今回のお話しは、ドクター地獄の視点であります。
この話しは、マジンガーZのパロディーではありますが、私なりの世界観であり、現実とも原作とも関係はありません。
それでは、はじまりのはじまり。
…
誰が創造したのか?
世界中の神話の根源。
これは、別の世界の物語。
青い海。
絶海の孤島。
忘れられた世界があった。
これは、歴史から抹殺された物語。
現人類史以前の記憶。
バードス島。
ひとりの男がたどり着いた。
ワシの名前は、[ドクター風]。
ドクターといっても医者ではない。
そんな限定的な才能では、はかれないほどの知識を持っている。
ワシは悟ったのだよ、そもそもの原因は人類の設計ミスだということを。
人類の根源を探すことが生きがいであり、今、やっとたどり着いたのだ。
古代の叡知が眠る場所にな。
この島には、いたるところに巨大な石像があった。
今にも動きだしそうな、さまざまな生物をもした石像。
あらゆる生命体を混ぜ合わせたかのような奇妙な石像。
奇妙な石像には、どれも、頭以外にも顔があった。
待ち受けるのは、神か悪魔か?
どちらにしても趣味の悪いヤツだがな。
しばらくいくと、古代神殿があった。
古代といっても、そこは真新しい神殿だった。
ワシは何者かに導かれるように奥へと進んだ。
透明の棺が、ふたつ並んでいる。
そこにいたのは、棺の中に眠る男と女だった。
棺のふたには、古代文字でこう書いてあった。
[私たちをおこしてはなりません。災いを封印する人柱なる者。世界を創造主からの解放を望むのならば。我らは元はふたつでひとつ。別れることで世界がはじまる。]
何を恐れるものか?
たとえ、まっているものが漆黒の災いだとしても、今の世界よりはマシであろう。
ワシは知りたいのだ。
この中途半端な不安定な世界の理由をな。
創造主にモンクをいってやらねば気がすまないのだ。
争いだの平和だの、あまりにもくだらない世界。
わかりきったことを繰り返す世界。
アホの群衆どもを救いたいのだ。
神だの悪魔だのと偶像を崇拝しては騒ぎだす奴らをな。
完璧な世界にしてやるのだ。
「リセットしてやるぞ!」
ワシは棺のふたを開いた。
まばゆい発光がほとばしり、暗闇がおとずれた。
「なにごとだ。…くだらない仕掛けを。」
視界を取り戻すと、周りの景色が一転して、ワシの目の前には男と女が立っていた。
「おい、アシとユラよ。いいかげん白状したらどうだ。合体の秘密をな。」
ワシの後ろからのぶとい声がする。振りかえると大柄の男と更に大きな虎がいた。
大柄の男は、ワシを視界にもいれずにすり抜けて、男と女に近づく。
「ゴーゴンよ、お前のような邪悪な奴には教えるものは何もない!」
アシと呼ばれた男が力強く言いながら女をまもるように前にでる。
「あくまでもだんまりというならば、俺の剣のサビになれ。…ユラに聞くまでだ。」
ゴーゴンは滑らかな動きで、腰の剣をさやから抜いて近寄る。
「仕方ない、合体だ。」
ユラが青色の球体を取り出し、アシとユラの手のひらで包み込んで叫んだ。
「ブロロローン!」
そこには、右の半身がアシ、左の半身がユラというひとりの存在があらわれた。
「そうか、その青色の玉が秘密なのか?アシュラよ」
ゴーゴンを通り越して、疾風のごとく虎がアシュラに襲いかかった。
虎の攻撃を受けてアシュラに一瞬の隙がうまれた。
ゴーゴンは、アシュラの胸に収まった青色の玉に向かって剣を突き刺した。
「うぅ、完全体である私が負けるとわ。」
アシュラの胸に剣を突き刺したゴーゴンは、青色の玉を取り出して虎に触れた。
「さぁ、合体だ。ブロロローン!」
上半身がゴーゴン、下半身が虎という半身半獣の存在があらわれた。
「わぁはは、力が溢れているぞ!…合体とは素晴らしい。」
ゴーゴンは神殿を出ていった。
ワシは息もたえだえのアシュラと呼ばれた存在のそばに近寄った。
「そこで観ている気配だけの男よ。…助けてくれ。」
アシュラはワシに話しかけた。
「ワシがわかるのか?…お前が創造主なのか?」
「違う、私は創造主のよりしろである祭司と巫女だ。あの玉を取り戻さなければ、恐ろしいことがおこる。」
「恐ろしいこととは、なにか?」
「古代の石像がよみがえる。…合体を繰り返す世界がはじまる。…おぞましい弱肉強食の食物連鎖がはじまる。」
「ワシは、何をすればいい?」
「私は動けない…そこにある紫と黒のまだら色の玉をとって、私の胸にはめてくれ?」
「取れといっても、ワシには実体がないのだが。」
「大丈夫、あの玉はすべての次元に通じるから。」
ワシは玉を取りアシュラの胸にはめると、アシュラが動きだした。
「この玉は原理原則という構造法則の玉。秩序の世界を求める玉。…これで私はあなたに借りができた。あなたの下部にならなくてはならない。」
「そうなのか?…ワシの部下になるのだな。ワシは創造主を探しにここへ来た。」
「創造主とは、どこにもいないし、どこにでも存在するのです。」
「なんだと、ならばお前やワシはどうやって生まれた。」
「それは、3つの玉がはじまり。…創造主の力が宿る3つの玉が世界を変化させたのです。」
「進化の根源ということなのか?…3つというと、残りひとつの玉はどこにある。」
「あとひとつの玉は、魂の世界を求める赤色の玉。…言葉を発することにより現実とかす玉なのですが、私も見たことがないのです。意思を持つ唯一の玉であり、どこか別の次元に飛び立っていったようでして?消息不明なのです。」
「ほう、自由な玉なのだな。…というと、3つの玉を集めることが創造主に近づくことだということだな。…アシュラよ、ゴーゴンを追うぞ。」
「はい、あなたのお名前は?」
「そうだな、創造主と戦うのならば、地獄の王にでもならねばなるまいな。…ワシの名は、ドクター地獄だ。」
「ドクター地獄さま、お気をつけください。石像がよみがえって、外は修羅の世界とかしていることでしょう。…まぁ、実際に戦うのは実体のある私ですがね。」
「け。おもしろいではないか。…ワシの配下にするまでよ。…まかしたぞ、アシュラ。」
ワシとアシュラは神殿を後にした。
続く…
…
皆さん、読んでいただき、ありがとう☺️
なんなんでしょうか?
堅苦しい話しになってしまいました。
ドクター地獄って、真面目さんなのかもね。
なにを勝手に背負っているのやら。
次回もドクター地獄編ですね。