IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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アンケートの回答、ありがとうございました。
結果はやってほしいとと言う回答が多かったので、その路線で書いて行くつもりです。


第四十五話

IS学園の校門の前に数台のバスが停車していた。

 

「全員、揃ったな」

 

号令を務めるのは、剣一つで世界を覇した女性。織斑千冬である。

 

「では、各クラスごとに分かれて速やかに乗車しろ」

 

『はい‼』

 

千冬の言葉に一年生全員が返事をする。

 

「……織斑先生」

 

「どうしたんですか? 山田先生」

 

千冬の事を呼んだのは、一組の副担任である山田真耶であった。その声は申し訳なさそうであった。

 

「すみません。手違いがありまして………私たちを含めて全員が乗れない事が解ったんです」

 

「なんだと⁉」

 

「す、すみません!」

 

千冬の強い言葉を受け、真耶は頭を勢い良く下げる。

 

「い、いや…私こそ強い言葉を言って申し訳ない………それで、乗れない生徒の数は?」

 

「調べた結果、一組だけ一人が乗れないんです………すみません」

 

一組だけなぜ一人多いのかと言うと、一夏の所為でもある。と言うのも、男性操縦者の数は世界を見ても一夏と龍聖の二人だけなのである。

この結果、一組だけが一人多い事になるのである。

 

「困ったな……ん? 一人だけなんですよね?」

 

「は、はい………」

 

千冬は何かに気付き、再度確認すると、真耶は頷いたのである。

 

「その問題は解決しますよ、山田先生」

 

「え?」

 

千冬の言葉に真耶はどういう事なのか理解出来ずにいた。だが、千冬はある生徒を呼び出した事で、理解したのである。

 

「黒崎‼ こっちにこい」

 

「はい‼」

 

千冬が呼んだのは龍聖である。なぜ龍聖を呼んだのかと言うと、龍聖は国際IS委員会日本支部に所属しており、また、黒崎重工の企業代表も務めている事もあって運転免許証が交付されているのである。

 

「……黒崎。すまないが、車に乗って独自で来て欲しい」

 

「自分だけが乗れないんですか?」

 

「いや、一組だけ一人多くてな」

 

「そう言う事ですか………解りました。地図は」

 

「斑鳩に転送しておく。すまない」

 

「大丈夫ですよ、織斑先生」

 

龍聖はそう言うと、地下に置いてあるハンヴィーを取りに行った。

 

「黒崎君だけで問題ないんでしょうか?」

 

「逆に聞きますが、日本支部に対して喧嘩を売りたいと思いますか?」

 

「………確かに」

 

真耶は龍聖一人が車に乗って来る事を心配したが、よくよく考えてみれば龍聖に対してちょっかいを掛けると言う事は、日本支部強いては天照隊を相手にしなければならないと言う事になるので、安全と言えば安全なのである。

 

「織斑先生。各クラス、乗車完了しました」

 

「解りました。では、山田先生。我々も」

 

「はい‼」

 

他のクラスの担任からの報告を聞き、千冬は真耶を連れてバスに乗り込むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一組の生徒が乗るバスの中は騒がしくなっていた。

 

「一日目って海で遊べるんだよね?」

 

「そうだよ……そう言えば、水着って新しいのを買ったの?」

 

「買ったよ」

 

隣同士になった生徒がワイワイと話をして、静かになる様子は無かった。

 

「そう言えばさ、黒崎君の姿がないけど………」

 

「あっ、本当だ」

 

ここで漸く龍聖の事に気付いた生徒がいた。

 

「そう言えばさ、黒崎君。みんなとは別の所に向かって行ったよね………なんでだろう?」

 

「もしかして、居残り⁉」

 

『ナンダッテェェェ⁉』

 

一人の生徒の言葉に、一組の生徒のほとんどが叫び出した。これにより、鬼が召喚されることになった。

 

「煩いぞ‼ 何を騒いでいるのだ‼ それから、作者‼ 誰が鬼だ‼」

 

千冬さん、他の文につっこみを入れないで頂きたいです………と言うのはさておき。千冬が席を立ったことで生徒達が龍聖の居場所を聞きだす。

 

「織斑先生‼ 黒崎君はどこに行ったんですか?」

 

「黒崎の事か……そう言えば、説明をしていなかったな。あいつは今、独自で旅館の方に向かって貰っている」

 

「それは、なんでですか?」

 

「………このクラスだけ、一人数が多いんだ」

 

『あっ』

 

千冬の言葉に漸く生徒たちは納得した。

 

「でも、先生。どうやって来るんですか? まさか、タクシーですか⁉」

 

「………誰が金を出すのだ………あ奴は運転免許証が交付されており、また車も所有しているので、今回はその車で向かって来てもらっている………見えて来たぞ」

 

千冬がそう言うと窓を指さし、生徒たちは窓に集結し外を見ると、一台の装甲車が一組のバスの横に並んで走行していたのである。

 

「………先生、あの装甲車に黒崎君が?」

 

「ああ、その通りだ………黒崎からか………私だ。何か問題でもあったか?」

 

『すみません、織斑先生。SAに入る予定はありますか?』

 

龍聖が千冬に聞いたのは休憩時間は設けられているのかと言う内容であった。

 

「ああ、もう少し先に言った所の小沢良と言うSAで小休憩を取る予定にしている」

 

『小沢良………ヒナ、案内を頼む』

 

『解りました、マスター』

 

「では、小沢良で落ち合おう」

 

千冬はそう言って通信を切ると、龍聖が乗る装甲車は速度を上げバスを追い抜いたのである。

 

「………装甲車って、あんなに早かったっけ?」

 

「いや、私に聞かれても………」

 

生徒の中にある装甲車のイメージとしては、そこまで速度が出ない物だと考えていたが、目の前で装甲車が時速100kmを出して走る様は、イメージとかけ離れたものであった。

 

 

 

 

それから暫くして、小沢良SAにバスが入ると、そこには装甲車のボディーに背中を預けている龍聖の姿が見えたのである。その手には缶コーヒー………ではなく、イチゴ・オレが握られていた。

 

『(なんでイチゴ・オレ?)』

 

龍聖の姿に似合わないイチゴ・オレに一組の生徒達は頭を傾げたのである。

 

「黒崎、すまないな」

 

「いえ、大丈夫です。偶に乗っておかないと感覚を無くしそうだったので」

 

「そ、そうか……(コイツ、いつも出掛ける時は車で出かけているのか………)」

 

千冬は龍聖の意外な一面を発見したのである。千冬の中でのイメージでは、車を使わずに公共機関を使うイメージがあったのである。それは単に燃料代が勿体ないと言う千冬の考えでもあった。

しかし、燃料代に関しては天照隊の経費の中に含まれている事もあり、そこまで気にする事も無かったのである。

 

「それで、このまま順調にいけば昼前までには到着できそうですね」

 

「ああ。すまないが、帰りも頼む」

 

「解っていますよ。では、自分は先に行っています」

 

「あ、ああ」

 

龍聖は千冬に頭を下げるとハンヴィーに乗り込み、発進したのであった。

 

「私も車を持った方が良いのか………」

 

千冬の呟きは誰にも聞かれず風に流されていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、順調に進み、龍聖は一早くに旅館に到着した。

 

「………まさか、ここかよ………」

 

龍聖は旅館の入り口に賭けられている看板を見て、驚いていた。なぜなら、ここは黒崎重工の傘下にある会社が経営している旅館だからである。その為、家族旅行などになると、いつもここを利用していたのである。

 

「さて、皆が来るまで待とうk「あら? そこにおられるのは龍聖さまでは?」………女将さん」

 

龍聖の姿を見て気づいたのはこの旅館の女将であった。この女将、何気に龍聖の事を可愛がっており、小さいころから知っている女将であった。だが、この女将。ある問題を抱えていた。

 

「なぜ、龍聖様が? 今日はある団体さんの貸し切りとなっておりますが………」

 

「その団体って、IS学園の事じゃないですか?」

 

「なぜそれを?」

 

「はぁ~……女将さん、テレビ見てますか?」

 

この女将の問題は、世間の事を知ろうとしない事である。その為、客室にテレビは設置されているが、女将の使う部屋にはテレビが設置されていないのである。また、新聞も読まない為、二重にして世間の事を知らないのである。その為、情報はいつも常連の客から仕入れているのである。

 

「……これが何なのか、解りますか?」

 

「それは……IS学園の生徒手帳………まさか‼」

 

「そうです。そのm「複製ですか‼」違います‼ れっきとした本物です‼」

 

女将は龍聖が差し出した生徒手帳を複製したものと勘違いをしたのである。

 

「………とう言う事は、龍聖様が第二の男性操縦者に?」

 

「いえ、正確には第一男性操縦者です」

 

龍聖は女将と暫く話をして時間を潰すのであった。




誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、どしどし送って下さい‼

最近、この作品に対しての熱が強すぎて、書いているとすぐに書き上げてしまう件について………

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
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