戦姫絶唱シンフォギア 時の王である兄   作:ボルメテウスさん

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今回は、歌詞の使用が許可されていた事もあり、歌詞の一部を使用されてもらいます。
使用した曲は【未完成愛Mapputatsu!】【未熟少女Buttagiri!】です。
皆様、よろしくお願いします、


コラボ 戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G XV編 後編

あの戦いを終え、一目を避けて、近くの公園へと入っていたソウゴ達は各々の事情についてを改めて話し合った。

 

「それにしても不思議な事だな。

私達の事情は大きく変わらないが、仮面ライダーと怪獣。

その二つが存在するのか、しないのかで大きな違いがあるとはな」

 

翼はそう言いながら、ソウゴと、先程までゴジラへと変身していた少年ことガウ君を交互に見ながら、頷く。

 

「はい、私も驚きしかないです。

でも」

 

「がうがうがう」

 

「へぇ、そっちは怪獣の王か。

俺の方は最善最高の王を目指していた頃があるから、なんか共感するなぁ」

 

「がぅ~」

 

「なんだか、息が合っているけど、なんで言葉が分かるんだ、あいつは」

 

「それが先輩デス

 

普通に会話が成り立っているソウゴとガウ君の会話をしている光景に、驚きを隠せずに呟くクリスに対して、切歌は返事する。

 

「さて、問題は、この世界についてだが、何か気付いたか?」

 

「それはさっぱり。

ただ、手掛かりがあるとすれば、これかもしれません」

 

そう言い、調が目を向けたのは、グリッドマンライドウォッチ。

 

「確か、様々な戦士の力が収まるっていうアイテムだったよね」

 

「はい、多分、この世界に大きく関係していると思うけど」

 

「俺が使った時には確かに声が聞こえたけど、今はさっぱり」

 

そう言いながらソウゴはライドウォッチを見ながら、呟く。

 

この世界で現れた怪獣という存在。

 

それが一体何を意味しているのか、疑問に思う彼らを他所に再び何か物音がした。

 

「これは、まさかっ!!」

 

その言葉を共に現れたのは怪獣だった。

 

それも、先程倒した怪獣とは形が似ているが、多くの部分が異なっている怪獣が多数現れた。

 

「なっ、なんだ、この数は」

 

「とにかく、なんとかするしかない」

 

「がうぅ!」

 

その言葉と共にソウゴはすぐにジクウドライバーを取り出し、腰に巻くとジオウライドウォッチとグリッドマンライドウォッチを装填する。

 

「変身!」「がうぅ!」

 

【ライダータイム!仮面ライダージオウ!

アーマータイム!アクセスフラッシュ!グリッドマン!】

 

その音声と共に、ソウゴは仮面ライダージオウへと変身し、同時にグリッドマンアーマーを装着する事で巨大化し、ガウ君も、その姿をゴジラへと変わる。

 

「調」

 

「うん、交換だね」

 

「んっ、交換って」

 

【鎧武】【ウィザード】

 

その音声と共に調の身体はまるでオレンジを思わせる忍者を身に纏い、切歌は魔法陣が刻み込まれた鎌を手に持ち、ローブを身に纏う。

 

「えっえぇ!?」

 

「それ、なに!?」

 

「アーマーデス!」

 

「ライダー達の力を借りて、変身できました」

 

その言葉と共に調の背中から出てきた苺が刻み込まれているクナイが大量を構える。

 

「綺麗綺麗の刃で」

 

同時に歌声と共に、背中のクナイが空中へと飛び上がり、同時に切歌は手に持った鎌でクナイを一つに纏めると

 

「可愛さ余って 肉を食べたい少女参上Death!!」

 

同時にクナイを蹴り上げると、炎や水、風など様々な属性を纏ったクナイが辺り一面に怪獣を攻撃する。

 

「世界が違うというけど、まさかここまでとは」

 

余りにも無茶苦茶な技にクリスは思わず呟いてしまう。

 

だが、それでも未だに数が多い怪獣相手に苦戦を強いられていた。

 

「ぐっ、数がさすがに」

 

「ガアァァ!!」

 

そう言いながらゴジラは辺りにいる怪獣達に向けて火炎をまき散らす。

 

同時に怪獣の群れの中から出てきたのは、赤と青のような隕石を思わせる肌を身に纏った怪獣が現れた。

 

「あれって、もしかしてブルトン!?」

 

「でも、なんか、違う」

 

「ブルトン?」

 

「なんデスか、それ?」

 

突然出てきた単語に対して疑問に思えた二人は響達に尋ねた。

 

「私もあんま詳しい事は言えないけど、なんでも空間を操る怪獣だけど」

 

「まさか、この異常事態はあいつの仕業か」

 

そう言い、現れたブルトンと酷似した怪獣は咆哮と共に、別の怪獣達が現れる。

 

「どうやら、親玉で間違いなさそうだなぁ!」

 

その言葉と共にクリスは巨大なミサイルを生成させると同時に放った。

 

だが、怪獣の前に現れた銀色の壁が現れ、ミサイルを防いだ。

 

「あれは、ディケイドの時に出た壁。

という事は、ますます厄介だな」

 

「おい、あれは一体」

 

「ギャラルホルンとは別に世界を移動する為ができる方法デス。

まさか、それを盾に使われるなんて」

 

「突破する方法は」

 

「ガアアァァ!!」

 

その場でどうすれば良いのか分からない彼女達を勇気づけるようにゴジラはその場で雄叫びを上げる。

 

「ガウ君。

そうだよね、まだまだ、諦めるのは早いもんね!!」

 

ガウの言葉に勇気が出たように響は真っすぐと顔を上げる。

 

同時にジオウが使っているジオウⅡライドウォッチのもう片方が光、ブランクライドウォッチもまた変化していた。

 

「ガウ君!」

 

「っ!」

 

ジオウは、ジオウⅡライドウォッチを投げると、ゴジラはライドウォッチを尻尾で受け止める。

 

同時にゴジラの身体は尻尾から変化が起きている、

 

身体を覆い纏うのは白とピンクの鎧を身に纏い、まるでジオウのアーマーを身に纏ったゴジラがその場に立った。

 

それを目撃した調はその場で拾った本を片手に本を広げる。

 

「祝え!」

 

「えっ」

 

「調っ!?」

 

突然の声に驚きを隠せず、その場にいた全員が驚き、目を向ける。

 

「全怪獣を従いし、破壊の王。

その名もゴジラ ジオウアーマー!

時の王者を身に纏った最強の怪獣王の誕生の瞬間である!!」

 

「しっ調ぇ!?

ウォズに取りつかれちゃったデスか!?」

 

「んっ、何が起きたの?」

 

「こいつらの世界、一体どうなっていやがるんだ」

 

調の豹変ぶりに、一同が混乱している間にゴジラは両手に装着されている巨大なジカンギレードを銃モードへと変え、構える。

 

同時にジオウは新たに手に入れたライドウォッチをジカンギレードに装填する。

 

【フィニッシュタイム!ジオウ!(ゴジラ!) スレスレシューティング】

 

その音声と共にジオウのジカンギレードの銃口には青い炎が、ゴジラは口元に炎を溜めながら、両手のジカンギレードから作られた光の輪に狙いを定める。

 

そして

 

【フィニッシュタイム!グリッドマン!グリッド!タイムブレーク】

 

「はあぁあ!!」

 

「ガアアアァ!!」

 

ジオウがジクウドライバーを回し、ジカンギレードに黄金色に変わるのと同時に互いに合わせて、引き金を引く。

 

同時に炎と光線が合わさり、巨大な炎となり、壁に激突する。

 

怪獣達がすぐに襲い掛かろうとするが

 

「邪魔はさせない!!」

 

その言葉と共に響達は動いていた。

 

ジオウとゴジラが敵の目を合わせている間に、響達はS2CAを発動させていた。

 

同時に現れたのは黄金に輝く巨大な二振りの剣が現れ、迫りくる怪獣達を切り落としていた。

 

「これって、確か鎧武と」

 

「ウィザードの」

 

「全く知らなかったけど、もしかして」

 

「えぇ、この場にいる6つの聖遺物に反応しているとしか思えないわ」

 

奇跡としか言いようのない攻撃により、二人は攻撃を続行する事ができた。

 

そして、時空の壁は壊され、ブルトンに酷似した怪獣は

 

「キシャアアァ!!」

 

雄叫びを上げると共に、消滅した。

 

「なんとか倒せたみたいねって」

 

「あわわぁ!?」

 

怪獣を倒す事に成功するのと同時に、周りの時空が一気に崩壊し始めた。

 

「何だこれはぁ!?」

 

「おそらくは、先程の怪獣がいなくなった事が影響だろ」

 

「ちぃ、事件解決と同時にこれかよ」

 

『安心してくれ、君達のおかげで復活する事ができた』

 

「えっ?」

 

突然の声に驚いている間に、その場に現れたのは

 

「グリッドマン!?」

 

「それって、ライドウォッチの」

 

『あぁ、君達に力を預けて正解だったようだ』

 

「というか、何もかも知っているようだけど、一体どういう事だ?」

 

『そうだな、簡潔な説明にしかならないが、先程の怪獣は何者かによって作り出されたブルトンと別の怪獣を合わせた存在だ。

だが、それは制御できていないのか、それともあえてなのか、暴走し、時空を乱して、この空間を作り上げた』

 

「という事は、あいつが犯人という訳か」

 

『私も調査に向かったが、奴によって、捕らわれてしまい、君達が来るのを待つしかなかった』

 

「えっ、待つって、私達の事を知っているのですか?」

 

『あぁ。

だが、それはまたの機会にしよう。

この時空は崩壊が始まっている、急いで元の世界に戻るんだ』

 

その一言と共に、ソウゴ達とガウ達は各々が光の玉に包まれていく。

 

それが別れになると想い

 

「がう!」

 

「あぁまたな!」

 

また再会を誓うように叫ぶガウに合わせてソウゴも声を出す。

 

同時に二つの玉は遠ざかっていった。




次回の仮面ライダージオウは

「セレナ!」

「マリア姉さん!?」

再会する姉妹

「お前の陰我は俺が断ち切る」

「黄金の狼」

黄金に輝く騎士

「これは、私達の想像を遥かに超えているようだね」

イノセント・シスター ゴールデン 次回から開始

「白馬に乗った王子様!」

「いや、確かに白いし、王だけど」

「えぇ!?」

「ソウゴ!!」

オーマフォームに使用するシンフォギアウォッチは

  • 天羽々斬
  • イチイバル
  • シュルシャガナ
  • イガリマ
  • アガートラーム

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