IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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学年別タッグ戦に入ると言ったな。すみません、一つやりたいことが思いついたので少し閑話を入れさせて頂きます。
最近、書いていて思ったんです。ラブライブとISのクロスをしていても、クロスらしいクロスをしていない事に気付いてしまったんです………そこで、今回はそれを含めた話を書こうと思い、閑話として書いています。
予定ではこの話も含め、2~3話で収めたいと思います。
まぁね、本気で書いていると、展開する内容を面白くさせるにはって思うとね、ネタが尽きないんですよww

と言う事で、閑話です‼


第三十一話

学年別タッグ戦の数日前、睦月は再び西木野病院へと電話を掛けていた。

 

「もしもし、こちらは国際IS委員会日本支部支部局長の山本睦月です。西木野院長は居られますか?」

 

『少々、お待ちください』

 

病院の受付の女性は真に繋げる為、一旦、保留音を流し暫くすると、真に電話が繋がる。

 

『お久しぶりですね、山本支部局長』

 

「お久しぶりです。いつも突然に電話を掛けてしまい、誠に申し訳ありません」

 

睦月は在り来たりな謝罪の文句を言う。真自体も睦月から電話が掛かって来ると言う事は、龍聖関連であると分かっているのだが、国際IS委員会からの電話となると、少し身体を強張らせてしまうのである。

 

『いえ、それでどういったご用件でしょうか?』

 

「数日後、IS学園でイベントがありまして、真姫さんをお連れしようかと思いましてね」

 

『なるほど……ですが、具体的な日時は判りますか?』

 

「少しお待ちを」

 

真の言葉に睦月は学園から提出された日程表を確認した。

 

「三日後になります」

 

『三日後………難しいと思います』

 

真は真姫が行けない事を伝える。その日は、学校でμ'sの練習があるからである。

 

「なるほど、スクールアイドルの練習ですか………解りました。こちらで何とかして見せましょう」

 

『ですが、そうポンポンと一般人を学園へ連れて行っても良いんですか?』

 

真の言葉は正論である。本来、IS学園は一般人を入れる事が少ないのである。だが、睦月は真姫をイベントごとに連れて行っている。これは矛盾をしていると言う事である。ましてや、一人娘である真姫のみに何かあればと思うと、心配でならないのが親心である。

 

「確かに……ですが、西木野院長。私は国際IS委員会日本支部のトップに立つ者。ある程度の融通は利かせますよ」

 

『そうですか………そう言えば、真姫が言っていたのですがミューズのメンバーも学園へ行きたいと言っていたのですが、それについては可能なんでしょうか?』

 

龍聖が警察によって誤認逮捕されかける事件があった夜、真姫は真と美姫に穂乃果たちが学園へ行ってみたいと言う事を言っていたのである。

 

「そうですか………少し調整が必要ですが、可能ですよ」

 

『なら、もし真姫を学園へ連れて行くのでしたら、μ'sのメンバーも一緒に連れて行ってください』

 

「判りました。何とかしてみましょう」

 

睦月は真にそう約束をして電話を切るのであった。

 

「さて、ならμ'sの皆さんを学園へ連れて行くのであれば、彼女たちの学校に行かないとですね………良いこと思いついたぞ」

 

その時の睦月の表情は、子供が悪戯を思いついたような顔をしているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、国際IS学園では学年別タッグ戦に参加する生徒たちが、最終調整をしている頃であった。それは龍聖たちも同じことであった。だが、この日は違った。

 

「はい、黒崎です」

 

朝早くから携帯が鳴り響き、龍聖はスマホを確認すると睦月の名前が書かれていたので、眠たい頭を無理矢理起こして電話に出る。

 

『おはよう、黒崎隊長。今日の午後は空いているかな?』

 

「えっと、予定は………一夏たちと練習をしようと思っていたんですが………」

 

『……そうか。すまないが、その予定を委員会の為に使ってくれないか?』

 

睦月の言葉に龍聖は眠気が吹き飛ぶ思いであった。

 

「それは、仕事ですか?」

 

『ああ、大事な仕事だ』

 

「判りました、学園には伝えておきます」

 

『よろしく頼むよ。君はそのまま支部に来てくれたらいいから』

 

「了解しました」

 

睦月は龍聖の返事を聞くと、電話を切るのであった。

 

「…………さて、織斑先生に言わないとだな」

 

龍聖は午後から委員会の仕事で抜ける事を伝える為、千冬の部屋である寮長室へと向かった。

 

「織斑先生、朝早くから失礼します」

 

『黒崎か、どうかしたのか?」

 

扉越しから聞こえた千冬は、扉を少し開け顔を出した。

 

「すみません、急で申し訳ないのですが午後から委員会の仕事が入った為、抜けます」

 

「そうか、少し待ってろ」

 

千冬はそう言うと扉を閉め中へと入って行った。そして、しばらくして再度、扉を少し開け顔を出すと、一枚の用紙を龍聖に渡す。

 

「学園を出る前で良いから、それを私の机の上に置いておいてくれ」

 

「判りました。失礼します」

 

龍聖はそう言って寮長室を後にした。

 

 

 

 

そして、その日の午後。龍聖は外出届を千冬の机の上に置いて、IS学園からハンヴィーを使い日本支部へと来ていた。

 

「いつ見ても日本支部って大きいよな」

 

龍聖は日本支部が入っているビルを見上げながらそう呟くのであった。

 

「待たせたかな?」

 

「いえ、自分も今来た所です」

 

すると、日本支部から睦月が出てくると同時に龍聖たちの前に一台のセダンタイプの車が停車した。

 

「さて、これからある所へ向かう。君は、その護衛に就いてもらう。良いね?」

 

「ハッ‼」

 

睦月の言葉に龍聖は敬礼をして答える。

 

「さて、乗り込むよ」

 

睦月はそう言って車に乗り込むと、龍聖も続いて車に乗り込んだ。

 

「ところで、今日はどこへ向かうのですか?」

 

龍聖は隣に座る睦月に質問をする。

 

「そう言えば、言ってなかったね。今日は音ノ木坂学園へ向かうよ」

 

「それは、どういう事でしょうか?」

 

龍聖は音ノ木坂学園へ行く理由が見当たらなかった。自分達が行くような用事もないのに、なぜ行くのかが解らないのである。

 

「まぁ、君にも関する話だからね」

 

「はぁ………そう言う事でしたら」

 

龍聖はそう言いつつも、内心で嬉しいのである。音ノ木坂と言えば、龍聖の婚約者である西木野真姫が通っている学校でもある。もしかしたら、真姫と会えるかもしれないと言う期待感を持っていたのである。

 

「あっ、そうだ。君に一つ報告をしておかないといけない事がある」

 

睦月はそう言うと、表情を真剣な物へと変える。龍聖も吊られて真剣な表情で睦月の言葉に耳を傾けた。

 

「今日、音ノ木坂に向かうのはμ'sを正式な形で国際IS学園へと迎え入れる為だ」

 

「は?」

 

睦月の言葉に龍聖は一瞬、何を言われたのか解らなくなり、頭が真っ白になる。そして、再起動をすると、驚きの余り大きな声を出してしまう。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ⁉ 睦月さん、何を考えているんですか‼ μ'sはスクールアイドルとして出て来たばかりですよ‼ それをいきなりIS学園へ招き入れる? それは問題でしかないです‼」

 

「君の言う事も理解はしている。だが、これからスクールアイドルは発展をしていくと僕は考えている。その先駆けとして、彼女たちにIS学園へ来てもらおうと思っているんだ」

 

「それで、もし音ノ木坂に問題でも起きた時は如何するんですか‼」

 

「その時は、僕も含めて対処をするつもりだ………だけど、君にも手伝ってもらう可能性がある」

 

「…………」

 

龍聖は睦月の考えに反対であった。まだ、真姫一人であれば問題はなくはないが、龍聖一人でも守ることが出来る。だが、μ's全員を護るとなれば、話は別である。一人よりも複数の方が護る事が困難だからである。

 

「俺は、反対です。何を思って彼女たちを学園へ連れて行くのか、目的の意味に理解できません」

 

「まぁ、君ならそう言うと思っていたよ………さっきも言ったが、スクールアイドルは今後、発展していく。それは、世界を巻き込んでね……その先駆けになってもらおうと言う目的で彼女たちを学園へ招待しようとしているんだよ」

 

「それなら、ATXから出たA-RISEでも良いんじゃないんですか? 彼女たちはある意味で言えばスクールアイドルの先駆けともいえる象徴ですよ?」

 

「確かに、君の言うとおりだ………だが、それだけでは足りないのだ。彼女たちの実力は高い。それは日本全国を探しても対等に戦えるアイドルはいないぐらいにね。でも、僕が求めているのは彼女たちではないんだ」

 

「…………意味が理解できません」

 

「まぁ、今急いで理解してもらおうとは考えていないよ………でも、君も見たら解るはずだ。僕の気持ちにね」

 

「…………」

 

睦月の言葉に龍聖は何も答える気が無くなるのであった。

 

「さて、着いたようだね」

 

睦月がそういと、車は音ノ木坂学園の正門の前に停車する。

 

「さ、行くよ」

 

睦月はそう言って車を降りると、龍聖も車を降りて睦月の後ろを付いて歩いて行く。

今は昼休みなのか、生徒の姿も見て取れる。どの生徒達も睦月と龍聖の姿を見て驚いている様子であった。それもその筈。睦月は国際IS委員会日本支部の頭として、新聞などに出ており、龍聖は第二の男性操縦者としてニュースなどで取り上げられているからである。

そんな有名人を見ることが出来て、少し燥いでいる生徒もいた。

 

そして、二人は学園長室の前へと到着する。

 

「失礼します」

 

「失礼します」

 

睦月はノックをした後、入室をすると音ノ木坂学園の理事長を務める南のり子と二人の生徒の姿があった。

 

「………出直しましょうか?」

 

「大丈夫ですよ、山本睦月日本支部局長さん」

 

睦月は三人の間で不穏な空気が流れていたので、日時を改めて伺おうとしたが、のり子は大丈夫だと言った。

 

「そうだわ、この二人の事を紹介しますね」

 

「理事長、私達でやらせて頂きます」

 

のり子が二人の生徒の事を紹介しようと思ったが、生徒の内の一人がそれを遮る。

 

「初めまして、この音ノ木坂学園で生徒会長を務めています。絢瀬絵里です」

 

「同じく生徒会副会長の東條希です」

 

こうして音ノ木坂学園の生徒会と出会うのであった。




誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、どしどし送って下さい‼

ネタバレしませんが…………μ'sの活動時期を早めるかも。多分。

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
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