今回の話しは、12月6日に亡くなられた水木一郎さんにささげます。
ものごころがつく前から、兄貴の歌で育ちました。
アニソンといえば、私にとっては貴方なのてす。
渡辺宙明サウンドとともに、私の身体に刻み込まれております。
ありがとう☺️
…
君、そこの君。
おい、お前だよ。
ちょと、話しを聴いとくれよ。
君が、[なんにでもなれる]としたら、どうしたい?
そんな神にも悪魔にもなれる魔神の力があるんだ。
[黒鉄Z]という力がね。
「さぁ、魂を込めて叫べ。[黒鉄Z]とね。さすれば君にスーパーパワーがやどるだろう。」
俺の名前は、[一郎]。
今朝の出来事なのだが、赤いマフラーをしたオッサンに出会って胡散臭い話しを聴いたんだ。
まったく、こまったものだ。オッサンのくせに暑苦しい中二病なんだぜ。
こちとら、受験で忙しいのにさ。
そんなことがあり、一郎は大学の受験に遅れてしまった。
「なんなんだよ、あのオッサン!…俺の計画がだいなしじゃねえか。…せっかく、大学の四年間をのんびりと遊んで暮らすという計画だったのにな。…全部、あの赤いマフラーのオッサンのせいだからな。」
俺は、大学の校門の前でブツブツと愚痴っていた。
「まてよ、試しに言ってみようかな?…あんなオッサンの話しなんて信じちゃいないけどさ。…でも、魂込めてとか言ってたな。…恥ずかしいじゃねえか。…こういうのは勢いでいくしかないよな。…まぁ、ヤケクソだ!」
俺は、何度か迷っていたが、思いきって覚悟を決めた。
「えい、なるがままよ。……[クロガネZ]」
俺が叫ぶと同時に、俺の身体が真っ赤な閃光に包まれた。
「え、何もかわらんけど?…やっぱ、嘘かよ、オッサーン!」
俺の周りを、あきらかに遠巻きに人々が見て見ぬふりをしながら歩いていく。
「おいおい、よく見てみろ。…お前の首をな。」
俺の頭の中で誰かが話してくる。
「うお!…赤いマフラーが着いてる!」
「じゃろ!…これでお前は、なんにでもなれるぞ。」
「で、なんなんだ、あんたは誰?なんで、俺に語りかける?」
「ワシ…ワシは赤いマフラーの妖精じゃよ。…お前が今朝会ったオッサンが着けていたマフラーじゃよ。」
「え~、そうなんですか?…妖精って、そんなヨボヨボのジジイなんですか?…それで、オッサンはどうなったの?」
「どうって、天寿をまっとうしたからワシの一部として此処にいるけど、呼び出すか?」
「まぁ、どうせなら、ヨボヨボの妖精さんよりもオッサンの方が話しやすいので、お願いします。」
「ワシも嫌われたものじゃな。……しゃないな、お前の頼みは聴かんといかんしな。…じゃ、オッサンにかわるよ。」
マフラーの妖精からオッサンにかわった。
「おい、ボウズ、さっきは俺のことをブツブツとモンク言ってたな。…挙げ句に嘘つき呼ばわりしやがって!」
オッサンは凄いけんまくでまくしたてます。
「その事に関してはごめんなさい。…だけど、俺の大学生活をどうしてくれるだよ、オッサン!」
「大学生活ってな。…お前の学力じゃ落ちるに決まってるだろ。」
「なにいってるだ!…わかんねえだろ?…俺はまだまだ社会人になって働くのは嫌なんだよ。」
「お前は、だからアホなんだよ。…何の目的もなく大学行ったって、先伸ばしなだけで、何も変わらないままだろ?…お前にはやりたいこととか成りたいことはないのか!」
「そんなこと、いきなり言われてもな…考えたこともないし…俺は、ただ毎日ダラダラと気ままに生きたいだけでさ。」
「ちゃんと、あるじゃねえかよ、お前にも!」
「え、なんのこと?」
「だから、[毎日ダラダラと気ままに生きたい]だろ。」
「え、そんなんでいいの?」
[おう、立派な目的じゃねえか。…わざわざ大学行かなくてもめざせばいいだろ。…この俺がサポートしてやるよ!」
[本当にオッサン!……だけど、世間体があるしな?」
「何が世間体だ。そんなものはお前の気持ちひとつだろうが?」
「そうはいうけど、オッサンにはわかないんだよ!…世間の目を気にしないと生きていけないものの気持ちはさ。」
「何を言ってんだ。…周りをよく見て見ろ。」
ひとりでブツブツ言っている俺を遠巻きに見て見ぬふりをする人々が歩いている。
「わかるか。…お前が気にしているほど、他人なんてお前のことを気にしてないってことを?…他人は他人だろ。」
「みんな、俺なんかに関わりたくないんだよな。…知らんぷりだもんな。…やっぱ、オッサン、頼むよ!」
「いいけど、俺の頼みもひとつ聴いてくれ。」
「何を」
「そのオッサンはいけないな。……今後は俺のことはアニキと呼びたまえ。」
「なんだ、そんなことでいいの……ア・ニ・キ」
「うぉ、それそれ、、やっぱ、俺といえばアニキだよな。」
俺は、このオッサン、チョロイと思った。
「それでさ、アニキ。普段はこのマフラーはないほうがいいんだけど。」
「そうか、カッコいいのにな。…じゃ、いったんZ形態は解除するしかないけど、俺と話せなくなるぜ。」
「いいよ。…困ったときには頼むね。…アニキ。」
「わかったぜ。…じゃ、俺が必要なときは[黒鉄Z]で呼んでくれよな。」
そういうと、マフラーが消え失せると同時にアニキの気配も消えた。
「なんだったのだろうか?…まぁいいか!なるようになるだろう。」
俺は、いつのまにか世間体が気にならない、楽観的な適当人間になっていた。
…続く
…
子供の頃になんとなく流れていた音楽。
音楽とすらも認識していない頃に出会った歌声。
大好きだったアニメとともにね。
テレビの前にかじりついて観ていたのだろう。
マジンガーシリーズに始まり、デビルマンやルパン三世にムテキング等のタツノコ作品。
調べてみると、あのアニメや特撮ヒーローの曲も水木一郎さんだった。
あまりにも当たり前すぎて、自分では意識できないほどに影響を受けていた。
そんな世界観を感じさせてくれたのが彼だった。
きっと、彼がいなければ、アニソンのイメージも違っていたと思う。
水木一郎さん、ありがとうございます。
歳をとるほどに感じてなりません。
貴方の歌声は、私の幸せの一部なのです。
すべては、私の妄想ですが、これが私の世界観なのです。
こんな個人的な話しを読んでくださり、ありがとうございます。
さて、次回はどんな話しになるのやら?
気が向いたら描きたいと思いますので、気長にお待ちください。
それでは、又