ツキウタ。より、霜月隼と睦月始のお話。
アニメ第1期最終話の数日後という設定になっています。

生まれて初めて書いたBL作品なので、おかしい箇所もあるとは思いますが最後まで暖かい目で見ていただけると幸いです( ᐡ. ̫ .ᐡ ) 

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Surprise for ○○

「今日の紅茶はどうしようか…」

 

フルムーンフェスティバルから数日。ありがたい事にライブは満員御礼の大成功に終わった。

何ヶ月も前から各々が成功の為にと準備を施してきたライブなのだから、このライブが失敗に終わるはずがない、と隼はライブが始まる前から自信に満ち溢れていたのだが。

そうこうして一大イベントを終え、久しぶりに1日オフをもらった隼は1人寮で紅茶を飲んでいた。

 

紅茶を飲みながら、ふとライブの前日の夜に始と行ったドライブを思い出した。あの時は限られた時間での行動だった為、あまり彼を満足させてやれなかったのではないか、と少し不満に感じていた隼は時計を一瞥すると軽い足取りで始が居る場所へと向かった。

 

 

「…で、なんでオフの日にまたお前と出かける事になっているんだ」

「まぁまぁいいじゃない、始だって特に用事はなかったろう?」

 

まあそうだが、と呟く彼の腕を引っ張りながら大きなショッピングモールへと足を運ぶ。

彼の予定も趣味も好みも、隼は全て把握している。それ程に彼の事が好き、いや、彼の事を愛しているから。周りにはなかなか理解され難いが、特に理解を示す者がいなくてもいいと思っている。なぜなら人を愛す事に理由も理解も必要なんてないと考えているからだ。

ショッピングモールに入り彼が好みそうなブランドのお店へ入ったり、彼が好きなスイーツが売っているお店へ入ったりとしているうちに時間はあっという間に過ぎていった。

 

「隼、お前…俺にばっかりで自分は何も買っていないんじゃないか?」

「ん?いいんだよ僕は。始に喜んでもらえれば、それだけで____」

 

全てを言い終える前に隼の腕は彼に引っ張られていた。一瞬何が起きたのか理解が追いつかなかった隼は戸惑いながら彼に疑問を投げかけながらも彼が引っ張る方へと歩いていくしかなかった。

 

「お前なぁ、いつもいつも俺ばっかりで…たまには自分の事にも気を遣え」

 

そう言って差し出したのは少し大きめのラッピング袋。はて、と不思議に思いながらも彼が差し出した袋を開けると中には、少し大きめのツキウサが入っていた。しかも、カラーは彼の色。ほぉ、と感嘆の声を上げる隼に、彼は照れくさそうに呟いた。

 

「好みとか趣味とか…お前程に理解はしていないが、その、俺…の事が好きだって事は誰が見たってわかるからな。それはこの前の礼だ」

 

思ってもみなかった愛しい彼からのプレゼントと、自分の事を気にかけてくれていた彼の優しさに卒倒しそうになるのを抑えながらも感謝の言葉を述べた。

彼の為にと計画したデートが、まさか自分がサプライズされるとは。

 

「ふふ、始のそういう所が、僕は大好きなんだよ」

 

 


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