楽笑おじさんと絶望こぞう   作:楽笑

54 / 95



…どこにでもある何の変哲もないとある町[真栄町]に、記憶をなくした男がふらりと現れる。
本人すらも何故ここにいるのか解らない。
ただ1つだけ解ることがある。
遥か遠い場所からか、それとも重なりあう別世界なのか解らないが、男の頭の中でBという音がしているのだ。……誰かが呼んでいる?

俺の名前は、B ‥?

これは、Bの物語である。


前回のあらすじ


記憶をなくした[B]は[ひより]という女性と出あう。ひよりは[B]に[美伊助]という名前をつける。[美伊助]との出会いにより[ひより]は[モヤッド]という世界に漂う霊のような影やオーラの色を見ることができる能力をえる。ひよりがYoutubeで動画配信をすると霊能者と思われ話題となる。ふたりは[モヤッド教]というオンラインサロンを始めるのであった。


[誰もが自分が望むことで生きれる世界]を求めるひよりは、モヤッド教内での[ひよりが求める思想の解釈]を対立して争う管理者たちに嫌気がさしてモヤッド教をやめてしまう。なぜか、ひよりが自由を望むほど世界は閉鎖的になっていく。ひよりは新たな表現として感じたままを歌う即興ロック動画をあげると、たちまち話題となる。ひよりの意志はネットワークを通して拡散していき思想遺伝子は広がり続けていくのであった。



☆注意☆
今回の文章は、あくまでも根拠のないつじつまのあわない個人的な妄想のようなものであり、現実の出来事とは関係はなく常識的な考えではありませんので、アホなおっさんの独り言と思って読み流すか、あまりのくだらなさでアホがうつるとお思いのかたは速やかに読むのをやめてくださいね!…この作品に出てくる名前や地名は架空のものであり現実とは一切の関係はありません。



外伝 B 夢幻行路 下

夢はあるかい?

 

ひとりぼっちで歩いた

 

明日、何しよう

 

君の存在が必要さぁ

 

誰かがどこかで待っている

 

君とは違う人たち

 

大好きだけれども

 

さよならしなくちゃ

 

帰る場所はそこじゃないんだ

 

未来を見つけに行こう

 

はじまりはいつも

 

ひとりぼっち

 

 

 

 

 

…[夢と現実]…

 

 

ほとんど家具も無く生活感のしないさっぷうけいな1LDKの部屋でひよりと美伊助がくつろいでいる。

 

ひよりが、美伊助にカフェオレを渡す。

 

「ねぇ、美伊助には夢ってあるの?」

 

「夢………ゆめ……ユメ…難しいよね、俺には?」

 

「なんで、生きていれば普通あるでしょ?……ああしたいこうしたい、ああなりたいこうなりたいっていうのないの?」

 

「どうかな………………そもそも、俺にはひよりと会う前の記憶がない。……俺は数ヶ月しか生きていないようなものだ。……しいていうなら、ひよりがどうなるかが気になるくらいだ。」

 

「はぁ~、また、それ…。美伊助が何者かわからないからってこと?」

 

「そうかもしれない。……だが、考えても答えがないということもあるのではないか?」

 

「それじゃ、美伊助にとって、世界の中心にアタシがいるってこと。………アタシは全知全能でもないし、神になんか興味ないわ!」

 

「ひよりが俺の世界の中心にいるのは間違いない。……神とも言えなくもない、だかしかし、全知全能なるものなど世界中をさがしてもいるはずない。」

 

「でも、一神教では神はいることになってるわよ。」

 

「そんなことは、人それぞれの思想の問題でしかない。俺が言っているのはもっと根本的な問題だ。…個人に意志が宿る、その個人の意志が複雑に絡み合い織り成す世界がこの三次元だ。…そのなかで、ひよりの意志がオーラとなり輝きをはなっており、その輝きに引き寄せられて世界はつくられている。。…だから、世界の中心だということだ。」

 

美伊助から発せられるターコイズブルーのオーラ、ひよりが発する虹色オーラにこの部屋に集まる明るく軽いモヤッド。………この部屋は別次元かのように存在しているのかもしれない。

 

「ということは、他にもアタシのようなオーラが強い存在がいて、いろいろな方向に世界を引っ張っているってこと?」

 

「そうだ、それが現実だ。…人のオーラも世界に漂う残留思念のモヤッドも同じ波動エネルギー源ということだ。」

 

「それじゃ、誰だって神になりうるということじゃない。」

 

「あぁ、それが自我であり意志というものだ。しかし、そこまで自分を信じられるものは少ないがな。」

 

「なんだか、アタシ…頭痛くなりそうだから考えるのやめるわ……モヤッドが教えてくれてる気がするのよね、今のまま楽しく生きていければいいわ!」

 

「だから、はじめからそれでいいといったのだ。ひよりがそのままでいいように俺もこのままでいいのだ。」

 

 

ひよりと美伊助は甘いカフェオレを片手に微笑んでいた。

 

 

 

「俺にとっては、夢も現実も同じことだ。……ひよりの夢が世界になるんだ。」

 

美伊助は虚空を見つめて呟いた。

 

 

 

 

…[デジタル二次元]…

 

 

絶え間なく、ふりつもる世界

 

情報は記録され時を漂う

 

忘れ去られた思念のように

 

デジタルに固定された記憶

 

凝固した瞬間に見る夢なのか

 

閉じ込められ出会いを待つ

 

あなたに見られるその日まで

 

忘却の惑星の物語

 

 

 

 

 

ひよりと美伊助はイホンのショピングモールのフードコートでカフェオレを飲んでいる。

 

 

「ねぇ、アタシたちの世界は平面だっていう説があるの知ってる?」

 

「そうだな、……情報空間から考えれば、そうとも言えなくはない。」

 

「それって、どういうこと?…‥現実は三次元という空間があるし、アタシは体という立体的な構造なのよ!」

 

「あぁ、それは物質としての表現世界の捉え方だ。……俺たちの出会いや運命は点という時間軸であり、過去も未来も今という現在から見ている。……当事者であるひよりがどこにいるかということからすれば、それは面であらわせられる。」

 

「それは、アタシの面と美伊助の面が運命によって交わったということ?……だとすると、世界は無数にあるってことになるじゃない。」

 

「あぁ、そうだ、意志の数だけ面という世界があり、複雑に絡み合っている。 ……それすらも、もっと大きな枠組みから見れば面であらわせられる。」

 

「あっ、そうか!……アタシたちがあげたYoutube動画もそうよね。

過去に配信されたデジタルコンテンツもその時間を凝縮した情報なのよね。……バーチカルファインリングされた、そんなアタシをアタシの知らない人たちがなんらかの出会いによって垣間見ているってことか!……それじゃ、未来はどう見るの?」

 

「人によって時間軸が違う。………世界は認識することにより次へと進む。この三次元世界では、物質は同一の世界に存在しているが、思想意識ではバラバラの時間軸だ。……だからこそ、人それぞれの価値観があり求める世界も見える景色も違う。……ひよりのような遥か彼方の目的地を見据えて生きれるものは少ない!………すでてを知り得たならば、悟りという同一状態となる。」

 

「なんか、しっくりこないのよね。……美伊助の言葉!」

 

「それは、しかたないことだ。……今、現在に確立されていない定義にたいしての的確な言葉がないからだ。……もしも、それをあらわす言葉があったとしても誰もイメージできないから認識もできない。……そもそも、ひよりは新しく生み出すものであり、過去にも未来にもデータのない未知なる存在。ほとんどのものは似たり寄ったりの予測可能な消費するものだ。……いくつもの障壁を乗り越えてたどり着く確率のものがひよりだ。……ひよりが自身の稀少価値を認識して臆すれば新たな可能性は閉じる。…できるものにとっては、すべては当たり前のことでしかないのだからな!」

 

「う~ん、なんだか、考えだすと難しくてわからなくなってきちゃうわね。」

 

「ひよりは考えなくても出来ている!……そのまま存在しているだけで、世界のほうから歩みよってくる。」

 

「言葉って便利なようで不便よね。」

 

「だから、この世界があり、この世界で交わり体験することで新たな感覚をえるのではないのか?……俺にもわからない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…[消滅]…

 

 

新しい世界が始まるのだから

 

消えて芽生えたあなただから

 

わけもわからずさまよいつづけて

 

自分の器もわからないまま

 

肉体という器

 

誰もが意志という気をもっている

 

肉体を感じるとは気を感じるということ

 

あなたの世界を覆い繋ぎ止める

 

はみ出すオーラが対話する世界

 

消滅する意志

 

同じになってはならない

 

だからこそここにいる

 

なりたい自分になりなさい

 

あなたらしく

 

なにをしに来たのだろう

 

違いながらも進みなさい

 

新しい世界に境はない

 

わからないまま感じなさい

 

この世界の有り様を

 

からだで感じなさい

 

消えてなくなる

 

その日まで

 

すべての浄化の

 

その日まで

 

 

 

 

美伊助とひよりは、二人が初めて出会った古墳跡地の公園に来ている。

 

「ねぇねぇ、何か思い出さない?……美伊助は突然ここに裸であらわれたのよ。」

 

「そう言われても…………俺もわからないんだ。……世界は細切れであり俺自身も細切れな感じがする。……俺でいて俺じゃない、変な感じがするんだ。」

 

「う~ん、また、訳の解らないことを言い出したわね……美伊助が細切れって、記憶が細切れってこと?」

 

「いや、わからない……ただ、どこからか視線を感じている……なにかと繋がっているんだ。」

 

 

「何と繋がっているというの……アタシとなの………それとも美伊助の向こうに誰か……あ、そうね……夢で見た存在かもしれない。」

 

「夢………夢とはなんだ。」

 

「美伊助は夢を知らないの?……寝ているときに見る世界。…それを見て美伊助は泣いていたわ。」

 

「あぁ、あの悲しくて虚しくて嬉しい複雑な感情を感じる夢のことか?……それが、俺の何と関係性があるのだ。」

 

「アタシ、夢で感じた世界を即興ロックで歌ってるじゃない。……そこで、美伊助の後ろにいつも何かの影を感じているのよ。」

 

「なんのことだ。………俺には解らない」

 

美伊助は虚空を見つめる。

 

「解らないが、何かに見られているんだ。……そいつが俺に言葉をしゃべらせる。……意味の解らない言葉を。」

 

「まぁ、いいわ……アタシ、思うのよ……美伊助はアタシと繋がってね……たとえ美伊助の後ろにいる影の存在がいたって、アタシが離さないからね!」

 

ひよりは虚空を見つめる。

 

「アタシが世界の中心なら、アタシには美伊助は必要なのよ。……アタシの意志の力で美伊助の後ろにいるヤツになんか渡さないわ……そうよね、美伊助。」

 

「あぁ、そうなのかもしれない。……俺にはひよりが必要だ!」

 

美伊助とひよりの回りを囲むモヤッドが二人の意志に共鳴して祝福していた。

 

辺りは光り輝き発光する。

 

ひよりと美伊助は光りに包まれたかと思うと真っ白な世界に立っていた。

 

 

 

「未来は見えたか?」

 

どこからか思念が伝わってくる。

 

 

「終わりか?」

 

どこからか視線を感じる。

 

 

「続けるか?」

 

美伊助とひよりは虚空を見つめる。

 

 

「何をいってるのよ!」

 

ひよりは目を見開き叫ぶ。

 

 

「世界の中心なるものよ……満足したか?」

 

 

「まだまだよ。………アタシは欲張りなワガママなんだからね!」

 

 

「我が分身である監視者よ……この世界をどう思う?」

 

耳慣れた声が美伊助に語りかける。

 

 

「俺は、未来を見つけた。………お前の元へは帰らない!」

 

美伊助が叫ぶ。

 

 

 

「そうか………未来が生まれたのだな。………苦難の始まりが………浄化はしないということでいいのだな?」

 

 

 

「なんども言わせるな、お前は黙ってそこから見てろ!」

 

「そうよ、たとえ苦難であろうが、幸せを見つけるだけ………これからはアタシたちの世界が始まるのよ!」

 

 

「さらばだ、幸運を!」

 

思念は消えさっていったと思うと美伊助とひよりは元いた公園に戻っていた。

 

 

 

 

 

「祈ってもらうまでもないわ、……アタシは幸運だけは絶対的な自信があるのよ!」

 

「そうだよな……だから、俺はひよりのそばにいる。」

 

二人は互いに見つめ愛、笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

大きなものから見れば、個などは一瞬の夢のようなものなのかもしれない。

 

 

融合して消滅することはいがみ合いでの争いではなく浄化であろう。

 

 

宇宙における地球も地球における生命も、フレームの大きさの違いはあれど同じ構造現象だということに気づくだろう。

 

 

世界は繋りつづけて行く、次元をこえて

 

それが、この世界のあるべき姿なのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

…始まり…

 

 

 

 

 

 





どうも、最後まで読んで下さいましてありがとうございます。

いたるところにフラグだらけで回収がない。

なんだか、謎かけ問答のような話しになってしまいました。

解釈は、読み手にゆだねます。

お好きなようにお読みくださいませ。


世の中を見ておりますと、善いことも悪いこともその人しだいであり、必ずしも理想とは言えない状況であります。
コロナにしてもそのひとつであり、これからもいろいろな問題がおこるかと思います。

天国も地獄もすべて含まれているのがこの世界なのだと思うのです。
だからこそ、人は感情により変化していくのだと思います。

ですが、多様性という選択肢を増やすことで全体の善悪は薄まるのではないのでしょうか?

次の時代へ向けて!

そんなことを妄想しながら、でてきた言葉をつづった作品なのかもしれません。


それでは、又、会いましょう



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。