IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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はい、もうここまで来ました。今回はいろいろと端折っている所がありますが、原作ブレイクをしている結果、原作で起きるはずであったイベントが無くなってしまいました。
書いていて思ったんです。なんで、こんな設定にしたんだろうって…………答えは簡単に見つかりました。(後書きにてお答えします。

では、本編へどうぞ‼


第三十話

その日の放課後、一夏たちはラウラとシャルロットとの交流を兼ねた練習を行っていた。

 

「そう言えば織斑君の機体には一応ながらの中距離武装が搭載されているんだよね?」

 

練習の休憩時間中にシャルロットが切り出した。

 

「おう、なんでも千冬姉と俺は違うと言う意味も込めて、白式にはハンドガンが数丁だけ装備されているけど……それがどうしたんだ?」

 

「いや、射撃能力を見たいなって思ってね」

 

「それは確かに私も気になるな」

 

シャルロットの言葉に便乗してか、ラウラも同じことを思っていたらしい。

 

「なら一夏。次は射撃訓練と逝こうじゃないか」

 

「龍聖‼ 字が違うぞ‼」

 

「気にするな。俺は気にしない」

 

「俺が気にするんだよ‼ まぁ、そう言う事なら………でもそれなら龍聖の射撃能力はどうなるんだ?」

 

一夏は龍聖の射撃能力を知りたいと思ったのである。というのも、龍聖は練習では射撃訓練をしていないからである。

 

「俺のか? まぁ、良いけど………ならターゲットレベル40だな」

 

『は?』

 

龍聖の言葉にシャルロットとラウラ、そして鈴、セシリアが間抜けな顔をして驚いていた。

 

「ど、どうしたんだよみんなしてそんな顔して………」

 

一夏はなぜシャルロット達が驚いているのか理解できずにいた。

 

「一夏さんは知らないんですか⁉ 射撃練習MAXと言えば、ターゲットが40機も出てきては動き回り、ましてや攻撃をしてくるんですよ‼ わたくしも挑戦してみましたが、一瞬でゲームアウトでしたわ‼」

 

「私もよ‼ あんなの無理ゲーでしかないわ‼ 龍聖、マジで言ってんの⁉」

 

「本気と書いてマジと読む。因みにだがお前たちに隠れて練習はしているんだぞ、これでもな」

 

「………日本支部に所属しているのはバケモノなのか?」

 

「ラウラ……それ言っちゃダメな奴………でも正直、僕もそう思ってしまうね」

 

ラウラは日本支部がバケモノが揃っていると勘違いをしてしまう。シャルロットも同じ思いであった。

 

「ち、因みに龍聖さんの撃破数は………」

 

「この前にやったので………30機かな?」

 

『バケモノや、コイツ』

 

龍聖の撃破数に鈴たち代表候補生と委員会所属メンバーは驚きを隠せなかった。

 

「なら、先に龍聖がしてくれよ」

 

「ん? 構わんけど………制限はあるか?」

 

「制限はないけど……」

 

「なら、楽勝だな」

 

『……………』

 

龍聖の言葉にもう誰もツッコミを入れる気になれなかったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「龍聖、聞こえる?」

 

「ああ、聞こえてるぞ」

 

練習で使っているアリーナには一夏たち以外にも一般生徒達も利用している為、一時的に避難をしてもらっている。これにはちゃんとした理由があり、以前に一般生徒がいる中で龍聖たちと同じ設定で練習をした代表候補生がおり、その際に誤って一般生徒に攻撃をしてしまうと言う事故が起きてしまったのである。それから学園は射撃訓練をする際は、事前に一般生徒たちに事情を説明を行い避難をしてもらう事が義務付けされたのである。

因みに、今回は龍聖の射撃能力を知りたいと言う一般生徒達もいたのでみんな協力的であった。

 

「じゃ、始めるわよ。ターゲットレベル40‼ 開始‼」

 

鈴が管制室からコンソールを弄りターゲットを射出していった。その数なんと60機。元の設定よりも数を多くしたのは鈴の悪戯である。

 

「おいおい、数が多くなってるぞ………」

 

「アンタはさっき、楽勝って言ったわよね? なら、この数でも楽勝じゃないの?」

 

「フッ、笑わせんな‼ (行くぞ、ヒナ‼)」

 

≪(はい、マスター‼)≫

 

「行け、ドラグーン‼ 執月之手(ラーフフィスト)‼ (操作は任せるぞ‼)」

 

≪(はいです‼)≫

 

龍聖はヒナにドラグーンと執月之手(ラーフフィスト)の操作を任せ、自身の持つ武器を展開すると、その場に留まりビームライフルの引き金を引きターゲットを破壊していくのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その光景にラウラとシャルロットは驚きを隠せなかった。

 

「なんなんだ……この動きは………」

 

「隙だらけに見えているのに、全く隙という隙を見せない戦い………」

 

二人が驚いているのは、龍聖の戦い方の異常さであった。本来は自身も動きながら攻撃をするのがセオリーである。だが、龍聖の戦い方は真逆であった。ドラグーンたちを使い敵を翻弄させ、隙見てはビームライフルで攻撃をすると言う1対多を主軸に置いた戦いであったのである。

 

「あいつは本当に天照隊に所属していないのか? それなら、日本支部は間抜けでしかないぞ⁉」

 

「フランス支部にもこういう戦い方をする人がいないから、ある意味で勉強になるね」

 

ラウラは日本支部に対して苦言を呈し、シャルロットは苦笑いをするほかなかったのである。

 

「そう言えば織斑君は日本支部に保護されていたんだっけ? なら、天照隊のメンバーとも顔を合わせてるんじゃないの?」

 

シャルロットは委員会経緯で知った情報を基に、一夏が日本支部に一時的に保護されていた事を思い出し、天照隊の情報を聞き出そうとしていた。

 

「一応は顔を合わせているが、素顔は見ていないんだ」

 

「どういうことだ?」

 

ラウラは一夏の言葉に疑問を抱き、質問をする。

 

「天照隊のメンバーは全員が仮面をしていて、素顔を簡単に見せることが出来ないんだとさ。だから、天照隊に龍聖がいることは無いぞ」

 

一夏もラウラたちに嘘を吐く。本当は龍聖は天照隊の隊長を務めているが、日本支部の方針で天照隊の情報はどの国家にも流さない事が決定されているのである。天照隊は存在しているが、メンバーは秘匿情報として隠されていると言う徹底ぶりである。

 

「ムゥー、そう言う事なら仕方がないか………今度、日本支部に行くことがあるからその時に確認してみよう」

 

「そうだね」

 

ラウラとシャルロットは支部代表として日本支部に顔を出さなければならない為、その時に確認をしようと思いつくのであった。

 

「(やべぇ、後で龍聖に伝えておかなければ)」

 

一夏は心の中で龍聖に伝えようと思うのであった。

 

そして、龍聖の練習が終わり斑鳩を纏った龍聖がピット内部へと入って来ると、機体を量子変換させ待機状態に戻した。

 

「ふぅ、やっぱり単機でやるのと、援護があるのとでは雲梯の差があるな」

 

「はい、お疲れ」

 

龍聖が汗をタオルで拭いていると、鈴がスポーツドリンクを龍聖へと手渡す。

 

「サンキュー……生き返るわー‼」

 

一気に飲み干した龍聖はペットボトルをゴミ箱へと捨てると一夏の方を見る。

 

「さて、今度は一夏の番だな」

 

「………まさかだけど、龍聖と同じ設定で行くわけない………よな?」

 

「…………」

 

「無言で返さないで⁉」

 

龍聖は無言で一夏に返事をしなかった。その為、一夏は不安を覚えていた。

 

「大丈夫だ。レベルは一般生徒と同じでいくから」

 

「なら、良いけど………」

 

一夏は納得し安心すると白式を展開させ、アリーナへと出て行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………」

 

「おーい、一夏。大丈夫か?」

 

「…………」

 

ピットには生身で横たわる一夏の姿があった。なぜそうなったのかというと、一夏のターゲットレベルは一般生徒と同じ設定であるはずであった。だが、間違いからか代表候補生がするようなレベルで練習する羽目になってしまい、一夏は何とかクリアすることが出来たが、身体はボロボロだった。その為、白式を解除した一夏はそのまま横たわっている。と言う事である。

 

「返事がない。ただの屍の様だ」

 

龍聖はどこから出したか判らない木の棒を使って一夏をツンツンしていた。

 

「勝手に………殺すな………」

 

「チッ、生きていたか………しぶとい奴め」

 

一夏の呟きに龍聖は憎らしく言う。傍から見れば、二人がそこまで仲が良いとは感じられないほどに。

 

「ねぇ、鳳さん」

 

「鈴で良いわよ。で?」

 

「あの二人って仲が悪いの?」

 

シャルロットは先ほどまでとは違った一夏と龍聖の態度に鈴に尋ねてしまう。

 

「いや、二人は仲が良いわよ………まぁ、一種のじゃれ合い見たいな感じよ」

 

「え、ええぇ~」

 

鈴の言葉にシャルロットは何と言って良いのか解らなくなってしまうのであった。

 

「そう言えば、織斑のレベルが違っていたが、あれは代表候補生がするような奴じゃないのか?」

 

「そうねぇ~、確かに一夏がしたレベルは私達国家代表候補生がするような奴だけど………どこで設定が変わったのか判らないのよね」

 

鈴もなぜ一夏の練習レベルが国家代表候補生と同じレベルになっていたのか判らなかったのである。

 

「ま、済んだことだし結果良ければすべて良いんじゃない?」

 

鈴はそう言って話を終わらせるのであった。

 

 

 

 

そして、月日は流れ―――――学年別タッグ戦が始まろうとしていたのであった。




誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、どしどし送って下さい。作者の気持ちに燃料が投下され、執筆速度が上がります……………多分。

と言う事で、前書きにも書きました答えなんですが………見切り発車の所為です。割とガチな方です。
この作品は、自分の好きな作品を交えたらどうなるだろう? もし、原作とは違う流れで進んだら、どういう結果になるんだろうと言う発想から書き始めました。
気付けばお気に入り件数も170件を超えていました。うん、マジで言いたい。なんでこんなにお気に入り登録者数が伸びたのか知りたいです。

と言う事で、次回は学年別タッグ戦を書こうと思うのですが、久々にあの人たちに登場して貰おうと思います。
詳細は、次回に持ち越しです‼(まぁ、これまでの内容を読んでいたら結果は見えていると思いますけど)

では、次回にお会いしましょう!

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
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