時は2048年4月26日、(3話から一年後)、の世界。
いくつかの大企業が、国家よりも経済力をもち、世界は個人の思想的自由意志を優先した。国家という概念は無くなり法律は改正され、東京、北京、上海、ニューヨーク、カルフォルニア、等々の経済都市は互いに独自のネットワークを築き独立していった。
バーチャル空間の進化により、同じ思想を共有する人がアバターと化し複数の思想世界を内包する個人が現れた、人の価値観は時間と場所にとらわれなくなり、リアル体験が最大の贅沢とされた。
重力を制御するGクオーツという物質が、大資産家のドランプが運営する、ドランプ財団によって月面裏で発見され、新たな技術が人の生活を大きく変えていった。
Aiが社会を管理し、ロボットに生産労働を任せた人類は、新たなゆとりを手にいれていった。リアル体験が最大の贅沢な遊びとなったことにより、地方都市は観光がメインの産業となり、住民はエキストラ化していきテーマパークのようになっていった。
世界人口は、Ai、ロボットが社会進出するほど減り始め、労働力としての人口は無用なお荷物となり、現在、32憶人となった。
大企業や慈善団体が提供する価値観(思想)に賛同することで、ポイントが毎月配布され、それぞれが運営するコミュニティで利用することにより、国家によるインフラ整備や紙幣は無くなっていき、国家の価値観も選択の一部となった。
権力は王族や大資産家等の富裕層に集中し、全人口の4.5%が富の80%を所有している。それ以外の一般人で、残りの95.5%で20%の富をほぼ均等に分け会うことにより、95.5%の間での格差はなくなり年収90万が当たり前になったが、技術革新、社会制度の改革、人口減少、により以前より生活環境は良くなり、遺伝子操作、人口臓器、等の医療技術の発展により平均寿命は95歳を越え、4.5%の富裕層の中には170歳を越える人も珍しくない。富裕層の間では、お金に代わり、現実場、仮想場で、より多くの住民登録者数がステータスになっている。
日本は世界最古の文化遺産と認められ、世界の王族と大資産家により、皇室は世界のシンボルと化した。東京は関東を吸収して世界1の経済都市となり独立した。そのため、江戸時代の幕藩体制のような、日本連坊となった。歴史ある地方は、世界の憧れの的になりテーマパークのようになっていき、住民は日本文化を継承するエキストラのような生活となった。世界中の富裕層が集まり単一民族ではなくなったが、伝統、文化、治安のよさは維持している。
モーニンググローリーとわ、オーストラリアのカーペンタリア湾上空に発生する、巨大ロール状態の長い帯状の雲のことです。
楽笑おじさんこと絶望光志郎と妄想ルンバは、オーストラリアのパークタウンにいます。
妄「さぁ、起きて!間に合わなくなるわよ。」
ルンバは光志郎の体を揺すります。
絶「おはよう、?」
光志郎は眠そうに目をこすります。
妄「ほら、モーニンググローリー、行くんでしょ?」
ルンバは光志郎の顔をのぞき込みます。
絶「あ、そうだ!行く、行くに決まってる!」
光志郎は慌てて飛び起きます。
妄「はい、着替えて、間に合わなくなるわよ?」
ルンバは光志郎に着替えを渡し自分の準備をします。
絶「それで、天気はどうなの!晴れてるよね?」
光志郎は着替えながら聞きます。
妄「晴れ、晴れ、快晴なのよ、きっと、いい誕生日になるわよ!」
ルンバは嬉しそうに笑います。
絶「たのむ、モーニンググローリー、出てくれよ!」
光志郎とルンバは部屋を出ます。
光志郎とルンバは海岸にきました。
絶「出てる、出てるよ!、さぁ、行くよ、」
光志郎とルンバは2人乗りのグライダーボードに乗り、上昇気流に乗って2000メートル上空へ舞い上がります。
妄「気持ちいい~~!、これもGクオーツのおかげね。」
ルンバは背中に光志郎の温もりを感じながら興奮しています。
絶「Gクオーツが重力に反発して浮いていられるからね!」
光志郎はグライダーボードを操りモーニンググローリーに上空から近づきます。
妄「あまり近づくと気流に巻き込まれて、危ないわよ?」
ルンバは不安を感じながら胸の高鳴りを押さえた。
絶「大丈夫だよ、心配しな・・・?」
光志郎とルンバを乗せたグライダーボードが、気流にのまれバランスをくずした。
絶「ぅお~、~つかまれ~!!!」
グライダーボードは、モーニンググローリーのなかへ吸い込まれていった。
光志郎とルンバは辺り一面、真っ白な世界にいました。
グライダーボードから降りて立ち上がる
妄「ここは、どこ?」
ルンバは光志郎にすりより不安を落ち着かせる。
絶「誰か、いないのか?」
光志郎は意識を集中して、辺り一面の気配を探す。
妄「サンシャインラブでも、見つからないの?」
ルンバは光志郎の手を強くにぎる。
絶「あ、見つけた?近づいてくる!」
光志郎はルンバの手をにぎりかえす。
?『やぁ、光志郎、心配しなくても大丈夫だよ。』
ひとりの発光する思念体が現れる。
絶『あなたは、何者なんだ?』
光志郎は平常心を保っている。
?『私は、別次元の存在、君たちが言う意識だけの存在、ルンバにもわかるように、意識をつなげている、私には名はないが仮に∀としよう、ここは、君たち3次元の世界と私たちの次元を繋ぐ通路のような空間であり、君たちのよぶモーニンググローリーは扉なのだ。』
妄「私たち、かえれますか?」
ルンバは声に出して話しかける。
∀『大丈夫、私たちと同じ能力を持つ、光志郎がいればいつでも帰れる。』
ルンバは光志郎のにぎる手を緩める。
絶『同じ能力とはどういう意味なのですか?』
光志郎は不思議そうにたずねる。
∀『君には、私たちの情報が混ざっている、』
絶『情報が混ざっているとは、どういう意味なのですか?』
光志郎は更に不思議そうにたずねる。
∀『光志郎、君は、私たちと人間とのハーフなのだ!』
妄「ハーフ!どうみても人間なのでは?」
ルンバはあきらかに動揺している。
∀『私たちにとっては時間は無意味だが、君たちにとっての49年前に、光志郎、君の母親がこの空間にきた。私たちは君の母親と思念を交えた。私たちは君の母親を気に入った。君の母親も私たちのことを気に入った。私たちには他人という概念がなかった、それまでの私たちは意識を共有したひとつの思念体でしかなかった。君の母親は私たちにさまざまな感情を教えてくれた。そのなかに愛という感情があった。君の母親と私たちは互いに愛を感じあった。君の母親は私たちとの間の愛の形が欲しいと願った。私たちも君の母親と同様な感情をいだいた。私たちの一部が分裂し、はじめて私たちに同胞ができた。分裂した同胞は君の母親に溶け込んだ、私たちには3次元の情報を読み取りイメージによって形作る能力があった。君の母親のなかで分裂した同胞は君の母親と交わった。そして君が産まれた。君の母親は、自分が育った空間で君を育てたいと願った。分裂して君の母親と交わった同胞はそれでいいと願った。私たちは君の母親と私たちの同胞から変化して産まれた存在が、別の次元へ行くことをのぞんだ。それが、光志郎、君なのだ!』
絶「そうか、そうだったのか、だから僕にはサンシャインラブがあるんだ!」
光志郎は、自分の中から聴こえる声を感じた。
声『君の母親は本当に素晴らしい人だった、君が八歳の時に事故にあい亡くなってしまった、それでも私は君の自尊心を信じて君に語りかけなかった、君は妄想ルンバの家に引き取られた、君は自分の家に帰るといって1年後にひとりで暮らすことを選んだ、君のそばにはいつもルンバがいた、良かったね、光志郎、さようなら!』
光志郎の瞳から涙がこぼれおちた。
妄「大丈夫?大丈夫!」
ルンバは光志郎を抱きしめた。
絶「思い出したんだ、お母さんのことを、やさしくて、大好きだった、お母さんのことを。」
光志郎はルンバを抱きしめた。
妄「ひとつ質問があります。どうして私たちのことをご存知なのですか?」
∀『私たちは君たちでいうところの傍観者なんだ、ただ感情もなく意識を繋げ観察するのが、私たちのエネルギー源なんだ、君たちのこともずっと視ていたよ、さぁ、君たちの場所へ帰るがいい。』
∀はやさしくうながします。
絶「ルンバ、いつも一緒にいてくれて、ありがとう!」
光志郎はニッコリ微笑みました。
妄「そんなの、いいの、ありがとう!」
ルンバもニッコリ微笑みました。
絶「さぁ、帰ろう、∀ありがとう、さようなら!」
光志郎とルンバはグライダーボードに乗り帰っていきました。
新しいモーニンググローリー編が始まりました。
自分たちの次元へ戻った光志郎とルンバに何がまつのか?
【挿絵表示】
次回もよろしく!
今回の未来設定は、苫米地英人さんの百年後の日本人、ユバァル ノア ハラリのホモ・デウス、岡田斗司男さん、武田邦彦さん、等々のご意見を参考にさせていただきました。
心より感謝申し上げます。