IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語 作:武御雷参型
時間に余裕があると言う事は、必然的に執筆する時間もあると言う事……と言いたいのですが、LIVE配信だったりとかしていた為、執筆時間に余裕がありませんでした。
まぁ、なるべく書ける時間を見つけて書いているので、投稿スピードは以前と同じと思いたいです。
また、漸く一人暮らしも慣れてきた、と言う事も関係しています。
と言うか最近、原作から離れているしμ'sも出していない気がするのは……気の所為じゃないな。
早く出したいし原作に戻りたいです。トホホ
と言う事で、最新話です‼ どうぞ‼
翌日、龍聖は黒崎重工へと赴き、被害状況の確認へと来ていた。
「龍聖‼」
「親父、被害の詳細は………」
「被害の詳細だが、試作型量産機一機と、早期生産機二機が奪取されたぐらいだ……人的被害だが、なぜだか知らんが、皆無に近い」
「人的被害が皆無………となると………」
「ああ、内通者がいたと言う事だな………」
二人は破壊尽くされた工場地帯を見ていた。
「この工場を建て直す目処は?」
「今のところは無い………生産ラインもこの工場だけでしていたからな………早々に地下に製造ラインを造らねばならんだろう」
「その方が良いかも知れないな………でも、それよりも安全な所があるがな」
「………まさか………⁉」
大虎は龍聖が言いたい事が解ったのである。そして、最も安全な所と言うのは、国際IS委員会日本支部の地下にある工場の事であった。
「あそこだったら、おいそれと手出しをする輩はいない筈だからな」
「だが、支部局長の許可が無ければ不可能じゃないのか?」
「そこは俺が何とか説得をしてみるから………親父はこの重工の立て直しをしないと………せっかくの機会を逃してしまうんだぞ」
「…………解った。頼んだぞ、龍聖」
大虎は渋りながらも龍聖の提案を飲むのであった。
その日の夕方、龍聖は日本支部へと来ていた。
「さて、ここからは蛇が出るか鬼が出るか………どっちも嫌だけどな」
龍聖はそう言いながら睦月のいる支部長室へと向かう。
「国際IS委員会日本支部所属、対IS部隊“天照隊”隊長の黒崎龍聖です」
「入りなさい」
「失礼します」
睦月の許可を得て龍聖は支部長室へと入室する。
「さて、まずは黒崎重工が大変な時に、僕の所に何の用ですか?」
「………山本睦月支部局長にお願いがあって参りました」
「…………」
龍聖が睦月の事を正式な名称で呼ぶ事は滅多に無く、重要な事を知らせる時かよっぽどの事が無い限り呼ぶ事が無いのである。
「君が正式名称で呼ぶと言う事は………重要な事なんですね?」
睦月の言葉に龍聖は頷いて答える。
「解りました。そちらに座って下さい」
「失礼します」
龍聖は睦月に言われた通り、ソファーに座った。
「それで、ご用件は何でしょうか、黒崎龍聖隊長」
「………こちらを」
「……これは?」
「中身を見て頂ければ解るはずです」
「…………これは‼ そう言う事ですか……黒崎重工の第四工場が狙われた理由は」
龍聖が渡したのは、大虎が作成した被害の詳細レポートであった。そして、そのレポートの中には、第三世代量産型機と試作機の事も書かれていたのである。
「それで、これと今回、尋ねて来た事と何の関係があるのですか?」
「山本睦月支部局長、この日本支部の地下にある製造工場を使わせて頂きたいのです」
「…………それは、どういう事を招くのかを理解して言っている事なんですね?」
「……はい」
睦月が懸念しているのは、もし黒崎重工を襲撃した組織が日本支部を襲撃しないかと言う懸念であった。
「………僕一人の権限で地下を使う事は出来ません。それについての説明をしていませんでしたね………良いでしょう。黒崎隊長、これから行われる各支部との合同会議に出席して頂きます」
「………それは、各支部の協力を得てこの量産機を製造する……と言う事で理解して良いですか?」
「君の言う通り、各支部との会議を得て許可を取ります。まぁ、どこかの国が煩く言うと思いますが、そこは僕の手腕を使って許可を得ますよ」
「ありがとうございます‼」
その日の夕刻時。龍聖は睦月に連れられて、各委員会の支部局長が集まる会議室へと来ていた。しかし、会議室には睦月と龍聖の姿しかなかった。
「睦月さん、これは、どういう事なんですか」
「そう言えば貴方はこの会議室に来るのは初めてでしたね。会議と言っても電話会談の様なもので、一ヵ所に集まった時、襲撃を遭ってしまってはもともこうもありませんからね。ですから、各支部との電話会談を行って会議をするんです。さて、我々が最後の様ですね」
そう言うと睦月は席に着くとパネルを操作してテレビをつけると、そこには各支部の局長の顔がモニター越しに映し出された。
『さて、日本支部も集った様ですし会議を行います』
会議を進行するのは、国際連合の議長である。なぜ各支部の会議に国連の議長が参加するのかと言うと、国際IS委員会は国際連合と連なっている為、会議の際には国連の議長が会議の進行をする事になっているのである。
『さて、今回の会議についてなのだが………詳細については日本支部の山本睦月氏にお願いしようと思う』
「解りました。では、国際IS委員会日本支部支部局長の山本睦月です。先日、国立IS学園のタッグトーナメントが執り行われましたが、その際に襲撃に遭いドイツ代表候補生兼国際IS委員会ドイツ支部対IS部隊“ジークフリート隊”の隊長であるラウラ・ボーデヴィッヒさんのIS“シュヴァルツェア・レーゲン”が外部からの干渉を受け、VTシステムが作動しました」
この報告に各支部の局長たちはざわめき始めた。静かだったのは睦月と龍聖とドイツ支部の局長だけであった。
だが、睦月の報告には続きがあった。
「まだ、報告には続きがあります。その際、無人機と有人機の二機が乱入してきましたが、無人機についてですが………嘗てドイツ支部が開発をしていた無人機とそっくりでした」
『なッ⁉ それは本当かね‼』
「はい、証拠として画像を送らせて頂きます」
そう言うと睦月はパネルを操作して無人機が映った写真を各支部へと送信する。
『確かに……報告書に上がっていた無人機とそっくりだ………』
『………これについて、ドイツ支部局長。何か申し開きはあるかね?』
『…………今回の事件に関して、皆様にご報告を怠ってしまった事、ここで謝罪いたします。ドイツ支部の無人機製造工場の一つが何者かにより襲撃に遭い、製造が完了していた無人機一機が奪取されてしました』
『それでもドイツ支部の局長なのですか‼ なぜ報告を怠ったのですか‼』
怒鳴り声をあげたのはアメリカ支部の局長であった。ドイツ支部の局長はただ平謝りするだけであった。
『そのことについては後程、お話をしましょう………事前に聞いていたので、この場で再度確認をしますが、黒崎重工が襲撃に遭った事は本当ですか? 山本睦月支部局長』
そう発言をしたのは、国連の議長であった。
なぜ議長が黒崎重工襲撃の事を知っているのかと言うと、会議の前に既に議長だけには睦月が話を通していたからである。
『それは、本当なのですか、山本支部局長?』
「……ええ、本当です。会議の前に議長にだけ話をしておりましたので、この場でもう一度ご報告をさせて頂きます。タッグトーナメント日の夕方に、黒崎重工の第四工場が襲撃に遭いました。その際、第三世代量産型試作機一機と早期生産機の一機の二機が奪取されました。そして、その報告についてですが………黒崎隊長。よろしくお願いします」
「解りました」
睦月は龍聖を呼び報告を任せるのだが、天照隊の隊長については、名前だけは知っていても顔までは知られていない事もあり、龍聖は各支部の前で自己紹介を始めた。
「まず初めに私の顔を知らない方も多いと思いますので、自己紹介をさせて頂きます。国際IS委員会日本支部所属対IS部隊“天照隊”隊長兼黒崎重工企業代表を務めています。黒崎龍聖です」
龍聖の自己紹介に天照隊の隊長の顔が判明したのである。
『最強の部隊と言われた天照隊の隊長が第一の男性操縦者とは………』
『あなたのISの事を聞きたいのですが』
龍聖に集まったのは斑鳩の情報を欲する各支部の口撃であった。
『皆さん、彼が報告する事が出来ないじゃないですか。まず初めに彼の報告を聞いた後に彼の機体の情報を聞けばいいと思いますが?』
口撃から守ったのは国連の議長であった。龍聖は議長に対して頭を下げる。
「では、報告をさせて頂きます。まず初めに第四工場についてですが……黒崎重工は極秘裏に第三世代機の量産化計画を開始していました。その際、二機の機体の設計が行われ、試作機が三機と早期生産機の二機の合計五機の機体が組み上がっていました。試作機二機と早期生産機一機は黒崎重工の第一工場に運び込まれていましたが、残りの二機を奪取されてしまいました。機体の詳細についてはこちらになります」
龍聖は睦月に目配せをしてパネルを操作して貰い、各支部に二機の情報を送ってもらったのである。
『何と言うか………ISもどきの様に見えますが………』
『これはこれで操縦者の事を考えて組み込まれた機体ですね』
『この方法であれば、第三世代機のコンセプトを崩さずに量産化する事も可能ですね………やはり日本の企業には変態しかいないようですね』
辛口のコメントばかりだが、中には賞賛する声もあった。
「皆様にとあるご提案があります」
睦月が席を立ち上がり口を開くと、各支部のざわめきが少なくなったのである。
「この機体の製造に関して、国際IS委員会日本支部は全面的に協力を行うことに致しました。その際、日本支部の地下にある製造ラインを活用する予定です」
『その報告をすると言う事は………我々にもメリットがあるんですね?』
「ええ、皆様には極秘裏に製造し終わった機体を譲渡する考えです」
「睦月さん‼ 話が違いますよ‼」
「……君は黙っていなさい。これは日本支部の局長としての考えです」
「…………」
龍聖は今まで見た事のない冷たい目をした睦月を見るのが初めてで、口を閉ざしてしまったのである。
『ほう…それは良い話だが………あなたは今こう言いましたよね? 局長としての考えと………では、あなた自身の考えは何ですか?』
「………私自身の考えとしましては………各支部との連携を図る為、国際IS委員会対IS連合部隊の結成を考えています」
『…………そう言う事ですか』
睦月の考えを察したのは議長であった。
「議長は察していると思いますが、皆様に説明をしますと、今回のIS学園に対する襲撃、黒崎重工に対する襲撃、無人機奪取事件の一連の黒幕は、亡国機業であると私は考えております」
『⁉』
睦月の言葉に各支部の局長たちは驚きを露わにするのであった。
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やってほしい‼
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