IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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皆様、お久しぶりです。今日から日曜日まで休みになりましたので、執筆していこうと思います。
最近はGTA5でカヨ・ペリで金を稼いで新しい車を買ったりしていました。


閑話
第五十六話


臨海学校を終えたIS学園は、翌日から夏休みへと突入した。一夏は一度、家の状態や掃除などを兼ねて帰省するために既にIS学園を後にしていた。

一方で、龍聖はと言うと、本来であればIS学園で療養生活をしなければならないのだが、IS委員会日本支部支部局長である山本睦月とIS学園の理事長、一年寮長である千冬からの許可を得て、西木野家が所有するプライベート・ビーチに来ていた。しかし、龍聖一人だけではなかった。

 

「うーんっと‼︎ はぁ〜、久しぶりに海に来た気がするよ‼︎」

 

「………なんで束さんが一緒に来ているのかツッコミを入れてもいいですか?」

 

「そりゃ、睦月さんからのお願いだしね‼︎」

 

そう、龍聖と共に来ているのは真姫の後に婚約した篠ノ之束であった。

なぜ束が一緒に来ているのかというと、時を遡り前日の夜であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

龍聖達は無事にバスに揺られてIS学園へと戻ってきたのである。その際に、真姫は真達と共に自宅へと戻っている。

しかし、一年生達が乗るバスを追いかける一台の高級車の姿があった。その車に乗り込んでいるのは国際IS委員会日本支部支部局長の山本睦月と国際IS委員会日本支部所属対IS用部隊“天照隊”副隊長である黒柳節子である。

 

「しかし、良かったのですか?」

 

「何がだね?」

 

睦月と隣同士で座っている節子は切り出した。

 

「黒崎隊長のことです。まだ彼は傷が完治していないのですよ?」

 

「そのことかね」

 

睦月も節子が龍聖のことを心配して言ってきているのだと理解する。

 

「確かに彼はまだ傷が完治していません。もしかしたら傷口が開いてしまう恐れもあります「それなら‼︎」ですからある人に頼み彼と共に一緒に過ごしてもらうことにしたんです」

 

睦月はそういうと一枚の用紙を取り出し、節子に差し出した。節子は訝しみながらも用紙を手にし目を落とすと、そこには信じられないことが書かれていたのである。

 

“黒崎龍聖に対する婚約者追加について”

 

これだけでも驚きなのだが、追加された人物の名前に節子は驚き、頭が痛くなってしまうのである。

 

「ま、まさかISの生みの親である篠ノ之束博士が追加されるとは………」

 

因みに余談なのだが、この件については極秘情報として扱われることとなり、ことの詳細を知っている者は国際IS委員会各支部の支部局長クラスと国連の議長のみしか知らされていないのである。

もしも、この情報が世に放たれたのなら、女権団は疎か男権復興団、亡国企業が挙ってIS学園に対して集中攻撃をする可能性があるため、秘匿情報となっているのである。

 

「しかし、彼には我々日本支部と黒崎重工しか後ろ盾を持っていません。一方で一夏君に至っては姉である千冬氏はブリュンヒルデ、その友人である篠ノ之束博士、そして博士の妹である箒さんと婚約関係になっています。それに加え、中国代表候補生である鳳鈴音さんも加わり、彼は龍聖君よりも強大な後ろ盾を得ていることになります。それに束博士からすれば龍聖君は理想の形でISを使っているということもあって、彼に惚れたのでしょう」

 

睦月はそう言って笑っていた。節子は苦笑いしかできなかった。自分の隊長がこうもかけ離れていってしまっていることにどうすればいいのか分からなくなっていたのである。

 

「そういえば、隊長は明日、婚約者の真姫さんが所属しているスクールアイドルの夏合宿に参加すると言っていましたが……あっ、だから束博士が一緒に行くことになったんですね」

 

漸く節子は龍聖と共に束が行くのかを理解した。もしもの時に備えてと言うことである。そして、婚約者同士、仲を深める必要があると考えた睦月なりのお節介である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということもあって束は龍聖と共に西木野家が所有するプライベート・ビーチに来ているのである。

 

「………突拍子もないことをしでかすんだから、睦月さんは………」

 

龍聖は顔に手をやりながらも、睦月に対して感謝をしていたのである。

 

「所で………」

 

龍聖はふと思い出して顔を上げ束を見る。

 

「まさかとは思いますが、その格好で行くつもりですか?」

 

「ん?」

 

束の今の格好は不思議の国のアリスと似たドレスに身を包み、頭には機械仕掛けのウサ耳が付けられていた。

 

「束さんにとってはこれが、アイデンティティーなのだ‼︎ ワッハッハはハハハゲッホゲホ‼︎」

 

束は高笑いするも、途中で咽せてしまい咳き込んでしまう。

 

「慣れないことをしなければいいのに………はい、これどうそ」

 

龍聖は手にしていたお茶を束に差し出した。

 

「りゅう君は私と間接キスをしたいんだn「そんなこと言うのでしたら、自分が飲みますので」待って、待って‼︎ ふざけすぎたことは謝りますから‼︎ お茶をお恵みください‼︎」

 

流石に束も巫山戯過ぎたと感じたのであろう、龍聖に頭を下げてお茶をもらうことができたのである。

 

「ンクンク…ぷはぁ~、生き返ったぁ~。それで、りゅう君が言っているのは私の服装の事だよね」

 

「他に何があるというのですか?」

 

束の言葉に龍聖は顔を顰めながら言う。

 

「ちょっと、向こうを見ていて」

 

「………解りました」

 

「今の間はなんなのかな~?」

 

「気にしないでください。俺は気にしないんで」

 

龍聖はそう言うと束とは反対の方に体を向けた。すると、服の擦れる音がし始めたのである。龍聖は驚きの余り、振り返ってしまった。すると、龍聖の目に飛び込んだものは………

 

「…………なんで布を擦り合わせてるんですか………」

 

「もしかして、私の生着替えを期待していた?」

 

「ッ⁉ していません‼」

 

束は単純に布を擦り合わせて、服を脱いでいる音を出していたのである。ちなみにだが、既に束は着替えていた。

 

「所で、私の服装はどうかな?」

 

「似合っていますよ」

 

「あらら~? なんで顔を赤くしているのかな~?」

 

束の着用しているのは、真っ白なワンピースにジーンズを履いているどこにでもいる清楚な女性といった服装である。

 

「さて、どうやって行くつもりなのかな?」

 

「そう言えば言っていませんでしたね。もう少ししたら迎えの車が………来たようですね」

 

龍聖がそう言うと二人の目の前に一台の高級車が停車する。そして、運転席から降りてきたのは真姫の父親である真であった。

 

「やぁ、龍聖君。怪我の具合はどうかな?」

 

「まだ本調子とまではいきませんが、体は動けるまでに回復していますよ」

 

「そうか、それは良かった………さて、貴女が」

 

真は龍聖の隣に立っている束を見る。

 

「……………」

 

束は真の目を見て何も喋らずにじっとしていた。

 

「これは失礼した。かの有名な篠ノ之束博士を間近で見れたもので、少々、気分が高揚していたようです。お気に障られたのでしたら、謝罪いたします」

 

「………ふぅ、いえこちらこそ返事をせずに申し訳ありません」

 

コイツ、本当に束なのかと思われてる読者の皆様、安心してください。正真正銘、稀代の天災篠ノ之束本人です。では、いつもの口調はどうしたのかと言うと、流石の束も調べたのであろう。真姫の両親の事を調べていく内に、本当に龍聖の事を大切に思っていることを知って、礼儀をもって真に接しているのである。

 

「……………」

 

一方の龍聖はと言うと、いつもの束の口調でない事に驚き、大きな口を開けて呆けていたのである。

 

「何、りゅう君は私が礼儀を持っていないとでも思っているのかな? かな?」

 

龍聖の呆けた顔を見た束はハイライトが無く、死んだ魚のような眼をして龍聖を見ていたのである。

 

「い、いえ違います‼ 単純にいつもの束さんではなかったので驚いていただけです」

 

「……………」

 

「…………すみませんでした」

 

無言で束に見つめられた龍聖は観念して束に頭を下げた。

 

「まぁ、いつもの私の事を知っていたらそうなるのも致し方がないのかな………それで、これから向かうの?」

 

「え、ええ。その通りです。さ、お二人とも乗って下さい」

 

真に促されて二人は車に乗り込む。

 

「そういえば、龍聖君は部隊を一時的に抜けたって聞いたけど、大丈夫なのかい?」

 

バックミラー越しから真は龍聖の顔を見て尋ねる。

 

「ええ、まぁ。一応は天照隊には優秀な部下たちがいますし、何かあればもう一つの部隊が動くことになりますし、今回は天照隊の有給休暇と言っても過言ではないでしょう。それに、今の自分が部隊にいたとしても有事の際には足手纏いになってしまうのが目に見えていますから………」

 

龍聖はそう言うと窓の外を見つめる。龍聖は如何に自分がコア人格に助けられてきたのかを痛感した時でもあった。

 

「今の自分には護れる力があっても、それに伴う実力を有していなかったことを改めて痛感しています」

 

龍聖はそう言うと、バックミラーに映る真を見つめる。

 

「だからこそ、実力をこれからもつけていかなくちゃいけないんです」

 

「………だけど、命は大切に扱わないといけないよ?」

 

「判っています」

 

「その答えが聞けただけでも僕は良かったよ」

 

真はそう言うと、運転に集中するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、一夏は久しぶりに鈴と箒を連れて悪友の一人である五反田弾の家族が経営している食堂へと向かっていた。

 

「鈴は久しぶりに会うんじゃないのか?」

 

「ええ、そうね。蘭は元気にしてた?」

 

それは自分の目で確かめてくれ」

 

「私が一緒に行っても大丈夫なのか?」

 

箒は鈴と一夏の友人に自分が一緒に付いて行っても大丈夫なのかと心配していた。

 

「大丈夫よ。それにアンタは一夏を共有する婚約者なんだから、堂々としていなさいよ」

 

鈴は箒に励ましの言葉をかける。鈴の言葉を受け、箒は漸く決心した様子であった。

 

「そろそろ、見える頃だと思うんだけど………」

 

鈴は記憶通りに向かっていると、漸く見慣れた店構えが見え始めたのである。

 

「あったわ」

 

「すげぇな、鈴は」

 

「ここなのか?」

 

一夏たち三人は五反田食堂と暖簾が掲げられている店の前に来ていた。

 

「そうだぜ、時間的には………やっているな。それに丁度、昼頃だし腹ごしらえに食べていくか」

 

「賛成‼」

 

「う、うむ」

 

一夏は二人の返答を聞くと、扉を開ける。

 

「いらっしゃいって、一夏君じゃないの‼」

 

出迎えたのは五反田食堂の看板娘の一人である五反田香織であった。

 

「お久しぶりです。弾はいますか?」

 

「今日は蘭と一緒に買い物に行っているのよ……ん? もしかして鈴ちゃん?」

 

「お久しぶりです、おばさん」

 

鈴はそう言うと頭を下げた瞬間であった。香織はすぐさま、鈴に抱き着いたのである。




誤字脱字、感想、指摘等ございましたらどしどし送って下さい‼

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
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