IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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こんにちは、武御雷参型です。

アンケートを実施しております。詳しくは活動報告をご覧くださいませ。
皆様のご協力をよろしくお願いします。


第五話

龍聖が部隊に入隊してから二年の月日が経った頃、ある事件が発生したのである。

それは、訓練が終了して部隊員全員が昼食を摂ろうとした時であった。

 

『緊急事態発生‼ 緊急事態発生‼ 各隊員は速やかに第一会議室に集まるように‼』

 

いきなりのアラートと共に繰り返される非常事態宣言。隊員達はすぐに準備をはじめ、すぐに第一会議室へと向かう。

そして、龍聖が入室する頃には殆どの部署の役員が集まっていたのである。そして、大型モニターにはその場にいる全員が驚く内容であった。

 

「あの機体はどこの国の所属の機体だ‼」

 

「打鉄にラファール……アメリカの最新鋭機であるイーグル………まさか、亡国機業が関わっているのか‼」

 

「検索終了しました‼ 打鉄は倉持技研から最近、盗み出されラファールに至ってはフランス軍の機体を奪取した模様‼ イーグルに関してはアメリカから正式に奪取されたと報告が上がりました‼」

 

モニターに映し出されている内容は、三機のISが無差別的にテロを起こしている様子であった。それも日本の首都である東京でである。

 

「支部局長、これは出さざるを負えませんね………」

 

「ああ………国際IS委員会日本支部所属、極秘武装隊“天照”出撃だ‼」

 

支部局長である睦月は龍聖に指示を出したのである。因みにだが、龍聖は斑鳩とISコアの人格主であるヒナのお陰もあって、極秘武装隊“天照”の隊長にまで上り詰めたのである。

 

「ハッ‼」

 

龍聖もすぐに敬礼をして第一会議室を後にし、隊員達に通信を繋げる。

 

「天照隊、行くぞ‼」

 

すでに準備をしていた隊員達は、それぞれに貸与されているISを展開させる。

 

「さて、俺もこの機体では初出陣だな」

 

『私も頑張るからね‼』

 

「頼むぞ‼ 天照01、黒崎龍聖。斑鳩出るぞ‼」

 

龍聖の機体は雲雀から国産第三世代機“斑鳩”へと変更されていたのである。

斑鳩を身にまとった龍聖は機体を加速させ、テロ現場へと向かうのであった。

 

国際IS委員会日本支部から出撃した五機のISは、黒崎重工と国際IS委員会日本支部IS研究所が開発した機体たちである。四機は孔雀と雲雀。そして、最後の機体は龍聖の為だけに黒崎機業と日本支部の技術者たちによって開発された、専用機。第三世代機“斑鳩”である。

斑鳩には特殊兵装として、試製兵装が搭載されている。

 

「各隊員に通達。孔雀と雲雀を一機ずつで組み、打鉄とラファールを対処しろ。イーグルは俺が対処する。散開‼」

 

「「「「ハッ‼」」」」

 

龍聖の指示でそれぞれが動き出した。

 

「ヒナ、行くぞ‼」

 

『了解‼ ドラグーンと執月之手の操作は任せて‼ マスターは通常兵装でお願い‼』

 

「判ってるよ‼」

 

龍聖はそう言うと、ビームライフル“ルプス”と同じく大型対装甲重斬刀“菊一文字”を展開させる。

 

「貴様⁉ 男が神聖なるISに乗るなど万死に値する‼」

 

「ISはな、男でも乗れるんだよ‼ 条件付きだけどな‼」

 

龍聖はそう言うとイーグルに向けてルプスの引き金を引く。放たれたビームはイーグルに当たるとシールドエネルギーを貫通し、装甲の一部を融解させた。

 

「ビーム兵器だと………おのれぇぇぇ‼」

 

イーグルの操縦者は、まだどの国家も完成させていないビーム兵器に驚き、神聖なISに男が乗るだけで嫌悪感を覚えたが、それよりも、ビーム兵器を扱っているのが男だという事に気に食わなかったのであった。

 

「その武装を、私によこせぇぇぇぇ‼」

 

「お前が持ったとしても宝の持ち腐れになるだけだ…………諦めろ……それと、お前たちの目的はなんだ‼」

 

「私たちの目的は、無能な男どもを始末したいだけよ‼」

 

「なっ⁉ 男がいなければ、子供も生まれないじゃないか‼」

 

「私はさっき、言ったでしょう? 無能な男どもをって………優秀な男は残して子孫を残すだけの種を作ってもらわなくちゃいけないのよ。この世は、女性だけの世界に生まれ変わらせる為の序章に過ぎない‼」

 

「そんな事をすれば、世界が破滅するぞ‼」

 

「それぐらいじゃぁ、世界は破滅なんてしないわ………私は決めているのよ………男は全員、殺すってね」

 

「さっき言っていたことと真逆のこと言ってるじゃないか‼」

 

イーグルを操る女は「それもそうね」と呟く。

 

「決めた‼ あなたは生かしておきましょう……私だけに種を精製しなさい」

 

「断る‼」

 

龍聖の拒絶の言葉に女は一瞬だけ呆けたが、すぐに表情を引き締める。

 

「そう………なら、ここで死になさい‼」

 

女はそう言うとイーグルを吶喊させる。

 

「そんな攻撃で‼ ッ⁉」

 

龍聖は迎え撃とうとしたが、すぐにイーグルから離れた。それは、イーグルが放熱状態にあったからである。

 

「まさか………自滅する気か‼」

 

「ええ、そうよ………私の言いなりにならない男は消えてしまえばいいのよ。それに、他の皆も殺られたようだし………私一人残っても何もできないわ………なら、最後はあなたと一緒に自滅するわ‼」

 

そう言うと女は再び、龍聖に吶喊する。だが、イーグルは何者かの攻撃によって爆散する。

攻撃をしたのは、雲雀で、雲雀のみに搭載された150㎜対IS用スナイパーライフルの銃弾によって、イーグルはスラスター部分を撃ち抜かれたことによりコアを残して爆発したのである。

 

「隊長、大丈夫ですか?」

 

「ああ、援護ありがとう」

 

「いえ、我々は役目を果たしただけですから……コアを回収した後に撤収します。隊長はお先に戻ってください」

 

隊員の一人が龍聖にそう言う。

 

「なら、お言葉に甘えて先に戻らせてもらう………気をつけてな」

 

「「「「ハッ‼」」」」

 

龍聖の声掛けに隊員達は敬礼して返事をする。龍聖も返礼して日本支部へと帰っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本支部の第一会議室では、各部署の管理職たちが集まっていた。その中には龍聖の姿もあった。

 

「では、今回のテロに関しての報告を行います」

 

テロ事件に対応していた龍聖が、報告書を片手に他の部署の管理職たちに報告をする。

 

「今回のテロ事件に関してですが、資料にもある通り日本の技術研究所である倉持技研から打鉄が一機、フランス軍が使用しているラファール・リヴァイブが一機、そして、アメリカ軍が正式採用しようとしていたボーニング社製第二世代機“イーグル”が一機が奪取され、今回のテロ事件に発展しました。また、奪取される際に確認されているのは、亡国機業のエージェントが関わっているという事です」

 

龍聖の報告にその場にいた全員が驚きを表す。

 

「亡国機業と言えば、第二次世界大戦時に発足されたという機業か………まさか、まだ存在していたとはな……」

 

「それに、ISが普及した当初から目をつけていた可能性もあります」

 

など、各部署の管理職に就く者たちは各々で話をしてしまう。その為、龍聖の報告ができない状況にあった。だが、それを止めたのは睦月であった。

 

「皆さん、静粛に………まだ報告が終わっていませんよ? 黒崎隊長、続きを」

 

「ありがとうございます。報告を続けます。回収したコアを解析しました。すると、とんでもないものが出てきました。これです」

 

龍聖がそう言うとモニターにあるものが映し出される。

 

「まさか………」

 

「ええ、篠ノ之束博士が制作したコアではなく、何者かが作り上げたコアという事になります……しかも、博士が制作したコアとは違い、人間の脳髄がコアの中に組み込まれていました」

 

龍聖はそう言うと、自分の席に戻った。

 

「皆さん、我々日本支部はこの事態を早急に各委員会に通達しようと考えていおりますが、どうでしょうか?」

 

睦月は各部署の管理職たちに問いかけた。すると、龍聖が手を挙げた。

 

「何かね、黒崎隊長?」

 

「私個人の意見となりますが、よろしいですか?」

 

龍聖の言葉に睦月は許可を出した。

 

「ありがとうございます。では、個人的な見解になりますが、今回の事件の裏には亡国機業の他に何者かが関与していると思われます」

 

『⁉』

 

龍聖の言葉にその場にいた全員が驚く。

 

「き、君は自分で何を言っているのかわかっているのか‼」

 

一人の男性が龍聖に怒声を挙げながら食って掛かった。

 

「ええ、コアの内部に人間の脳髄が組み込まれている……本来では有り得ない組み合わせでしょう………ですが、今はです」

 

龍聖の言葉の意味を理解したのは睦月だけであった。

 

「そう言う事か………このコアに関しては今は様子見、という事だね?」

 

「そう言う事になります。三機のうち二機は篠ノ之束博士が制作したコアです。ですが、残りのISに使われていたコアが何者かが制作したコアとなります。そして、使われていた機体は………イーグルでした」

 

「………読めたぞ。亡国機業とは別の何者かが今回のテロ事件に関与してると君は考えているんだね?」

 

「はい。ですが、まだどこの誰がコアを制作していることは判っていません。なので、各国家のIS委員会に報告を行い、コアの管理について厳重にしないといけないと考えられます」

 

「………君の意見は判った。では、皆に再度、確認しよう。今回のコアの事に関しては報告をしずに、テロ事件があったという事のみを報告しようと考えておりますが、如何でしょうか?」

 

『…………』

 

「満場一致で、テロ事件の事のみを報告するという事になりました………では、解散です」

 

睦月の解散の言葉を聞き、各管理者たちは第一会議室を後にした。そして、会議室に残されたのは睦月と龍聖のみとなる。

 

「龍聖君、今回のコアはアメリカが関与していると思っているかね?」

 

「いえ、思っておりません。ですが、まだ確証がないので断言はできませんが………」

 

「………僕も使える手を使って、今回のコアの事を調べてみるよ。それと、時間は大丈夫かい?」

 

「え? あっ‼ では、お先に失礼します‼」

 

龍聖は腕時計を見て、何か焦って会議室を後にした。

 

「青春をしているね………」

 

睦月はそう言うと、会議室の窓から外を眺めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍聖は急いで身支度を済ませると、車に乗り込みある場所へと向かった。

そして、数時間後。車はとある豪邸の前に停車する。

 

「黒崎隊長、到着しました。わたしはこのまま本部に戻りますので、戻る際はご連絡を」

 

「判りました。ありがとうございます」

 

龍聖は運転手の男にそういって車から降りる。

 

「こうしてくるのは、久々だな………」

 

龍聖が来ているのは、西木野家の家であった。

 

「さてと、久々に会うけど真姫は俺の事を覚えてるかな? あれから一年ぐらい時間が空いたからな……」

 

龍聖は内心、ドキドキしながらチャイムを鳴らす。

 

〈はい、どちら様でしょうか?〉

 

「黒崎龍聖です。お久しぶりです」

 

〈門を開けますので、入ってらっしゃい〉

 

そう言われると、門が一人でに開く。龍聖はそのまま中へと入っていった。

 

「いらっしゃい、龍聖君。身長伸びましたか?」

 

「お久しぶりです、美姫さん。ええ、10㎝程伸びました。真姫さんは………」

 

「まだ学校よ。そろそろ帰ってくる時間だから、家で待っててちょうだい」

 

「では、お言葉に甘えて……」

 

美姫に案内されて龍聖は西木野家へと入るのであった。




所々、変更しています。

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
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