キャラ崩壊注意で見てください。
介護施設の前でそれは起きていた。
倒れて、起き上がる気配のないソウゴ。
その横を通りすぎるのは普段の雰囲気からは考えられない冷たい目で見つめる響。
「おいっ、ソウゴ」
施設にたどり着き、気絶しているソウゴを見つけるとすぐに走り、近づく。
クリスは必死に彼を起こそうとする。
だが、彼は目を閉じたまま、何も反応せずに寝ていた。
「これは一体、何が起きたんだ?」
「あれは、立花響、彼女がもしかして」
そんなクリスとソウゴの横にいたマリアが原因を探ろうとした時、翼が目にしたのは、この場から離れようとしている響の姿だった。
「なに、あのウザイ奴の仲間?」
「がはぁ!!」
「えっ?」
響はそのままクリス達に気づき、ソウゴに対して言った言葉をそのまま発した。
瞬間、ソウゴは血反吐を吐きながら、起きあがった。
「おっおい、もしかして」
「一応聞くけど、あなた、彼に対して、何かした?」
「別に、ただ私の事を心配そうに見つめてくるし、何かと話してきて、ウザイと言っただけだ」
「っ!!」
その瞬間、先程まで倒れていたソウゴは再び立ち上がり、建物の隅で体育座りをして、落ち込み始めた。
「ちっ、本当に変な奴」
「・・・」
そのまま虫を見るような目でソウゴを睨んだ後、響はその場を去っていった。
「これは一体、どういう状況なんだ」
「あぁなるほど、よく分かった」
「えぇ、本当に心配したけど、少しは安心したわ」
「ほら、ソウゴ、さっさと立て、行くぞ」
状況を理解したクリスは先程まで心配していた態度とは裏腹に背中を叩きながら、起き上がるように勧める。
「だって、クリス。
響にあんな事を言われるなんて、俺、俺…!」
「気にするな、というか、あいつがお前とは初対面なのにいつも通りにやるから、あんな風になるんだよ、さっさと立て」
「でもでも」
クリスはそのまま乱暴な言葉ながらもソウゴを慰めながら、立ち上がらせる。
「一体何が起きているんだ。
確かにあの人は死にかけていたと思うが」
「気にしないでちょうだい。
死んでいたけど、別にどうでも良い事だったから」
「そっそうなのか」
そう言いながらも、マリアは立ち上がったソウゴの元へと向かう。
「しっかりしなさい、目的を忘れた訳じゃないでしょ?」
「だけどよぉ、マリア、響が」
「そんな事でうろたえて、どうするの」
「だったら、マリア」
「なに?」
マリアはそのままソウゴを自力で立ち上がらせようとして、睨み付けていると、ソウゴは光の宿っていない目でマリアを見つめる。
マリアは思わず、その雰囲気に押されそうになるが
「セレナがあんな口調で、うざいって言われたらどうするだよ」
「セレナが?」
その言葉を聞き、マリアは少しばかり考えると
「がはぁ!!」
「ええぇぇ!!」
先程のソウゴと似たような反応をすると共に、地面へと倒れ込んだ。
「セレナが、セレナがそんな事を。
でも、響があんな風に変化するならば、可能性としては、でもそんな事」
「やべぇ、こいつら、使い物にならねぇ!?」
「一体さっきから何が起きているんだ!?」
「悪いが、あたしにも説明が難しい!!
とにかく、こいつらを寝かせる場所まで連れて行ってくれないか?
休めればすぐに元に戻ると思うから」
「本当に大丈夫なのか?」
翼はそう言いながら、マリアを抱え、クリスとソウゴを案内させるように歩き始めた。
「というか、あいつはどこに行きやがった!」
クリスはそう言いながら、とある人物を捜すように周りを見渡す。
そんな中で施設の入り口前に立ったウォズは本を開く。
「さて、ついてこれていない皆様。
なぜ、我が王が溺愛している立花響から暴言を受けたのか。
その事を知るには数時間前に遡る必要があります」
オーマフォームに使用するシンフォギアウォッチは
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天羽々斬
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イチイバル
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シュルシャガナ
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イガリマ
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アガートラーム