戦姫絶唱シンフォギア 時の王である兄   作:ボルメテウスさん

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ゼロ度の怒り

「さて、ここだったら十分だな」

 

戦いを終えた後、ソウゴは猿渡に話があると言われ、人のいない場所へと移動していた。

 

「えっと、何を「ほらぁ」おっと!!」

 

猿渡から投げられた物に驚きながら受け取ると、そこに描かれていたのはグリスライドウォッチだった。

 

「これは」

 

「俺の力が宿ったライドウォッチだ。

戦兎にこれを渡すように言われて、この世界に来たんだ」

 

「えっ、そうなんですか!!」

 

その言葉に驚きながらも、力を貸してくれる事に感謝と照れ臭さでソウゴは頬を掻く。

 

「いいか、ソウゴ。

お前は今はまだ、本当の意味でライダーの力を受け継いでいない」

 

「えっどういう事なんですか?」

 

猿渡の言葉に驚き、眼を見開きながら聞く。

 

「いいか、お前が持っている19のライドウォッチ、それはいわば中心となるライダーの力だ。

そのライダーの力を十全に発動するには、各々のライドウォッチと絆によって繋がりのあるライドウォッチが必要らしい」

 

「という事は」

 

「あぁ、お前に必要なライドウォッチはまだたくさんある。

そして、そのライドウォッチが近いうちに全て揃う」

 

「なんで、その事を」

 

「・・・お前の選択次第で、世界は大きく変わるからだ」

 

そう言い、猿渡はそのまま立ち上がる。

 

「俺と一緒に戦った戦兎のように誰かを助けるヒーローにも、俺達が戦ったエボルトのように全てを滅ぼす存在にもなれる。

だから、俺は戦兎の意思を受け継ぐお前に賭けようと思った。

それだけだ」

 

それを聞き、ソウゴは力を受け継ぐ意味を改めて受け止める。

 

「ソウゴ君、聞こえますか!!

錬金術師の襲撃がありました、すぐに現場に」

 

「分かった」

 

エルフナインからの通信を聞くと、ソウゴは手に持ったバイクライドウォッチを起動させる。

 

「忘れるな、お前の進む道を」

 

「・・・はい」

 

ソウゴは、猿渡からの言葉を受け取ると同時にバイクで走り出す。

 

バイクを走り抜け、エルフナインからの指示で辿り着いた場所では

 

「あらぁ、ピンチに駆け付けるなんて、なかなかの演出じゃない?」

 

響、翼、クリスの三人が傷つけられ、地面に倒れていた。

 

そして、そんな時に現れたソウゴを見てカリオストロが笑みを浮かべていた。

 

「てめぇらが傷つけたんだな」

 

その瞬間、ソウゴの中にあった怒りの炎は急速に凍り付き、目の前にいる錬金術師に目を向ける。

 

「それがどうしたワケだ」

 

「・・・・ぶっ潰す」

 

その言葉と共にソウゴの目を真っ直ぐとサンジェルマン達に向けていた。

 

(っなんだ、この目は、本当に人間の目なのか…!?)

 

そのあまりにも真っ直ぐすぎる程の殺意にサンジェルマン達は怯みそうになるが、戦闘態勢を変えずにソウゴを見つめる。

 

ソウゴがそのまま取り出したのは、猿渡から受け取ったグリスライドウォッチだが、ソウゴの意思に応えるように、黄金から氷を思わせる青へと変化する。

 

【ジオウ】【グリスブリザード】

 

「変身はさせない!!」

 

脅威を感じたサンジェルマンはすぐに銃をソウゴに向けて、引き金を引く。

 

だが

 

「我が王の邪魔はさせない」

 

「なっ!!」

 

サンジェルマンの攻撃を防ぐように現れたのは、ウォズギンガファイナリーだった。

 

ウォズがマントを翻し、サンジェルマンの攻撃を防ぐと同時だった。

 

ソウゴは既に二つのライドウォッチをジクウドライバーに挿入していた。

 

ジクウドライバーから冷気が溢れ出し、ソウゴの背後から巨大な拳型のメカが現れる。

 

「変身」

 

【ライダータイム!仮面ライダージオウ!

アーマータイム!激凍心火!グリスブリザード!】

 

その音声と共にソウゴの姿は変わる。

 

ソウゴの身体は一瞬氷で覆われるが、後ろにあった巨大な拳型のメカによって、氷は砕かれ、その姿を現す。

 

見た目はビルドアーマーと特徴が似ているが、両肩にあるフルボトルは凍っており、常に冷気を出していた。

 

だが、ビルドアーマーとの大きな違いは、その腕にドリルクラッシャー・クラッシャーの代わりにパワーアームが装着されている事だった。

 

そして、その姿を確認すると、ウォズはそのままジオウの近くへと降り立つ。

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしらしめす時の王者。

その名も仮面ライダージオウグリスブリザードアーマー。

また一つ、ライダーの力が継承した瞬間である!」

 

ソウゴは、その言葉を受け取る前に背中から強烈な冷気と共にカリオストロに向かって、殴りつける。

 

「ちょ、なんていう馬鹿力っ!!」

 

「すぐにどけ!!」

 

カリオストロから離すようにプレラーティはその手に持った巨大なけん玉をジオウに向けて放つ。

 

だが、肩に装着されているフルボトルから巨大な氷の盾が現れ、その攻撃を防ぐ。

 

「なっ」

 

「ジオウ、まさかここまでとは」

 

サンジェルマンはすぐに銃弾を放ち、ジオウの足元を黄金で固める事でカリオストロをその場から離脱させる事に成功させる。

 

だが、瞬時に凍る事により、ジオウは瞬く間に黄金を氷に変え、脱出する。

 

「さすがはジオウ。

敵対する中で最も警戒するべき存在だとは思っていたが、まさかここまでとは」

 

「情に流されやすいという話だけど、一体どういう事かしら?」

 

「ふっ、貴様らは愚かな選択を二つしただけだ」

 

「なに?」

 

ソウゴの様子が一瞬で変わった事に疑問に思っていると、サンジェルマン達の背後にはウォズが現れる。

 

「一つ、我が王に敵対した事、まぁ我が王は敵対したとしても、ある程度は温情を与えるだろう。

だが、二つ目、我が王の仲間、特に妹君の立花響を傷つけた事だ」

 

「それで、ここまで変わるという訳か、だけど」

 

その言葉と共にカリオストロはその腕に光を集め、ソウゴに向けて放った。

 

「ラピス・フィロソフィカスでの攻撃は防げるかしら」

 

そう言いながら光線を放ち、ソウゴに当てるが、光線は瞬く間に凍結し、破裂する。

 

「はあぁ!?」

 

「どういう事だ」

 

その事に対して、驚きの声を出す一同。

 

「あらゆる不浄を晴らすはずのラピス・フィロソフィカスを無効にしただと?」

 

あらゆる攻撃を無効にしつつ、ゆっくりと近づこうとした時、何かに気づき、上を見つめる。

 

そこには白いスーツを身に纏った男が、その手に小さな炎を作り出していた。

 

「なっ、局長!?」

 

「どうやら、思った以上に良いタイミングのようだったね」

 

「何をするワケだ!!」

 

「勿論金を作るのさ!!」

 

その言葉と同時に男は上空に太陽を作り出し、ソウゴ達に向けて放った。

 

「仕方ない、退却だ」

 

その言葉と共にサンジェルマン達はその場でテレポートジェムを使い、離脱する。

 

だが、ソウゴはジクウドライバーに手を伸ばした。

 

「我が王が望むままに」

 

ウォズもソウゴが何をしようと察すると同時にベルトに装填していたミライドウォッチを取り出す。

 

【タイヨウ】

 

その音声を確認すると同時に再びビヨンドライバーに装填する。

 

そして、ソウゴは後ろを振り向くと、アルカノイズを倒していたマリア達の元へと近づく。

 

「えっソウゴ」

 

「こっちに来い」

 

「わっ分かったデス!!」

 

ギアを限界以上に纏っている3人と、響達を一ヶ所に集め、上空にいるウォズを見る。

 

【投影!ファイナリータイム!灼熱バーニング!激熱ファイティング!ヘイヨー!タイヨー!ギンガタイヨウ!】

 

同時にウォズの顔の文字はタイヨウへと変わり、再びビヨンドライバーを操作する。

 

【ファイナリービヨンドタイム!バーニングサン!エクスプロージョン!】

 

その音声と共にウォズの両手から太陽の光がアダムの放った炎とぶつかり合う。

 

「なに?」

 

その光景を見ながら、ソウゴはすぐに地面を叩くと、彼らを中心に氷のドームが幾つも出来上がる。

 

「君の思惑通りにはしないさ」

 

「なかなかに厄介な存在だね。

本当、僕一人だったら、失敗していたよ」

 

「なにっ!!」

 

その言葉を聞く前に、ウォズに衝撃が走り、ソウゴ達のいるドームを突き破る。

 

「ウォズさん!!」

 

「っ!!」

 

既に失敗したと分かると、ソウゴは再びドームを作り出し、防御に徹した。

 

「何が起きたの!?」

 

「ショングだっ!!」

 

「空まで飛べるなんて」

 

そう言いながらも、ソウゴはドームの生成を行い、響達を守り続けた。

 

そして、やがて、全ての攻撃を終えたようにゆっくりとドームは溶ける。

 

「ソウゴ、無事っ!!」

 

マリアはすぐに声をかけようとするが、ソウゴはその場から倒れ、変身が解除されてしまう。

 

「ソウゴ!!」

 

「・・・心配ない。

先程の攻撃に耐える為に力を使い果たしたのだろう」

 

「ウォズ、あなたっ…!」

 

冷静すぎる言葉に調はウォズを睨もうとしたが、すぐに辞めた。

 

目の前にはこれまで見た事ない程に拳を握りしてめていたウォズがいた。

 

「情けない、あの時、我が王に期待されながら、私はっ!!」

 

「ウォズさん」

 

ウォズは自身の失態を嘆きながらもゆっくりと落ち着かせていく。

 

「だが、未だに戦いは終わっていない」

 

そう言い、ウォズは懐から紙を取り出した。

 

「それは一体」

 

「アナザーブラックに変身させられていた彼が持っていた資料だ。

どうやら、我々が思っている以上に敵はバラバラのようだ」

 

「これって」

 

ウォズの持っている資料を目を通すと、マリアは頭を傾げる。

 

そこに書かれているのは、まったく見た事のない文字だったからだ。

 

「それは他の世界のライダー達の敵となった存在の様々な文字を組み合わせた暗号だ。

どうやら、私に当てたメッセージのようだが、予想以上に奇妙な事でね」

 

そうして、ウォズは手に持った本をマリア達に見せた。

 

それを見た瞬間、マリア達は戦慄した。

 

『スウォルツは、この時代に二人いる』

オーマフォームに使用するシンフォギアウォッチは

  • 天羽々斬
  • イチイバル
  • シュルシャガナ
  • イガリマ
  • アガートラーム
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