戦姫絶唱シンフォギア 時の王である兄   作:ボルメテウスさん

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活動報告にて、ライドウォッチを募集しております。
皆様の応募、お待ちしています。


弱さを抱いた強さ

「・・・強さねぇ」

 

「えぇ、知識が豊富なエルフナインと、そして驚く程に強くなっているソウゴなら、分かると思って」

 

「・・・別に単純な事だと思うけどな?」

 

「そうなんですか?」

 

俺の言葉に疑問に思ったのかエルフナインは首を傾げながら尋ねる。

 

「俺はただ単純に守りたい物の為に戦っていた。

その結果が強くなったんだったら、守りたい物があるからじゃないのか?」

 

「それは、分かっているわ。

私も、でも、今以上に強さが必要なの」

 

「・・・・」

 

その顔には真剣な思いがある彼女に対して、俺はどう声をかけたら良いのか迷う。

 

「強さなんて、単純で、色々あるからな。

ライドウォッチに刻まれているライダーも、その数だけ強さはあるさ」

 

「ライダーの数だけね。

それじゃあ、分かる訳ないわね」

 

「まったく、呑気な話をしているようだね」

 

「まったく、少しは本気になって欲しいよね」

 

そう言い、海の水柱から現れたのは、ガリィと、アナザーライダー達だった。

 

マリアSIDE

 

「まさかっ!!」

 

こんな時に、まさか再び来るとは思わなかった。

 

目の前にはガリィの他にも3人の仮面ライダーがいた。

 

「ゲイツ達が来るまで時間稼ぎをしたいんだが」

 

「そう簡単にさせるとでも思っているかね?」

 

その言葉と共に黄色い仮面ライダーが手に取った何かによって、周りの空間が歪んだ。

 

「これはっ!?」

 

「これはタイムジャッカーの面白い力でね。

私が作り出した、まぁ別空間を作り出す装置だ」

 

「そんなのを、何時の間にっ!?」

 

「私としても、様々なライダー達のベルトがあったからね。

私が誕生してからでも、簡単に作り出す事ができたからな」

 

「厄介なのを」

 

「だけど」

 

同時にあいつを倒して、奪う事ができれば

 

「被害を少なくする事ができる」

 

「やる気になってくれたかね?

ジオウである君が、どのような戦いを見せてくれるか」

 

「プロフェッサーはご機嫌だねぇ。

まったく生前から変わりない様子な事で」

 

そう言い、既に戦闘態勢になっている敵に対して、油断を許さない状況で

 

「それでは、少し趣向を変えるとするか」

 

「あぁ、何の用だ、スウォルツ?」

 

ガリィ達との戦闘態勢に入った時、奴らの背後から現れたのはスウォルツだった。

 

「なに、このままジオウと戦っても、貴様が負けるのは目に見えていてつまらんからな。

面白くするだけだ」

 

【アクア】

 

「てめぇ!!」

 

「貴様の意見は求めん」

 

その言葉と共に、手に持ったアナザーライドウォッチをガリィに押し込むと、ガリィの身体はアナザーライダーへと変化する。

 

「はぁ、まったく、ガリィちゃんはあの姿で戦いたかったのに。

まぁ、別にこの姿は姿で良いけどねぇ」

 

そう言い、軽く手を振るうと、後ろに広がっていた海が巨大な波になって襲いかかる。

 

「マリア、エルフナイン!!」

 

ソウゴはすぐにジクウドライバーを取り出すと共に、私達の前に出ると共にジオウへと変身する。

 

【ライダータイム!仮面ライダージオウ!】

 

その音声と共に手に持った剣を持ち、こちらに迫り来る攻撃を防ぐ。

 

「こいつら相手だったら!!」

 

すぐにソウゴはその手に鎧武ライドウォッチを手に取ろうとした時

 

「それは使わせないよ」

 

「ぐっ!!」

 

ソウゴがライドウォッチを使おうとした時、敵のライダーの一人がライドウォッチを打ち抜き、私の前まで来る。

 

「ソウゴッ!!」

 

すぐにライドウォッチを取り、投げようとした時、周りの時間が一瞬で止まってしまう。

 

これはまさか、タイムジャッカーの

 

『貴様が迷っている事、それは貴様が弱いからだ』

 

「っ誰っ!!」

 

声が聞こえると共に、振り向くと、そこにはアナザーライダーでも、ノイズでもない赤い怪物が立っていた。

 

『貴様の弱さが、今、奴を苦しめている』

 

「えぇ、その通りよ。

だから私はっ!!」

 

強くなりたい、そう言いたいが、私は、未だにどのような強さを求めているのか、分からない。

 

『俺と戦い、そして俺を倒したあいつは本当に強かった。

今の貴様では敵わない程にな』

 

「それは自慢かしら?」

 

『違うな。

俺の知っているあいつと、あの二人が似ているからだ』

 

「ソウゴと、エルフナインが」

 

その言葉の意味が分からず、目の前でただ止まっているだけの二人を見る。

 

『あいつらは、今も自分に襲いかかる運命と闘っている。

それは戦う力があろうとなかろうと関係なく弱さと戦う心、それが奴らの強さ』

 

「自分の弱さと戦う力」

 

それを聞き、私の脳裏に映し出されたのは、ソウゴがこのライドウォッチを使った時の姿に似た仮面ライダーの物語だった。

 

様々な強さがあり、苦悩する姿。

 

そして、その先に待ち受ける強さの答え、それが、今の私には眩しく、そして

 

「これが答えかもしれないのね、バロン」

 

答えが分かったように、振り返ると、そこには赤い怪物の姿ではなく、記憶の中にあった仮面ライダーバロンに変身していた青年駆紋戒斗がいた。

 

『さぁな。

その答えを見つけるのは、これからの貴様次第だ』

 

「えぇ、確かに受け取ったわ!!」

 

その言葉と共に、周りの空間は再び動き出し、同時に攻撃を受けそうになっているソウゴの前に立つ。

 

【Seilien coffin airget-lamh tron】

 

その言葉と共に、私はシンフォギアを身に纏い、籠手からエネルギーの盾を生み出す。

 

「マリア!!」

 

「マリアさん!!」

 

「ごめんなさい、待たせてしまって」

 

「おいおい、今更弱いお前が出てきた所で、何ができるの?」

 

私の登場を喜ぶ二人とは違って目の前にいるガリィや仮面ライダー達は嘲笑うように見つめていた。

 

「えぇ確かに私は弱いかもしれない。

だけど二人と、そしてこのウォッチが教えてくれた。

弱い自分を受け入れ、戦い続ける事、それこそ、本当の強さに近づく為の一歩だと」

 

「何をごちゃごちゃ言っているんだ、お前は!」

 

そう言い、邪武は俺達に向けて攻撃を放った。

 

だが、その攻撃は当たる事はなかった。

 

「なにっ!!」

 

「なんだ、あれは!!」

 

「まさか、貴様はぁ!!」

 

そこに現れたのは黄金の林檎を模した何かだった。

 

それはそのまま邪武に向かっていき、ぶつかるのと同時に邪武を消し飛ばした。

 

「これは一体」

 

「あぁその通りだ」

 

「その声はっ!!」

 

「あぁ?」

 

黄金の林檎から聞こえた声に残りの仮面ライダー達は驚く。黄金の林檎から現れたのは白い鎧を身に着けた金髪の男だった。

 

「弱さを受け入れながら進む心、それが強くなる大切な事だ」

 

「葛葉ぁ!!」

 

向こうの仮面ライダーは知っている様子なのか、驚きの表情だったが、彼は一体

 

「エルフナインだったか。

君の言うイグナイトは確かに暴走する可能性がある、だけど暴走の可能性がなく、そしてそれ以上に発揮する方法がある」

 

「それは本当ですか!!」

 

さすがにその言葉に驚きを隠せなかったエルフナインだが、それは一体

 

「悪いジオウ、俺のライドウォッチを貸してくれないか」

 

「俺の、まさか」

 

そう思っていると、ライドウォッチの一つが飛び出ると同時に葛場さんの手元から出てきた果実が宙で混ざり合い、そこから新たな一つのブレスレットが出てくると、そこにはもう一つの鎧武ライドウォッチだった。

 

「もう一つのライドウォッチ!!」

 

「イグナイトを使う時に、それを使え」

 

「・・・状況は飲み込めないけど、だけど、今はこの状況を打破する事が先のようね」

 

「あぁ」

 

マリアのその言葉を聞き、俺もジクウドライバーを取り出し、腰に巻く。

 

【ジオウ】【極アームズ】

 

「さて、俺も行くか」

 

【オレンジ!】

 

葛葉さんも取り出したロックシードを腰にあるベルトに挿入すると同時に、マリアもイグナイトモジュールを発動させる。

 

「「「変身!!」」」

 

【ライダータイム!仮面ライダージオウ!

アーマータイム!天下無双鎧武!極!フルーツバスケット!】

 

【ソイヤッ!オレンジアームズ!花道オンステージ!】

 

【アーマータイム!ソイヤッ!鎧武!】

 

その音声と共に、俺はこれまでにない白銀の鎧を身に纏った。様々なフルーツの絵が胸にあり、背中からは赤いマントが飛び出る。

 

そして葛葉さんは基本の姿であるオレンジアームズになっていた。

 

なによりも変化したのはマリアだった。

 

マリアがイグナイトの姿に変わると同時に上空から鎧武アーマーが現れ、マリアに装着されると、オレンジの戦国武将を模した鎧を身に纏っていた。

 

「これは、一体」

 

「これは、まさかイグナイトの暴走を抑え込む事に成功していますが、それはある程度。あのアーマーを着る事で暴走よりも遙かに大きな状態に引き出し、おそらくアーマーがその暴走だけを抑え込む」

 

「イグナイトの出力を超えた力と、仮面ライダーの力を合わさった姿!!」

 

「はぁ、なんだよそれ、聞いていないんだけど?」

 

「そっちもライダーの力を使っているだろ。

だったら、これぐらいはやるのが当たり前だろ」

 

「まったく余計な事しかしないのかなぁ!!」

 

その一言と共にアナザーアクアの力を使い、こちらに向けて放った攻撃だが、マリアが前に出て、腕を前に出すと、そこには巨大な輪切りにされたオレンジの盾が現れ、それを防いだ。

 

同時に俺と鎧武はその場から飛び出し、俺はシグルド、鎧武はデュークに突撃し、戦いが始まる。

 

鎧武Side

 

鎧武とデュークは互いの武器をぶつけ合いながら、少し離れた場所まで行くと、距離を離しながら、ゆっくりと構える。

 

「まさかこうして君と戦えるとは思っていなかったよ」

 

「あぁ俺もだ」

 

「だけど、今の私には君の黄金の果実の力でしか対抗できないと思うが」

 

「そんな事ないさ。

お前を倒すのに相応しいのは、これだ」

 

そう言い鎧武が取り出したのは

 

【メロンエナジー】

 

「なに!?」

 

【ソイヤッ!オレンジアームズ!花道オンステージ!ジンバーメロン!ハハァ!!】

 

その音声と共に鎧武の姿は変わり、羽織のような鎧を身に着けていた。そこには輪切りにされたメロンの模様が刻まれていた。

 

「まさか、それは」

 

「貴虎の力だ」

 

「なるほど、これは傑作だ。

私がただ一人認めた男の力と、私が最も予想外の存在である君の力が合わさった姿か。

確かにこれはある意味私にとっては因縁すぎる対決だ、なら」

 

その言葉と共にデュークが取り出したのはドラゴンフルーツエナジーロックシードだった。

 

「それは」

 

「あぁ哀れなモルモット君のエナジーロックシードだ。

まぁ今の私のゲネシスドライバーならば、この程度は問題ないがね」

 

【ドラゴンエナジーアームズ!】

 

その音声と共に現れたのは黄色い騎士であったデュークから変わりまるでドラゴンの鎧を身に着けたデュークだった。

 

「さぁ勝負の続きといこうか」

 

その言葉と共にデュークの身体は赤い煙に変わり、鎧武に襲い掛かる。

 

だが鎧武は腰にある無双セイバーを構えると、デュークが襲い掛かった場所に緑色の光が現れ、その場所に向けて斬り上げた。

 

「ふむ、なるほど。

それがジンバーメロンの能力か」

 

そう言い、興味深い物を見る様見つめる。

 

「生前の私が見た限りだと、ジンバーレモンは基本性能を上げるシンプルな能力。

チェリーは高速移動、ピーチは超聴力などがあったが、メロンはなるほどエネルギーの盾を作り出すのか」

 

「作っていて知らなかったのか」

 

「元々は開発予定などなかったからね。

だが、こうして見るとさすがに納得だよ、本当に、君ではなく貴虎が使う姿を見たかったよ!!」

 

そう言い、デュークは赤い煙になり襲い掛かる。鎧武は剣を構えながら楯を作り出すが、その場所にはデュークはいなかった。

 

「なに?」

 

「こちらだよ」

 

背後を見ると、そこには既にソニックアローを鎧武に向けて放っており、すぐに避ける。

 

「なるほど、絶対的な防御力の変わりに、展開できる範囲は限られている。

しかも、その性能故にソニックアローも使えないのか」

 

「それがどうした、戦えない訳ではない」

 

「君ではとてもではないが無理だね。

その能力は貴虎のような人物が使って、初めて最強になる」

 

「さっきから貴虎を褒めているようだけど、お前の目的は一体何なんだ」

 

「何って決まっているだろ、歴史を変えるのさ」

 

「歴史を変えるって、何をっ!!」

 

「決まっている、貴虎の考えを変えるのだよ」

 

「なんだと?」

 

そう言うとデュークはゆっくりと歩き出す。

 

「彼はまさに王になる為に相応しい器を持った。

だけど、彼は人類を救う事ばかり固執していた、ならば、その考えを変えればどうなる」

 

「お前っ!!」

 

「貴虎はきっと人類をさらに発展させることができるだろ!!

その先には今の君などでは到底敵わない王となるだろう、私はそれを実現する為によみがえったのだ」

 

「本気で思っているのか!!」

 

「時を超える力があれば、可能だと思うがね?」

 

「そんな事、絶対にさせない!!」

 

「ならば、見せてみろ、君の力を!!」

 

その言葉と共にデュークは再び鎧武に襲い掛かる。

 

煙になり、縦横無尽に動くデュークに対して鎧武は反撃を行わず、ただじっと耐えるだけだった。

 

「反撃を思い浮かばず、そのまま死ぬのかね?

まぁ私はそれでも構わないがね」

 

そう言い煙になったまま、遙か上空へと舞い上がったデュークはそのままゲネシスドライバーからドラゴンエナジーロックシードを取り出し、そのままソニックアローに装填する。

 

「さらばだ」

 

【ロックオン!ドラゴンフルーツエナジー!】

 

その一言と共に放つ一撃は巨大な赤いドラゴンの幻影となり、鎧武に向かって襲い掛かる。

 

「今だ!!」

 

その瞬間を見逃さないように、鎧武はすぐにメロンエナジーロックシードを無双セイバーに装填し、

 

【ロックオン!一・十・百!メロンエナジー】

 

その音声と共に、無双セイバーを振るうと、巨大な緑色のエネルギーが向かっていた赤いドラゴンを切り裂く。

 

「なに、ここはっ逃げるがっ!!」

 

そう言いデュークはすぐにその場を離れようとするが、彼はその場を動けなかった。

 

「なっこれは、メロンエナジーのエネルギーバリアだと!!」

 

「煙になっているお前に対して、どうやったら倒せるか考えていたけど、ようするに場所が分かれば良いんだ。

そいつの防御力は、お前も知っているだろ」

 

「最初から、これを狙って、わざとっ!!」

 

「これで最後だ!!」

 

その一言と共に無双セイバーをその場で捨て、鎧武はベルトを操作する。

 

【ソイヤ!オレンジスカッシュ!ジンバーメロンスカッシュ!!】

 

その音声と共に、デュークの目の前にはオレンジとメロンが輪切りにしたエネルギーが現れ、鎧武はそれに向けて蹴り上げる。

 

デュークはすぐに防御の体制に入り、鎧武が激突する直前、エネルギーの盾は消え、そのままデュークは鎧武のライダーキックを喰らい、地面へと激突する。

 

「がはぁ、まさか、ここまでとはね」

 

「・・・」

 

「さすがは私の計算を狂わせた二人の男の力だ、本当に面白いな」

 

「・・・たとえ、あんたが変えた未来だとしても俺の知っている貴虎は、あんたが作った貴虎なんかよりもずっと強い」

 

「なぜ、そう言い切れるんだ」

 

「そんなの決まっているだろ、変わり続けるあいつの姿を見たからだよ」

 

「・・・さぁ、それはどうかな。

だけどまぁ、今はそういう事にしておくよ」

 

その言葉と共にデュークはその場で地面に倒れると共に、爆発する。

 

ソウゴSide

 

新たな力でもある極アーマーを身に着けてみたのは良いが、現状言えるのはこの力についての詳細がよく分からないのが本音だ。

 

「ほらほら、そんな事で勝てるのかよ坊主!!」

 

そう言いながら、シグルドは手に持ったソニックアローをこちらに向けて放つ。俺はなんとか手に持ったジカンギレードで攻撃を受け流す事ができるが、決定的な攻撃がなければこちらが負けてしまう。

 

「その力、見覚えがあるぜ!!

俺がその力を貰うぜ!!」

 

シグルドはそう言い、攻撃の手を緩めなかった。

 

なんとか、このソニックアローによる攻撃を防ぐ為の盾があれば。その思いに答えるようにジクウドライバーに挿入されている鎧武ライドウォッチが光りはじめる。

 

「もしかして!!」

 

俺はそれに導かれるようにライドウォッチのボタンを押す。

 

【メロンディフェンダー】

 

その音声と共に、ソニックアローによる攻撃は突然出てきた緑色の光に防がれる。光が俺の手元に来た後に消えると現れたのはメロン柄の盾だった。

 

「なっ主任の武器だと」

 

「なるほどな、もしかしたら」

 

【バナスピアー】

 

そう言い、俺は再度鎧武ライドウォッチを押すと、今度は黄色い槍が俺の手元に現れた。その武器はゲイツが変身していたバロンの武器と似た物だった。

 

「くっ、さすがは黄金の果実の力!!

だけど、それは俺がもらうぜ!!」

 

そう言い、こちらに向けて再び無数の矢が襲い掛かるが、俺はすぐにメロンディフェンダーを構えながらシグルドに接近し、バナスピアーを振り上げる。

 

一気に接近した事により、シグルドもすぐに手に持ったソニックアローで応戦するが、バナスピアーによる突きに対応ができないのが、すぐに後ろへと下がる。

 

「くっこの程度でぇ!!」

 

【ウォーターメロンガトリング】

 

それと同時にシグルドは一瞬でこちらに離れると共に乱れ撃ちで攻撃を放つが、俺はすぐにバナスピアーを宙に捨て、代わりにガトリングの付いた別の盾を呼び出した。両手で攻撃を防ぐと、ウォーターメロンガトリングを構え、ガトリング砲でシグルドを打ち抜く。

 

「があぁ!!」

 

「終わりだ」

 

その一言と共に、俺は盾を地面に置き、ジカンギレードに鎧武ライドウォッチを装填し、シグルドに迫る。

 

【鎧武!ギリギリスラッシュ!】

 

その音声と共に、複数のフルーツを模した虹色の光を纏ったジカンギレードでシグルドを切り裂く。

 

「俺は、力が欲しいのにっ!!」

 

その一言と共にシグルドは後ろに倒れ、爆散する。

 

マリアSIDE

 

「悪いけど、ここからは私のステージよ」

 

その言葉と共にマリアの籠手から出てきたのは、無双セイバーと大橙丸を模した銀色の剣。それらを両手に持ち、二刀流で構える。

 

「まったく、仮面ライダーの力を持っていったとしても、私に敵うとでも?」

 

その言葉と共にアナザーアクアとなったガリィね足下から水が溢れ出す。

 

水溜まりが出来上がると共にアナザーアクアは水の中へと入り込み、マリアの背後から襲い掛かってきた。

 

だが、まるで予知していたように大橙丸を後ろへと振るい、そのままアナザーアクアを切り裂く。

 

それによってアナザーアクアは木っ端微塵になったかと思えば、小さな水滴に変わる。すぐにマリアが無双セイバーの引き金を引くと、そこから放たれた銀色のナイフが次々と水滴を壊していく。

 

「へぇ、結構やるわね」

 

その言葉と共にマリアの後ろに再生したアナザーアクアは挑発するように言う。

 

「そうね、私はこれまで弱い自分を恥じていた。

だけど、ソウゴ、鎧武、そしてなによりもエルフナインが教えてくれた!

自分らしさこそ、本当の強さだとね」

 

そう言いながら、マリアは手に持った大橙丸をアナザーアクアに向けて、切り裂く。

 

「だからって、勝てるとでも思っているのっ!!」

 

だが、アナザーアクアの前に現れた青い壁によって、攻撃が防がれる。

 

だが、マリアは止まる事なく、手に持った無双セイバーを共に放つことで、青い壁を打ち抜くのと同時に、手に持った無双セイバーと大橙丸を組み合わせて、ナギナタモードにする。

 

「はあぁ!!」

 

ナギナタモードから放たれたオレンジ色のエネルギーがアナザーアクアを包み込む。

 

「はああぁ!!」

 

同時にナギナタに銀色のエネルギーが集まり、オレンジエネルギーの中に閉じ込められたアナザーアクアごと、マリアは切り裂く。

 

「まさか、ここまでとはねぇ!!」

 

その言葉と同時にアナザーアクアは爆発し、マリア達は勝利を収めた。

 

ソウゴSide

 

「そんな事があったなんて」

 

「まぁな、でも収穫はあった」

 

そう言い、あの戦いの後に鎧武から受け取ったのはデュークが作り出した謎のアイテムだった。

 

どのような効果があるのか不明だが、響達の話からして本当にこちらの事が気づかなかった事から、戦闘を行う時に周りとの繋がりを切断する力があるようだ。

 

「それが本当ならば、アルカノイズやオートスコアラー、それにアナザーライダーとの戦いの時に被害を少なくする事ができる訳か」

 

「未だに危険性が多いので使用は許可できませんが、実用段階になれば、周りを気にする必要もなくなります」

 

「そうだよな」

 

敵が作り出したアイテムなので、警戒をしなければならない。

 

それでも、響の身に起きた悲劇を繰り返さなくなる。

 

「腹が減ったし、コンビニで買いだしに行くか」

 

「あっだったら私も!!」

 

俺はそう言い、バイクライドウォッチを取り出し、出かけようとすると、響も一緒に着いてきた。

 

「それにしても、便利だな。

持ち運びができるバイクとは、ウォズ、私にも」

 

「悪いが、私は今はビヨンドライバーと新型ウォッチの開発で忙しいのでね」

 

「新型?」

 

そう言い取り出したのは、これまでのライドウォッチとはどこか雰囲気が違ったのだが

 

「まぁこれについては後々に」

 

そう含み笑いで言うウォズにとりあえずは納得し、コンビニへと向かう。

 

「あっこの自動販売機に色々とあるなぁ」

 

「ほら、さっさと買うぞ」

 

そう言い、俺達はコンビニに入ろうとした時

 

「えっ響、それにソウゴ」

 

「嘘っ」

 

「あっ親父」

 

コンビニで再開したのは、なんと親父だった。

オーマフォームに使用するシンフォギアウォッチは

  • 天羽々斬
  • イチイバル
  • シュルシャガナ
  • イガリマ
  • アガートラーム

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