魔法神話 レイ&アフーム ~もしもリリなの世界にハジケた奴らと邪神が絡んできたら~   作:ショーン=フレッチャー

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 前回のあらすじ。
 敗北、以上。
「「「「「「もっと書くことないの!?」」」」」」



第5話 温泉はオアシスたり得るか

 ゴールデンウィークのある日、高町家、バニングス家、月村家に金剛=ダイアモンド家が加わっての温泉旅行の日である。

 移動は高町家、バニングス家の用意したワゴンなのだが、それに納得する虚空戦士(ハジケリスト)はいない。

 唸るエンジン音、響くレバーとドリフト。

 三つの風が峠を駆ける。

 彼らは走り屋。

 遊園地やデパートの屋上にあるアレで海鳴の山を行く。

 

((((((普通に車乗ったらどうなんだろう……))))))

 

 この後2,3回接触し、爆発もしましたが、無事に宿にたどり着きました。

 

 

 

 

 

 男湯にて。

 

「こうしてみると、全員何らかの形で鍛えているのが分かるな」

「そうですねぇ、男湯にしては華があるんやないですか?」

「意外だったのはユーノだな、結構筋肉質なんだな」

「遺跡発掘って体力勝負なんだよ。特にうちの一族のようなフィールドワーカーにとって体は資本で商売道具だしね。それでもやはり皆さんには劣りますけど」

「いやいや、よく鍛えられていると思うよ。幼いうちから筋肉をつけすぎると骨の成長を阻害するから過剰な筋トレは慎むべきだけど、そのくらいならいいんじゃないかな」

「そう言われると何だか照れますね、士郎さんみたいな体の大人ってあこがれますし」

「それは分かるよ。僕はどちらかというと細マッチョ型だけど、だらしない体の大人にはなりたくないしね」

「ケント兄さんは線が細い人やからなぁ」

「そういうレイくんもよく鍛え上げられてると思うぞ。だがその年で傷が多いのはどうかと思うがな」

「恭也兄さん、武を嗜むものとして生傷はつきものでっしゃろ。ま、流石に好んで傷こさえる真似はせんので」

「それもそうだ」

 

良く鍛え上げられた男たちの温泉は終始筋肉の話であった。

 

 

 

 

 

 風呂から上がり女性陣と合流して部屋へと戻る途中で、とある女性ととすれ違った。

  その瞬間、彼女が急に殺気を飛ばしてきた。

 

(今のところは挨拶だけね)

 

 突然の殺気と念話に慄くなのはたち。

 

(忠告しとくよ。子供はいい子にしてお家で遊んでなさいね。おいたが過ぎるとガブッとするわ――)

 

 女性は突如驚く。

 レイが殺気を返してきたのだ。

 

「レイくん、どうした?」

「あ、何でもないですよ」

 

 恭也にそう返すとレイは念話を返す。

 

(おいたが過ぎるんはどっちの方やろなぁ)

「さ、部屋戻りましょ」

 

 レイに促され全員で部屋に戻る。

 女性は一瞬びびったもののすぐに平静を取り戻し、立ち去る。

 そして、念話で通信するのだった。

 

 

 

 

 

 夜、ジュエルシード暴走の兆候を感じたなのはたちは現場へ急行していた。

 道中はおおむね順調であった。

 レイとアフームが謎の途中離脱をした以外は。

 

「見い! 幽霊や!」

「よっしゃゴーストハントじゃ!」

 

 そんな感じで別方向へと行ってしまったのである。

 その後の道中は順調であった。

 先に黒衣の少女と昼間の女性にジュエルシードを取られているという点を除けば。

 

「あーらあらあらあら、子供はいい子にって言わなかったっけか?」

「それを、ジュエルシードをどうするつもりなんだ! それは危険なものなんだ!」

「さーね? 答える理由が見当たらないねぇ」

 

 ユーノの質問を軽く受け流す女性

 

「それにさ、私親切に教えたよね。いい子にしてないとガブッといくよって」

 

 すると突然、女性の髪が伸び腕と足は人の物から鋭い獣の爪をはやす。

 体中がオレンジ色の毛に包み込まれ。女性は大きな狼に変わっていた

 

「やっぱりアイツあの子の使い魔だ!」

「使い魔!?」

「そうさ、私はこの子に作って貰った魔法生命。製作者の魔力で生きる代わりに命と力の全てを使って守ってあげるんだ。」

 

 狼はなのは達と少女のあいだに立ちふさがる

 

「先に帰ってて、すぐに追いつくからさ」

「うん、無茶しないでね」

「オーケー!」

 

 少女に返事をし、狼は跳躍しなのは達に襲いかかる。それをユーノが障壁を作り阻む。

 

「なのは、あの子をお願い!」

「させるとでも思ってんの!?」

 

 狼はユーノの障壁を前足の爪で障壁に傷をつける

 

「やらせてみせるさ!」

「移動魔法? まずい!」

 

 2人はユーノの移動魔法で消える。残ったのは2人の魔法少女となった。

 

「おや? 終わったのか?」

 

 がさがさと茂みからアフームが血塗れで出てくる。

 

「「きゃあああああああ!!!」」

 

 二人の少女の悲鳴が響く。

 彼女たちは知らない。

 これらが全て熊の返り血だということを。

 

 

 

 

 

「今のは……、おい! 何があった!」

「どーせレイかアフームがハジケたんでしょ。心配ないない」

 

 狼とユーノの戦いは膠着していた。

 しかしユーノ単独では攻撃もままならない。

 お互いに何か、一手必要だった。

 その一手は意外な形でもたらされた。

 

「時速120km!」

「うわああああああ!」

 

 レイがトラックに乗り高速で突っ込んできたのだ。

 悲鳴を上げる狼。

 トラックがユーノと狼、両者を分断する。

 

「助太刀いたす」

「レイ! 助かった!」

 

 トラックからレイが降りる。

 そこへ狼が襲い掛かる。

 しかしレイはそれをするりと躱すと、逆に狼の腹部に蹴りを放つ。

 

「横隔膜キック!」

「キター! 伝家の宝刀横隔膜キック!」

 

狼はレイの蹴りを受け、吹き飛ぶ。

 

「のう、ユーノ」

「何だい、レイ」

「タッグマッチの醍醐味は?」

「……ツープラトン!」

「その通り!」

 

 次の瞬間レイが駆け出す。

 ユーノがそれに続く。

 狼がレイの前に立ちふさがる。

 レイがにやりと笑ったかと思うと、高く飛びあがる。

 

「なっ!?」

 

 狼はそれを見上げる。

 その隙にユーノが近づいてくる。

 背後では着地したレイが迫ってくる。

 

「ゲンコ!」

「足ピン!」

「「クロス・ボンバー!!!」」

「……ぐはぁ!」

 

 狼は何故か吐血した。

 そういう気分になったからだ。

 

 

 

 

 

 2人の魔法少女の戦いは魔力弾の打ち合いと化していた。

 はじめ、話し合いで解決しようとしたなのはであったが。

 

「言葉だけじゃきっと何も変わらない。伝わらない」

 

 しかし少女に拒絶され交渉は決裂。

 互いのジュエルシードを賭けた決闘となったのである。

 

「くっ、こんな時に空が飛べれば……」

 

 歯噛みするアフーム。

 しかし、アフームは思い出したように閃く。

 

「そうじゃ、妾には翼があるではないか! 心の翼が……!」

 

 アフームは飛んだ。

 磔にされた聖者が天に上るように、両腕を伸ばし、手首で羽ばたきながら。

 その顔はとても晴れやかだった。

 

「なのはー! 助けにきたぞー!」

「きゃあああああああ!!!」

 

 有り得ない飛び方をするアフームになのはは思わず悲鳴を上げる。

 

「邪魔をするな!」

 

 黒衣の少女の電撃がアフームに襲い掛かる。

 アフームは変態的な軌道でそれを避ける。

 

「なんか、イライラする……」

「さあ! 反撃じゃ!」

 

 しかしアフームの言葉とは裏腹に彼女は何もしない。

 

「……攻撃手段が一切なしじゃ」

「「ええええええええええええ!!!」」

「ああ、翼が……」

 

 アフームは涙と共に力なく落ちていく。

 

「「何がしたかったの!?」」

 

 2人のツッコミが夜空に響き渡る。

 この後、砲撃の打ち合いをなのはが制すも、首元に鎌を突き付けられ、なのはが敗北。

 ジュエルシードを1個盗られた。

 黒衣の少女はジュエルシードを取ると地上に降りる

 

「帰ろう、アルフ」

 

 少女の言葉に狼、アルフは人型に戻り少女の元に飛んでいく。

 レイとユーノも慌ててアルフの後を追うと、なのはが少女に名前を聞いていた

 

「待って! 私は高町なのは! あなたは!」

「……フェイト、フェイト・テスタロッサ」

「あの、私は……」

 

 少女、フェイトはなのはの言葉を聞こうともせずに飛んでいった

 

 




 さあ君も心の翼で飛んでみよう!
 次回、レイの秘密が明らかに!?
 問うご期待!
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