戦姫絶唱シンフォギア 時の王である兄   作:ボルメテウスさん

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劇中歌【ジオウ 時の王者】
今回登場したアナザーライダーのアイディアはいりごま塩さんのミライダーを元に作らせていただきました。



限界突破!誕生ジオウⅡ

アナザーキカイこと、未来ちゃんとの戦いが終わった後の俺達に待ち受けていたのは敵側の目的であるフロンティアの浮上に成功した事、クリスが裏切った事であった。

 

未だに状況について分からない事が多い中で、俺達が行える行動は余りにも少なすぎた。

 

それでも、俺や響、翼さんに二課の皆は諦めるつもりはなく、対策会議をしていた。

 

そして、その中で俺と響はマリアを説得する為にフロンティアに直接乗り込む事になった。

 

そのメンバーは俺達だけではなくもう一人いた。

 

「・・・一つだけ聞かせてください」

 

「なんだ?」

 

「あなたはなんで、私にこれを渡したんですか?」

 

そう言ってきたのは調ちゃんだった。

 

現在、俺も響も戦う事が出来ない為、捕虜として捕まった調ちゃんが一緒に戦ってくれる事を聞き、それを受け入れフロンティアに向かう所だった。

 

「必要かなと思っただけだ。

それ以外は特にないかな」

 

「・・うん、今なら借りて後悔していない。

私は、今はやりたい事が決まったから」

 

「やりたい事?」

 

それを言うと、調ちゃんはこちらを見つめる。

 

「マリアや切ちゃんが絶望している未来なんて嫌だ。

それを変えられるなら、私は二人の最後の希望になりたい」

 

「そっか、分かった」

 

その言葉だけ受け取り、俺はポケットの中にあるバイクライドウォッチを取り出し、動かす。

 

「ウォズも一緒に来てくれる?」

 

ふと、後ろを振り向くと、そこには呆れた表情でこちらに来てくれたウォズがいた。

 

「はぁ、それが我が王の望む事ならば」

 

それだけ言うと、ウォズも懐からバイクライドウォッチを取り出し、俺の背中には響が、ウォズの背中には調ちゃんを乗せて出発する。

 

「我が王、くれぐれも戦闘には参加しないように。

今はあなたも戦闘はできないので」

 

「まぁ、その時はなんとか逃げるわ」

 

そう言いながら、ポケットの中から出したジオウライドウォッチを見つめる。

 

あの戦いの後、調べてもらったのだが、ジオウライドウォッチの周りは響の身体に埋め込まれたガングニールによって覆われており、除去するのは難しいらしい。

 

無理矢理除去すれば、ジオウライドウォッチ自体の使用は不可能な為、現状ライダーに変身できるのは、今はどこにいるのか分からないゲイツとウォズだけだった。

 

「あら、どこに行くのかしら?」

 

「オーラっ!!」

 

「タイムジャッカー!」

 

すぐにでも向かいたい所でまるで邪魔をするようにタイムジャッカーの一人であるオーラ‐が立っており、その背後からは二体のアナザーライダーが現れた。

 

「まだ、いたとはな」

 

「えぇ、こいつはアナザーアート、もう一体はアナザーイーターよ。

ここであなたを始末するアナザーライダーよ」

 

「くっ「君はここで戦うべきではない」でも」

 

「この程度、私一人で十分だ」

 

「あら、言ってくれるじゃない」

 

そう言いながら、ウォズは俺達の前に立つと、ドライバーを取り出す。

 

「修理をしたばかりなのに、無理をさせる」

 

そのままウォズは手に持ったベルトにウォズミライドウォッチを入れ

 

「変身!」

 

【アクション!投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!】

 

ベルトに連動するようにウォズは仮面ライダーウォズへと変身し、その手には回収していたジカンデスピアーを取り出し、構える。

 

「やりなさい」

 

その一言と共に、アナザーライダーの内の一体であり、獣を思わせるアナザーライダーが腕から生やした牙でウォズに攻撃を仕掛けてくる。

 

「なにっ!?」

 

「あれって、一体どうなっているのっ!?

 

ウォズは簡単に攻撃を受け止める事ができたが、ジカンデスピアーは徐々に凍っていた。

 

「フゥ!」

 

そしてその背後に立っていた腕と一体化している巨大な筆を使って、何かを描いたアナザーアートは短剣を次々と作り出して、ウォズに攻撃する。

 

すぐに避けるも、物量による遠距離のアナザーアートと、全身が武器になっていて流れるように攻撃を繋げるアナザーイーターに対して、苦戦を強いられる。

 

「このままじゃっ!」

 

そう言い、調ちゃんはシンフォギアを纏おうとする。

 

「君は、切歌ちゃんを止める為に力を温存しろ」

 

「そんな事を言っている場合じゃない」

 

「いいや、ここは、俺が戦う」

 

そう言い、俺は前に飛び出し、手に持ったジオウライドウォッチのスイッチを押す。

 

だが、ジオウライドウォッチは何も反応する事なかった。

 

「っ!!」

 

「・・・お兄ちゃん」

 

その言葉を聞くと、響は俺に手を重ねた。

 

「一人じゃない、それは分かっているよね」

 

「・・・あぁそうだな」

 

この状況をどうにかできるのは自分だけだと言う傲慢がどこかにあったかもしれない。

 

無力になって、初めて力の強さについても分かった。

 

「力を貸してくれるか」

 

「勿論だよ、調ちゃんも」

 

「私も」

 

そう言われ、調ちゃんもジオウライドウォッチに手を重ねてくれる。

 

こうして見てみると、このジオウライドウォッチを通して、多くの人々と一緒にいた気がする。

 

大切な家族、戦いの中で出会った友、頼りになる大人、俺の行く道を教えてくれた先輩方。

 

そんな、彼らの手がジオウライドウォッチに重なるように感じると共に、俺はゆっくりとジオウライドウォッチのスイッチを押す。

 

第三者Side

 

「くっ」

 

アナザーライダー同士の連携により、苦戦を強いられていたウォズは地面を転がりながら再び立ち上がる。

 

「無様ね」

 

「私には、まだやる事があるからね」

 

そう言い、強気な言葉と共にジカンデスピアーを構えるが、そんなウォズの横を通り過ぎるように現れたのはソウゴだった。

 

「我が王、危険です!!」

 

「大丈夫、ウォズはいつものを頼む」

 

「いつもの?」

 

何を言っているのか理解していないようだったが、そうしている内にソウゴが取り出したのはジオウライドウォッチだった。

 

だが、そこにあったのはソウゴがこれまで使っていた銀色のジオウライドウォッチと、もう一つはガングニールのように黄金の輝きを放っているジオウライドウォッチだった。

 

二つのライドウォッチを見せると、ソウゴは同時にスイッチを押す。

 

【【ジオウⅡ】】

 

その音声と共に二つのジオウライドウォッチをジクウドライバーに入れると、ソウゴの後ろには二つの半透明の時計が現れ、構える。

 

「変身!」

 

【ライダータイム!仮面ライダー!ライダー!ジオウ!ジオウ!ジオウⅡ!】

 

その音声と共に現れたジオウは全ての装備が二倍になって現すように、身体のラインなどが増えており、これまでよりもさらに鋭い表情へと変わっていた。

 

それを見たウォズはすぐに変身を解き、手に持った本を広げる。

 

「王の凱旋である!

祝え!全ライダーを凌駕し、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!

その名も仮面ライダージオウⅡ、新たな歴史の幕が開きし瞬間である! 」

 

「これって、いつもやるの?」

 

「わりと」

 

ウォズの言葉を聞き、後ろにいた響と調はその事について話していた。

 

「それでは、思う存分、その力を見せてください」

 

「あぁ」

 

ウォズの言葉に頷くと同時にゆっくりと二体のアナザーライダーに近づく。

 

新たな姿であるジオウⅡへの警戒もあったが、アナザーライダーの一体であるアナザーイーターはすぐにその両腕を巨大な牙へと変えて、ジオウへと襲い掛かる。

 

それに合わせるように、背後に立っていたアナザーアートも右手と一体化している筆を振るうと、そこから無数のナイフを書き、アナザーイーターに合わせるように攻撃する。

 

「あれ?」

 

「どうしたの?」

 

「なんだかソウゴが歌っているような気がする」

 

「えっ本当だ!!

あれってまるで」

 

「シンフォギアだな」

 

「知っているの?」

 

「仮説だがね、君のガングニールを取り込む事により、ジオウⅡはシンフォギアとしての力も宿ったのだろう。

歌の力すらも、自身の物にするとは、さすがは我が王!!」

 

無数のナイフと巨大な牙による二つの攻撃を目の前にしながらも、ジオウⅡが手に取ったのはビルドライドウォッチだった。

 

同時にビルドライドウォッチに変化が起き、かつての暴走状態であったハザードから色が変わり、赤一色のライドウォッチへと変わる。

 

【ラビットラビット】

 

その音声が鳴るのと同時に、手に持っていたジカンギレードにライドウォッチを入れると、ジカンギレードを横に薙ぎ払う。

 

「ぐっ!!」

 

その動作によって、ジカンギレードは驚く事に変幻自在なバネのように動き回り、周りに襲い掛かろうとしていたナイフだけではなく、目の前に迫っていたイーターまでも押し返す。

 

「あれは」

 

「おぉ、我が王よ!!

まさか、さらなる進化を見せるとは!!」

 

「進化?」

 

「えぇ」

 

そう言っている間に態勢を整えようとしているアナザーアートを見つめると、今度手に取ったのはエグゼイドライドウォッチだった。

 

【マキシマムゲーマー!】

 

その音声が鳴り響くと同時にライドウォッチを入れ替え、ジカンギレードを銃モードへと変えて、アナザーアートへと向け、引き金を引く。

 

ジカンギレードから出てくるゲームのような明るい色がアナザーアートを包み込むと同時に、アナザーアートの右手に備わっていた筆が無くなっていた。

 

「あれって一体」

 

「リプログラミング、仮面ライダーエグゼイドが持つ能力の一つ。

バグスターウイルスの特性を好きに組み替える事ができる能力」

 

「えっでも」

 

「そう、本来ならばバグスターだけのはずが、我が王の力によって、万物を変えられるようになったのです!!」

 

「いや、そもそもバグスターって一体なに?」

 

そんな疑問を他所に慌てた様子で動けなくなっているアナザーアートを見つめると、ジオウはそのままジカンギレードをその場で捨てて、ジクウドライバーを回す。

 

【【ライダーフィニッシュタイム!トゥワイズタイムブレーク】】

 

その音声が鳴り響くと同時にアナザーアートの周りを取り囲むように現れたマゼンタとゴールドのキックの文字が現れる。

 

そこに向けて走り出しのと同時に右足を突き出すと、全ての文字がそのまま収束され、ライダーキックを放つ。

 

「ぐっがああぁ!!」

 

アナザーアートはその一撃を受けると共に空まで飛んでいき、爆散する。

 

「凄い」

 

これまでにないアナザーライダーにも拘わらず、ジオウは苦戦する様子もなく瞬く間にアナザーライダーの一体を倒す。

 

「ぐるるぅ」

 

アナザーイーターは警戒をしながらも使命を達成させようと動き出すが、ジオウは通常のジオウと同じ仮面が貼られた剣、サイキョーギレードを手に取る。

 

すぐにジオウはそのサイキョーギレードにあるスイッチを切り替えると【ライダー】と書かれた文字は【ジオウサイキョー】という文字に変わる。

 

【覇王斬り】

 

その音声が鳴り響くと同時にジオウは7色の光りと共に迫りくるアナザーイーターを切り裂いた。

 

「っ!!」

 

一瞬の攻撃故に反応する事もできず、アナザーイーターはそのまま光の中へと消え去った。

 

「嘘でしょ、アナザーライダーが二体をこんなに簡単にっ!!」

 

先程までの戦いを信じられないように見つめていたオーラはジオウがこちらを見つめるのに気づくと共に、その場から逃げ出した。

 

 

オーマフォームに使用するシンフォギアウォッチは

  • 天羽々斬
  • イチイバル
  • シュルシャガナ
  • イガリマ
  • アガートラーム
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