IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語 作:武御雷参型
戦闘模写は苦手ですが、自分なりに書けたと思っているので、満足です。
国際IS委員会は各国家に支部を置いており、各支部ごとで競い合いが起きていた。中でも有名なのは、フランス支部所属のシャルロット・デュノアとドイツ支部所属のラウラ・ボーデヴィッヒの戦いである。
何が有名なのかというと、試合前の会話である。
「貴様が私の相手か……フン、出来たばかりの機体に負けるはずもない。十分で終わらせてやる」
「そうなんだぁ~、だけど僕も負けるつもりでここに来たわけじゃないからね」
ラウラの口撃に対して、シャルロットも応戦し始めた。これにより、ラウラ自身に闘志に油を注ぐ…否、ガソリンをまく形となってしまう。
「では、こうしようじゃないか。もし、どちらかが負ければ、一日限りだが勝った方の言いなりになると言うのは如何だ?」
「うん‼ すごくいい‼ 良いよ‼」
ラウラの提案にシャルロットは目を輝かせてノリノリで頷いていた。一方のラウラはというと、少し引いている様子であった。
因みにだが、この様子は会場に流れており、一部の人間による賭けまでも発生しているとは、この時のラウラとシャルロットは知る由も無かった。
「では、行くぞ」
「うん‼」
二人はアリーナのど真ん中で専用機を展開させる。なぜアリーナのど真ん中というと…………ただたんにこの方が面白いだろうと言う主催側の要望である。
「来い‼ シュヴァルツェア・レーゲン‼」
「おいで、ラファール・デスタン‼」
二人は専用機を展開させると、セットポイントまで下がった。
『では、これより国際IS委員会フランス支部所属対IS部隊“オリヴィエ隊”隊員、シャルロット・デュノアVS国際IS委員会ドイツ支部所属対IS部隊“ジークフリート隊”隊長、ラウラ・ボーデヴィッヒによる試合を開始します‼』
二人がセットポイントに着くと、実況役になっている委員会のアナウンスが流れ始めた。
『ISファイト‼ レディー………GO‼』
「「作品が違う‼」」
委員会のアナウンスに対して二人はハモリながらツッコミを入れつつ、突撃していった。だが、先手を打ったのはシャルロットであった。
「これがフランスの第三世代機の力‼ コール‼ アタックモード‼」
シャルロットはラファール・デスタンのバックパックに高機動型モジュールを装備させた。
「何⁉」
ラウラは行き成りの事で驚きを隠せず、動揺してしまった。その隙を見逃すシャルロットではなかった。
「今‼ いっけぇぇぇぇ‼」
なんと、シャルロットはイグニッションブーストを行い、ラウラに接近したのである。だが、ラウラもいつまでも動揺しているほど落ちぶれていなかった。
「甘い‼」
ラウラはシュヴァルツェア・レーゲンの掌をシャルロットへと向け、第三世代機のイメージ・インターフェイスである
「君の機体性能は知っているよ‼ だからこそ、僕は‼」
そう言うとシャルロットはラファール・デスタンのバックパックを再度、換装させ新たなバックパックを装備した。
「アタックからアトゥアリモード起動‼」
高軌道型のアタックモードから砲撃モードであるアトゥアリモードに換装したラファール・デスタンは、スピードを落とし背部に装備されている大型レールガンを構えると一気に引き金を引いた。
「いっけぇぇぇぇ‼」
放たれたレールガンの砲弾はシュヴァルツェア・レーゲンのAICを突破し、先手でダメージを与える事に成功するのである。だが、ここで慢心してはいけないとシャルロットは自分に言い聞かせ、畳みかける様にアトゥアリモードに搭載されている武装を吐き出していくのであった。
これには流石のラウラも堪ったものではなく、ダメージが蓄積されていったのである。
「(クッ‼ ここで、終わってしまうのか‼ 嫌だ……私はこんな所で終われない‼)」
ラウラは砲撃を受けている間、負けという言葉が頭の中に過ってしまう。ラウラはドイツ国内で最強と言われた少女である。また、国内での模擬戦では負けた事が無く、負けという言葉を知らずに勝ち進んできていた。そんな時、シャルロットとの戦いで負けてしまう事に対して恐怖を抱いてしまったのである。
「私は……こんな所で………終われないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
「ッ⁉」
ラウラは雄叫びを上げると同時に、攻撃の合間を縫って安全圏へと逃げるのだが、ラウラは肩で息をしているのがやっとであった。一方のシャルロットはダメージが無く、余裕の表情が伺えていた。
「ハァ…ハァ……これで、終わりか? シャルロット・デュノア‼」
「ッ⁉ ………フフ……」
ラウラの雄叫びにシャルロットはついつい笑ってしまう、だが、それは嘲笑うかの様な笑いではなく、純粋に戦いを楽しんでいる笑いであった。
「楽しい……楽しいね‼ ラウラ‼」
「ハハ……そうだな。楽しいな、シャルロット‼」
二人はいつしかこの戦いが楽しくて仕方がなかった。だが、時間制限もあり尚且つ、ラウラのダメージがでかい事でアドバンテージ的にはシャルロットが上であった。
「………ラウラ……ここで提案があるんだ」
「……話だけ聞いてやろう」
シャルロットはラウラに一つの提案をした。それは―――――――――
この提案を聞いた多くの観戦者は驚きを隠せなかった。それはラウラに対して屈辱的な提案だったからである。だが、ラウラは違っていた。
「……ほう? それはそれで面白い提案じゃないか………良いだろう‼ 乗ってやる‼」
なんと、ラウラは乗り気であった。
「そう来なくっちゃね。なら、僕も本気で行こうかな」
そう言うとシャルロットはアトゥアリモードからアタックモードへ換装させた。
「やはりお前はそれが本気と言う事か………良いだろう。私も本気で相手をしてやる‼」
そう言うとラウラは眼帯を取り外した。本来、赤い瞳をしている目は金色に輝いていた。
「私が持てる力を使って、貴様に勝ってやる‼」
「行くよ、ラウラ‼」
「来い、シャルロット‼」
「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ‼」」
二人は示し合わしたかのようにぶつかり、擦れ違った。そして、ある一定の距離まで進んだところで二人は止まった。
観客たちはどっちが勝ったのか固唾を飲んでみていると、先に動いたのは――――――――
「僕の勝ちだね。ラウラ」
「ああ、貴様の勝ちだ……シャルロット」
シュヴァルツェア・レーゲンのSEは尽き機体維持をするだけのエネルギーだけしか残されていなかったのである。
これにより、勝者はシャルロットに決まったのである。
『じ、試合、終了‼ お互いの健闘を祝福して盛大な拍手を‼』
アナウンスと共に観客席からは大きな拍手がシャルロットとラウラを包み込んだのである。
「…………」
「どうしたの? ラウラ」
何も言わず、ただ上を見つめているラウラが気になりシャルロットが近寄ると、そこには瞳から涙を流しているラウラの顔があった。
「私は……ずっと勝って来た………敗北を知らずに進んで来た…………だが、今日。こうして敗北を知れた……感謝する。シャルロット・デュノア」
「僕の方こそ、楽しかったよ。あっ、そうだ。僕の事は普通にシャルロットって呼んで?」
「良いだろう。私の事はラウラとでも呼べ」
「うん‼」
こうして、二人の試合は後世に残る試合の一つとして記録されるのであった。
その日の夜。賭けに負けたラウラは渋々、シャルロットに連れられてホテルの一室にいた。そこは、フランス支部が借りてる高級ホテルの一室である。因みに、ドイツ高官や委員会のメンバーから許可を得て、シャルロットが泊まるホテルに来ている。
「えへへへへ、かわいいよ。ラウラァ~」
「は、離せ‼」
「ダァ~メ。今日は僕の言いなりになるんでしょ? だったら、今日は一緒に寝よ」
「だが、この格好は流石に恥ずかしいではないか‼ ええい‼ 放せ‼」
シャルロットに抱き枕扱いされるラウラは何と、猫の姿が模られたパジャマを着せられていた。因みに、ラウラは黒でシャルロットは白である。
ラウラは何とかしてシャルロットから抜け出そうとするが、シャルロットの力は強く、軍人として育てられたラウラの力を持ってしても抜け出せなかったのである。
「シャルロット‼ 放せ‼ 寝るのは良いがこのままでは寝る事も出来ない‼」
「今日は、僕と一緒にこのまま寝るんだよ?」
「なん……だと………」
ラウラは絶望してシャルロットにされるがままに一緒に寝る事になった。
そして、フランス支部とドイツ支部はいつの間にか仲良くなり、機体の情報交換や交流をして絆を強めていくことになるのであった。
「こんなの、あんまりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
ラウラの叫びがホテルを震わせるのであった。
誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、どしどし送って下さい‼
IS学園でユニットを組んでほしいか
-
やってほしい‼
-
やる必要なし