ダンガンロンパ~Excute~ 希望と絶望のラビリンス 作:MOGIぴー
(非)日常編 Ⅰ
「お~い」
高い声と同時に何かをたたく音が、俺の耳に飛び込んだ。
ゆっくりと体を起こす。まだ、寝ていたい気分だ。
何かをたたく音の正体は、ドアをノックする音だった。
重い足取りで、ドアのほうへ足を運んだ。
ドアの鍵を外して開けてみると、一人の人間がいた。
「えーっと、両角君…でいいんだよね」
そういって彼女は笑顔を浮かべた。
たしか、超高校級のパティシエの桜谷小麦っていう人だったかな。
「ああ、おはよう」
自分でも信じられないほどの力のない声が漏れた。
「寝てたのかぁ。まだ日は変わってないよ」
「え?」
部屋の壁の時計を確認してみると、長針は12、短針は7をさしていた。
「夜の7時です。もうすぐ夜ご飯の時間なので、私が呼んでくることになったの」
桜谷さんはそう言う。
ああ、なんだ。俺はボケちまったみたいだ。
「さぁ、行きましょう。みんな待ってるよ」
~~~食堂~~~
両開きのドアをくぐった先は、食堂だった。
雰囲気を一言で言うなら「洋風」であった。
学園とは思えない壁と天井、そして何よりも目立つシャンデリア。
俺は息をのんだ。
中央には長テーブルがあり、それを囲うようにして皆は座っていた。
空いている席に着くと、それを待っていたかのように入江君が口を開いた。
「あのモノクマとやらは俺たちにコロシアイをさせたがっているらしいが、君たちはこの状況をどう見る?」
「まだ信じ切れてないね」
ほおずえをつきながら、時君は言った。
「ぬいぐるみが言ったことを全て鵜呑みにしている奴はいないだろう」
「同感だな」
そして入江君は、グラスに入った飲み物を一口、上品そうに飲んだ。
「でも、この学園から脱出することは不可能のようよ」
胸ポケットの注射器を触りながら、開木さんが呟くように言う。
「窓は全部鉄板で内側から封鎖されてるわ」
「そうか…。どうやら俺たちに何かをさせたいことはたしかだ」
「何かって、コロシアイなんでしょ?」
天宿さんは苛立った口調だ。
食堂の雰囲気は何かと重い。
「本当に殺人を犯す人なんてこの中にいるか?」
と二階堂君ははちみつをなめながら言う。
「いくら卒業ができるからって、人殺しをするような人はいないと思うよ」
少々、声が大きくなった。
声が大きくなったのは、自分の正義感のせいだろうか。
昔から友人によく言われる。お前は正義感がありすぎるって。
「そうだといいんだけどねぇ…」
入江君は唇を噛んだ。
「じゃあ、オラがみんなの未来を占ってやる!」
あまり状況を把握していないのか、巫君は明るい声で言った。
「君は占星術師だろう?人間や社会以外のことがわかるのか?」
「お、そうだったな」
「とにかく、この学園内をもっと探索する必要があるんじゃない?」
飾られた花を眺めながら、琴津さんは言った。
「そうですわね、このまま食事しているだけでは何もわかりませんものね」
福巡さんは誰よりも冷静な口調だ。
「次、太陽が昇る刻、みなで見極めようではないか」
闇野木君が何を言ってるのか、俺にはわからなかった。
「明日、本格的に探索してみるか。じゃあ皆は朝この食堂に集合してくれ」
「何か、大変なことに巻き込まれてるのはたしかなようだね…」
歩きながら桜谷さんは目を伏せた。
「何が起こってるのかはわからないけど、コロシアイなんて起きないよ。絶対に」
俺はちょっと格好つけて言いたかったが、これが限界であった。
「コロシアイなんて絶対に起きないよ」とは言ったものの、その自信はあまりなかった。
「うん、そうだよね、人が殺し合うなんて絶対に無いもんね」
「…明日探索するし、きっと何か新しいことがわかるよ」
そう言って、俺は桜谷さんと別れて、自分の個室に戻った。
さっきも寝たはずなのに、どうしてだろう。
どっと、疲労感が押し寄せた。
あぁ、もう寝よう。明日になれば何かわかるはずだ。
そう信じ、俺はベッドに身を投げた。
そして目を閉じた。
語彙力皆無のMOGIぴーです。
次の日から本格的な探索となりそうですね。
(非)日常編の進め方ってなんとなく難しい感じがしますね。
CHAPTER1はとりあえず学園探索で結構消費できそうですが。
てことでまた次回。