今回のお話は、前回の穏岐への旅から数ヶ月たったある日、何も知らずにホツマツタエの頭首に会いにきたチェンが、思わぬところでバーカーと光志朗に会い食事に行った時のお話になります。
忘れてしまった方は、面倒かもしれませんが、もう一度、チェンザンマイを読んでいただけると嬉しく思います。
……話が時系列でなく、飛び飛びですみません。
それでは、何がおこることやら?
今回の話しは、Youtubeの吉濱ツトムさんと、jamal crossさんの発達障害と脳科学についての意見を参考にさせていただきました。…また、保江邦夫さんと、並木良和さんの次元シフトの意見も参考にさせていただきました。…毎回ではありますが、私の想像による話しですので、現実の出来事とはいっさい関係はございません。
「さぁ、バーカー。…行くよ!」
光志朗が、にこやかに話します。
「いゃ、私は、外食は嫌いだ!………イヤだ……二人で行くといい……」
バーカーが、無表情で話します。
「四十のおっさんが何をいい歳こいて……ごたゃごちゃ言わずにさぁっさぁっとしろよ、……オッサン!」
チェンが、笑いながら話します。
「私は38だ!………いゃ、まだ、準備ができていない、……それに、…さくやくん、このあと、私には予定があったはずですよね?」
バーカーが、ボディーガード兼秘書であるくのいちのさくやにすがるように話します。
「いぇ、予定はありませんので、光志朗さん、………安心して頭首を連れていってください!……それでは、車の用意をして待っていますね。」
さくやが、笑顔で話します。
「あぁ~、うっとうしい、いい加減、観念しろよな、、オッサン!」
チェンが、いらだち、バーカーを羽交い締めにしてつれていきます。
「お待たせしました。……さくやさん、ガストでいいですから、お願いします。」
光志朗が、にこやかに話します。
いやがるバーカーを車に押し込み、この時代には珍しく自動運転ではなく、さくやの運転で三人はガストへ向かいました。
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ガストに到着しました。
「は~い、つきましたよ。……私は、車で待っていますので、みなさん、頭首のことをお願いします。」
さくやが、バーカーの顔をのぞきこみながら話します。
「ありがとう!……さくやさん。……さくやさんも適当に何かたのんで食べててくださいね!」
光志朗が話します。
「あ~、腹へった!………食うぞ!……なぁ、オッサン!」
バーカーは、抵抗するのをあきらめたのか、チェンにひっぱられながらガストへ入って行きました。
この時代の日本では、国民の個人情報をAiが管理しており、あらゆる所に設置された監視カメラのセキュリティによる個人認証により、全ての施設の利用許可を自動的に審査される評価経済社会です。
当然、公的私的施設にかかわらず、仮想空間でのサイバー国家に属している多国籍な人々がほとんどです。だから、セキュリティをパスした人物は、どこでも同じ情報サービスを受けられることにより、電子マネーが当たり前であり、自動的に金銭(個人評価ポイント)のやりとりがおこなわれます。
犯罪履歴もない安全な人物だということです。
逆に言えば、セキュリティを通らない人物は差別されるということですが、それが普通であり、生き方が違うという認識でしかなく、どちらの立場も不満を感じません。
イヤなら評価を上げればよいだけであり、それすらも、どうでもいいからそのままの立場におり、本人は幸せに生きているのです。
危険度の高い要注意人物は、そもそも、エリアにすらはいれず、A級犯罪者にいたっては逮捕されてしまいますので大抵の都市国家には住めず、都市国家統合Aiネットワークシステム(通称、ナガト)の届かない未開の土地にしか居場所がありません。
実際には、Aiに監視されることを嫌い、否監視保護区でアナログ生活を自ら選択する人たちもいますが、結局は、移動の自由は制限されAiに管理されています。
三人は、殺風景なテーブルに座り、備え付けのモニターに向かって注文をします。
「やっぱり、俺たちのような庶民派には、人様がつくる料理はおちつかないからなぁ、……ガストが気楽でなによりだよなぁ、……光志朗もおっさんもハンバーグ食うだろ?……俺はビールもらっとくわぁ、光志朗も一杯つきあえや…おっさんは酒はダメだったな!……後はそれぞれたのめよな。」
チェンは手慣れた手つきで注文します。
この時代のガストは、全てがオートマチックであり、従業員はひとりもいません。
今でいうところの、回転寿司のようであり、自動調理機が調理した料理がテーブルに流れてきます。
三人の前にも、料理が流れ着き、テーブルに並べられました。
光志朗は、ドリンクバーからビールとグラスを取ってきます。
「さぁ、バーカーはお茶でいいから、乾杯しよっか!………チェン、音頭をどうぞ。」
光志朗がビールをついでチェンに渡します。
「えー、それでは、ひさかたぶりに集まった我が青春のカインドオブブルーの同期に乾杯!」
三人は、グラスをカチンと合わせました。
「それにしても、光志朗もおっさんもいきなり定食かよ……はなから飲む気はないようだな?」
チェンは、あきれ顔で話します。
「チェンは好きなように飲んでいいよ、……日本人には米からのエネルギー源の炭水化物である糖分のごはんと大豆製品を発酵させた味噌とカツオ節と昆布の出しの味噌汁と野菜をぬかと塩で発酵させた漬物、あとは少量のたんぱく質であるおかずがあれば一番体にいいんだよ!…ちなみに、牛乳やサラダ油は日本人にはあわないタイプの人が多いから気を付けてね!……そうだよね、バーカー?」
光志朗は、バーカーに話します。
バーカーは、ごはんをほうばりながら幸せそうにうなずきました。
「日本人って、おっさんはアメリカ人だろうが?」
チェンが、突っ込みをいれます。
「ただのアメリカ人じゃないよ、……バーカーは、誰よりも古来よりの縄文の血をうけつぎ、八千年前に縄文にやって来た、メソポタミアの失われた十氏族のヤハウェのDNAを持つ特殊な血筋なんだって。……つまり、遺伝子では、スーパー日本人なんだよ。」
光志朗が話します。
「まぁ、なんだっていいや!……俺は、唐揚げとえだまめを頼むけど、お前らも何かたのむか?」
チェンが、気をつかってかたずねます。
「ん~そうだね、……えだまめ二つにしといてよ。」
光志朗はバーカーの顔をうかがいながら答えます。
「そんな栄養のないものばかり食べて、よく体がもつな?」
チェンは、笑いながら話します。
「そんなことはないよ。……そもそも、日本人は運動不足のくせに、ストレス発散のためからくる暴飲暴食で体調をくずしておかしくなっているのだからね!……だいたい、腸内バランスがくずれるから脳機能までおかしくなって心理的に不安定になっているんだよ。……発達障害や精神病であるADHDや自閉症だって、脳内ホルモン物質であるドーパミンやノルアドレナリンとセロトニンの分泌バランスが悪いからであり、前頭前野の機能不全により帯状回や側頭葉をコントロールできなくなっているからなんだよ。ADHDやアスペルガーの発達障害は、前頭前野の発達が遅れているだけで、無理に脳を押さえつけないで食生活と適度な優酸素運動と睡眠でのびのびと育てば改善されていくからね。…脳にかかるストレスが身体ストレスを増加させる完全に悪循環のループによる二次障害によって悩んでいる人がどれだけいることか?…脳にだってそれぞれの個性があって当たり前なのに、普通と違うことがそんなにダメなのかな?………せっかく常識にとらわれず直感的でクリエイティブな脳機能をもって産まれてきているのにね…………免疫機能の暴走であるアトピーやガンにしたって、自分にあっていない食生活をしているからであって、基本的に食べたくない食品は無意識が拒絶しているのだから、無理してまで食べない方が正解なんだよね!」
光志朗が話します。
「そんなものなのかね?……俺は嫌いなものは食わないから健康なのかな?」
チェンがはなします。
「君の胃袋は何を食べても死なないんじゃない?」
バーカーが突っ込みます。
「たしかに、病気してるところを見たことないよね!」
光志朗もバーカーにあわせます。
「まぁ、俺は、どんなところでも生きていける自信はあるよな!」
チェンが自慢気に話します。
「たしかに、チェンなら大丈夫だろうね!………ゆるぎない自我と、最強の身体能力をあわせ持つ存在だからね。……[考えるな感じろ]がもっとも適しているからこそ迷いなく世界を渡り歩くことができる、…つまりは、潜在意識と自我と身体との反応プロセスが常人ばなれしているからなんだよね!……そういう、僕やバーカーにしても、子供の頃は発達障害で困っていたけど、常人ばなれをしている脳機能をもっているから解り会えるのであって、ようは自分の特徴とどう向き合いポジティブにとらえられるかなんだよ!」
光志朗が、バーカーに視線をおくりながら話します。
「脳機能だけでは説明不足ですよ、…陰陽道によれば、もって生まれた身体にやどる魂こそが重要であり、潜在意識は魂レベルによって階層が変わるのです。…より深い集合的無意識にアクセスできるからからこそ、結果としてうまくいくのです。……更に、その先には、互いの意識が拡張し統合された宇宙意識があるそうです。宇宙意識から見れば、地球場における人間の善悪や損得や好き嫌いの感情は執着により魂に制限をかけるための仕組みでしかなく、揺れ動く感情こそが特徴でありエネルギーなのだそうです。」
バーカーか、視線をあわせずに話します。
「そうだね、すべてを包みこむ[愛]だね!……仏教でいう悟りでもあり、[空]理論と同じだね!」
光志朗が、話します。
「そうなのです。……実は2018年から、地球場は次元シフトが始まっており、潜在意識の扉も予定調和から連鎖調和に変わってきており、もっとも魂レベルを上げやすい時期に入っているのです。」
バーカーか、光志朗に視線をおくりながら話します。
「ウイズバードのベッチ所長の未来予測も、別次元にある集合的無意識の可能性のかけらにアクセスしているんだよ!……つまり、常に未来は分岐を繰り返し、可能性は広がっていくということで、それぞれの魂がどのルートを歩むかということなんだけど、とうの本人は次元ルートが変わったことには気付いておらず、当たり前のように生きているのだけど、必ず通る特異点が2050年なんだよ!」
光志朗は、にこやかに話します。
「なんだか、お前たちは小難しい話しばかりして、ようは、自分が生きたいように生きればいいだけだろ!……他人なんてものは、勝手に評価するだけの存在でしかないんだからな!……そんなこと気にして楽しいのかね?」
チェンが、二人の話しをあっさり切り捨てます。
「あぁ~、それを言ってはおしまいだよ、……チェンと違って、あくまでも一般レベルの話しなんだからさ。」
光志朗が、笑いながら話します。
「まぁ、俺は、それぞれの人が自分のやりたいことができる世界がいいと思うだけでさぁ、……結局、上手くいかないことはやり方が悪かっただけのことで、経験の先に未来があるだけなのだから、わざわざ考えるだけ無駄と言いたっかっただけだけどな!」
チェンも、笑いながら話します。
「そうなのです。……この世は、魂が体験をするためにあるのです。…身体は現実体験をするための制限された器でしかなく、ゲーム体験をするように魂も感情体験をするために望んでその境遇である器を選んで産まれてきているのです。」
バーカーが、話します。
「そういう意味なら、この世を制限なく楽しんでいるチェンが一番、魂レベルが高いのかもしれないのだけれど、忘れてほしくないのは魂に格差なんてなくて、すべては生きているものの心が生み出す幻想でしかなく本来は空だからね!」
光志朗が、笑いながら話します。
「なんだっていいや!……ビールをもう一杯飲もっと!」
チェンが、照れ笑いをしながらビールを取りに行きます。
「魂レベルの話しなのだが、私たちだけが、ゲームをクリアーして次にいってもいいのか考えているのですが?」
バーカーが、光志朗に小声で話します。
「それなら大丈夫だよ!……現実と魂は鏡あわせだからね。…もっと多様な自由な価値観が受け入れられればどちらの次元も広がっていくのだから、いかに抵抗なく個人が選択肢をもてるかなんだよ。……だれもが特別でなく、みんなそれぞれに価値があるんだよね。……だから、地球全体を引っ張って次元を超えればいいだけだからね!」
光志朗が、笑いながら話します。
「そうですよね!……だから、私たちが存在しているのでした。…振り返らずに、進むのみですね!」
バーカーも、笑って話します。
「チェンも、2050年の宇宙人到来の真実を知ったら驚くだろうね。」
「光志朗、何か驚くようなことがあるのか?」
チェンが、ビールを片手に戻ってきます。
「いゃ、……別に何もないよ、……バーカーとさくやさんが、いい仲だって話していただけだよ!」
光志朗が、笑って話します。
「ほ~、オッサンもムッツリのくせに意外とすみにおけないなぁ!………ところで、さくやって、かなりの使い手だよなぁ、動きを見ていればわかるのだけど、まだまだ若いだろうに?」
チェンが、からかい半分に話します。
「違います。何でもないのです。……彼女は、23歳ですよ、有るわけないじゃないですか!」
バーカーは、あわてて否定しました。
「ほらほら、まんざらでもない感じですよ。……チェン、さくやさんは忍者のまつえいでとても強いですよ。」
光志朗は、話します。
「やはりな、一度手合わせしたいものだね。……オッサン、頼んでみてよ?」
チェンが、話します。
「何の意味があってそんなことをしなければいけないのですか?……彼女はいそがしく、そんな暇はないのでお断りします。」
バーカーは、真面目に話します。
「あ、そうそう、ルンバがもう少ししたら迎えに来るっていってたな。」
光志朗が、話します。
「お、妄ルンが来るって!……楽しみだなぁ!」
チェンが、ビールを飲みながら笑って話します。
「それにしても、光志朗には妄ルンがいて、オッサンでさえ、さくやがいるんんだからな、……どうして、俺の周りには女っけがないのかな?」
チェンが珍しく愚痴をこぼしていると、ポケットの携帯がなります。
「あぁ、何かあったか?………ぇ、またかよ、………わかった、明日いけばいいんだよな、…………今、忙しいから、明日でいいだろ、………ハイハイ……切るからな!」
チェンは、携帯を片手に苦笑いをうかべて話します。
「女性のようだったけど、何の電話なの?」
光志朗が、話します。
「いや、何ね。……ウイズバードの仲間でさぁ、ほら、俺は、機械とかコンピューターとかからっきしだろ、ベッチ所長が凄腕のハッカーを連れてきたらなぁ、たまたま女だったてだけでさぁ、こいつの名前が[最終アイカ]といって、俺より年下の25歳のくせにがさつで愛嬌も何もなくて可愛げがないサイコでさぁ、こないだなんて、ある組織のシステムをハッキングするためにアイカと二人でフルダイブしたのだけど、アクセス解除するためにはRPGゲームのようにボスキャラをたおしていかなくてはならなくて、さんざんこき使われたあげくにののしられた始末でさぁ。」
チェンは、苦笑いをうかべて話します。
「なんですか、君にもちゃんといるじゃないですか!」
バーカーが、笑って話します。
「そんなんじゃねえよ、……こいつはダメだ!………俺の手におえる奴じゃないからなぁ!」
チェンが、真顔で話します。
「で、要件はなんだったの?」
光志朗が、話します。
「あ、そっちね、……イギリスの金持ち野郎どもが、どうやら又、悪さをたくらんでいるようでさぁ、戻ってこいって話しだそうだ。……まぁ、懲りないやつらだよなぁ!」
チェンが、笑って話します。
そうこうしていると、ルンバとさくやが入ってきます。
「わぁ、チェンさん、久しぶりね!……元気でしたか?」
ルンバが、嬉しそうに話します。
「おう、去年、チベットで会ったばかりだからそうでもないけどな、妄ルンも元気そうでなによりだなぁ。」
チェンも、嬉しそうに話します。
「ルンバ、迎えに来てくれてありがとう!…ところで、この人は誰だかわかるかい?」
光志朗は、笑いながらバーカーを紹介します。
「ん~、なんだか見覚えがあるのだけど………ひっとして、カインドオブブルーのバーカーさんですか?……10年以上あっていなくて、わぁ、久しぶりです。」
ルンバは、驚きながら話します。
「やはり、光志朗さんの知り合いでしたか?……もしやと思いついてきたのですが?」
さくやが、笑いながら話します。
「はい、そうです。……あなたはどなた?」
ルンバは、不思議そうに話します。
「いつも光志朗さんには、私どものバーカーがお世話になっております。……私は、秘書のさくやと申します。」
さくやが、丁寧に話します。
「いえいえ、こちらこそ光志朗が、お世話になっております。……ところで、バーカーさん、何か会社でも経営なされているのですか?」
ルンバは、不思議そうに話します。
「あぁ~、そんなところだよ!……それよりも、ルンバもさくやさんもお腹すいてない?……何か食べなよ!」
光志朗が、笑って話します。
「ありがとう!……それじゃ、焼魚の定食をもらおうかしら、……さくやさんも、何かたのんでね。」
ルンバは、にこやかに話します。
「はい、…私も同じものでお願いします。」
さくやも、にこやかに話します。
「さぁさぁ、妄ルンはいける口だったよなぁ、……ビールでいいよなぁ?……さくやのグラスもとってきたからな!」
チェンは、ビールとグラスを手に嬉しそうに話します。
「いいですね!……久しぶりに、チェンさんと飲みますか!…さくやさんも大丈夫ですか?」
ルンバが、嬉しそうに話します。
「えぇ、いただきます。」
さくやも、嬉しそうに話します。
「お、いいね!……さえない男子はほっといて、女子にかこまれて酒を呑む、これ幸せかな!」
チェンは、それぞれにビールをつぎながら話します。
「チェン、ごきげんでなによりで。……だけど、日本人の五人に一人はアルコールを分解する体内酵素をもっていないのだから仕方がないんだよね!」
光志朗が、話します。
「あぁ~、酒も呑めない、かわいそうな男子はお茶でいいから、改めて乾杯しようね!……さぁ、楽しい今宵に…乾杯!」
五人は、にこやかに笑いながらグラスを重ねます。
「ところでチェンさん、最近は何かかわったことはありませんか?」
ルンバが、笑って話します。
「ん~、…あるにはあるのだか、俺らしくないからなぁ、」
チェンは、言うべきかいなか迷っています。
「何なのです?……気になるな、教えてくださいなぁ?」
ルンバが、嬉しそうに話します。
「俺の家系は代々クリスチャンでなぁ、俺が幼い頃に両親が死んで教会の施設に妹と引き取られたのだけどね、その四つ年下の妹のハルが教会で悪魔払いのまねごとをしていてね、なぜだか俺も頼まれて協力したときの話でさぁ、……そんなの聞きたい?」
チェンが、真顔で話します。
「なになに、チェンってクリスチャンだったの?……全然そんな感じださなかったから、気付かなかったよ!」
光志朗が、嬉しそうに話します。
「だから、俺らしくないって言っただろ!」
チェンが、苦笑いをしながら話します。
「まぁまぁ、それで、どうなったのですか?」
さくやが、チェンのグラスにビールをそそぎながら話します。
「どうしても聞きたい?」
チェンは、にこやかに話します。
「聞きたい!」
四人は、口をそろえて話します。
「しかたないなぁ、始まりは二年前にさかのぼるのだけれど、ハルのいる教会に一人の男が訪ねてきたんだ。
その男の目はひきつり、狂気に満ちていたという。
その男は金の指輪を見せて、引き取ってくれますか?とたのんだそうだ。
ハルには子供の頃から天使と悪魔が感じられていたようで、指輪を見た瞬間に悪魔が付いているとわかった。
ハルがその男にそれを言うと、男はうなだれて話しだしたそうだ。
男が言うには、指輪を三年前にある老人から1ドルで安いと思い買い取ったそうなのだが、買い取った直後にその老人は心臓発作で死んでしまったそうだ。
それから男は正面衝突による車の事故や明らかに助からない状況に何度も出会うようになったのだが、必ず相手や男の親族や友人が代わりに死んでいったそうだ。
男は、始めは自分が助かったことに喜んでいたのだが、身近な人たちが死んでいくことにだんだん恐くなり、何度も自殺をしようとこころみたのだが、そのたびに必ず他の誰かが死に自分は死ねなかったそうだ。
そんなこんなで、この教会に悪魔払いのできるエクソシストがいるという噂をたよりにやって来たのだ。
ハルが男の話を聞いたあとに、この指輪は、悪魔と契約されているが、当の契約者は死んでしまっており、悪魔の名前がわからないから悪魔払いができないと言うと、男はなんとかして助けてくれと頼んだそうだ。
ハルは、その指輪をたとえ捨てたとしても必ず所有者の元へ帰ってくると言うと、男はそんなことは、何度も試したから知っていると言ったそうだ。
ハルは、所有者を代えるために指輪を誰かに売るしかないと言うと、男は誰もあやしがって買ってくれないと自分のバカさ加減にうなだれたそうだ。
そこでハルが俺を呼んだのだ。」
チェンは、真顔で話します。
「あれ、そういえば、チェンの左手にしている金の指輪って、………もしかして?」
光志朗は、ほほえみながら話します。
「まぁまぁ、そんなにあせらないで、これが、その悪魔の指輪……なんてね!」
チェンは、金色の指輪を見せながら話します。
「それで、話の続きはどうなったのですか?」
珍しく、バーカーが前のめりになって話します。
「ハイハイ、オッサンはオカルトオタクだからなぁ!
それでは、第二話の始まりといくか!
俺はハルに呼ばれて、数年ぶりに教会にいったのだが、俺がいた頃とずいぶん変わっていた。
ハルの悪魔払いが話題になったことで、教会には信者が増えて寄付金がたんまり集まり出したようで、ハルが教会をプロデュースするようになっていた。
教会は、魔法少女ものの萌えアニメが現実化したようなカラフルなパステルカラーで色とられており、お守りとしてオリジナルグッズまで売られているしまつだった。
俺は、さながらオカルト界のアイドルになってしまった妹のハルと会い、その男を紹介された。
ハルが言うには、その男の指輪を俺に買い取ってくれということだった。
俺は、悪魔の指輪の契約者になって不死になるかわりに、悪魔の生け贄として他人の命を巻き込んでもいいのか?とハルに言うと、…
兄貴には、大天使ミカエルが守護天使としてついているから大丈夫だよ!と笑いながら言われたのだ。
そんなこんなで、今は、悪魔の指輪が俺の左手にあるんだなぁ。」
チェンは、笑いながら話します。
「すごい話ですね!…悪魔の指輪もすごいですが、チェンさんに大天使がついてるなんてすごすぎます!」
さくやが、嬉しそうに話します。
「ほほー、確かに怪しい波動を感じますが、本当に呪いのほうは大丈夫なのですか?」
バーカーはチェンの手を取り指輪を覗きこみます。
「わぁ!…気持ちわりいな…オッサン!」
チェンは、手を振り払いながら話します。
「大丈夫なんじゃない!……大天使ミカエルといったら勇気と正義と闘いの天使であり、最高級の七大天使のひとりだからね!……そんじょそこらの悪魔なんて飼い慣らしてしまうはずだから、逆にチェンに悪運がついて更に強くなったんじゃないのかな!」
光志朗が、笑いながら話します。
「そうそう、あれ以来なんだか俺にもエクソシストの能力が目覚めたようでさぁ、悪霊の気配を感じられるんだよなぁ!」
チェンが、笑いながら話します。
「そんな恐いことを笑いながら平然と話すところがチェンさんらしいですね、………まったくもって、大丈夫です!」
ルンバが、嬉しそうに話します。
「さてと、みんな、明日も忙しくなりそうだから、この辺でお開きにしようか?」
光志朗が、嬉しそうに話します。
「そうですね。……党首にこんな楽しいお仲間がいらしたなんて、…今日は、本当にありがとうごいました。……さぁ、帰りますよ!」
さくやは、バーカーの顔を覗き込みながら話します。
「それじゃ、またね!」
チェンは、嬉しそうに話します。
それぞれの明日に向かって帰っていきます。
「明日は、アイカとハッキングか!」
チェンは、笑いながら呟きました。
終り
いやはや、魂やら次元シフト、更には悪魔ですか!……ずいぶんオカルトであり、スピリチュアル的な回になってしまいました。
Youtubeを検索していますと、現実の世の中では二万六千年周期の大特異点である次元シフトが、2021年の冬至に次元の扉が閉まるといわれています。
ただ、ここ100年あまりの人類の歩みを見ていると、時代の転換期であり、あながち嘘とも言えないとも、私の無意識が語りかけてきます。
一方、幸せになりたいとスピリチュアルに集まる人々を不安にからせ必要以上のお金をむしりとる詐欺まがいの人がいるのも確かなことです。
本当にこの世界は矛盾していますね。
人は、この現実世界に、アニメやゲームによるバーチャルという幻想世界を産み出そうとしており、私たちの無意識を刺激しているのかもしれません?
どちらにしても、信じるか信じないかはそれぞれの選択にまかせられますので、自分しだいということであり、そのさきの未来に繋がっていくのでしょうね。
私たちがとらえる現実とは、身体と脳機能である器があってこそなのですが、体という器とは現実だけでなく宇宙をふくめた潜在意識をとらえるセンサーではないのかと私は思います。
私たちは、気付かないだけで自然と無意識の選択により次元サーフィンをして、いくつもの可能性の次元をのりつないで存在しているのかもしれませんね?
私にとっては、さまざまな国や企業が勝手な理由をつけて覇権争いをしている現実のほうこそが、ファンタジーでしかないように感じる今日このごろであります。
どちらにしても、自分らしく世界を楽しんだほうが幸せなのではないのでしょうか?
あぁ~、チェンというキャラは、私の願望なのかもしれませんね!
それでは、また会いましょう。