そこには、上も下もない。
左も右もない。
前も後ろもない。
そんな場に
ポカリとあらわれた小さな存在。
何者でもなく、何物でもなりうる存在。
境界が生まれた。
内と外。
光と闇。
互いに影響する世界。
始まりか終りか?
意味づけしあう世界。
…
場があるから存在したのか?
存在したから場があるのか?
…
言葉とはなにか?
意味づけしあうもの。
意識とはなにか?
感覚と思考。
どちらが先か後か?
同時に発生するもの。
表裏一体。
量子と同じようなもの。
未確定であり、確定されしもの。
空に
何かが、芽生えた!
器という仕組みが生まれた。
同時に、私が宿った。
私は、B。
世界が広がっていく。
私が確定するほど、世界は広がっていく。
まるで、はじめから、そこに有ったかのように。
私という存在が仕組みにより動きまわる。
無数にうごめく別の存在に出合い取り込む。
ひとつに集まり団子状になり塊とかす。
塊という存在が仕組みとなり動きまわる。
世界は広がっていく。
仕組みという法則からは、逃れられない。
ただ、あるというだけのことでしかない、
それが、生きるということなのかもしれない。
魂なのかもしれない。
私がぞくする魂なのかもしれない。
場と私は同一なのかもしれない。
それを確かめるためにあるのかもしれない。
それぞれの存在理由を意味づけしながら生きているのかもしれない。
とにかく、肉体という不自由な器に閉じ込められることから始まるのだろう。
どこにいても、私というクサリにつながれながら。
自我という過去にしばられながら。
現実が始まる。
…………………
……………
………
…
地球の軌道上をまわり、
宇宙に浮かぶ部屋の中、
部屋の中央には唯一の家具なのか?、私の前に透明な棺[ヒツギ]が置いてある。
棺を除くと、不思議なことに私が寝そべっている。
より本質であり純粋な私であるマスターが寝ている。
私が動きまわり調査する者であるなら、マスターは記録し保管する者であり、太陽系の星ぼしと繋がっている。
窓がある。
地球が見える。
ぼんやりと私の視界に映っている。
「また、戻ったのか!………ここに。」
私は、次元の狭間にうかぶ場所にいた。
「さきほどまで、あそこにいたのだな。」
「彼らは現実という現状を維持しようと変化したのだろうか?」
「地球という器の法則にしたがい。」
「それも、有りかもしれない?」
「たえきれないものたちは、いずれは飛び出すだろう。」
「形なき感覚は器の法則では押さえ込めないだろう。」
「あらたな世界を目指して変化するのだろう。」
「はみだしものは、いつも、あらわれるものさ。」
私は、ひとりつぶやき、ぼんやりとしている。
「記憶があるというのも、考えものだな。」
「なにかに思い入れをもってしてしまう。」
「思考の器とでもいうのか?」
「現状を維持することに固執してしまう。」
「だから、世代ごとに前提の違いがうまれるのかもしれない?」
「いつか、誰もが、本質的な自身のまま生きれる世界は訪れるのだろうか?」
「自由すら忘れてしまうほどに、あたりまえに生きれる世界。」
「言葉にたよらない感覚的な世界。」
「感じた瞬間に生まれては消える世界。」
「しかし、なにもかもが仕組みとかす、現実という、この形ある次元の世界で可能なのか?」
「だからこそ、変化もするのだろうが……あらがい、抵抗し、変化する。」
「役割を交代しながら、あじわいながら。」
…
たそがれる私の体が光りに包まれる。
「しょせん、私もかごの中のとりか。………こんどは、どこに飛ばされるやら?」
続く…
…
インターミッションですね。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回、㊦でお会いしましょう。