「それでは、本当にここに来た目的は分からないんだな」
「あぁ。気づけば、この世界にいた」
ハカイダー同士の戦いを終え、味方をしてくれたハカイダーことリョウに話を聞くも、彼がハカイダーという事以外は分からなかった。
「だけど、なぜハカイダーと戦ったんだ?
君は見た所、あのハカイダーと同じように見えたが」
「あいつらがそいつを襲っていたからだ」
そうリョウは未来へと指を指す。
「えっ?どういう事ですか?」
「・・・俺は自由を害する奴を破壊する。
それだけだ」
「なんだか、同じハカイダーでも全然違うようだな」
「あぁ、だが、奴らの目的が響君な以上、警戒は続ける必要がある」
そう、会議を行っている内に新たなアラートが鳴り響く。
「大変です!!
基地に高速接近する何かを感知!!」
「基地で解析中のハカイダーのパーツが飛び出ました。
これはっ!」
同時に地上に上がっているS.O.N.G.の潜水艦上空に現れた新たなハカイダーを中心に破壊された3体のハカイダーのパーツが合体し、巨大なハカイダーが誕生した。
「まさか、こんなに早く来るとはっ」
「あれ、リョウはっ!?」
司令室に先程までいたはずのリョウはそこにはおらず、画面を見ると既にハカイダーへと変わっていたリョウがいた。
「貴様は、一体何者だ?」
「我はガッタイダー。
まさか、呼び出したハカイダーに意思に反する奴がいるとは」
「俺を呼び出したのは貴様だったか。
だが、何の為にだ?」
「勿論、立花響を殺す為だ」
多くのハカイダーが言った言葉を聞き、目的についてを知っていたリョウは手に持ったハカイダーショットを構えながら睨む。
「なぜ、殺すのだ?」
「世界を破壊する一歩だからだ」
破壊する一歩、その一言に司令室にいた全員が疑問に思っていると
「そうか、奴らの目的は我が王か」
「はぁ、それが、どう繋がるんだよ!?」
何を言っているんだとばかりにクリスがウォズを見つめるが
「これは予測だが、奴らは妹君を殺す事で我が王を精神的に徹底的に追い詰める。
追い詰める事でオーマジオウにする。
その先で、奴らが何をするかは分からないが」
「だったら、余計にあいつを倒さないとな」
「あぁ」
その言葉と共に装者たちは指令室から飛び出て、ハカイダーとガッタイダーの戦いの場へと向かった。
「ぐっ」
そこで行われた戦いはまさしく一方的なものだった。
ガッタイダーは強固な体により、ハカイダーのハカイダーショットを簡単に防いでいた。
そして、腕を振り上げて、ハカイダーを吹き飛ばす。
「リョウさん!!」
傷ついたリョウの元へと未来は向かった。
そして、他に残った装者達はガッタイダーを妨害するように攻撃を仕掛けていく。
「もう、こんなにボロボロになっている。
エルフナインちゃんなら」
そう言い、急いでリョウを連れて基地へと戻ろうとするが、そんな未来の動きを無理矢理止める。
「お前は何をしたいんだ」
「えっ?」
既に身体はボロボロになっているハカイダーは、必死に涙を出すのを堪えている未来に対してそう問いかけた。
「お前は何をしたいんだ」
壊れた機械のように、ハカイダーは何度もその問いを未来に繰り返す。
「私は、響を守りたい。
だけど、私には」
「・・・力があれば、戦うか」
「えっ?」
その言葉と共に、ハカイダーは既に壊れかけている右腕を引きちぎると、その中から現れたのはシンフォギアの為のペンダント、そしてハカイダーが刻み込まれたライドウォッチだった。
「これは」
「俺がこの世界に来る前に埋め込んだ物だ。
奴がどういう経緯で俺に渡したかは不明だが、お前にその力をやる」
その言葉と共に未来はその二つを受け取る。
「力は渡した、あとはお前次第だ」
その言葉と共に、ハカイダーは機能を停止するように、目の光が無くなった。
同時に未来は先程まで流していた涙を拭き取り、その手に持ったシンフォギアを起動させる。
「これは、新たな反応です。
ですが、これは」
その言葉と共に、画面に映し出されたのはシンフォギアを身に纏った未来だった。
「未来君が、シンフォギアを!!」
「一体、どこから」
その場にいた全員が疑問に思うよりも先に未来はその手に持ったライドウォッチをガッタイダーに見せつける。
「なんだ、それは?」
「リョウさんから受け取った力だ」
「なんだ、あいつの力か。
だが、それがどうした、こちらはハカイダー4人の力が合わさった姿だ!!」
「例え、あなた達がリョウさんと同じハカイダーでも、あの人の方が何倍も強い」
「なに?」
「それを、今、証明する」
【ハカイダー】
その音声と共に未来の前にハカイダーを摸したアーマーが現れ、未来がそっと手に触れると同時にアーマーは瞬時に未来の身体へと装着される。
未来の身体に鎧が装着されるとともに、手に持った武器はハカイダーの持つハカイダーショットを思わせるレーザーガンへと変形する。
「だから、どうしたと言うんだぁ!!」
その言葉と共にガッタイダーは未来に向かって、腕を振り下ろすが、未来がその手に持ったレーザーガンの引き金を引くと、一瞬の光と共に腕は無くなる。
「なっ」
「何が起きたんだっ!」
「ハカイダーの力だよ」
「いや、だがハカイダーにはあのような力は」
「いや、確かハカイダーにはね、怒りの感情が高ければ高い程に力が高まる機能があると聞いている。
もしも、あのレーザーガンがそれを再現できるならば」
「私は今、とても怒っているの。
友達を傷つけて、ソウゴさんの望まない未来を選ばそうとして、リョウさんをあそこまで傷つけた。
なによりも、私の親友を殺すと言ったあなたを絶対に許さない」
その怒りに満ちた言葉と共に未来はレーザーガンをガッタイダーに向ける。
「さぁ、お前を破壊する」
「ひぃ」
未来から出た、その一言がきっかけになり、これまで圧倒的な力を誇っていたはずのガッタイダーは怖気づきその場から逃げ出した。
だが、未来はそのままレーザーガンで狙いを定めると、バイザーが装着される。
バイザーから赤い光が灯ると同時に未来の目の前には様々な数式が現れ、数式が全て終えると同時に未来は引き金を引く。
【破壊】
その瞬間、レーザーガンから放たれたレーザーは赤い光と共にガッタイダーを包み込むと同時に、存在を全て破壊した。
「まっマジかよ」
「塵すら残っていないわ」
マリアの言葉通り、ガッタイダーがいたと思われる場所には僅かな残骸すら残っていなかった。まるで最初から何も存在していなかったように。
「リョウさん」
悲しげに呟いた未来の視線の先に全員が顔を向ける。
そこには既に様々な部分が損傷しており、火花を出しながらも、安らかな戦士が眠るように座っていた。
「まったく、無茶をしやがって」
「だが、奴の言葉が真実ならば、急いであの世界に向かわなければ」
「ソウゴが危ないっ」
夏の日差しがいつまでも続く町で、彼らは出会った。
伝説を受け継ぐ者『仮面ライダージオウ』
「なんだか、いける気がする」
電子の世界からやってきた夢のヒーロー『グリッドマン』
「今こそ、君の力が必要だ!」
時空を超え、彼らが出会った時、奇跡は起こる。
【アーマータイム!ACCESSFLASH!グリッドマン!】
戦姫絶唱シンフォギア 時の王である兄 夢を唄う英雄
「ガアアァァ!!」
「今度は黒くてでっかい怪獣?」
「しかも戦っているデス!」
コラボ、決定
オーマフォームに使用するシンフォギアウォッチは
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天羽々斬
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イチイバル
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シュルシャガナ
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イガリマ
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アガートラーム