楽笑おじさんと絶望こぞう   作:楽笑

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…どこにでもある何の変哲もないとある町[真栄町]に、記憶をなくした男がふらりと現れる。
本人すらも何故ここにいるのか解らない。
ただ1つだけ解ることがある。
遥か遠い場所からか、それとも重なりあう別世界なのか解らないが、男の頭の中でBという音がしているのだ。……誰かが呼んでいる?

俺の名前は、B ‥?

これは、Bの物語である。


前回のあらすじ

記憶をなくした[B]は[ひより]という女性と出あう。[B]に[美伊助]という名前をつける。[美伊助]との出会いにより[ひより]は[モヤッド]という世界に漂う霊のような影やオーラの色を見ることができる能力をえる。ひよりがYoutubeで動画配信をすると霊能者と思われ話題となる。ふたりは[モヤッド教]というオンラインサロンを始めるのであった。




☆注意☆
今回の文章は、あくまでも根拠のないつじつまのあわない個人的な妄想のようなものであり、現実の出来事とは関係はなく常識的な考えではありませんので、アホなおっさんの独り言と思って読み流すか、あまりのくだらなさでアホがうつるとお思いのかたは速やかに読むのをやめてくださいね!…この作品に出てくる名前や地名は架空のものであり現実とは一切の関係はありません。




外伝 B 夢幻行路 中

 

 

ちっぽけな自分に気づいた

 

世界は輝きまぶしく見えた

 

やさしさにあふれ

 

さみしさに押しつぶされ

 

終わりを感じた

 

……まだまだだよ☺️

 

俺の中で何かが叫んだ

 

生きていることは素晴らしい❗️

 

感情があることは素晴らしい❗️

 

世間が漂いまとわりつく

 

停滞する世界のなかで

 

ただ、自分でいたいだけ。

 

 

…終わりは始まり…

 

 

 

 

 

…[夢]…

 

 

美伊助とひよりは、ほとんど家具のないさっぷうけいな1LDKの部屋でくつろいでいる。

 

美伊助はまどろみから目覚めた。

 

「どうしたの?……美伊助」

 

ひよりは美伊助の顔をのぞきこむ。

 

「どうしたの…とは何が?」

 

「美伊助……泣いてるよ!」

 

「泣くとは?」

 

美伊助の頬を涙が伝う。

 

「何かあったの?」

 

「解らない…………夢を見たんだ!」

 

「どんな夢」

 

「なんだか解らないが、終わりたくないんだ。………忘れたくない!」

 

ひよりには美伊助のターコイズブルーのオーラがくすんで見えた。

 

「大丈夫よ」

 

ひよりは美伊助をそっとつつみこむ。

 

「忘れたりしないわ…………アタシがいるのよ」

 

ひよりの虹色のオーラが美伊助をつつみこむ。

 

「カフェオレ、飲みたい……凄く甘いやつ!」

 

美伊助が微笑む。

 

ふたりは壁にもたれて笑顔でならぶ。

 

美伊助とひよりの発するオーラにより、漂うモヤッドもつられて小さな部屋が輝きに満ちあふれた。

 

 

 

 

しばらくして

 

「なぁ、ひよりは泣いたりするのか?」

 

「うん、たまにね。」

 

「なんだか、せつない感じがする。……自分がなくなるような。………俺とひよりがなかったことになるような。」

 

「そうね。……泣きたいときは泣けばいいのよ。」

 

「そういうものなのか?」

 

「そうよ………解らないことは誰にでもあるわ。」

 

ひよりが微笑む。

 

「泣いたり、笑ったり……いそがしいものなんだな」

 

美伊助も微笑んだ。

 

 

 

 

 

…[対立]…

 

 

1ヶ月がたった。

 

世界中が自粛による窮屈感によりネガティブが蔓延していた。

 

見えない恐怖

 

未知なる不安

 

人々は互いに距離をとりイライラがつのっていた。

 

それぞれの思いのなか、正義は増幅する。

 

ただし、何が正しいのか?

 

それぞれの傲慢が飛び交う

 

誰もわからない!

 

そんな世界が、更なるイライラを呼び込んでいるのか?

 

 

 

 

美伊助とひよりは部屋にいる。

 

「あぁー、イライラする!」

 

スマホをさわっていたひよりが叫ぶ。

 

「どうした?……ひより?」

 

あたりのモヤッドがざわめきたつ。

 

「もー、腹立つ……なんなのよ」

 

更にモヤッドが震え出す。

 

「だから、どうした?……おかしいぞ!」

 

振動は大きくなり、部屋がガタガタとひしめきだす。

 

「ひっとして、怒っているというやつか?」

 

美伊助は、ひよりの手を両手でつつみこむ。

 

「そうよ、……モヤッド教の奴ら、勝手なの!」

 

ひよりは美伊助の手を両手でつつみかえす。

 

「はぁ、やんなちゃうな?……どうしよう?」

 

 

あたりのモヤッドが静まり始め落ち着きを取り戻す。

 

 

「何が、どうした?」

 

「あのね、三原則の解釈をめぐってモヤッド教のなかで争いが始まってるのよ!」

 

「やっぱ、そうなるか。……わかりにくいから、焦り出す者と悩みだす者が出てきて、それぞれの思いにより分断された組織は覇権争いになると思っていたぞ、俺は!」

 

「まったくアホらしいわ!…あいつら、アタシがどっちにつくか?で争ってるのよ!」

 

「だろうな。……結局、ひよりにすがるってことだ。」

 

「何にもわかっちゃいないのよ。……だから自分で決めなさいと言ったのにね。」

 

ひよりは、虚空をあおぐ。

 

「せっかく、楽しくやってたのに。………どうしてよ?」

 

「会員が増えすぎたからだ。………それぞれの思いが繋がらなくなった。」

 

「それで、アタシの奪い合いをするの?」

 

「ひよりは象徴だから……みんな、このサロンに思いが強いのだろう。……自分が創ったと。」

 

「誰が創ったわけでもないわ!……みんなが楽しむための場所でしょ。……だから、

一つ、人の嫌がることはしない。

一つ、自分のやりたいことをする。

一つ、他人と比べない。

なぜ、わからないのよ?

 

争いが一番くだらないってことに。

 

争ってまで自分の価値を押し付けてどうなるの。

 

不満がたまるだけじゃない。

 

嫌なら、やめればいいのよ

やめて、自分のモヤッド教を創ればいいじゃない。」

 

 

「それが出来たら、はじめからモヤッド教の会員にはなっていないと思うぞ。……そもそも、ひよりとは思想意識の次元が違う。……対話の方法が違う……争うことで自分の存在を認識する者もいれば、自分の存在を疑わずに争わずに好き勝手にやりたいことをやれる者の違いだ。……無意識に互いの立場を尊重できる者は少ない………

要は根拠のない自信を持っているかどうかだ。」

 

「じゃ、どうすればいいのよ!」

 

「ひよりは、知ってるはずだ。」

 

「あぁー、そうね、アタシがやめればいいだけじゃない。」

 

ひよりはボソリと呟いた。

 

「それは、本末転倒だけどな。」

 

美伊助は小声で呟いた。

 

 

 

 

…[解散]…

 

 

世界には必要のないものなんてない。

 

ただあるのは、次元の段階だけ。

 

だからといって、どちらがえらいわけでもない。

 

何が必要かの違いなだけ。

 

すべては螺旋の導きとともに。

 

否定も肯定もない。

 

理想も現実もない。

 

善悪をこえた世界。

 

 

次の日

 

美伊助とひよりは古墳跡地の自然公園に来ている。

 

「モヤッド教会員の皆さん、重要な発表をするよ。

今回の話がアタシの最後の動画となるのよ。

 

なんか、違うのよ………だから、アタシ

 

このオンラインサロンを辞めることにしたの!

 

だから、解散するよ!

 

後のことは会員メンバーの好き勝手にしていいよ。

 

みんなも次へ行くのよ……それぞれの次へ

 

良いよね!…………楽しい体験も出来たし!

 

みんなもそうでしょ?……ありがとう❤️

 

幸運を祈ってるわ。

 

じゃあね。」

 

 

美伊助はひよりの顔を見ている。

 

「なぁ、ひより……本当にこれで良かったのか?」

 

「なにが?」

 

「せっかく、ここまで来たのに。……途中でやめて?」

 

「あぁ、そのこと!………いいのよ。…アタシは誰もが自分が望むことで生きていける世界にしたいだけなの。」

 

「それじゃ、なおさら………」

 

「違うのよ。………アタシにも上手く説明できないけど、誰の手柄でもないし…そんなちっぽけな満足でもないの!……美伊助には、わかんないかな?」

 

「俺にはわからないことばかりだ。……だからひよりのそばにいるのだと思う。」

 

「まぁ、良いんじゃない。……新しいことがはじめれるんだからね!」

 

ひよりはスッキリとした顔で笑った。

 

「そんなものかね?」

 

美伊助もつられて笑った。

 

 

 

 

 

…[共鳴]…

 

 

この世界は何でもありだ。

 

イメージさえあれば!

 

夢幻の者と成る

 

制限をかけているのは何だ。

 

天国と地獄

 

どちらも同じこと

 

それぞれの次へ

 

目覚めよ‼️

 

 

 

美伊助とひよりは部屋でくつろいでいる。

 

スマホがピコンと鳴る。

 

ネットニュースで世界中でのパンデミックの ニュースが流れている。

 

ついにこの国も外出制限による半強制的な状態になりそうである。

 

 

部屋の空気がスパークして発光しだす。

 

「自粛、自粛って、国民どうしで監視させる気なの!」

 

ひよりが大声をあげる。

 

「落ち着け、ひよりが心配することでわない。」

 

「美伊助はいがみ合う社会が平気なの?」

 

「それを経験しなければならない者もいる。」

 

「本気!…そんなこと、よく言えるわね。」

 

「しょせん、人は人だ。」

 

ひよりが美伊助をにらみつける。

 

 

「自分をごまかさないで!」

 

ひよりがボソリと呟く。

 

「美伊助は何がしたいの?」

 

「俺はひよりに良かれと思って。」

 

「アタシのため!……美伊助が望む世界は。」

 

「俺はひよりの邪魔をしたくない。」

 

「だから、そういうのがウザイのよ!

アタシのためなら美伊助の望みは後回しでもいいの?」

 

「俺は………………………俺には解らない……望みと言われても、……ひよりの向こうにしか世界が見えない。」

 

「何よ、それ………………もう、いいわ。」

 

部屋の空気がおさまっていく。

 

 

 

スマホがピコンと鳴る。

 

ネットニュースでは、世界中の自宅待機により外出を制限され、実態経済は混乱のなかで株価だけが異常に上がっているという報道が流れている。

 

「はぁ、またまた勝ち組と負け組の格差なの?」

 

ひよりはカフェオレを作りながら話す。

 

「勝ち負けが悪いわけでない。格差が定着化することがいけない。」

 

美伊助はカフェオレを受けとる。

 

「それって、同じことじゃないの?」

 

「大きく違う。……個人が行動することにより世界は変化する。……個人の意志が尊重される世界でならなければならない。……他者を巻き込む意志にお金は集まる。……そのためのお金でなければならない。」

 

「そうよね。……お金って意志を現実化させるアイテムみたいな物よね。……人の意志に反応して影響力を増幅させるモヤッドと同じようなものなのよ!」

 

「そうだ、どちらも意志に共鳴して増幅させている。………もっと言えば、それだけでは無意味であり使う者により効果が変わる。」

 

美伊助とひよりはカフェオレを口に含み微笑む。

 

 

「やっぱり、アタシには美伊助が必要よ!……美伊助はアタシの疑問を言葉にしてくれるから。」

 

「俺は、理解して言っているわけでわない。……ただ、俺の頭に浮かぶイメージを伝えているにすぎない。」

 

「どっちでもいいのよ。……迷いが吹っ飛ぶんだからね。……ありがと❤️」

 

 

部屋の空気が笑っている。

 

 

 

「アタシ、思うんだけど……みんな、なんで自分の感じていることを表現しないのかな?」

 

「それは、気づかいを間違えているからだ。……同じでなければならないと平等を勘違いしている!」

 

「それって、人が大勢いる意味ある?」

 

「そうだ、次へ向かうべきだ。…新たな次元へ。」

 

ひよりは、虚空を見つめる。

 

「やっぱ、そうよね。……美伊助、話し解る!」

 

ひよりが微笑む。

 

「俺には解らない…が…俺も嬉しい!」

 

美伊助が微笑む。

 

 

 

 

…[アート]…

 

 

君の対話方法はなんだろう?

 

それぞれの持って生まれた感覚

 

空気のように漂うモヤッド

 

置き忘れられた感情

 

憑依する世界

 

積み重なりしモヤッドは新たな前提を生む

 

人が発するオーラ

 

なまじ頭で考えるから戸惑う

 

五感を使って

 

もっと、表現してみないか!

 

表現とはアート

 

誰もが生まれながらにアーティスト

 

きっと、とどくはず

 

共鳴するほどに、世界は繋がる。

 

生命の神秘、いつも

 

宇宙の真理、いまも

 

君のそばに。

 

そうやって、世界は広がっていく

 

君の世界が。

 

 

 

 

 

美伊助とひよりは、ほとんど家具のないさっぷうけいな1LDKの部屋でくつろいでいる。

 

 

 

「美伊助…………おきて……おきて…‥」

 

美伊助はまどろみから目覚めた。

 

「おはよう。……ねぇ、美伊助…アタシね、ロックがしたいの!」

 

「ロック?」

 

「そうよ。……子供のころからね。アタシ、ギターやってて。……美伊助さぁ、かわったこと言うじゃない。………そういうイメージを歌にして動画にしたいの。」

 

「いいんじゃない。……やってみればいい。」

 

美伊助がスマホをかざすと、ひよりは部屋の片隅に立て掛けてあるギターを小脇に抱え、ポロンポロンとコードを弾き出す。

 

「なんか夢で歌ってたのよね、アタシ……………適当に歌ってみるわ

 

 

振りかざした手のひら

 

握り返さない、うちひしがれて

 

ひとり歩いた夜露に濡れて

 

届かないのはアタシのせい

 

あと何年待てばいいの

 

アタシのアートを探して、からまわり

 

 

いつか届くと、見上げた空

 

おぽれそうな、真っ青な現実

 

妄想に押し潰され苦しいの

 

おかしいのはアタシなのかな

 

同じでないのは何故

 

アタシのアートを探して、夢みてさぁ

 

 

誰にだって自分があるじゃない、信じて、生きて、ほらぁ、笑って

 

君には君のアートがある、離さないで繋がりを

 

言葉が真実なの?うすっべらな夢と希望を撒き散らして

 

君には君のアートがある、失くさないで表現を

 

五感で感じて、言葉だけがコミュニケーションじゃないわ

 

 

アタシのビート、あなたのハーモニー、歌って

 

ねぇ、感じて、アタシをそっと包み込んで

 

もっと、わかり愛たいの、抱き締めて

 

 

夜明けがそこに、なにが見えるの

 

 

アタシのビート、あなたのハーモニー、歌って

 

ねぇ、感じて、アタシをそっと包み込んで

 

もっと、わかり愛たいの、抱き締めて

 

 

夜明けがそこに、なにが見えるの

 

 

 

……どうかな?」

 

「俺には、よく解らない?…が、ひよりのオーラにモヤッドが共鳴して、寂しさと虚しさと嬉しさが混ざりあったような変な感じがする。……あえて言葉にするなら、癒しだ。……終わりは始まり……破壊と再生なのか。」

 

美伊助は撮影した動画を渡す。

 

「そうよね。……人の感情って複雑なものなのよ。そんな都合の良い言葉なんて無いのよ。……せっかくだから、動画出しとくわ。」

 

ひよりは、動画を確認しながら複雑な表情をしていた。

 

 

 

時代の変革期であり先の見えない将来への不安と苛立ちが蔓延した世間だったからか?……ひよりが出したロック動画は人々を癒し活力を与えるようで、たちまち話題となり更にひよりの知名度は上がるのであった。

 

 

 

 

 

…[外圧]…

 

 

世界の変革をもたらしたもの。

 

戦争でも大恐慌でもない

 

宇宙人でも未来人でもない

 

目に見えない小さな存在だとは、誰が予想したことだろうか。

 

あたかも星の意志であるがように。

 

進化をうながす外圧。

 

変化が求められる時、生命は新たな存在を取り込む

 

まるで遺伝子をアップデートするように

 

忘れてならないのは、大きな変革期ほど変化に乗り遅れた大量の犠牲をこうむるということ。

 

人類は自然の遺伝子操作を怖れるわりには、どれほどの人工的な遺伝子操作を見過ごしてきたのか。

 

現実こそが、よほど恐ろしいのかもしれない。

 

あなたに何度も押し寄せる試練。

 

どれだけ避けたとしても、いつかは立ち向かわなければならないときがやってくる。

 

それが、あなたに必要であれば尚更。

 

さぁ、準備は出来たか?

 

全身全霊を込めて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く…

 

 

 

 





ここまで読んで下さりましてありがとうございます。


次回、最終話でございます。


それでは、又、会いましょう



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