IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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一つだけストックがあったので、投稿します。
今月から投稿が出来ないと思います。


第三十九話

ニセモノの暮桜へと変化したラウラのシュヴァルツェア・レーゲンであったが、龍聖と天照隊の活躍によって事件は解決され、また、無人機についても一夏とシャルロットの活躍によって撃破する事が出来たのであった。

 

「さて、二人ともご苦労さん」

 

「いや、龍聖だって疲れてるだろ?」

 

「まぁな……そろそろ戻るぞ」

 

龍聖はそう言って踵を返そうとしたが、シャルロットがそれに待ったを掛ける。

 

「……龍聖、君は何者なの?」

 

「………それについてはピットに戻ってから説明する。それに、ラウラの事もあるからな」

 

「……ちゃんと話してね」

 

「ああ、約束する」

 

こうして、アリーナから龍聖たちはピットへと戻って行ったのである。

 

 

 

 

「無事に帰ってきたようだね」

 

龍聖たちがピットに入ると、待っていたのは千冬を始め睦月やμ'sのメンバーの姿もあった。

 

「龍聖‼」

 

龍聖が斑鳩を量子変換すると、真姫がすぐさま龍聖に駆け寄ったのである。

 

「真姫、大丈夫だ。俺は必ずお前の元へと帰って来るから」

 

「……うん」

 

二人は固く抱きしめ合っていた。それを見ている千冬は遠い目をして二人を見ており、睦月はニヤニヤとしながら見つめていた。

一夏は慣れたのか、特に何も考える素振りを見せていなかった。

シャルロットは展開に付いて行けず、口を開けて呆けていた。

天照隊は口笛を吹いて、二人を揶揄っていた。

 

Q、この空間の事を何と読みますか?

 

A、カオスです。

 

とまぁ、冗談はそれまでにしておいて。

二人は暫くした後、お互いが離れあった。

 

「そ、そうだ‼ 龍聖‼ 説明してよ‼」

 

「そうだったな。睦月さん、良いですか?」

 

龍聖はシャルロットと約束はしたのは良いが、最終決定権は睦月にあるので確認をすると、睦月も仕方がないと判断したのか一つ、頷いて答える。

 

「さて、シャルロット。ここでおさらいだ。俺はどこの所属になっている?」

 

「龍聖の家族が経営している重工である黒崎重工の企業代表に国際IS委員会日本支部所属………あっ⁉」

 

シャルロットは漸く気付いたのである。どう言う事なのか説明をすると、国際IS委員会に所属すると言う事は、必然的に対IS部隊に配属される事なのである。また、配属されたからと言って他の企業の代表になることが出来ない訳では無い。龍聖がその一人である。また、ラウラも国際IS委員会ドイツ支部に配属されながら、ドイツ軍の特殊部隊の隊長を兼任している。この事から、兼業する事は可能なのである。

だが、このことについては最初の頃でしか習わない事なので、忘れてしまうのである。その為、シャルロットは今になって気付いたと言う事なのである。

 

「それじゃ、改めて自己紹介をする。国際IS委員会日本支部所属、対IS部隊“天照隊”隊長兼黒崎重工企業代表の黒崎龍聖だ」

 

龍聖はそう言うと敬礼も添える。

 

「え? マジで? うそでしょ⁉」

 

シャルロットは混乱してしまう。憧れていた天照隊の隊長が自分と同じ学年で一緒の学校にいると言う事が信じられない様子であった。

 

「冗談でもないし、嘘でもないし夢でもないぞ」

 

「……………」

 

龍聖の言葉にシャルロットはもう何もしゃべらなくなったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、IS学園の領海から離れた伊号特潜水艦は、有人ISの回収を行おうとする為、浮上していた。

 

「間も無くMの乗ったISが到着します」

 

「そう………それで、無人機の方は?」

 

「………シグナルロストです」

 

「でしょうね」

 

報告を聞いていた艦長は、無人機が撃破された事を悟っている様子であった。

 

「でも、有益な情報は手に入れましたよ」

 

外部からVTシステムを作動させることに成功した事は大きな成功と言えたのである。

 

「では、これを総帥にお伝えしなさい」

 

「ハッ‼」

 

「さて、お膳立てはしたわよ………スコール」

 

『ええ、感謝するわ………貴女はこの後、どうするつもりなの?』

 

艦長の耳には小型のイヤホンが装着されており、先程までの会話は筒抜けの状態だったのである。

そして、艦長と話をしているのは、亡国機業の実働部隊の隊長を務めるスコール・ミューぜルその人である。

 

「そうね……フフ、貴女達と一緒に付いて行くと言う選択肢も在る様だけど………」

 

艦長はそこで言葉を区切った。そして、艦長の瞳にはある一つの決心が宿っていたのである。

 

「私は私なりの決着をつけるつもりよ」

 

『………それがもし、私たちと敵対する事になっても?』

 

「そうね、その時はその時に考えましょう………それにそう簡単に私たちもやられるつもりはないけどね」

 

『そう……なら、貴女の無事を祈ってるわ』

 

そう言うとスコールは通信を切るのであった。

 

「ええ、そうね………もし、貴女の前に現れる事が出来れば………の話だけどね」

 

艦長は何か諦めた様子になると同時に艦橋内が慌ただしくなり始める。

 

「何が起きたと言うの?」

 

「か、艦長‼ 味方艦から通信です‼ 読み上げます‼ 貴艦の作戦が失敗に終わった事、我々は大いなる過ちと感じ取らん……よって、貴艦を撃沈する。との事です‼」

 

「そう………情報は送ったの?」

 

「はい……情報を送った後に送られてきた通信なのですが………」

 

「………上は私たちを斬り捨てるつもりね………総員に通達‼ これより我々を攻撃しようとする艦を敵艦と見做し、攻撃を行う‼ 戦闘用意‼」

 

伊号特潜水艦内は慌ただしくなり、攻撃の準備が始められるのであった。

 

 

 

 

そして、その数分後…………海中から一つの水柱が立ち上がるのであった。そして、その海域は何事も無かったかのように静かになるのであった。

果たして、艦長が乗る伊号特潜水艦が撃沈されたのか、はたまた敵艦が撃沈されたのか、それを知る者はその場にいた者達だけが知る事であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夕刻。ラウラはIS学園の保健室に寝かされていたのである。

 

「………ここ……は……」

 

暫くして目が覚めたラウラは辺りを見渡すと、自分を看ていたのかシャルロットがベッドに頭を預けて寝ているのが見えた。

 

「私は………⁉」

 

ここで漸く自分がなぜここに寝かされているのか思い出したのである。

 

「目が覚めたようだな」

 

「お前は……黒崎か………私を嘲笑いしに来たのか?」

 

「何を言うと思えば……今回の事件に関して、お前は完全に被害者の立場だ。それに、日本支部とドイツ支部の合同でお前のシュヴァルツェア・レーゲンの内部を知らべたが、VTシステムなんてものは最初っから付いていなかった事が証明されている。よって、本件に関してはラウラは被害者と言う立場にあるから、誰も嘲笑わないし、責める者はいねぇよ」

 

「そうか………だが、なぜその事を対IS部隊に配属されていない貴様が知っている‼」

 

「そう言えば、ラウラは気絶したままで何も知らなかったな。改めて自己紹介をさせてもらう。国際IS委員会日本支部所属、対IS部隊“天照隊”隊長兼黒崎重工企業代表の黒崎龍聖だ」

 

「は?」

 

ラウラもまさか龍聖が、IS委員会全世界支部の中でも屈指の部隊と言われている天照隊の隊長とは知らなかったので、驚きを隠せずにいた。

 

「……そう言えば、ドイツ支部は強制捜査が入るのか?」

 

VTシステムを外部から操作して起動させられたこともあり、国際IS委員会本部よりドイツに対して強制捜査が入るのかと心配になるが、龍聖は首を横に振った。

 

「いや、それは無いな」

 

「な、なぜだ‼ 開発が禁止されているVTシステムが起動されたのだぞ‼ なぜ、捜査が入らないのだ‼」

 

ラウラはドイツ支部に対して強制捜査が入ると思い込んでいた為、捜査が無い事に驚いていた。

 

「シュヴァルツェア・レーゲンのコアを調べた結果、そもそもラウラの機体にVTシステムは入っていない事が証明されている。もしこれが入っている事が判明したとなれば、話は別だ。だが、さっきも言ったがVTシステムは搭載されていないのだから、安心しろ」

 

そう言われて、漸くラウラは納得がいった様子であった。

 

「そう言う事なら………だが、もう一つ気になる事がある。なぜ、お前は身分を隠しているのだ?」

 

ラウラにはもう一つ、気になる事があった。それは、龍聖がなぜ 身分を隠していたかについてである。

 

「それは……仕方がないか。この事は他言無用で頼むぞ」

 

龍聖の言葉を受け、ラウラは頷いた。

 

「俺は世界で初めてISを操縦する事が出来る男なのは解るな? でだ、一夏とは違いバックにあるのは黒崎重工だけ。だから、日本支部の支部局長である睦月さんが俺の為に新たに部隊を設立させたんだ……それが天照隊と言う事だ」

 

「ん? 新たに設立されたと言う事は……他にも部隊が存在すると言うのか?」

 

「………ああ、存在する」

 

日本支部には天照隊の他にもう一つの対IS用部隊が存在する。だが、この事を知っているのは各支部の支部局長クラスの人間か、日本支部に所属する各部隊の隊長のみしか知らされていない秘匿部隊なのである。

 

「その部隊の名は、極秘任務特装隊“武御雷隊”だ」

 

極秘任務特装隊“武御雷隊”は、その名の通り、極秘任務を遂行する為に設立された部隊なのである。では、対IS用部隊と何が違うのかと言うと、一つは極秘任務を行う部隊と言う事。二つ目は、ISの他に戦車や戦闘機、軍艦など、この世界において旧武装を使用する部隊なのである。

では、なぜ秘匿されなくてはいけないのかと言う話になるが………それは、主に暗殺や裏方に回る汚れ仕事をしているからである。

だが、闇雲に暗殺などをしている訳ではない。ISを用いて戦争や紛争を起こそうとする組織があれば、真っ先に飛んでいき、火の粉を消しているのである。

 

「………私も聞いたことがあるが………まさか、実在する部隊とは………」

 

ラウラも名だけは知っていたが、噂程度としか考えていなかったので、日本支部に所属し、天照隊の隊長を務める龍聖の言葉に納得するのであった。

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
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