戦姫絶唱シンフォギア 時の王である兄   作:ボルメテウスさん

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仮面ライダーグリス、見に行きました。
最終章という事で、これまで気になっていた部分も一気に出てきて、見ごたえばっちりでした。
そして、ビルド最終章という事は、新世界の戦兎が見れなくて、悲しいです。

という事で時間がある人や仮面ライダーの雑談をしたい人は今更ながらメッセージなどを送ってください、お願いします。
そして今回は次回からのXD編のジオウ風の予告を作らせてもらいました。
これからもよろしくお願いします。


語られるのは世界の真実

戦いを終えた翌日、ソウゴを始めとしたメンバーやS.O.N.Gの中でも彼らと信頼があるメンバーが集っていた。

 

「それで、ウォズ。

世界の真実って、なんなの?」

 

「勿論語らせてもらいます。

ですが、その前に語るべきなのは常盤ソウゴとしての仮面ライダージオウの物語だ」

 

「常盤ソウゴって」

 

「加古川飛流が恨んでいた相手の名前か」

 

「あぁ、その通りだ」

 

その言葉と共に本は開かれた。

 

彼らの目の前にはジオウが立っていた。

 

「西暦2018年の秋、どこにでもいる普通の高校生常盤ソウゴはある日、彼を抹殺しようとする明光院ゲイツとそれを止めようとする少女ツクヨミに出会う」

 

「ゲイツもデスか!!」

 

「俺がだとっ?」

 

そこに現れたのは立花ソウゴの姿にそっくりな常盤ソウゴ、そしてその隣には姿も名前もそっくりの明光院ゲイツ。

 

そして、見覚えのない少女、ツクヨミだった。

 

「彼らとの出会いにより、50年後の自身が最低最悪な魔王オーマジオウになる運命を知る事になる。

それを止めようとする彼らだが、常盤ソウゴは最前最高の魔王になる事を宣言し、仮面ライダージオウへと変身するのであった!!」

 

「オーマジオウって、確かグランドジオウの時の」

 

「・・・」

 

各々の異なる手段とは言え、オーマジオウの存在を知っているソウゴと翼は複雑な表情で見つめる。

 

「そして、我が魔王に立ちはだかるのは、歴代の仮面ライダーの力を奪い、その力を悪用し、時を乱す存在、タイムジャッカー!」

 

「あれって、僕達だよね」

 

「どうやら、想像以上に深いようね。

見て」

 

そう言い、オーラが見つめると、そこにはスウォルツも確かに存在した。

 

「我が魔王は、タイムジャッカーを倒し、覇道を進む為に歴代の仮面ライダー達の力を集める。

その道中は険しく、厳しい物だった。

だが」

 

その言葉と共に、ジオウとゲイツが二人を取り囲んでいるアナザーライダーとアナザージオウと戦っている場面。

 

アナザーブレイドによって世界が滅びそうになった時、レグルスの導きによりジオウトリニティへと変身する場面。

 

それ以外にも数多くのライダー達と共に戦った様々な記録が映し出されたのだった。

 

「我が魔王は友としてゲイツ君と共に最善最高の魔王を目指していた。

だが、それはスウォルツの罠でもあった」

 

「なに?」

 

その言葉に疑問を覚える前に、場面はどこかのバスへと移り変わった。

 

「スウォルツは2000年生まれの子供の中から、王となる素質を持つ子供を選んだ」

 

「あれって」

 

『ソウゴ!!』

 

そのバスの中でソウゴを掴んだスウォルツに向けてツクヨミが銃弾を放つ。

 

だが、スウォルツは銃弾を簡単に跳ね返し、その先にいた加古川にぶつかる。

 

「これってもしかしてっ!?」

 

「あぁ、あの時の事故、それは全てスウォルツの仕業だった」

 

「だが、スウォルツはなぜ、こんな事をしているだ?」

 

「それは彼が異なる世界から来た存在だからだ」

 

「異なる世界?」

 

「そう、そして彼の目的は自分の世界を救う為に、他の世界を全て融合させ、破壊させる事。

その先で、彼は自分の世界の王となり、君臨するつもりだった」

 

「そんな無茶苦茶な事をっ!!」

 

「そして、彼の計画は着々と進んでいた」

 

そこで見えたのは門矢士のディケイドの力を奪い取り、アナザーディケイドへと変身した場面だった。

 

そして、戦いが激化する中で

 

「ゲイツさんっ!!」

 

「そんな」

 

アナザーディケイドの攻撃をソウゴから庇ったゲイツは

 

『オーマジオウになれっ』

 

「ゲイツさんっ!!」

 

「ゲイツ君は世界を救う為にはオーマジオウしか道はないと確信した。

そして、ゲイツ君の意思を受け取り、常盤ソウゴはついにオーマジオウへと覚醒する」

 

そこから映し出される戦いは圧倒的だった。

 

その場にいた強大な力を持つ存在を簡単に倒していき、大空に舞っていた無限にいると思われた怪物を消し去り、アナザーディケイドに勝利した。

 

「見事、スウォルツを倒した常盤ソウゴ。

だが、彼はその時、ある決断をしていた」

 

「決断!?」

 

その言葉と共に世界は黄金に変わり始めた。

 

「我が王は、その力を使い、世界を再び分けられた。

融合されそうになった世界はこうして、再び分裂した」

 

「元々は別の世界の仮面ライダー達が集まっていた事。

確かにそれは恐ろしいわ、でも気になるのは」

 

「この世界の秘密デス!!」

 

「何か気になる点はなかったかい?」

 

「気になる点」

 

「あの」

 

そんな中で月読は一つの事に気が付く。

 

「仮面ライダーの存在は見れたけど、シンフォギアは見えなかった」

 

「確かにあれだけの事件が起きれば、関わっているはずだが」

 

「そう、そこからだ」

 

その言葉と共に見えたのは分裂した世界の内、二つの地球が吸い寄せられる場面であった。

 

「えっ、なんなんデスか!?」

 

「最初の仮面ライダーである仮面ライダークウガの世界、そして我が魔王が存在した世界仮面ライダージオウの世界。

その二つは分裂はしたが、再び融合しようとしていた。

そして」

 

「あれって、もしかして」

 

「まだ地球が来やがった!?」

 

「待って、もしかして」

 

その言葉と共に3つの地球はぶつかり合った。

 

再び世界の崩壊が起きると思ったが、地球はぶつかりはしたものの消滅せず、むしろ元から存在したように融合を始めていた。

 

「かつて、仮面ライダービルドでは、世界の崩壊を防ぐ為に新世界を作り出した話があった。

我が王のその強すぎる力は必然なのか、クウガとジオウ、そしてその融合に引かれた世界と合わさる事により、新たな世界が誕生した」

 

「まさか、その世界ってのは」

 

「そう、君達の世界。

言うなれば、シンフォギアの世界だ」

 

それには驚きを隠せずにはいられなかった。

 

「そして、世界の融合は思わぬ形である人間関係を変えた。

常盤ソウゴが本来生まれるはずだった両親…彼の父は仮面ライダークウガこと五代雄介と融合、母は当時クウガに最も近かった研究者と融合した」

 

「それが、まさかお兄ちゃん」

 

「そして、運命のいたずらなのか、常盤ソウゴだった子供はそのまま養子に出され、立花響の兄となった」

 

「つまり立花ソウゴは」

 

「常盤ソウゴの生まれ変わり」

 

「・・・」

 

驚きを隠せない彼女達、何よりもソウゴは一番驚きだった。

 

「なら、なんでウォズは平気だったんだ?

お前は確か」

 

「少し、私は特殊な立ち位置でね。

元々は歴史を監視していた存在だったからね」

 

「自分の事は話さないのかよ」

 

「あぁ、だが、オーマジオウが残した力は想像以上に強かった」

 

「なに?」

 

その言葉に驚く前に見つめると、そこにはスウォルツがいた。

 

「スウォルツ」

 

『なるほど、失敗してしまったか。

だが、お前の意思は俺達が受け継ごう、だからその力を貰うとする!』

 

同時にスウォルツの体から黒い霧が現れ、その霧は遥か遠くのギャラルホルンに反応した。

 

『ぐぅはあぁ!!』

 

言葉と同時にスウォルツは引き抜くと、そこには3つのライドウォッチ、そして彼の周りには数えきれない程のアナザーライドウォッチがあった。

 

『想像以上に使ってしまった。

これでは奪ったオーマジオウの力はもう使えないか』

 

「おっオーマジオウ!?

どういう事デスか?!」

 

「私も少し手遅れだったのでね。

あれはこの世界に融合した際に誕生したクウガの世界のスウォルツだ。

彼はジオウの世界に存在したスウォルツが奪い取ったオーマジオウの力を間接的に手に入れ、この世界にライダー達の力を引き寄せた」

 

「ギャラルホルンのあの光はスウォルツの仕業だったのか」

 

「皮肉にも、多少の記憶を失いながらも、私はこの世界にて再び現れた。

その後は、これまでの経緯と同じだ」

 

同時に語り終えたように本を閉じた。

 

「世界の秘密って、そういう事かよ」

 

「未だに不思議な気持ちです。

まさか3つの世界が融合した結果、誕生したのがこの世界だったとは」

 

「ゲイツ君は存在の確立の為にオーマジオウがいた世界から来た事になっている。

彼はこの世界を作るのに既に必要な存在になっていたからね」

 

「それじゃあ、俺の時代はないのか」

 

「悲しいのか?」

 

「多少はな。

だが、俺はソウゴと共に新しい時代を作ると決めていた。

今はそれ程後悔はない」

 

そこから出たゲイツの表情は少し柔らかかった。

 

「あっ待って!!

という事は二人のスウォルツって」

 

「えっ二人のスウォルツがなに?」

 

「少し前に届けられた情報、あれには二人のスウォルツがいると言っていたけど、まさか」

 

「シンフォギアの世界のスウォルツだろう。

本来ならば、ビルドの世界の法則に乗っ取り、同一人物は融合するのだが、スウォルツには我が魔王の力の一欠片があった」

 

「だったら、どうするデス!!

世界を巻き込むような奴を相手に」

 

その場にいた全員は困り果てた時だった。

 

「・・・その時は俺がまたオーマジオウになる」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「オーマジオウになれば倒せる。

倒した後、俺がどこかに行けば、せめて皆は「寝ぼけた事を言うな」ゲイツ」

 

「お前がオーマジオウになる必要はない。

なぜなら、今度は俺とウォズだけじゃない。

こんなに頼れる仲間達がいる」

 

「皆」

 

ソウゴは先程の記録を見て、不安な気持ちになっていたが、ゲイツの言葉を聞き、頬を叩く。

 

「そうだよな、あぁ」

 

その光景を見て、ウォズは笑みを浮かべていた。

 

「そういえば、ウォズ。

なんで俺の事を王って呼ぶの?

さっき見た限りだと魔王って呼んでいたけど」

 

「失礼、ただどうしても我が魔王と呼ぶのは私の中では常盤ソウゴだけなので。

だが、それと同じぐらいにあなたの事を王と認めている。

だからこその我が王なのだ」

 

「そっか、まぁ単純な事だけどな」

 

そう言い、少し落ち着きを取り戻した時だった。

 

「これはっ!?」

 

「どうしたんですか」

 

「ギャラルホルンに反応がありましたっ!!」

 

「えぇ」

 





次回の仮面ライダージオウは

「ここが並行世界!?」

たどり着いた仮面ライダーが存在しない世界

「奏っ!!」

再開するツヴァイウィング

「あれは仮面ライダー?」

「蒸着!」

更新未定

オーマフォームに使用するシンフォギアウォッチは

  • 天羽々斬
  • イチイバル
  • シュルシャガナ
  • イガリマ
  • アガートラーム

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