IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

19 / 73
すみません。今回は少し短いです‼


第十三話

龍聖がアリーナへと出ると、既に出ていたセシリアが待っていた。

 

「レディーを待たせるとは………なっていませんわね‼」

 

「煩いぞ……その口を縫って黙らせるぞ」

 

龍聖の返事は、怒りの籠った返事であった。それだけ、龍聖はセシリアに対して怒りを覚えていた。

 

「ッ⁉ これでおしまいですわ‼」

 

既に試合開始の合図は鳴っているので、セシリアは先制攻撃を行う。だが………相手が悪過ぎた。

 

「遅い」

 

龍聖はそう言うと、セシリアの持つレーザーライフル“スターライト”から放たれたれるレーザー攻撃を危なげもなく回避する。

セシリアは何度も攻撃を繰り出すが、すべての攻撃が龍聖に当たることはなかった。

 

「攻撃が当たらなくては意味がないぞ?」

 

余裕で回避している龍聖だが、斑鳩に武装を持たせていなかったのである。

 

「余裕で避けていますが……あなたこそ、武器が無くては戦えません事よ‼」

 

セシリアはそう言いつつ、スターライトの引き金を引いていく。だが、その攻撃は龍聖に当たることはない。

 

「なぜ、攻撃が当たりませんの⁉ こうなったら……お行きなさい、ブルーティアーズ‼」

 

機体の名前にもなっている遠隔無線誘導兵器“ブルーティアーズ”を射出する。

 

「ほう、これがイギリスが開発したBT兵器か………まだ甘いな‼」

 

ブルーティアーズから放たれる攻撃を、龍聖は自由自在に斑鳩を操り、攻撃を躱していく。

 

「いつまでお逃げになるのですか⁉ 戦いなさい、この臆病者‼」

 

「ッ‼ そうか……そこまでして俺に戦いを求めるのか………なら見せてやろう‼ これが斑鳩の力だ‼〈ヒナ、頼むぞ‼〉」

 

〈判った‼ ドラグーン、執月之手(ラーフフィスト)射出‼〉

 

龍聖は斑鳩のコアであるヒナに、ドラグーンと執月之手(ラーフフィスト)を任せる。この攻撃は、ある意味で反則であるが、斑鳩のコアに人格が出現していることを知っているのは、睦月と大虎、蒼龍だけである。

 

「ッ⁉ BT兵器‼ なぜ、あなたがそれを持っているのですか‼」

 

セシリアはまさか龍聖の機体に、BT兵器が搭載されているとは思いもしず、驚きを隠せずにいた。

 

「残念だが、これはBT兵器じゃない。腕の形をした兵器は、有線式だ。そして、こいつは無線式の誘導兵器だ‼」

 

そう言うと、龍聖はドラグーンと執月之手(ラーフフィスト)を操りながら自身も動き出したのである。

 

「誘導兵器を操りながら自分も動けるなんて……どんなスペックを持っていますの⁉」

 

まさか、自分が出来ないことをしている龍聖にセシリアは怒りを覚える。

 

「さぁ奏でろ、オルコット………貴様の奏でる鎮魂歌(レクイエム)で‼」

 

セシリアと龍聖の戦いは激しさを増すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合開始から数分という短い時間が経っているが、セシリアには長く感じられていた。

 

「(まさか、男性でここまでおやりになるなんて………ですが、わたくしにもプライドがありますわ‼)ブルーティアーズ‼」

 

セシリアは瞬時に、ブルーティアーズに指示を送ると、ブルーティアーズは龍聖の周りを周回し始める。

 

「どうした、オルコット……俺の逃げ道を塞ごうという判断か………悪くないが……俺には悪手だぞ‼」

 

龍聖はそう言うと、執月之手(ラーフフィスト)がブルーティアーズを捕まえようと、追いかけ始める。

 

「かかりましたわね‼」

 

「なに⁉」

 

セシリアがそう言うと、スターライトの引き金を引く。

スターライトから放たれたレーザー攻撃は、漸く、龍聖の斑鳩のボディーに当たる事に成功したのである。

 

「一槍報いましたわ」

 

「…………」

 

セシリアがそう言うが、龍聖は黙って俯き始めた。

 

〈ごめん、マスター‼ 執月之手(ラーフフィスト)でブルーティアーズを捕まえることで一杯だった‼〉

 

「(いや、良い。だが、アイツは気付いていないな)」

 

龍聖は俯きながら、セシリアがビット兵器を操りながら、自身が動いていることに驚いていたのである。

 

「(まさか、火事場の馬鹿力ってやつか………面白い‼)」

 

龍聖はいつの間にか、セシリアとの戦いに楽しさを感じ始める。

 

「オルコット‼ ここからは………俺は本気を出す」

 

龍聖はそう言った瞬間、斑鳩の元に執月之手(ラーフフィスト)とドラグーンが周回し始めた。

 

「全武装、展開」

 

龍聖が呟いた瞬間、執月之手(ラーフフィスト)には対装甲ナイフ、多目的ミサイルポッド、アサルトライフル、菊一文字(ガーベラストレート)が握られる。そして、斑鳩にはビームライフル二丁が、握られていたのである。

 

「さぁ、オルコット………どこまで耐えられるかな?」

 

そう言う龍聖の顔は清々しく笑っていたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、管制室で観戦している真耶と千冬は驚いていた。

 

「黒崎君……凄いですね」

 

「あ、ああ………まさか、あそこまでの力を持っているとは………」

 

千冬は龍聖が国際IS委員会日本支部所属、対IS部隊隊長になっていることを知っているが、龍聖の実力は知らなかった為、驚きを隠せなかったのである。

 

「(委員会の対IS部隊の隊長を務めるには、相応しい力を持っている………だが、それだけじゃない。奴は何かを隠しているな………)黒崎、お前は何を隠しているのだ」

 

千冬は真耶に聞こえない声で呟くのであった。

 

 

そして、もう一人。この試合を見ていた人物がいる。

 

「へぇ~、まさかISコアの人格を出現させるなんて………それに、コアとの共鳴も高い………フフ、こんな世界だけど、捨てたもんじゃないね‼」

 

束はハッキングを行い、龍聖とセシリアの試合を見ていた。束は龍聖とヒナの相性が高い事に驚きと嬉しさを交わらせていた。

 

「黒崎龍聖君か………うーん、あっそうだ‼ りゅう君って呼ぼう‼」

 

束のお気に入りに、勝手に入れられる龍聖。彼の運命は⁉

 

「作者、黙らないと………O★SI★O★KIするよ?」

 

はい、すみません‼ ですから、その手に持っているレイジングハートを下ろしてください‼

 

「お断りだよ。だから………ディバインバスター‼」

 

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉

 

「これで、悪は亡んだ。さぁ、りゅう君。君とコアの力をもっとこの束様に見せてよ‼」

 

束の表情は、子供のような笑顔をしていたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合会場では、斑鳩の武装である執月之手(ラーフフィスト)に武器を持たせ、ドラグーンを配置し自身はビームライフル二丁を持つ龍聖と、レーザーライフル“スターライト”と機体の名称にもなっているブルーティアーズを周りに配置したセシリアが対峙していた。

 

「さぁ、オルコット………どこまで耐えられるかな?」

 

そう言った瞬間、龍聖はドラグーンをセシリアの元へ仕向け、執月之手(ラーフフィスト)が持つ、対装甲ナイフと菊一文字(ガーベラストレート)がセシリアを切らんと迫り、セシリアの逃げ道を無くそうと他の執月之手(ラーフフィスト)がアサルトライフルと多目的ミサイルポットによる攻撃を行う。

 

「これで、終われば御の字だが………そう問屋は卸さないか………」

 

龍聖がそう言うと、セシリアのブルーティアーズが龍聖を撃ち抜かんと、迫っていたのである。

 

「ここでわたくしは負ける訳にはいきませんのよ‼」

 

セシリアは迫るミサイルをスターライトで撃ち抜き、アサルトライフルの銃弾はなるべく当たらない様に避けていた。だが、執月之手(ラーフフィスト)とドラグーンによる同時攻撃に、セシリアのブルーティアーズのダメージは蓄積されていく一方であった。

 

「クッ‼ ダメージが………」

 

セシリアは、ブルーティアーズのシールドエネルギーが心許ない事に段々と焦りが隠せなくなっていた。

 

「これで、終わり(finish)だ‼ オルコット‼」

 

龍聖は一気に斑鳩を急上昇させると、執月之手(ラーフフィスト)にアサルトライフルを全部に持たせ、ドラグーン、ビームライフルによる一斉掃射(フル・バースト)をセシリアに仕掛けた。

 

「………わたくしの負けですわね」

 

セシリアは迫りくる攻撃を受け、ブルーティアーズは機体維持が出来ず、機体は量子変換され、セシリアは意識を失うのであった。

 

「オルコット‼」

 

龍聖はセシリアが空中に投げ出されるのを見るや否や、斑鳩のスラスターを全開に吹かせ、セシリアの元へ飛んだ。

 

「オルコットォォォォっ‼」

 

龍聖の呼ぶ声でセシリアは意識を取り戻し、自分が空中に投げ出されるのが分かった。

 

「手を伸ばせぇぇぇっ‼」

 

セシリアは手を伸ばす。そして、龍聖は斑鳩の腕を部分解除し、セシリアの手を掴んだ。

龍聖はそのまま、ゆっくり地上へと降り立った。

 

「なぜ、わたくしを助けたのですか?」

 

セシリアは龍聖が自分に対して怒っていることは知っていた。だが、今の龍聖の表情にはその怒りの部分が見えなかったのである。だから、セシリアは龍聖が自分を助けたのが、判らなかったのである。

 

「なぜって……人を助けるのに理由なんて必要なのか?」

 

「………そうですか。黒崎さん、わたくしを助けて頂き、ありがとうございます」

 

セシリアはそう言うと龍聖に頭を下げるのであった。

 

「その言葉だけ、受け取って置く。次は一夏との戦いだ………油断するなよ?」

 

「はい、もうわたくしは慢心しませんわ‼」

 

セシリアの表情はすっきりとした様子であった。

龍聖はそんなセシリアを見て、安心した様子で見ていた。

 

「そうか………」

 

龍聖はそう言うとそのまま、ピットの方へと戻っていくのであった。




誤字脱字、感想、指摘、質問などありましたら、どしどし送ってください‼




そう言えば、まだ真姫ちゃん出てないぞ⁉

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。