ダンガンロンパ~Excute~ 希望と絶望のラビリンス 作:MOGIぴー
「オマエラぁ、おはようございます。7時、朝ですよ~」
うるさい声が、鼓膜を通して頭に響いた。
俺は起き上がった。
「あぁ…うるさい…」
朝からこんな声を聞かされて、良い気ではない。
えっと、たしか集合は食堂だったな。
~~~食堂~~~
西側の入口から食堂に入った。
まだ数人の姿しか確認できない。
「あ、みんなおはよう」
全然声が出ない。喉が乾ききっているようだ。
「あら、普通のくせに早いのね」
よくわからないことを言ったのは開木さんだ。
「他はまだ来てないのか、頭をハッキングしてやろうかね」
時君が恐ろしいことを口にする。
入江君は椅子に座って頬杖をついている。
それから少しして、何人かがやってきた。
「いやぁぁ、ちょっと寝坊しちゃってぇ。ハハハ」
二階堂君は口を大きくあけて笑う。
「寝坊とは何事か!!!」
入江君が噛み付く。生徒会長さんにはとても気に入らなかったようだ。
「昨日深夜まで蜂たちとたわむれてまして…」
「この状況で、呑気にたわむれてたのか」
「いや、ね?蜂たちもたわむれたい頃でね」
蜂とたわむれるってどういうことだろう。
十分ほど経ってようやく全員が集合した。
「やっと全員集まったか。遅いぞ」
かなりお怒りの入江君。
「まぁまぁ、カリカリしなさんな」
苦笑しながら光金君が言う。
「では、この学園内を探索しようと思うが」
「適当にグループ分けして探索させたほうが効率が良いと思われますが」
福巡さんが提案した。目は閉じたままだが、その目はしっかりと入江君をとらえているようだ。
「名案だな」
闇野木君が手を組んだまま発言した。
「えーっと、昨日ちょっと話したよね。よろしくね」
桜谷さんは俺に向かって笑顔を作った。
「あ、うん、よろしく」
グループ分けの結果、俺は桜谷さんとペアになった。
なんだかんだで女子と話すのは緊張する。
探索する範囲は二階東側を担当することになった。
「よぉし、じゃあ各グループ探索に行ってくれ」
入江君が大声を出した。
「行きましょ、両角君」
そう言って桜谷さんは東側の出口のほうへ、先に歩き出した。
俺は無言でその後を追った。
桜谷さんの背中を見つめながら足を運ぶ。
…何か懐かしい気がする。この背中が…。
電子生徒手帳を確認した限りは、二階の東側には、美術室、美術準備室、音楽室、講義室、物理教室が存在しているようだ。
東側の階段を上った先、目の前に現れたのは講義室だった。
講義室の中は、長テーブルと椅子が並んでいて、前方にスクリーンがある。
「講義室ってどういうところなんだろう」
「講義だから、講演だとか話し合いだとかをするための部屋なんじゃないかな?」
見渡しながら簡潔に説明した。
特に派手な部屋でもなく、教室に比べると大分殺風景だ。
「なんか食堂のテーブルより痛そうね…」
角を見ながら桜谷さんは言った。
たしかに、食堂のテーブルはテーブルクロスで覆われているから、こちらのほうが危険だろう。ここには注意を向ける必要がありそうだ。
「次、行きましょ。物理教室があるよ」
桜谷さんはとっとと先に行ってしまう。
なんだ…。先ほどからしているこの懐かしい気分は。桜谷さんとは確実に初対面なはずなのに、何か懐かしい…。
もやもやした気持ちを抱えたまま、講義室を後にした。
ネタバレはあまり気にしない、MOGIぴーです。
とりあえず探索させとけば(非)日常編終わるだろ、という算段です(白目)。
まぁもちろん動機の場面も入れないといけませんが。
更新が遅れてしまいましたが、次回もよろしくお願いいたします。