シャンパがビルスに野球の勝負を申し込んだ。悟空とジレンの名勝負などあり。

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野球大会

「おい、ビルス。また野球で勝負しようぜ」

シャンパが勝負を挑んできました。

「ふん、どうぜ僕たちが勝つんだ、やるだけ無駄だよ」

そんなこといわずにさあ、やりたいんだよ」

しつこく申し出るシャンパに

「しょうがないなあ、つきあってやる」

ビルスは申し出を受けました。

場所はサタンシティスタジアムです。

「第7宇宙代表、ダンディドラゴンズ」

「その他宇宙代表、ダイナミックドラゴンズ」

高らかにウイスがコール。

「その他宇宙!?」

そうです。シャンパのチームにはジレン、トッポなど第11宇宙の戦士もいたのです。

卑怯だぞ、シャンパ」

ビルスハ怒鳴りますがシャンパは

「別にいいだろ」とどこ吹く風。

ジレンは悟空に近寄ると

「決着をつけるぞ、孫悟空」

と言いました。

さて、試合開始。先攻はダイナミックドラゴンズ。

悟空が振りかぶって1投目。

ズバーン!

ストライク!

ウイスさんが高らかにコール。

2投目

ジレンはフルスイング。

しかしドン詰まり。

ファール

3投目

ジレンまたまたフルスイング。しかし振りおくれ、

空振り三振!

その後、トッポ、ヒットとも空振り三振。

上々の立ち上がりの悟空。

しかし1回ウラのダンディドラゴンズも悟空、ベジータ、悟飯とも空振り三振。

やはり双方格闘技のようにはいかないようです。

こんな調子で3回まで3者凡退が続きます。

このままでは埒があかないとビルスは4回裏、悟空にバントを命じます。

「そんなのつまんねえよ」

と言いながら渋々従います。

しかしこれがジレンの悪送球を誘い無死一塁。

ベジータ、悟飯もバント、しかし2人とも一塁でアウト。

「4番セカンドヤジロベー」

侍戦士の登場です。

「なんだあ、打てそうにねえなあ」

シャンパはヤジロベーを甘く見ています。

「ふん、あいつ知らないんだな、昔すごい活躍したっていうのに」

ビルスは知っていたのです。ベジータの尻尾を切ったり大活躍したことを。

ジレンは渾身の1球を投じます。

フルスイング!

しかしどん詰まり、駄目かと思った時、ディスポとキャベとポタモの間にポトリ!

ラッキー

ポテンヒットでついに均衡が破れます。

ダンディドラゴンズ1点先制。

試合はそのまま1-0で9回。

カリフラ、ポタモ連続三振。

シャンパはもうだめだと思ったが、勝利の女神は気まぐれ、9番ディスポがセーフティバントで1塁へ。

さあ、いよいよジレンと悟空の一騎討ち。

真剣勝負というのはいやがうえでも盛り上がるもので、今まで別々にとんでいたヤジが1つにまとまります。

これはどうしたって弱いものの味方ですから、悟空に対する声援で

「悟空、悟空」

いわゆる悟空コール。

やはりヒーローは得ですね。

ジレンも負けじと悟空を睨みホームラン予告。

1投目ストライク

2投目空振り。

しかしここから粘るジレン。

7球ファール、徐々にタイミングが合ってきます。

2ボール2ストライクからの21球目。

悟空の渾身の1投。

タイミングバッチリで振り抜きます。

打球はセンターミスターサタンの頭上を襲います。

「しまった!」

悟空もビルスも驚愕。

シャンパは

「やーい、ビルス、ざまあみろ」

とテンションマックス。

しかしジレンはベースを回ろうとせずにベンチに戻ります。

シャンパが

「おい、どうしたんだ」

と聞くと、ジレンはぽつりとひと言

「わずかに差し込まれた」

その瞬間、ボールは失速してミスターサタンのグラブにすっぽり収まりました。

「試合終了!」

ウイスさんのコール。

ビルスは勝ったのにきつねにつままれたような表情。

そこにシャンパが近寄り、

「ありがとな、いい勝負ができた。またやろうな、きょうでえ」

とお礼。

ビルスは

「ああ」と言うしかありませんでした。

 



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