子宝さんの、おもうてたんと違うんだけど   作:ミレニアムいたっちー

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おもうてたんと違うんだけど【後編】

「人混みが凄いなぁー」

「すまん」

 

ご飯食べ終わった後、ロマンチストマン高虎に連れられてイルミネーションが凄いらしい公園にきた。実際イルミネーションは凄かった。ライトがメチャクチャついてて、目がふぁーーー!ってなる程。でもイルミネーションより人の数が凄くて、感動よりは息苦しさを感じて仕方ない。あと寒い。高虎がコートとか帽子とか用意してくれてたけど、それを装着しても寒い。足元寒い。くそ寒い。スカートはこれだから。

車止める場所が無くて公園よりずっと遠くに止めるはめになった時点で・・・いや、公園に行くまでの道のりで渋滞してる時点で・・・いやいや、寧ろ朝のニュースで今晩のイルミネーションとかの混み具合予想を聞いた時点で嫌な予感はしてたけどな。

 

隣にいる高虎も人混みは苦手なので、マフラーの上から覗く目が何とも言えない感じになってる。死にかけの魚みたいな目だ。スマートにレストラン予約出来た男はもういないらしい。まぁ、ある意味らしいけどな。

昔から出不精の高虎が何か行動する時は大体こうなる。ゴールデンウィークの時とか良い例だ。準備不足というか、タイミングが悪いというか・・・だから、もうあれだ、安心感すらある。それでこそだ、高虎だよ。うん。今、手袋ないのも含めてな。

 

慰めようかと思ってると高虎にマフラーを巻かれた。高虎のやつだ。温もりが残っててぬくぬくする。マフラーの倍プッシュに体温が少しあがった気がする。ぬくい。

 

「・・・・取り敢えず、メインだけは見てくるか」

「諦めないのか。まぁ、良いけどさ。今から帰ろうとしたって、この渋滞じゃどうせ直ぐに帰れないと思うし」

「・・・すまん」

「いちいちしょげないでよベイベー。ほら、行くぞ」

 

この人混みだと直ぐはぐれてしまいそうだったので、ポケットに入れてた手を出して、隣にいる高虎の手を握った。骨ばった手は少しビクリとして、またぎゅっと握り返してくる。また心臓が煩くなってしまうが、仕方ない。はぐれるよりマシというもの。

 

「━━━せっ、せっかく来たんだから、全部見ていくぞ!!ついて来い、進撃の高虎ァ!!」

「誰が巨人だ。誰が」

「見渡してみろ。どうだ、同じ目線の奴が何人いる?それが証拠だ。人食べるなよ、セコイヤ」

「セコイヤ・・・・いや、あのな、そこまでじゃない。それに見渡すと割りと目線の合う奴らはいるぞ。単にお前が見えてないだけ・・・あっ、悪い。お前には縁のない世界だったな」

「なにっ、貴様っ・・・・良いだろう、今だけは勝利の美酒に酔いしれるが良い。その内、俺が天をつくほど伸びた暁には、頭の上でポテチ食べてくれるわ!フリかかる食べかすの幻影に怯えて眠れ!」

「今夜も安眠出来そうだ」

 

イルミネーションを眺めながら人混みの流れにそって進むこと少し。幾つか光のアーチを抜けた所で、一際人が一杯いる場所についた。人混みの奥には沢山の飾りで彩られた大きな光のツリーがドカっと立ってる。

見上げると木の天辺に星の飾りもあって、如何にもクリスマスツリーって感じだった。

 

「クリスマスツリーだなぁ」

「ああ、クリスマスツリーだ」

「オレ、わざわざクリスマスツリー見にきたの初めてかも。パピーは兎も角、マザーが人混み嫌いだったからなぁーー」

「俺もちゃんとしたのは初めてだな。姉貴とか親父達は見に行ってたけど、人混みがめんどくて断ってたからな」

 

お互い基本的にインドア派だったからなぁ。

灰色の青春ってこんなのを言うのだろうか・・・まぁ、後悔はないんだけど。おこたでゲームするのも、特番見てゴロゴロするのも好きだし。何より寒いのやだし。

しかし、眩しいなぁ。クリスマスツリー。電気代とかどうなんだろ。これ。

 

「・・・・・というか、これもみの木?」

「どうだろうな。もみの木ではないんじゃないか」

「じゃ、なんの木?気になる木?」

「気になる木はこんなものではないだろ。実際に見てみないと分からんが、相当デカイだろ。あれは」

「がじゅまる?」

「断言してやる。がじゅまるではない」

 

がじゅまるではなかったか。

成る程。

 

「セコイヤ」

「セコイヤでもない」

「じゃぁ、さるすべり」

「知ってる奴をテキトーにいってるだけだな。お前。ヒノキとかじゃないか?多分」

「ヒノキかぁ・・・」

 

人の喧騒を聞きながらぼーっとツリーを眺めていると、ツリーの反対側にカップルの姿を見つけた。何を話してるのか分からないけど、どちらも凄く楽しそうで幸せそう。何となしに見渡してみると、そういう人達がチラホラ視界に入る。分かっていた事ではあるけど、考えることは一緒みたいだ。ちゅーしてたり、抱き合ったり、プレゼント渡してる人とかもいたりする。何を言ったのか、おもっきしビンタされてるやつもいるが・・・まぁ、概ねそういう雰囲気。

 

バッグの中にそっと手を入れると、ラッピングされたそれが指に触れた。リボンが崩れてる様子はない。雰囲気もあるし、渡すならきっと今が良い・・・多分。さっき木の話しちゃったけど。い、いけるよな。いけないのか。いや、いける。というか、いきたい。持ってるのそろそろ辛い。精神的に。

 

ちょっと様子をみる為に隣に視線を向ければ、ツリーをぼんやり見上げる高虎の横顔があった。木の話をしたせいか分からないが、いつも見ている抜けた横顔だ。出掛ける前の気負った感じとかない。そう、それは見慣れたもの。━━━なのに、見ていると心臓がまた煩くなってくる。痛いくらいドキドキして、体が熱くなってく。やっと繋ぐのに慣れて静かになってきたのに。

 

正直、帰りたい。直接とか無理。まぢむり。

心臓が持たない気がするし、胃とか飛び出そうだし、ありえんくらい汗が止まらない。手汗とかヤバい気がする。てか、あれだ。もう、なんか、寝てる間に枕元とかに置いて、サンタさんのせいにしたい。したい、けど━━━━。

 

 

 

「たっ、たきゃとりゃ!」

「・・・・・・舌、大丈夫か」

 

 

 

 

はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

 

ぬぅええぇああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

ふぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!

 

 

 

 

 

一頻り心の中で絶叫した後、舌の痛みに耐えながらバッグからプレゼントを取り出した。高虎はプレゼントよりオレの顔を心配そうに見てきて腹立ったけど、それにツッコむと痛ましい過去と向き合わなければならないのでスルーしておく。何もなかった。そういう事だ。やめろ、優しい言葉をかけるな。

 

「・・・・こりぇ、くりゅしゅましゅ、ぷりぇじぇんと」

「くりゅ・・・?・・・・・もしかしてクリスマスプレゼントか?はっ、クリスマスプレゼント?!い、良いのか?というか、俺にか?」

「おみゃぇいきゃい、だりぇにあげりゅんら」

「そ、それもそうだな」

 

ラッピングしたそれを渡すと高虎は手にしたそれをじっと見つめる。そしてオレの方をソワソワしながらチラっチラっ見てきた。何が言いたいか分かったので、そのまま開けて良いと伝えれば物凄く丁寧にプレゼントを開封していく。ラッピングを大切にされるの、地味に嬉しい。

 

「これ、マフラーか・・・・長いな」

「おみゃ・・・んっ。おまえ、体大きいからな。普通のよりちょっと長くしといた。本当は一色じゃなくて別の色で柄とか入れたり、編みかた変えてそれっぽくしたかったんだけど・・・技術的にも時間的にもそれが限界だったんだ。雑な所もあるし、嫌なら別に━━━」

「嫌な訳あるか。ありがとうな、大切に使わせて貰う」

「そっ、そっか。まぁ、そうだよな。何せオレが作ってやったんだからな・・・ふへへっ」

「今、使ってみても良いか?」

「す、すきに、すれば?」

 

早速手にしたマフラーを首に巻いた高虎は嬉しそうに笑ってくれる。少しでも心配したのがアホらしく思える程に。本当に嬉しそうに。

 

 

そうだ、始めから喜ぶのは知ってた。

だってこいつ、オレの事が好きなんだから。

結婚しても良いって思えるくらい。

オレの事が。

 

 

だから、大丈夫。

心配なんていらない。

少しも━━━━。

 

 

 

 

「高虎、あのな━━━━━」

 

 

 

 

オレの声に高虎の瞳がこちらを覗く。

 

 

 

 

「━━お、れ、あの━━━━」

 

 

 

 

心臓が煩いくらい高鳴って、高虎しか見えなくて。

他の何も意識の外へ消えていく。

 

 

 

 

「━━ぁ━━━━━た、たか━━━━」

 

 

 

 

頬が、耳が、頭が、身体中が熱くて仕方ない。

指先が、肩が、足が震える。

 

 

 

 

 

「━━━━━ぁ、あ」

 

 

 

 

 

オレは高虎の事が好きだ。

誤魔化しようもないくらい。

好きなのだ。

 

だって、こんなにも━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

「━━━━━なん、でも、ない」

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━怖いのだから。

 

 

 

 

 

「・・・・・ゆたか・・・?」

 

 

 

 

 

高虎がこっちを覗いてる。

見たことないくらいな不安げな表情をその顔に浮かべながら。頼りない声をあげながら。

オレは今どんな顔をしてるのだろうか。どんな顔をしてしまっているのだろうか。分からない。でもきっと、笑えてないのは間違いないだろうと思う。

 

高虎の気持ちに応えたかった。

オレの正直な気持ちを一言でいいから伝えたかった。

高虎のこと、ちゃんと異性として好きだってこと。

ずっと待っててくれた高虎に教えたかった。

 

だけど、どうしても言葉が出てこない。

高虎のことはよく知ってるのに。

高虎がなんて言ってくれるか、分かってるのに。

 

声が出てこない。

胸が張り裂けそうに痛い。

苦しい。苦しい。苦しい。

 

さっきまで楽しかった筈なのに。

頭の中はそんな物で一杯で。

何も考えられない。

 

 

「おい、ゆたか、大丈夫か?寒いのか・・・?」

 

 

今だって優しい言葉をかけてくれる。

だから大丈夫なのだ。

きっと・・・なのに。

 

 

 

 

 

オレは━━━━気がついたら走り出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待てっ、ま、待てっ!ゆたか!いや、待て、本当に待て!何処にいくつもりだ!危ないから、本当に待て!!あっ、すみません。少し、通して下さい」

「う゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!つ゛い゛でぇ゛ぐん゛な゛よ゛ぉ゛ぉ゛!!や゛た゛ぁ゛ぁ゛!!は゛か゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」

 

全力で人混みの中を逃げたけど、直ぐ追い付かれた。五秒も掛からず追い付かれた。しかも微妙に気を使われて高虎が捕まえにこないで、ちょっと後ろを走ってくる。それがまた周りの視線を妙に集めることになって、もう恥ずかしくて死にそう。死ねる。

 

「取り敢えず話をしよう!話せば分かる!俺に悪い所があったなら謝る!直す!約束する!いや、こうして寒空の下連れ回してる俺がいってもアレかも知れないが!!すまない!!やっぱり、駅前のイルミネーションで我慢するべきだった!!」

「そ゛ん゛な゛は゛な゛し゛し゛て゛な゛ぃ゛!!ばか゛ぁぁ゛ぁ゛ぁ゛!!つ゛い゛て゛く゛ん゛な゛って"、い゛って゛ん゛た゛よ゛ぉ゛!!う゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん"!!」

 

一生懸命走ってると、人混みを抜けて遊具場みたいな所に出た。何となく目についた滑り台を駆け上がったけど、途中で滑って一番したまで滑り落ちた。滑り台から落ちるギリギリの所で止まったけど、オレが倒れてるそこはもう高虎の足元である。

 

ふと見上げると、なんとも言えない顔した高虎とがっつり目が合う。よく分からないけど涙がぼろぼろ零れた。激しく悲しい。

 

「く゛う゛き゛よ゛め゛よ゛ぉ゛!!ばぁか゛!!つ゛ーか゛、つ゛か゛ま゛え゛る゛な゛ら゛つ゛か゛ま゛え゛ろ゛ぉ!!お゛た゛ん゛こ゛な゛す゛!!」

「捕まえて良いのか?!これ、捕まえて良いやつなのか!?捕まえるぞ、良いんだな?!」

「は゛や゛く゛し゛ろ゛よ゛ぉ゛ぉ゛!う゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ん゛!!」

 

ぼろぼろ泣いてると高虎にお姫様抱っこされた。

ムカついたので顔面をポコポコ殴ってると、そのまま何故かぎゅっと抱き締められる。苦しいぃ。

抵抗するのを止めると背中をポンポンしてくる。まるで子供扱いだが、落ち着いてしまってる自分もいるので文句を言うのは止めておいた。

 

「少しは落ち着いたか?」

「癪だけど・・・ぐすっ」

「そうか。取り敢えず、どうした?って聞いて良いか。答えたくないなら、それでも良いけどな」

 

そう良いながら逃がす気が欠片もなさそうで、オレは覚悟を決めて口を開いた。

 

「あ、あのな・・・・高虎に、言いたい、こと、あって」

「うん、聞いてる。言いたい事か。なんだ」

「す、好きって、言いたくて、ちゃんと異性として、すきって言いたくて━━━━う゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ん゛!き゛も゛ち゛わ゛る゛く゛で゛ご゛め゛ん゛な゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」

「そんな事か。心配するな、気持ち悪いなんて事・・・・え、あ、はっ、えっ、ん?す、待て、頭が追い付かん。まて、整理させてくれ」

「ホ゛モ゛で゛ご゛め゛ん゛な゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!た゛の゛む゛か゛ら゛、き゛ら゛い゛に゛な゛ら゛な゛い゛でぇ゛う゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」

「待て、頼むから畳み掛けてくるな。あー、鼻水が・・・ほら、これにチーンってしろ。はい、チーン」

 

鼻水を綺麗に処理して貰ってから、オレは高虎とお話する事になった。高虎の事が好きなこと。元男に本気の好意を寄せられた高虎の反応が怖かったこと。最近いってきますのちゅーとか要求してこないから、いよいよ捨てられるかも知れないと思ってたこと。

 

一通り聞いた高虎は複雑な顔をしながら、ぎゅっと抱き締めてきた。

 

「何て言ったら良いのか分からん。取り敢えず、お互い話さなきゃならない事が沢山あるらしいな」

「今更・・・・?」

「あぁ、今更だ。でも必要な事だ。まずな、俺はゆたかが好きだ。一生一緒に入れたら良いなと、そう思ってる。ホモだろうが何だろうが関係ない。そういう所もひっくるめて、お前が好きなんだ」

 

高虎の指が頬をゆっくり撫でていった。

流れた涙を拭うように。

 

「二つめ、最近キスとかハグとか控えてたのは、ゆたかの気持ちを考えてだった。遅いかも知れないがゆたかに無理させてると、思ったから・・・・それで・・・な。してもいいなら、今だってしたい。誰とでもじゃない、お前とだけだ。ゆたか」

 

そう言われて頬が熱くなった。

 

「そ、そっか・・・・止めろ。あっ、あんまみんな」

「すっ、すまん。と、取り敢えず、降りるか?」

「お、おう」

 

オレが地面に下ろされた後、そこには何とも言えない空気が流れた。熱くなった体を冷ましながら改めて高虎に何を言うべきか考えてると、目の前にその高虎がひざまづいた。どうしたのかと見てると、懐から小さな箱を取り出して見せてくる。

 

「?どうした・・・?」

「本当は、もう少し早く用意するつもりだったんだが、思いの外バイトしてる時間がなくてな」

 

そういうと高虎は小さな箱を開いた。

中には綺麗な布地の台座に収まった、銀色に艶めく指輪が一つ入ってる。

 

「もう色々と順序がめちゃくちゃであれだが・・・聞いてくれ、ゆたか。俺と結婚してくれ。友人としてじゃなく、幼なじみとしてじゃなく、伴侶としてお前に側にいて欲しいんだ。俺はお前が知ってる通り面白みない男だ。服はろくに持ってないし、友人だってそんなに多くないし、外出して遊ぶより家で映画見たり読書するような暗いやつだ。何でも買ってやれるような財力はないし、お前が喜ぶようなこと何でもしてやれる人間じゃない。━━━だけど、お前が笑っていられるように努力していく。俺の出来る限りを尽くして、笑わせてみせる。だから・・・・受け取ってくれないか」

 

真っ直ぐな目に見つめられながら、オレは震える手で差し出されたそれを受け取った。胸の所に抱き締めると不思議とポカポカしてきて、心臓がきゅぅっとしてくる。

 

「良いのか、俺で・・・・?」

 

不安そうな顔に、頷いて返す。

そうしたら急に立ち上がってきて、がばっと抱き上げられた。苦しいくらいだけど、今はそれが心地良い。嬉しくて、嬉しくて、また涙が零れて止まらない。

 

「・・・・正直、話は、長くて、ちょっと分からんかったけど」

「おまっ・・・愛してる!お前と結婚したい!」

「結婚してるけど・・・?」

「いや、そうだが。そういう事じゃなくてだな・・・」

 

そんな言葉を聞いて高虎が困ったような顔になる。

そんな顔も可愛く見えて、オレは側にあるその頬をつついてやった。ぐりぐりと。

 

「っ、なんだいきな━━━」

 

そして振り向いた高虎の唇に、オレは自分の唇を重ねた。小鳥が餌を啄むような、軽いキス。

だけど、オレの初めてのキス。

 

ファーストキスはレモンの味がするらしいけど、思ってたのと違って少しのしょっぱさと、レストランで食べたケーキの味がした。それに高虎の唇は少し乾燥してガサガサしてたし・・・思ってたのと、全然違ってた。

でもその違いは、悪いことばかりじゃない。

 

この胸の高鳴りも。

唇に残る甘い感触も。

頭が蕩けそうなほどの幸福感も。

 

思ってたのなんかより、ずっと━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「高虎、オレな・・・お前のことが、好き。大好き」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━ずっと、幸せなのだから。











はい、というドタバタした感じでね。
一応ほんへは終わりぃです。
長い間お付き合い頂きありやとーごじゃいます。
ひとえに読んで下さった皆様のおかげで、なんやかんや最後まで書くモチベを保つことが出来ました。

えっ、モチベ保ってこれか?
すまんな、許せ。
これが僕の限界なんや。


あと、一番エンディングに驚いてるのも僕や。
おもうてたんと、違い過ぎるよね。
プロットなんていらん子やった。


エピローグと、高虎編と、一番書きたかった出産編をやるつもりですが・・・・基本蛇足なので、見なくても大丈夫!!おまけに忙しいので、いつ終わることになるか分かりませんので・・・(´・ω・`)スマヌ

だんだんとグダグダしてきたので、取り敢えず最後にあの名言で締めさせて貰います。




もうちょっとだけ、続くんじゃよ(ゝω・´★)

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