ダンガンロンパ~Excute~ 希望と絶望のラビリンス 作:MOGIぴー
俺は電子生徒手帳の真っ黒なディスプレイを、何を思うでもなくタッチした。
すると、ディスプレイが光を放った。
そして、そこに自分の名前などのプロフィールが表示された。
「うおー、よくできてんな」
巫君は感心している様子。
ディスプレイを横にスライドすると、校則が表示される。
【1.オマエラは一生ここで共同生活を送ること】
【2.元から鍵が閉まっている部屋には、絶対に侵入しないこと】
【3.誰かを殺した人物は、他の誰かにバレなかった場合『卒業』ができる】
【4.学園長のモノクマへの暴力は禁止。違反した場合、オシオキがある】
【5.死体が発見された場合、各自の電子生徒手帳に『モノクマファイル』が追加される】
【6.死体が発見された一定時間後に、『学級裁判』を開く】
【7.午後10時~午前7時を夜時間とし、個室以外での就寝を禁止する】
なんだかよくわからないがこの校則、まるで殺人が起きるのが前提かのように説明されている。まぁ、殺人なんて起きるはずが無いだろう。殺人を犯してでも、ここから出たいという者はいないだろう。
「どうせドッキリかなんかじゃないの?」
石さんも殺人が起こるとは思っていないようだ。そもそも、これが式典か何かだと思っているようだ。
「学級裁判…?なんか、やばそうだね」
光金君はその整った顔に微笑を浮かべた。
「仮にそういう行事じゃなく、ガチなほうだったとしても、人を殺すなんてことをする人間なんていないはずよね」
と天宿さんが語尾を強める。
「天宿様はそう思われてるのね」
東雲さんが小さい声で言う。
「さ、様…?」
「今、既に誰かを殺そうと企んでいる、愚かな人間がいるかもしれない…」
またもや、沈黙は俺たちを襲った。
「そういう人がいないことを願うよ」
俺は独り言にように言った。
見た感じ、何かを企んでいるような人間は見当たらないが。
「そうだね。そんな人いるわけ無いもんね」
電子生徒手帳に目を通したまま、桜谷さんは言う。
「どうやらこの電子生徒手帳とやらには、学園内の見取り図も載っているようだな」
入江君の発言に、全員が反応し、電子生徒手帳に再び視線を戻した。
たしかに、見取り図が載っている。個室らしきものが確認でき、他にも食堂や実験室など、細かく表示されている。
「この個室で寝泊まりするってわけね、なら、僕は先においとまさせてもらうよ」
時君はそう言って、扉の向こうに消えた。それにつられるように各自それぞれの個室へと向かった。
これが俺の個室か。
真っ白な壁と天井。普通のベッド。
リビングのようにくつろげる空間がそこには存在していた。
なんだか、今日はいろいろあって疲れちまった。
学園生活が始まった。ただし、普通のではない。「卒業」というルールの存在する、永遠の学園生活だ。
とにかく、今日は寝よう。
明日にでも、この学園の探索でもしよう。
どうも、デスゲーム大好き、MOGIぴーです。
キリが良かったので今回はここまで。
次からCHAPTER1の(非)日常編に入っていきます。
まぁ入る前に、生徒名簿も投稿する予定です。