戦姫絶唱シンフォギア 時の王である兄   作:ボルメテウスさん

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継承する力は

「これは一体」

 

「何か分かったのか?」

 

あの戦いが終わり、本部に戻った俺はウォズの元へ行き、キバライドウォッチについて調べてもらった。

 

「えぇ、これまでのライドウォッチとは比べものにならない程のエネルギーがあります。

一体、なぜ」

 

「やっぱり、あの人が関係しているのかな?」

 

あの戦いの最中に助けてくれた仮面ライダーキバ。

 

彼が助けた後から、なぜかキバライドウォッチが気になっていたが

 

「分かりません、ですが、あのような現象は」

 

そうしていると、何やらぶつぶつと言い始めたが、一体

 

「どうしたんだ?」

 

「・・・いえ、なんでもありません。

それよりも我が王、妹君とはその後会いましたか?」

 

「あぁ、でもな、やっぱりシンフォギアを纏えなかった事を引きずっているようだ」

 

あの時の戦いは俺が戦い、マリアさんに任せっぱなしな事を気にしていたのか、会わせる顔がないように姿を見せない。

 

普段は明るいが、この事件が始まってからは、空虚な笑顔しか見えず、正直言って、心配でたまらない。

 

「どうにか、元気になって欲しい」

 

「・・・そうですね」

 

俺がそう言うとウォズは空返事で答えてくれる。

 

「それにしても、結局の所、目的はなんだろうか」

 

「それは錬金術師の事かい?」

 

「それもある。

世界の分解なんて、なんで目指すのか。

だけど、それ以上にもう一人のウォズの目的だよ」

 

「もう一人の私?」

 

その事を聞いて、呆けた顔をしていた。

 

「もう一人の私は、私が我が王に忠義を誓っているように、ゲイツ君を救世主と呼んで助ける為に来たのでは?」

 

「本当にそう思っているか?」

 

「というと?」

 

「ウォズはさ、俺が最強になる為だったら、俺の大切な記憶を消す?」

 

「・・・なるほど、確かにそう言われれば。

我が王にとって大切な事、それを消すのは忠義に反する」

 

「俺を倒す為に迷いを断ち切る為にという感じで言っているけど、どうもそれだけじゃないと思うんだよなぁ」

 

まるでゲイツが死んでも構わないような言い方をしており、俺を倒したその先で何かを企んでいるようだ。

 

「オーマジオウ、未来の俺を倒す為に?

だけど、それだったら、なんでわざわざ自分の手で倒さない?」

 

もう一人のウォズのこれまでの戦いを見ても、油断こそあったが、最初から様々なミライドウォッチを使えば、簡単に勝てたはずなのに

 

「・・・歴史を変えないというのは可笑しい話ですし、確かに見えない」

 

「どちらにしても、ゲイツを止める事には変わりない」

 

あの状態のゲイツを元に戻すのは未だに分からない。

 

ならば

 

「とりあえず、ゲイツを倒してから話をする。

今はそれだけだな」

 

「戦う決意をしたのですか?」

 

「あぁ、ゲイツが戦いたいんだったら、望んで戦ってやる。

まぁ響の為にも死ぬつもりはさらさらないけどな」

 

「やはり、我が王は変わっている。

それが、この変化を」

 

そう言いながら手にあるキバライドウォッチを眺める。

 

「おいソウゴ!!

大変だっ!!」

 

「うわぁ、なんだクリス!?」

 

「ぼーっとしている場合じゃないぞ!!

あいつが、今、ノイズに襲われているぞ!!」

 

「っ!!

場所はっ!!」

 

「この近くの工場だ!!」

 

「ありがとう!!」

クリスの話を聞くのと同時に俺は飛び出し、タイムマジーンを呼び工場近くまで降り立つ。

 

先程から物が崩れる音がしているので、おそらくはノイズが響達を襲っているんだろう。

 

「待っていろ、今「行っては困るのだがな」っ!!」

 

「悪いが、ここからは通らないでもらおうか」

 

後ろから感じた殺気に俺はすぐにその場から離れると、目の前にいるのは紫色の服を身に纏った男だった。

 

その男からは、これまでの誰よりも不気味な雰囲気を感じた

 

「タイムジャッカーなのか」

 

「ほぅ、俺を少し見ただけでそこまで分かるとは。

なるほど、確かに成長しているようだな」

 

「という事は」

 

「あぁ、俺の名前はスウォルツだ」

 

「そうかよ、だけど、悪いが俺は響の元へと行かないといけないからな」

 

「なるほどな、くっく」

 

俺がその事を言うと、スウォルツは突然笑みを浮かべていた。

 

「何が可笑しい?」

 

「いや、なにこちらの話だ。

だが、立花響の元へとは行かせないぞ、ジオウ」

 

その一言と共に取り出したのはテレポートジェムだが、それを地面に叩きつけると、そこから出てきたのは二人の人間だ。

 

「何を?」

 

「貴様の意見は聴かない」

 

【キックホッパー】【パンチホッパー】

 

「まさかっ!!」

 

「ふっ」

 

スウォルツが手にした二つのライドウォッチを人間に入れ込む事によって現れたのは謎のライダーだった。

 

というのも、これまでのアナザーライダーとは違い、身体が歪んでいる所は見られず、むしろ仮面ライダーに似た姿だった。

 

「やはり面白いな」

 

「一体っ!?」

 

「お前もこの異常に気付いたか。

そう、こいつらはアナザーライダーではない、まさに本物の仮面ライダーだ」

 

「どういう意味だ」

 

「そうだな、せっかくここまで成長した事だし教えよう」

 

そう言い、スウォルツは消えると共に、奴は近くのビルの上に一瞬で移動していた。

 

「貴様も知っている通り、アナザーライダーとは本来のライダーを歪めた存在だ。

力が足りない者、心が合わない者、適合しない者に無理矢理ライダーの力を入れる事で誕生する、いわば紛い物だ」

 

「それが、これまでのアナザーライダー」

 

「そんな紛い物を試すうちに、ノイズにも手を出してな。

疑問に思わなかったか、アナザーライダーを倒したとしても、アナザーライダーになったはずの人間がいないのは」

 

「まぁ薄々は」

 

「そう、この世界に蔓延るノイズはアナザーライダーにするには実に良い材料だった。

だが、力は十分に発揮されなかった、だが、それはもう終わりだ」

 

「なに?」

 

そう言うと共に再び取り出したテレポートジェムを使い呼び出したのは、先程と同じ人間だ。

 

「こいつらは俺が手に入れた本物の仮面ライダーの変身者の血液からキャロルが作り出したホムンクルス、つまりはただの肉の塊だ。

こいつらには変身者の記憶や戦闘知識が入っており、そして、悪意のある者を操るのは容易い」

 

【カブト】

 

「最も、それ以外は変わらずアナザーライダーになるがな」

 

その言葉と共にホムンクルスの姿は変わり、あの決戦の時戦ったアナザーカブトになり、二人の仮面ライダーの間に入った。

 

「それを信じるとでも?」

 

「さぁ、それはお前の自由だ。

この話が本当か、嘘か。

だが、どちらにしても、お前が戦う事は変わりないだろ」

 

まるでこちらの全てを知り尽くしたように語るスウォルツに俺は手を握り締める。

 

「さて、選択の時だジオウ。

このまま貴様が去ればこの場は収めよう。

ただ、戦うのならば、痛い目には合うが」

 

「それで逃げるとでも」

 

俺はそのままジオウライドウォッチとディケイドライドウォッチを取り出し、ジクウドライバーに挿入する。

 

「だろうな」

 

その様子を見ると楽しく笑みを浮かべながらスウォルツは姿を消した。

 

最後まで不気味な奴だったが、今はこのアナザーライダー達を突破して、響達を助けなければっ!!

 

「変身!!」

 

【ライダータイム!仮面ライダージオウ!

アーマータイム!カメンライド!ワーオ!ディケイディケイディケイ!ディケイド!!】

 

俺はそのままジオウに変身すると同時にディケイドアーマーになり、手に持ったヘイセイバーで3人の仮面ライダーと戦う。

 

「今、俺達を笑ったな」

 

「あぁ、笑ったな」

 

「行こうよ、兄貴達」

 

そう喋ると同時に向こうの仮面ライダー達も一斉に襲い始めた。

 

武器を持っていないようで、こちらのヘイセイバーの攻撃を避けながら、パンチやキックを行っていく。

 

「これだったらっ!!」

 

そう思ったが後ろから感じた何かを防ぐ為にヘイセイバーを背中に回した。

 

「くっ」

 

【【【クロックアップ】】】

 

「なにっ!!」

 

奴らの姿は瞬く間に消え、俺は気づけば、宙に浮いていた。

 

「ぐっ、そう言えば、カブトはこういう能力を持っていたな、だったら」

 

俺はすぐに手に取った555ライドウォッチをディケイドライドウォッチに挿入する。

 

【ファイナルフォームタイム!ファ!ファ!ファ!ファイズ!!】

 

その音声と共に、俺の身体は瞬く間に変化すると同時に俺の周りの風景は動きがゆっくりになる。こちらに攻撃を仕掛けようとするキックホッパーの姿が見えると共に、俺はヘイセイバーのスイッチを押す。

 

【ヘイ!W】

 

その音声と共にヘイセイバーから突風が放たれ、キックホッパーを遠くへと吹き飛ばすと同時に俺はすぐにこちらに走ってきているパンチホッパーに向けて、もう片方に現れた赤い光を放つ剣で切り返す。

 

「ぐっ」

 

【ファ・ファ・ファイズ!ファイナルタイムブレイク!】

 

その音声と共に俺は目の前にいるパンチホッパーに向けて、剣を振るうと、赤い閃光がキックホッパーを捕らえる。

 

「ぐっ!!」

 

「はああぁ!!」

 

同時に俺は走り出し、ヘイセイバーとの二刀流での攻撃をパンチホッパーに喰らわし、最後に斬り上げると、パンチホッパーはφの文字が浮かぶと共に消える。

 

「はぁはぁ」

 

「なかなかにやるな。

まさか俺をやるとは」

 

「でも、少し遅すぎたんじゃない?」

 

「なにっ!!」

 

その言葉を聞き、見てみると、全てがスローモーションになっているこの世界で見えたのは響が空で貫かれている姿だった。

 

「響っ!!」

 

その事に気づき、手を伸ばすも、既に周りの速さは元に戻る。

 

「あっあぁ」

 

「つらいよな、大切な奴がいなくなるのは」

 

「俺達も経験したからな、だから」

 

「「俺達の為に死んでくれ」」

 

そう言いながら、俺に強烈な蹴りが叩き込まれる。

 

「なに?」

 

「こいつっ!!」

 

俺はすぐに二人の攻撃を手で掴み、身動きを取れないようにする。

 

「倒れるもんかよっ!!

あいつが助けを求めているんだったら、死にそうになっても行くんだよっ!!」

 

そのまま奴らに向けて、回し蹴りを食らわせる。

 

「まさか、ここまでとはな」

 

「だけど、なんで立ち上がるんだ?」

 

「妹の為に決まっているんだろうが!!」

 

俺はそう叫び、立ち上がると、誰かが歩いてこちらに近づくのに気づく。

 

「おばあちゃんが言っていた。

人は人を愛すると弱くなる、けど恥ずかしがる事はない。

それは本当の弱さじゃないから、弱さを知っている人間だけが本当に強くなる」

 

「お前っ!!」

 

「なんでここにっ!!」

 

「えっ?」

 

突然現れた謎の人物に俺は驚く事しかなかった。

 

「面白い奴だ。

俺が知る限りでも、あいつと同じかそれ以上の馬鹿だな」

 

「いきなり馬鹿にされた!?」

 

「あぁ、だけど、妹の為に戦うお前に共感もしている」

 

「一体、あなたは」

 

「「天道っ!!」」

 

「お前も、その姿だけじゃなくて俺の真似までするとはな。

だが、本物の強さには敵わない」

 

「本物?」

 

そう疑問に思っていると、空から来たのは赤いカブト虫だが、それが目の前にいる天道と呼ばれた人物が手に取ると。

 

「変身、キャストオフ」

 

同時に、天道さんの身体は機械の鎧に身を包み、次の瞬間、目の前に立っていたのはアナザーカブトと同じ外見をした仮面ライダーだった。

 

「まさか、カブト!?」

 

「ジオウ、お前は、まだ俺達の力を本当の意味で受け継いでいない」

 

「どういう事ですか?」

 

「だから、俺は少し見させてもらった。

そして、預けると信じられる、まぁ手本を見せてやる」

 

そう言い天道さんの手元に収まっていたのは先程のカブトムシのロボットとは別の銀色のロボットだがあれは

 

「ハイパーキャストオフ」

 

【HYPERCASTOFF!】

 

「姿が変わった、あの時のキバみたいに」

 

「俺のライドウォッチをベルトに入れろ」

 

「えっ?」

 

その言葉を聞くと、俺が手に持っているカブトライドウォッチの絵柄は変わり、目の前にいる姿を模したライドウォッチになっていた。

 

「やってみるしかない!!」

 

俺はそう言うと共に俺はディケイドライドウォッチを取り出し、カブトライドウォッチをジクウドライバーにセットし、回す。

 

【ライダータイム!仮面ライダージオウ!

アーマータイム!はばたけ!超高速!ハイパーカブト!HYPERCASTOFF!】

 

その音声が鳴ると共に俺の身体にカブトアーマーが装着され、カブトアーマーが白く輝くような色に変わり、カブトアーマーの頭部が俺の背中に装着され、翼のように変わった。

 

「まさか、これがカブトの力!?」

 

「それじゃあ、お前の妹を助けるぞ」

 

「えっ?」

 

その言葉と共に天道さんは自身の腰にある装置を操作し、俺もそれに合わせてカブトライドウォッチのスイッチを押す。

 

【【HYPERCLOCKAPP】】

 

その音声と共に、俺達の周りの光景は一瞬で巻き戻され、周りの光景を見てみると

 

「なに、貴様何時の間に」

 

「スウォルツ!?」

 

目の前にはなぜかスウォルツが立っていた。

 

これは一体

 

「それにそこにいるのはカブトだと!?

どういう事だっ!?」

 

「なるほど」

 

天道さんが助けるという言葉の意味が分かると共に、俺は再びカブトライドウォッチを押すと、再びゆっくりとした流れになり、俺は走り出す。

 

そこには既に響が戦っている間に別の自動人形によって、攻撃を受けている所だった。

 

完全に止める事はできなかったが、見る限り、まだシンフォギアだけで響本人には当たっていない。

 

「ならば、止められるっ!!」

 

俺はすぐにその場で飛び上がり、自動人形に向けて蹴りを放ち、空中で停止している響を受け止めると同時に着地する。

 

【CLOCKOVER】

 

「ぎゃふっ!!」

 

「ぐっ、あれ?」

 

「間に合った」

 

「えっお兄ちゃん!?

どういう事!?」

 

何がどういう状況か分からないようだけど、間に合う事ができて安堵を取る。

 

『我が王、その姿はもしやっ!?』

 

「あぁウォズか」

 

『まさか、我が王、時を超えたのですが、タイムマジーンを使わずに』

 

「えっどういう事って、聞く前にまだ敵は残っているようだけどな」

 

そう言い、俺は響を降ろすと、そこには先程の自動人形と、ガリィがいた。

 

「どういう事かな?

スウォルツの奴が足止めしていると聞いたけど、なんで止められていないんだ?」

 

「意味不明ダゾ?」

 

「仕方あるまい。

なんだって、奴はとんでもないのを味方にしたからな」

 

こちらの出現に疑問に思われている間に、自動人形達の前にスウォルツが現れた。

 

「スウォルツ、また何時の間に」

 

「あの人は?」

 

「タイムジャッカーだ」

 

その言葉を聞き、警戒するようにスウォルツを見つめる。

 

「それよりも、スウォルツ、味方って誰なんだ??」

 

「そういう事だ」

 

そう言い、遅れてやってきた天道さんはゆっくりとこちらに歩いてきた。

 

「仮面ライダー?」

 

「あぁしかも厄介な奴だ」

 

『まさか、紅渡と同じくまさかオリジナルの天道総司なのか!?』

 

天道さんの登場に対して、スウォルツだけではなくウォズも驚きを隠せない様子だった。

 

「・・・撤退するぞ」

 

「まだ、あいつを完全に倒せていないが?」

 

「目的は果たせただろ」

 

そう言われ、振り替えると、響のシンフォギアは解除され、裸になっていた。

 

「ガングニールがっ!?」

 

「ちっ、無傷かよ」

 

「それにしても、ジオウ!!

まさか貴様がオリジナルの力を完全に受け継ぐとはな!!」

 

そう言ったスウォルツはまるで玩具を見つめるように笑みを浮かべていた。

 

「まだ話はっ!!」

 

そう言おうとしたが、俺達の目の前にキックホッパーとパンチホッパー、さらにはアナザーカブトが現れる。

 

「ぐっ」

 

追いかけようとしても、既に遅い。

 

「まったく、偽物を野放しにする訳にもいかないからな。

行くぞ」

 

「・・・あぁそれと響、未来ちゃんと隠れていて」

 

「あっうん、分かった」

 

俺はそう言うと共にジカンギレードを取り出すと同時に走り出す。

 

キックホッパーとパンチホッパーは俺の方へ向かう一方で、アナザーカブトは天道さんの方へと向かった。

 

二人の仮面ライダーは息の合ったコンビで、こちらの攻撃を軽く受け流しながら、次々と連続攻撃を行っていく。

 

「だけど、妹の手前、負けられるかよ!!」

 

その言葉と共に、俺はこちらに迫りくる攻撃を紙一重で避けながら、ジカンギレードで切り裂く。

 

見てみるとアナザーカブトと戦っている天道さんはまるで全ての攻撃への軌道が分かるように受け流し、蹴りあげる。

 

「ぐっ天道っ!!

なぜ、ここまでっ!!」

 

「おばあちゃんが言っていた。

見せかけだけ偽物では決して本物の輝きには勝てない。

本物に勝てる偽物は、本物を超えようとする偽物だけだと。

お前では俺にも、ましてや俺の力を使うジオウにも勝てない」

 

【MAXIMUMRIDERPOWER】

 

「天道!!」

 

その言葉に切れると共に、天道さんに向かって跳びあがると、すぐにベルトの操作を行う。

 

「ハイパーキック」

 

【ONE TWOTHREE RIDERKICK】

 

その一言を終えると共に、迫りくるアナザーカブトに対してカウンターを決めるようにライダーキックを与えると、そのままキックホッパーとパンチホッパーに激突する。

 

「くっ俺っ!!」

 

「兄貴!!」

 

ぶつかった事により、自身の心配よりもアナザーカブトの方を心配する彼らを見ていると、本当の彼らは一体どんな人物なのか分からない。

 

だけど

 

「俺も、負けられないからな」

 

その言葉と共にベルトにあるカブトライドウォッチを取り出し、ジカンギレードに挿入する。

 

【フィニッシュタイム!ハイパーカブト!ギリギリスラッシュ!】

 

その音声と共にジカンギレードには溢れる程の赤いエネルギーが刀身に集まり、俺はそのままアナザーカブト達を纏めて切り裂く。

 

「あっ兄貴」

 

「「相棒」」

 

その声と共に完全に消え去った。

 

同時に三人の中にあったと思われるアナザーカブトライドウォッチとキックホッパーとパンチホッパーのライドウォッチが出てくる。

 

そして、中にいたホムンクルスは灰のように消えていった。

 

「今のは」

 

『おそらくはキャロルが作ったホムンクルスでしょう。

僕と同じタイプか、それとも』

 

「なんでも本当の仮面ライダーの血液から作られた存在らしい。

だから、たぶん」

 

俺は人を殺したのと同等だ。

 

それを自覚するように、今更だが、手が震えはじめる。

 

「・・・恐怖するのは正しい。

それは人の命の重みを理解しているからだ」

 

「天道さん」

 

「お前達は人の重さを知っているからこそ、迷った。

その迷いは間違いではない、その先にある道を行け」

 

その言葉と共に天道さんの姿は完全に消え去ってしまう。

 

『彼は一体』

 

『仮面ライダーカブト、本人でしょう。

本来ならば別の世界の存在である彼が介入できるなど、不可能ですが、まさか』

 

なぜ、この世界に現れたのか、未だに謎だ。

 

それでも

 

「迷いながらも、守ってみせる」

 

「そうだよね」

 

天道さんが示してくれた道を信じて歩いていきたい。

 

そう思えた。

 

 

次に向かう場所は

  • パックタウン
  • イビルシティ
  • 巨大街
  • ミラーラビリンス
  • 機器妖怪横丁

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