楽笑おじさんと絶望こぞう   作:楽笑

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今回のお話は、小学校6年生のころの話です。
いよいよ、絶望こぞうの意識が拡張して現実場に影響を与える能力が発動します。

普通ってなんだろ?






4話 ぶれぶれ軸はお前のほうだ!

楽笑おじさんに出会ってから1年がたち、絶望こぞうこと絶望光志郎は6年生になっていました。

 

以前と同じくランドセルを背おって歩いています。

 

以前と違うのは、大きめなヘッドホンをしていることくらいです。

 

となりには、当然のように妄想さんが歩いています。

 

妄「またヘッドホンなんかしてきて、いじめっこに絡まれるわよ!」

絶「でも、これがないと、いろんな声が鳴り響いて落ち着かないからって許可はだしてあるけどなぁ?」

妄「気に入らない人もいるんだよ、なるべく静かにしていたほうが目立たないからいいよ」

絶「・・・」

妄「また~、すぐ意識がどこかに行っちゃうんだから」

光志郎君はぼーとしている。

妄「きっと、エウレカのGet it by your handsでも聴いてるのね、まるで瞑想しているみたい」

妄想さんは、光志郎君の手を握りました。

妄「私がいないと、何かにぶつかりかねないんだから、ほんと、手がかかる子供みたい」

妄想さんは、ニッコリ微笑みながら歩いて行きました。

 

 

校庭に2人の男の子がたっています。

男1「おい、ルンバ、相変わらず、仲のいいことだなぁ、いつも、何を考えているかわからない軸ぶれ野郎の相手なんかしてないで、学校一番の実力者の出尾無駄道(でおむだどう)と付き合おうぜ!」

妄「・・・」

男2「なんだと、せっかく学校一番の実力者、出尾様が誘っているのに無視は無いだろうが!」

出「まぁ、いいや、それよりも、三下(さんした)、軸ぶれ野郎のバカのくせにヘッドホンが生意気なんだよぉ」

三「そうですよね、あいつだけ特別なんて、おかしいですよね」

出尾様は光志郎君を突き飛ばします、光志郎君は、ぼーとしたままころびました。

妄「なにするのよ!絶望さんはヘッドホンが無いとパニックを起こすんだから、仕方ないじゃない」

妄想さんは、光志郎君をかばおうと出尾様に近づきます。

出「三下、軸ぶれ野郎のヘッドホン、とっちまいな!」

三下は光志郎君からヘッドホンをはぎ取ります。

絶「うわ~、いろんな人の恐怖の声が聴こえる、頭が割れる!うわーたすけてー」

光志郎君は、頭をかかえてうずくまりました。

妄「返してあげてよ、なんでもするから、」

出「ほぉ、なんでもするか、じゃ、俺様とキスをしろ」

出尾様は妄想さんに、無理やりキスをしました。

三「さすが、出尾様、そこにしびれるあこがれる!」

妄想さんの瞳からポツポツと涙がこぼれおちました。

光志郎君は妄想さんの涙を見て我にかえります。

絶「やめろ、ルンバちゃんを泣かすのは!」

光志郎君の体がブルブル震えています。

三「なんだ絶望、お前に何か出来るのか?」

光志郎君は三下をにらみつけます。

絶「お前にも、僕が感じている絶望を味あわせてやる、この大勢の絶望をお前の頭に流し込んでやる!」

光志郎君は自分が感じている恐怖を受け止めて、三下の意識に同調させます。

三「いやだー、止めてくれー、なんなんだ、苦しすぎるー、まさに、絶望、絶望、やめろ、病めて、助けて・・・」

三下は気絶してしまいました。

出「いったい、何をしたんだ、おい、軸ぶれ野郎、お前がやったのか?」

光志郎君は妄想さんの手を握り引き寄せました。

絶「出尾、次は、お前だ!」

光志郎君は出尾様をにらみつけます。

出「はぁ~無駄、無駄、無駄・・・・」

出尾様は余裕をかましています。

絶「お前の不安はたえられるかな?この、恐怖の嵐に!」

出尾様を中心にして、大気が渦を巻き竜巻のように強風が巻き上がりだしました。

出「おわぁ、真っ暗だ、狭いのはいやだー、怖いよー、たのむー、お前は、何者なんだ、やめろ、殴るな、俺様が最強なのに、やめてくれ、でてけ、一人は嫌だ、寂しいよ、置いてきぼり、助けて、強者こそ正義、たすけてー、この負け犬が、いたい、痛い、遺体、イタイ、ごめん、ゴメン・・・・・~お母さん・~・助けて~・・・・お母さん・・・~・・ごめんなさい、やめてくださいー!」

出尾様の体が竜巻にのまれて上昇して行きます。

妄「やめて、もう、いいの、絶望さん、」

妄想さんは光志郎君を抱きしめました。

絶「あいつがルンバちゃんを泣かしたんだ!」

妄「いいの、ほら、泣いてなんかいないわ!」

妄想さんは涙をぬぐって、ニッコリ微笑みました。

光志郎君も落ち着きを取り戻し微笑みました。

 

竜巻がおさまっていき、出尾様の体が地面に落ちます。

 

絶「出尾、ぶれぶれ軸はお前のほうだ!」

出尾様の股間のあたりに濡れ染みがひろがっていきます。

 

妄想さんはヘッドホンを拾い、光志郎君に渡しました。

絶「ありがとう、でも、ヘッドホンは、もういらないよ、絶望は克服したみたいなんだ!」

妄「本当に、頭、痛くならない?変な声が聴こえない?」

絶「わかったんだ、恐れは不安を呼び寄せ、得体のしれない恐怖の固まりになるってことを、僕は、不安なマイナスの感情ばかりに反応していたんだ、ただ聞いて欲しかっただけなんだ、三下と出尾の意識にも恐怖があった、絶望の感情を、救いを求めていたんだ、僕の感情が核となって同類の感情が集まって来ていたんだ、絶望の中にも希望はある、この世界にはプラスの感情もあふれていることが、どちらも感情に過ぎないと言うことを、差別していたのは僕が未熟だったからなんだ、生きているって、そういうことでしょ、ルンバちゃん、!」

光志郎君はすっきりした顔をしています。

妄「なんだか、一人で勝手に悟ったみたいだけど、私には、なんのことだか、まぁ、元気になったなら、それでよしよし!」

 

光志郎君と妄想さんは、手つないで、校舎に入っていきました。

 

校庭では、

 

風もおさまり、気絶している三下と、泣き叫んでいる出尾様が取り残され震えています。




今回は、上手くまとめきれず、少し長めになってしまいました。 読みにくくはなかったですか?
【挿絵表示】


さぁ、強力な自我に目覚め、絶望を克服した光志郎君をまつものはなにか?





世界は、みんな繋がっているんだよ

ブレ、ブレ、ブレ、ブレ、ブレ、ブレ、ブレ、ブレ、
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