バビロニア組(+α)が迷宮都市へ行く話   作:はっぱミルクチー

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前回あとがきの説明、自分で読み返していてもわかりにくかったので超簡単にまとめると「魔術チートノア成り代わりオリ主(女)」です。

あと投稿少し遅れてしまってすみません。これからもこのくらいの字数、ペースになるかと思われますが末永くお付き合いください。


3話 エレシュキガル・ファミリア

「……へぇ。で、あなた達はエレシュキガルの眷属になって。私はノアに殴られて気絶したから貴方達がギルガメッシュの財から捻出したお金で借りた仮ホームに運び込まれて。それでソファに寝かされてた、と。大体はわかったわ。けどね、ノア、あなた私が元の力取り戻した時は覚えてなさいよ!」

 

「はいはい。今となっては何もできない非力な美少女()は大人しく寝てましょうねー。」

 

「……ロキの分まで貴女に乗せられてないかしら。」

 

「エレシュキガル様、しっ!そんな事実はありませんでした!」

 

イシュタルが説明した通り、エレシュキガル・ファミリア一行は今、ギルガメッシュの財宝の一部を売って手に入れた資金で取り敢えず一ヶ月分の家賃を払い、5人で暮らすには充分以上の大きめの一戸建てを借りていた。囃し立てるとぽんぽん宝石やら黄金やらが宝物庫から漏れ出して来たことをここに記しておく。はい、英雄王の良い所見てみたい!

 

「王の住まいとしては少々地味か。良し、少し待っておれ。」と言い残して家に入って行ったギルガメッシュを待つ事数分。外から見て分かる程の家の変貌ぶりと中から聞こえてくる高笑いが印象的だった。何がそんなに面白かったのだろうか。

 

家から金色の光が漏れ出し、外装もギルガメッシュにしては趣味の良いものの矢張りというべきか金を基調とした物に一新された。中から出てきた満足そうなギルガメッシュに着いて行けば、中は外装と同じく目に痛い程に金、金、金。手近な部屋を占領してみたは良いものの、こんなにも金ばかりだと集中が散漫になってしまう。少し勿体無い気もしたが、金色の上から幻術を掛け自分好みに改造した。

 

派手だがシンプルな部屋は陣地作成するのにも便利で、ささっと床に宝石を埋め込み魔術を仕込んだ。同居人であるギルガメッシュ、エルキドゥ、イシュタル、エレシュキガル様以外が許可無く立ち入ると弾く物だ。イシュタルを弾くか否かはとてもとても迷ったが、下手に立ち入りを閉鎖して宝石を潰されたり盗まれたりしても面倒なので通過できるよう設定しておいた。

 

「さて、じゃあギルガメッシュの宝具に頼り続けるのも何ですし、恩恵、刻んでみましょう。エレシュキガル様、私はどうすれば?」

 

「つべこべ言わず脱ぐのだわー!?」

 

「食べても良いっていうお許しですか!?」

 

金色の部屋は落ち着かない、と廊下ですれ違って溢した主人の為、主人の部屋へ出向いて幻術の装置を埋め込んだ。一度魔力を通せば止めるまで半永久的に部屋の見た目を好きに変えられる代物である。少し素材が入手し辛いのが難点だろうか。

 

黒と,青。冥界を彷彿とさせる色合いに改装された部屋に一輪咲く花と用意されていたソファに腰掛けた。そして前の会話に戻る。

 

主人の事だ、何か理由があるのだろうと着込んでいた黒いローブを脱いでしまう。スカートに手を掛けると「し、下はいいのだわ。」という言葉が掛かったので私は結果的に上半身の下着をたくし上げるの状態となった。

 

「えーと、針とかあるかしら?」

 

「針、ですか。……どうぞ。」

 

針程度の単純な造りの物なら齧った程度の私の投影魔術でも形作る事ができる。手に注意してくださいね、と渡した縫い針程度の針を受け取った主人は、おもむろにその針を指に突き刺した。

 

「エレシュキガル様!?痛くないんですか!?大丈夫ですか!?治療しますか!?」

 

「いっ……大丈夫よ。ありがとう。細かったからそんなに痛く無かったわ。」

 

「それなら良いんですが……心臓に悪いんで、一拍置いてからそういうのはしてくださいよ!」

 

「ええ、ごめんなさい。」

 

全くもう、と心配してくれる従者にくすりと笑いを零しながら、その背中に赤色を塗りつけた。何故だかわかる方法に戸惑いながらも迷い無く指は進んで行き、最後に羊皮紙にそれを移してからロキに教わったステイタスのロックを掛けた。

 

「なんだか、始まりって感じがしますね。」

 

羊皮紙をじっと見つめ、彼女はこれからに思いを馳せている。そのステータスは少し偽造してあるのだが。彼女にら至って普通の、アビリティは全て0、スキルも魔法も空欄に見えているのだろう。

 

「ええ、そうね。あなた達がこれからもっと強くなると思うと末恐ろしいわ……ただでさえその辺りの神なら殺せそうなくらいなのに……」

 

「神殺しなんてしませんよ、私は金ピカと違って。」

 

「ふふ、そうね。ほら、この後ギルガメッシュ とエルキドゥって言う鬼門が待ってるから、早く次のを呼んで来てちょうだい……」

 

「はい。無理はなさらないように。」

 

「ええ、ありがとう。」

 

従者が上着を羽織り直し、扉の前で一礼し去って行った方向をじっと見つめながら一輪の花は呟いた。

 

「やっぱりサーヴァントだし、普通の人みたいにはいかない、かぁ……」

 

 

○◇○◇

 

冥界の従者(ノア)

レベル:1

力:I 0

耐久:I 0

器用:I 0

敏捷:I 0

魔力:I 0

対異常:EX

魔導:G

 

魔法

ノア・カプセル

防御魔法。長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビトの方舟を召喚する。特殊な魔法防御力を持ち、中でも水を扱う系統の魔法には無敵と言える程。外装の一部のみを召喚する事も可能。

詠唱式:「あの日の御言を此処に。葦壁を崩し箱を組み立てよ。手の届く限り命を乗せよ。種を乗せよ。今に七日目の始まりが訪れよう。」

解呪式:「朝の歌声は静寂に変わる。」

 

スキル

○○○○

魔術の行使を可能にする。

 

 

 

○◇○◇

 

「やあ、呼ばれて来たよ。」

 

「ようこそ。上だけ脱いで、座ってくれる?……ああ、あっち向いてて。あなたの…その……前は、知りたくないわ……」

 

「?ああ、わかったよ。」

 

「……良し。あなたならきっと伝えても大丈夫よね。はいこれ、ステータス。明日からは頑張って働くのよ?」

 

「勿論さ。……ふむ、これはどういう風に読めば良いのかな?」

 

「そこから?まあ、そうよね……あの子が察しの良いだけだもの。レベルっていうのは……」

 

「……理解したよ。これはあまり公に晒さない方が良いのかな?」

 

「ええ、ステータスは個人情報。年齢とか、住所だとか、そういうプライベートな情報の一つよ。あなたも一応、ファミリアのみんな以外に公表はしないで。」

 

「了解した。じゃあギルを呼んでくるね。」

 

「……頭痛くなって来た……」

 

 

 

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