楽笑おじさんと絶望こぞう   作:楽笑

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カインド オブ ブルー編、三話目となります。

今回は、二期生の所属メンバーとの話しとなります。

テーマは、宗教と想像(創造)です。

さぁ、どうなることやら、、、


10話 カインド オブ ブルー 続々

なにかと、忙しくて、研究所に顔を揃えない二期生のメンバーが、珍しく三人そろって話しをしている。

 

黄色の着物に、オレンジの袈裟を着ているのが、陀来(ダライ)僧侶88歳で、母国チベット解放と世界平和のかけ橋として、世界中をとびまわっている。

オールバックでやたらと、目がギラギラしていて、小柄のわりに、エネルギッシュなのが、太郎さん62歳で、日本の縄文文化をもとにした、芸術家活動をしている。

研究所、唯一の女性であり、才色兼備で美しい人が、マドンナママ56歳で、世界を又に駆けるポップスターであり、人道支援活動のボランティアをしている。

 

 

マ「お久しぶり、光志郎もこちらに来て、一緒にお茶でも、どう?」

マドンナママは、愛嬌たっぷりに誘います。

絶「はい、お久しぶりです、」

光志郎君は三人が囲む、テーブルの輪に加わります。

陀「はい、日本茶だよ、どうぞ、」

陀来僧侶がにこやかについでくれます。

絶「いただきます。ところで、珍しく三人で集まって、何を話していたのですか?」

光志郎君もにこやかにお茶をすすります。

太「いやぁ、なんて話しでもないのじゃが、ほら、三期生のやからが、経済、経済と金儲けばかりしているようで、、、光志郎君は、三期生に会ったことはあるかい?」

太郎さんは、がらがら声で話します。

絶「それが、ここにきて6年ですが、噂に聞くぐらいで、三人とも表には出てこないけど、相当な資産家で、経済界での権力はぜつだいだそうで?」

光志郎君はいかにもうさんくさそうに言います。

マ「そうなのよ、表に出ないことをいいことに、各個に圧力をかけて、自分たち資産家に有利な法案を通させているみたいなの、それに、いろいろ悪さをして民衆からお金を合法的に荒稼ぎをしているようで、そんなにお金があるなら、私たちのように、ボランティアでも寄付でもすればいいのに、信仰心の欠片もないのかしら?」

マドンナママは、悔しそうにしています。

陀「絶望さんは、日本人だよね、!やっぱり、仏教を信仰していますか?」

陀来さんは、にこやかに微笑みます。

絶「どうかな?お寺には行くけど、神社も行くしなぁ、クリスマスはケーキを食べるし、今時の日本人は、楽しめればそれでいい自分に都合のいい、自分教というか?」

光志郎君は、とまどっています。

太「いやぁ、日本人は、何千年前から、縄文文化が基盤にある、さしずめ、縄文教じゃよ!光志郎君!」

太郎さんは、大きながらがら声で話します。

絶「今でも縄文ですか?かなりの科学的近代国家ですよ?」

光志郎君は、不思議そうに尋ねます。

太「そうじゃよ、科学がすすんでも、精神は縄文のままの、安心安全の決まりを守り、つつましやかで心優しい文化じゃよ!だからこそ、私は縄文に引かれ、つつましやかのなかに仲間とのつながり、自然との一体感からくる生への喜び、、、祭りじゃよ、祭りこそアート、、、あふれだす歓喜、、、芸術は爆発だぁーーー!!!」

太郎さんは、ほとばしらせています。

陀「まぁ、自然との一体感といっても、江戸三千万人の人口を養うのが、やっとな国土だがな、縄文思想そのものは、世界にるいを見ないほどの、秩序社会文化なのは間違いない!話しをもどすが、今の日本には、宗教はないのかね?」

陀来僧侶はふたたび光志郎君にたずねました。

絶「有るといえば有る、無いといえば無い、無意識には漂ってはいるのだけれど、意識下には無いって所というか?」

光志郎君は、まだ、とまどっています。

マ「東洋は、曖昧すぎるのよ、キリスト教なら、悩むことはない!答えは、聖書に書いてあるのだから。全ての人が同一の価値観にある。富むものが貧しきものに手をさしのべる寄付の文化なのよ!」

マドンナママは、自信たっぷりにいいます。

陀「まぁ、キリストは素晴らしいのは認めるが、だとすれば、今の資本経済社会をつくったのも、世界中を神のなのもとに、侵略していったのも、西洋思想じゃぞ。ならば、神の名をつかえば、なにもかもが、正当化できるのか?時代と共に、西洋宗教がいくつもの思想に別れていったのはなぜじゃ?それこそ、光志郎君が言う、都合のいい、自分教ではないのか?まだ、日本の方が、他人のものまで奪わないだけましなのでは?」

陀来僧侶はさとすようにいいます。

絶「陀来僧侶、自分を信じてはいけないのでしょうか?」

光志郎君はたずねました。

陀「今の時代、個人主義が当たり前じゃ、そんな時代に古い価値観は通じないのかも知れない、前時代は、争いをなくし、法律に変わり秩序を守り、民衆に不安を感じさせないことが、宗教の役目じゃった。これだけ、科学により新たな法則がみつけられ、世界中が多種多様になり、金で支配できる世の中では、古い価値観のままの宗教では意味を成すまい。それぞれが争わず、幸福感を感じられるように、ぬるま湯に漬かってなまけていないで、宗教も時代に適応していくべき所は、変わらなければいけないじゃろうな?」

陀来僧侶は、しみじみと話しました。

絶「僕は以前、人も星も同じだと思いました。人も星のように孤独な存在です。一定の距離を維持しながら互いに均衡をたもっています。一人一人にそれぞれの宇宙があるのではないのか?全体があるからこそ個人を認識します。神につかえるのではなく、自分自身に問いかけ、答えをさがす、一生見つからないかもしれません、ベッチ所長は、世界は愛で出来ているといいました。宇宙はさみしがりやなのでは、だからこそ、広がり続ける宇宙のなかで、独自進化をした孤独な星は重力で形を維持している。そんな星ぼしは互いに均衡を保つことで助けあって存在を維持するのです。、、、僕たちは、自分の未来に責任を持つべきです。この世界を形創るのは、神ではなく、僕たち一人一人の未来への意志です。心ざしを持つべきです。その心ざしが臨場感を上げ、僕たち自由意志を持つものの希望になるのです!今まで、この研究所で6年間、多種多様なあらゆる学問を細かく正確に分析し研究してきました。物事は細分化するほど、そのものにたいしての謎は解明され、情報量が増えることにより理解が深まりますが、単一の対象だけを視ていては、ぼやけて全体が視えません、全体を視るためには視野を広げぼやけた視点をあわせる必要があります。」

光志郎君はモヤモヤを振り払いスッキリした顔をしています。

 

陀「光志郎君、それこそが、ブッタが解いた悟りだよ!世界のものごとは、全てが同等の価値を持つ、宇宙にも自分にも等しく同じ視点でとらえながら、それぞれを別の視点でとらえ尊重すること、全てを一度情報化すること、人の体も他の物質も分解すれば、共通原子の組み合わせにすぎないことが、科学のない時代に見抜いていたのじゃよ!地球上の原子は何度も組み合わせを変えて、さまざまな形をなしてきたことを!、、、いずれは、新たな原子が見つかることじゃろう、、、宇宙の謎が解明せれるほど、仏教心理に近づくのはそのためじゃよ!」

 

 

 

太「やっぱり、若さはいいねぇ、エネルギーがほとばしり、爆発しているようじゃ!」

太郎さんは、ニッコリ笑いました。

 

マ「うんうん、だからこそ、人は、すばらしい!いつか私のコンサートにもきてね、そこでは、私が神なのよ!」

マドンナママは、嬉しそうに光志郎君にハグをしました。

 

陀「これで君の未来は大丈夫!そろそろ、ブルーバードを出てはどうかね?広い視点から世界を見てはどうじゃ、君さえよければチベットに来んか?ただし、油断は禁物だよ、悟りは錯覚でしかなく、身体こそが重要だからな、人間は身体反応からは逃げられないから修行をするのじゃ!」

陀来僧侶は印を結びました。

 

 

 

絶「ありがとうございます。お茶、ごちそうさまでした。」

 

光志郎君は、立ち上がり三人に別れをつげました。

 

 

 

チェンが武道場で工夫(クンフウ)の稽古をしています。

絶「よぅ、チェン、僕も混ぜてくれないか?」

光志郎君は、ブルーバードに来てから、ベッチ所長と古武術の稽古をして体を動かすのが日課になっています。

チ「おぅ、一致ょ揉んでやるから、かかってらっしゃい!」

チェンは工夫の天才です、いくら、サンシャインラブの相手の意識を読みとる能力でも、無意識からの攻撃は読みとれません。

絶「なぁ、無意識の状態で、よく攻撃出来るなぁ?」

チェンの脱力から無モーションの横蹴りが跳んでくる、かろうじてよけます。

チ「それだ、反応だよ、考えるな感じろ!」

ツキの連撃がくる、なんとかさばき、反撃の前蹴りをだすが抵抗のない流れるような動きでさばかれる、ついでに蹴り足を手首に絡めて重心を崩しにくるので、こちらも踏ん張らず相手の流れについていく。

チ「おっ、やるようになってきたなぁ!」

チェンのすばやいツキと蹴りのコンビネーションから踏み込んでの当身です。みぞおちに肘が入り、光志郎君は崩れ落ちます。

チ「なかなか、反応がよくなってきたけど、俺には、通じねぇな!もっと稽古をすれば、お前もかってに体が動くようになる、スジは悪くない、俺が保証してやる!」

チェンが水を持ってきてくれました。

絶「考えるな感じろか!反復練習による思考をかえさない行動か、身体感覚が脳と直結することだよなぁ、ありがとう、また稽古しような!」

光志郎君はチェンと別れました。

 

絶「全体の視点と細部の視点、矛盾した二つの視点を同時にもつか、考えるな感じろ、だから、悟りは錯覚なのか、自由意志といっても、身体反応には逆らえない、痛ければかばうが、反復練習によって身体反応パターンを書き換える、全てを想定した稽古と平常心を保って身を任せることが修行なのかな?いいところまで来ている気がする。」

 

 

 

汗を流しにシャワー室に行くと、四期生のもう一人の同期、バーカーがいます。バーカーはモダンホラー小説家で、オカルト研究、犯罪心理学を得意とするサイコパスです。

絶「やぁ、バーカー、一年ぶりじゃないか、小説が書きあがったのかい?」

光志郎君は爽やかに尋ねます。

バ「ふ、ふ、ふ、まぁね。」

バーカーは口元だけを動かして答えます。

絶「相変わらず、解りにくい性格だなぁ、今度、同期三人でご飯でもいこうなぁ!」

光志郎君は、バーカーは誘っても来ないことを知りながら、いつも社交辞令のように誘います。

 

光志郎君は、バーカーと別れました。

 

 

 

 

絶「さぁ、今晩は、ルンバちゃん何を作ってくれるかな?、、、話しのネタは尽きないしなぁ、晩御飯が楽しみだなぁ!」

 

 

光志郎君は、少し早足ぎみに歩いて行きました。




あぁ~気づけば4200文字を越えてしまいました。

ぐだぐだと、下らない持論を書いてしまいました。

だがしかし、僕は僕の未来を目指すのだーーー!

それにしても、日本の仏教は、空海に始まり親鸞である意味、完成したのかもしれません。……修行とは?捉え方しだいで、全ては思い込みなのかもしれませんね?

親鸞は、[自然法爾]という、善悪を考える以前に宇宙の自然そのままがいいという、発想にたどり着きます。

昔から日本は、性善説で成り立っており、あまり策略をめぐらし考えすぎると善からぬ世界に成りかねないということなのかもしれませんね?

人体にしても同じことなのかも?……なにより自然体が一番よいのかもしれません?……こだわりはほどほどにってことかな!

親鸞に興味の有るかたは、[歎異抄]を読んでみてはどうですか?……日本人って、何なのでしょうね!

とりあえず、ブルーバード編は、これにてです。
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