっと片づけられるハーゴン一行。
世にドラクエ二次創作は数あれど、ここまで雑にぶっ殺されたハーゴン教団首脳部が果たして存在するだろうか……。
 

そして俺の中のハーゴンとシドー(財布の破壊神)が囁く……。
最終決戦仕様クッキーを絵師さんに依頼しちゃえYO、と……。


Lv3

 拝啓、こちらの世界の天国にいるであろうお母様、そちらはいかがでしょうか?

 不肖の娘である俺、クッキーは生涯の伴侶ともいえるアレンと結ばれ幸せいっぱい夢いっぱい、ついでに子宮の中もアレンの……さすがに自重しましょう。

 ちょっとアレな事情は横に置き、念入りな準備期間の間でハーゴンの居城へ殴り込むのに十分な準備はしたものと愚考しております。

 

 そんなわけで……。

 

 

「念入りに調査とマッピングしたから、結構すんなり通れたね」

 

「魔物が気の毒に思えるぐらい、徹底してたし。当然と言えば当然かもしれないわねー」

 

 

 我らハーゴンぶっ殺しツアー一行はただいま、10フィートの棒とかを駆使してロンダルキアの洞窟を抜け。

 白銀に染まった極寒の大地を進んでおります。

 

 

「しかし、この寒さは念入りに準備して正解だったな」

 

「そうだね……水の羽衣、というより下鎧がなかったら僕でも辛かったかも」

 

「私はコートのおかげでそれほどでもないけどね、でも道中のドラゴンの吐息で燃え尽きてたかも」

 

 

 三者三様、装備について意見を交わし合いながら進む俺達。

 アレンは全身をご先祖様が使っていた鎧に身を包み、その内側には雨露の糸で織られた下鎧を着用。

 その手に握っているロトの剣は、ロンダルキアの洞窟で見つけたいなずまの剣から迸った雷光を受けた事で、眩いばかりの輝きを放っている。

 

 一方プリンは、ぬくぬくー。と笑みを浮かべながらコートの襟首に頬を摺り寄せつつも油断することなく歩を進めており。

 彼女もまた、コートの内側はワンピース状に雨露の糸で織られた羽衣を纏っている、そのおかげなのか……ロンダルキアの洞窟で3匹のドラゴンに一斉に炎を吐かれても、若干こんがりするだけで済んでいた。

 なお武器は変わることなくいかずちの杖である、彼女曰くなんのかんの言って長い付き合いだししっくり来るからコレでいいとの事だ。

 

 そして俺は……。

 

 

「でもまぁ、クッキーの装備ほどは変わってないわよねー。まるで貴方姫騎士とかそんな感じよ」

 

「うん、その、凄く綺麗だよ」

 

「……やめろ、なんかすごく。照れくさい」

 

 

 雨露の糸を織り込まれたタイツ状の下鎧の上に、これまた雨露の糸で織られた……若干露出が多い気のするも上品さを感じさせる薄い藍色のドレスに。

 肩や胸、腰を護れるように配置された魔法の鎧と同素材のポイントアーマーを身に纏っていた。

 ブレストプレートに至っては、更に大きくなった乳房も過不足なく支えられるようなブラジャーじみた形状になっている。

 武器は光の剣を細身に誂えた特別品で、耐久力こそ落ちているが斬れ味と軽さを優先した極上の一品である。

 

 鎧をデザインした鍛冶屋曰く、ドン・モハメが俺からそのように指示していたという回答を受けており。

 思わずドン・モハメを見てみれば、にやりと笑みを浮かべていた。  あの頑固職人爺渾身の意趣返しである、クソが!

 

 

 防具としての性能も使いやすさも従来からは別次元級に跳ね上がってるだけにタチが悪い。

 だがまぁ、良いだろう。俺が魅力的であればあるほど、アレンの目は俺に釘付けだからな!

 

 

 

 

 

 そんなこんなで、ロンダルキアの祠に道中立ちふさがったブリザードやらギガンテスを粉砕しつつ到着。

 ブリザードのザラキで一瞬俺の心臓が止まりかけるも、アレンへの愛と根性で踏み止まり逆にベギラマで焼き尽くしてやったぜ。

 

 あの瞬間のブリザード共の、何それおかしいって言わんばかりの顔は傑作であった

 

 

「ここで一晩休息をとり、翌朝出発するぞ」

 

「わかったわ、でもこの祠凄いわね。外はあんなに寒かったのに、この中は心地よいぐらいだわ」

 

 

 祠の地下室で野菜を育てたりして、細々と生きてたらしい神官さん方に余りそうな携行食料を宿代として差し出しつつ。

 荷物を下ろし休息を仲間に提案、その言葉に各自頷き思い思いにくつろぎ始める。

 

 呪文やその手の技術に造詣が深いプリンに至っては、休憩というよりこの祠が何故こんなに快適なのか解明しようと張り切っているがな! まぁ彼女は聡明だし疲れを残すことはあるまい。

 そんなわけで……。

 

 

「神官殿、誰も使ってない部屋等はあるか?」

 

「倉庫代わりに使っている部屋ならありますが…………汚さないで下さいよ?」

 

「……わかった」

 

 

 手ごろな神官に尋ねてみれば教えてもらえるも、俺の態度に何かを察したのかきっちり釘を差してくる。

 その言葉に若干気まずさを覚えて目をらしつつも俺は、荷物の中身を整理しているアレンへ歩み寄り。

 

 ポイントアーマーを外して、休憩のために鎧を脱いでいたアレンに背中から抱き着くと。

 吸い付くように彼の首へ口づけし、とある言葉を囁くのだ。 さすがに内容については黙秘する。

 

 

 俺の言葉に若干ギョっとしたの首だけで振り返りつつも、諦めたかのように彼は柔らかく微笑み。

 彼の方から俺に口づけを交わすと、その逞しい腕で俺の背中と膝裏へ手を差し込んで軽々と持ち上げてくる。 ローラ姫を救い出したご先祖様もやっていた、由緒正しいお姫様抱っこだな!

 

 きっと俺の目にはハートが浮かんでいるだろう、なんせ今この瞬間も切ないぐらい下腹部が疼いてしょうがないのだから。

 そのままアレンは、神官に教えてもらった部屋へ俺をお姫様抱っこしたまま歩き始め……。

 

 

「……うちの色ボケ共が本当に、申し訳ない」

 

「いえいえ、仲良きことは美しき哉と存じます」

 

 

 そんな、プリンと神官の会話を耳にはさみつつ、アレンに誰も使っていない部屋へ運び込まれた俺は。

 どうやら俺の新たな装備、というか衣装によって滾っていたらしいアレンの欲望を目いっぱい叩きつけられ、最初から最後まで雌顔と声を晒す羽目となった。   是非もないね!

 

 

 なお、余りの激しさに翌日俺はグロッキー状態となったせいで、出発が一日遅れたのは内緒である。 プリンによってアレンが思い切り説教を受けていたが、まぁある意味しょうがない。

 いやほんとね、アレンの体力底なしで。乱暴すぎない程度に激しいからノンストップよノンストップ、アレはハーレム築いてもやってける漢ですわ。

 

 ちなみに、一日追加で出来た休息と言う事で、外の雪を適当にアレンに集めさせてはギラで溶かして沸かして作ったお湯でアレンと一緒に体を清めていたところ。

 そのまま互いに我慢できずにおっ始めたことで、危うく出発がもう一日遅れかけたのは言うまでもない。  プリンが怒鳴り込まなければ危なかったぜ!   その後二人そろって説教食らったけど。

 

 

 

 しかしまぁ、心身共にリフレッシュの気力充填ついでに煩悩発散した我らハーゴンぶっ殺しツアー一行。

 ……何故か怒鳴り込んできたプリンがすっきりした顔してたのが気になるが、まぁきっと彼女は彼女でストレス溜まってたところを俺達を叱る事で、うまい具合に発散できたのだろう。  多分。

 

 まぁともあれ、だ。最早我らを遮るものはない状況で、何が起こるかと言うと。

 自重も容赦も投げ捨てた、ハーゴンぶっ殺しツアーのクライマックスである。

 

 

「矮小ナ人ノ子ラヨ、無残ナ屍ヲ……」

 

「食らえ!目潰しベギラマ!!」

 

「イッタァァァアァイ! 目ガァァァァ!?」

 

「卑怯だけど、しょうがないよね!」

 

「足ノ小指ガァァァァァ!?」

 

「アンタ雄っぽいわね、死ぬがよい」

 

「アッーーーーーーー!?」

 

 

 悠々と俺達の前に立ち塞がろうとした巨人、アトラスの目を焼いた後に……アレンの剣がアトラスの足の小指と爪の間に突き刺さり。

 トドメとばかりに、プリンが収束し放ったイオナズンがアトラスの股間をぶちまける事で情け容赦なく屠り。

 

 

「アトラスを倒したか、だが俺を簡単に……」

 

「マホトーン!」

 

「ふん、効かぬわ」

 

「ラリホー!」

 

「すやぁ」

 

「よし、やってしまえアレン」

 

「……まぁいいか、うん。被害出るより良いよね」

 

 

 腕を組み立ち塞がろうとしてきたバズズに先制攻撃とばかりに俺のマホトーンとプリンのラリホーが飛び。

 マホトーンこそ弾かれるものの、ラリホーが炸裂。そのまま座り込むように眠り始めるバズズ。

 そして、そこに襲い掛かるはアレンの剛剣。 バズズの首がすっとばされた後、残った体も念入りとばかりに唐竹割された。

 

 

「貴様ら、ソレが勇者のやる事か……?!」

 

「黙れ牛悪魔、こちとら貴様らの所業に怒り心頭なんだよ」

 

「クッキーを辱めようとしたお前達にかける情けなんて、いらないからね」

 

「というかアンタら、最初から3匹揃って襲ってくれば良かったんじゃ……」

 

 

 俺達のアトラス&バズズ攻略法を見てたららしい、巨大な直立歩行する牛がごときベリアルが愕然としつつ俺達を弾劾するも。

 俺がアレンに完堕ちした例の事件は、どうやらアレンにハーゴン勢力殺戮を決意させる程度に怒らせていたらしく。

 プリンはと言えば、実際にされてたら厄介この上なかったが正論オブ正論をベリアルへ突きつけている。  酷い話だ。

 

 

「くっ、だがこのベリアル。先の二人と違いそう易々と討ち取れると思うなよ!」

 

 

 啖呵を切りながら手に持った三又の槍を構えるベリアル、だが世は無常。

 既に準備を整えていたプリンが、イオナズンを発動。ターゲットは……ベリアルの大きな鼻の穴である。

 プリンの呪文技術はまさに超一流ともいえる腕で、俺では不可能な芸当をやらかすある意味において戦略ブレイカーである。 後、狙い通りキマった瞬間浮かべるサドい笑みがちょっと怖い。

 

 

「のぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

 

 声にならない悲鳴を上げてよろめくベリアル、そして隙が出来れば何が起きるかと言えば。

 

 

「でぇぇぇぇりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 我らハーゴンぶっ殺しツアー一行の火力筆頭であり、タイマン不敗を誇るアレンの剛剣だ。

 飛びかかって斬りかかろうとするアレンのロトの剣を、呻きながらも槍で受け止めるベリアルであったが、一瞬の拮抗の後に槍は真っ二つに斬り折られ。

 そのままの勢いで、アレンはベリアルの巨体を縦に大きく切り裂いていく。

 

 

「ぐぉぉぉ!? 貴様ら、貴様らに戦士の流儀はないのか!?」

 

「あったかもしれんが、ソレを投げ捨てさせたのはお前達だよ」

 

 

 プリンのイオナズン、アレンの一撃で俺の存在を見失っていたベリアルに。 真横から声をかけながら。

 俺はベリアルの隙だらけな首を真横から全力で剣で切り裂き、地面へ降り立つ。

 

 勢いよく吹き出るベリアルの血、哀れな悪魔はそのまま白目を向くと……ゆっくりと背中から倒れ地面へ沈んだ。

 だが若干まだ息がある、しぶとい。

 

 

「アレン、こいつをそこの縁から地面へ放り捨てるぞ」

 

「わかったよー」

 

 

 そして二人で力を合わせつつ、時折痙攣するベリアルの体をゆっくりと壁が崩れ外へ繋がっている外壁の縁へ追いやり。

 その瞬間目を覚ませたベリアルと目が合うも、何かを懇願する視線を無視してアレンと一緒にベリアルを外へ蹴り落とす。 夫婦の共同作業だな!

 

 

「さて、先へ進むぞ」

 

「上がってきた階層からして、恐らく次は最上階……ハーゴンが待つフロアよ」

 

「気を引き締めないとね」

 

 

 背後から聞こえるベリアルの落下音と断末魔を聞き流しつつ、近付いてきた最後の戦いへ向けて気合を入れる俺達。

 アトラスとバズズ? そんなのもいたね、ともあれ階段を上がれば一面に広がるはバチバチと雷光を放つバリアの群れ。

 そのまま進めば程よくこんがり焼けるであろう代物であるも。

 

 

「トラマナ……さて、そっと進むぞ」

 

 

 俺が唱えた呪文によって、俺達3人を温かく柔らかな光が包み込みバリアから迸る雷光を受け流す力場が生まれる。

 そうなればバリアなど怖くもなんともないわけで……ゆっくりと警戒しつつ奥へ進んでいく。

 

 そして、そこに居たのは……。

 

 

 

 こちらに背を向け、巨大でまがまがしい像へ祈りをささげるハーゴンらしき人影であった。

 どうやら、こちらに気付いてないらしい。

 

 普通のドラクエならば、このまま近付いて話しかける展開だ。だがもう原作もへったくれもないのである、俺が女としてこの世に生まれている時点で。

 そうなればとる手段は、一つである。

 

 

「……ベギラマ!」

 

「……イオナズン!!」

 

「なんだ騒々……ぐぉぉぉぉ!?」

 

 

 視線とジェスチャーで仲間達へ合図を送った後、全力全開の攻撃魔法を俺とプリンで叩き込み。

 呪文に気付き振り返ろうとしたハーゴンの後頭部と背中に、呪文が炸裂。もんどりうって吹っ飛ぶハーゴン。

 そしてソレに追い縋るは……。

 

 

「ハーゴン、覚悟ぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「なっ、貴様らロトの……グフッ」

 

 

 全身の筋肉を迸らせ、怒りの咆哮と共に斬りかかるアレン。

 彼の鎧と手に持っている剣に気付いたハーゴンが何やら言いかけるも、その心臓をアレンの剣で刺し貫かれ。

 何やら呪文を唱えようとするハーゴンに構うことなく剣を引き抜いたアレンは、一切の躊躇をする事なくハーゴンのその細い首を斬り飛ばした。

 

 ……ゲーム的にいうと、ナチュラルに隼の剣じみた動きしてるなアレン……やだ素敵、かっこいい。

 だが、これでこの長い冒険と戦いも終わりだ。

 

 

 

 などと思っていたが問屋は降ろさず、アレンへ俺とクッキーが近づいた瞬間退路を断つように炎の柱が上がり。

 激しい揺れが起きたと思った次の瞬間。

 

 

 6つ腕の、蛇か蜥蜴かドラゴンか……名状しがたき姿をした巨大な魔物が現れる。

 ソレが放つ気配はもはや生き物が放って良いものではなく、生きとし生けるもの全ての天敵ともいえる波動を放っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 まぁ結論から言うと、最も早く我に返ったアレンが蘇りし邪神シドーの前に立ち塞がりタイマンに突入。

 俺達は後ろから回復を飛ばしたり援護をしたりして、激戦の末にシドーを撃破することに成功したのであった。

 

 長い戦闘描写? そんなもん、これから送る俺とアレンの生活に比べたらそんなに価値がないだろう。

 

 まぁ、実際は戦闘終盤にとうとう俺が死んでしまったらしく、その上プリンのザオリクすら通じない状況にアレンが絶望したりしてたらしい。

 だがそこで、ルビス様が褒美を授けるとかいうことでアレンに声をかけたところ、ノータイムの躊躇なしで俺の復活を彼は願ったらしい。 なんか、その照れる。

 

 

 

 そんなわけで、まぁもしかすると色々火種はあるかもしれないしトラブルも尽きないかもしれないが。

 俺達ハーゴンぶっ殺しツアー一行の旅と闘いは、これにて無事閉幕となったのである。




そんなわけで、ドラクエ2本編分はサクっと完結です。後はエピローグじみたお話がのそのそと続く感じになりそうです。
ノリと勢いで、オリジナルめいた武器防具を幾つも出しちゃったが、まぁそんなに重要アイテムじゃないしセーフセーフ。

きっと、クッキーが最後に装備してた鎧はこんな感じ。

ひめきしのドレス
装備可能:クッキー(サマルトリア王女)
防御力:70(SFC版の防御力バランス準拠、ちなみにロトの鎧は75)
効果:呪文・炎のダメージ軽減(水の羽衣と魔法の鎧が持つ耐性に準拠)

他作品系ドラクエキャラだと、女戦士や女賢者(DQ3)、アリーナやミネア(DQ4)、デボラ(DQ5)、ミレーユ(DQ6)が装備可能系。
きっとお姫様系装備でコーディネイトすると、かっこよさボーナスが付く。きっと。


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