ソウゴSide
「ここは」
あの戦いの後、響達も無事に決着をつけていた。
俺はもう一人のウォズを見つめていたが
「・・・なるほど、私は既に脱落してしまったようだね」
「もう一人のウォズ」
彼の姿は既に消滅間際まで迫っており、既に足は消え去っていた。
「なぜ、そこまで悲しむんだい?
君は私の敵だったんだよ」
「あぁ、でももう一人のウォズがやりたい事、まだ聞いていなかったからね」
「私のやりたかった事?」
その言葉を聞き、心底不思議そうに返していた。
「もう一人のウォズは俺を倒そうとしていたけど、その先で何をしたかったのかと思ってな」
「・・・さぁ、それは今では分からない」
「本当に?」
「以前の私だったら、それは本当に心から願っていたと言えるだろう。
けど、今は、君の言葉を聞いて、皮肉にも変わり始めてしまった」
それは本当に心からの笑みのように空を見上げていた。
「私の予測を簡単に乗り越え、その度に強くなった。
その姿は怒りがあったはずなのに、何時の間にか私は、君のその姿の先を見たくなってしまった」
「だけど、魔王になるんだろ?」
「あぁ、だけど、なるかどうかは君次第だろ」
「そうだな」
未だに最低最悪の魔王になる可能性が無くなった訳じゃない。
それでも俺は響や大切な人の為に戦っていきたい。
「だから、魔王になるとしても、俺は皆を守る最強の魔王になる」
「・・・本当に、君の方へともう少し興味を持っておければ、良かった」
そう言ったもう一人のウォズは頭までしか残っていなかった。
「魔王、これから君の前に幾人のライダーが立ちはだかるだろう。
味方になるライダーもいれば、絶対的な敵のライダーもいる。
それは変わりない未来だ」
「だったら、それを乗り越えてやるよ」
「なら、私はその光景を見守っておくとするよ」
その言葉を最後に、もう一人のウォズは完全に消え去った。
三人称Side
「それでは、最後のテストを始める。
良いな」
「あぁ」
どこか分からない空間において、スウォルツは目の前にいる青年に声をかける。
同時にスウォルツは手を前に出すと、そこから現れたのはソウゴ達が倒したアナザージオウだった。
その姿を確認すると、怒りを露わにした青年は手に持ったライドウォッチを起動させる。
「・・・変身」
その言葉と共にライドウォッチをジクウドライバーに装填し、回した。
【ライダータイム!仮面ライダーショング】
その音声共に青年の姿は変わった。
その姿はジオウ達とは異なり、白と黄色を中心にした鎧を身に纏い、首には赤いマフラーを纏う。
同時に仮面の部分には【RIDER】という文字が刻み込まれた。
「ふっ」
その変身を見届けたスウォルツはその場から離れると、アナザージオウは雄たけびを上げながらショングに向かって襲い掛かる。
ショングはその場を跳びあがり、アナザージオウの攻撃を避けると、一気に詰め寄り、殴りかかる。
アナザージオウに対して、隙の無い怒涛の攻めを行いながら、ショングは腕に装着されているライドウォッチを取り出す。
【1号】
その音声と共にショングはジクウドライバーに1号ライドウォッチを装填し、アナザージオウを蹴り上げ、ジクウドライバーを回す。
【ライダータイム!仮面ライダーショング!
アーマータイム!~!1号!】
その音声と共に、ショングの身体は緑色のバッタを思わせる装甲を身に纏い、仮面には【No.1】と書かれていた。
姿を変わるのを確認すると、すぐにジクウドライバーを回した。
【フィニッシュタイム!1号!タイムアタック!】
その音声と共にショングの文字あさらに赤く光り輝き、走り出し、アナザージオウに向けて蹴り上げた。
「がっがあぁあ!!」
アナザージオウはそのライダーキックを喰らうのと同時にもがき苦しみ、爆散する。
「素晴らしい、まさかここまでとはな」
「俺は奴に勝てるか」
「あぁ、お前ならば勝てるだろう。
だからこそ、ここは奴の言葉を言うように祝わせてもらおう」
そう言い、スウォルツは手を上に掲げて喋る。
「祝え!古の最強の力を手にした王の誕生を!!
昭和の力をその身に宿りし、その王の名を。
その名も仮面ライダーショング、まさに誕生の時である」
笑みを浮かべながら、ショングの変身を解除させた青年は、そのまま遠くの景色を見つめる。
「貴様は絶対に倒す、立花ソウゴ!!」
ソウゴSide
「別についてこなくても良いんだぞ?」
「そういう訳にはいかないよ。
だって、お兄ちゃんのお父さんっていう事は私のもう一人のお父さんのような感じなんだから」
あの戦いから数日後、親父とも和解した時、俺はある場所へと向かっていた。
山を越え、今では緑豊かな、そこを俺達は見つめていた。
「・・・ここがか」
「うん」
その場所というのは九朗ヶ丘遺跡。
この世界において、最初に誕生した仮面ライダークウガのベルトが発見された場所であり、俺のもう一人の父さんである五代雄介が最後に変身した場所。
その後も都市伝説や本当にいたのか分からない噂もあるが、墓参りをするならばここが良いと聞き、俺達は訪れた。
「・・・ありがとう、俺を産んでくれて」
そう言い、そっと手に持った花束を地面に置いた。
「きっと、今も、どこかで生きていると信じている。
だからこそ、俺は、いや俺達は絶対に守って見せるから」
そう何かに誓うように俺は空に向けて叫ぶ。
響はそっと、俺の手を握り、笑みを浮かべる。
夏の季節、未だに暑い日が続く。
それでも見守るように、青空は今でも続いてる。
オーマフォームに使用するシンフォギアウォッチは
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天羽々斬
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イチイバル
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シュルシャガナ
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イガリマ
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アガートラーム