楽笑おじさんと絶望こぞう   作:楽笑

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中学3年生といえば、初めての大きな選択、人生の岐路、義務教育の最後の年が誰にでもやってきます。
絶望こぞうこと絶望光志郎君は、いったい何を選ぶのでしょうか?


6話 雨あがりの夜空に

光志郎君は進路指導室にいます。

絶「高校へは、つまらないから行かない」

光志郎君は退屈そうに窓を見ています。

 

隣には、ルンバちゃんが座っています。

妄「それでは、高下先生は、絶望さんに高校を飛び越して、東大へ行ってみてはと言うのですか?」

高「そうよ、授業をまともに聞いていないのに、今年になってから、彼の成績は学校で一番なの、おかしいと思ってIQ検査をさせてみたら、驚きました。240よ!世界一位なのよ、特に数学がすごい、東大どころか、ハーバードだって余裕で入れるレベルよ!」

高下先生は、興奮してまくしたてます。

妄「それで、私に説得しろということですか?」

高「そうよ、天才よ!天才なのよ!わかるわよね、学校から天才がでるのよ!」

高下先生のテンションがどんどん上がっていきます。

妄「すみませんが、絶望さんの進路は、絶望さんが決めることですので」

高「この、いつもぼーとしていて、何を考えているかわからない彼では、話にならないから、あなたに来てもらったのよ、彼のためなのよ、天才なのよ!わかる!」

妄想さんは光志郎君を見つめます。

妄「絶望さん、帰るよ!」

妄想さんは、光志郎君の手を取って進路指導室を出ていきました。

 

 

 

外は、雨がふっています。妄想さんと光志郎君は一本の傘に肩を寄せて歩いています。

妄「あぁ、むしゃくしゃする、天才、天才ってなんなのよ、今までさんざんバカにしてきたのに、絶望さん、聞いてる?」

光志郎君は、イライラしている妄想さんを見て、笑っています。

絶「ルンバちゃんは、かわいいね!」

妄想さんは、そんな光志郎君を見て笑いました。

妄「ねぇ、このまま、どこか行こう、お腹すかない!」

絶「うん、吉野家がいい!」

光志郎君と妄想さんは、吉野家に入っていきました。

妄「絶望さんは特盛だったわよね、私は並みでお願いします。」

絶「このあとさぁ、今さ、ガンダムOOのA.wakening.of.the.trailblazerがリバイバル上映してるんだけど、見にいこうよ!」

妄「映画か?たまには、いいわね!」

光志郎君と妄想さんは、吉野家を出て、映画を見終わった頃には、夜になっていました。

妄「すっかり、暗くなっちゃたね、いつの間にか、雨、やんだんだぁ、そろそろ帰りますか?」

絶「あそこの公園で休んでいこうよ!」

光志郎君と妄想さんは、公園のベンチに座って空を見上げました。

妄「わぁ~、星がいっぱいで、綺麗!」

雨あがりの夜空いっぱいに、星くずが輝いていました。

 

絶「世界中の人の数と星の数、いったい、どっちが多いのだろうね?僕たち、一人一人があの星だとしたら、宇宙はどれだけ広いのかな、それぞれの違う世界を持ちながら、共有する世界、僕にもクアンタがあればなぁ、セスナじゃないけど、量子化すれば人も金属のような物質も、この世界中がわかりあえる時がくるのかな?」

妄想さんは、光志郎君の瞳からこぼれる涙を見ました。

妄「なんだか絶望さんが、遠くへ行ってしまいそうで、怖いわ?」

光志郎君はポケットからスマホを取出し、UVERworldのクオリアをかけました。

妄「私、この曲、好き。」

妄想さんは、光志郎君を見つめます。

絶「僕も、大好きだよ。」

 

光志郎君は妄想さんの柔らかい唇に自分の唇を重ねました。

 

 

 

絶「どこにも行かないよ。」

 

 

雨あがりの夜空に、クオリアがしみこんでいきます。




はい、どうも、ありがとうございます。

ガンダムooやエウレカセブンのような、基本的な世界感がしっかりしていて、時代に合わせたメッセージ性がある作品は、いつまでも色あせないないなぁと思います。皆さんは、どんな作品がお好きですか?
それぞれの感性を大切にしましょう!

また、会いましょう。

しんみり、しんみり
愛と平和
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